アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

チャーコの白内障(忘備録です)

f:id:harienikki:20181113104724j:plain

(2018年10月4日 アルツハイマー認知症の診断から約11年8ヶ月) 

 

    この度は私の白内障の手術(右目のみ)に際して、お見舞いと励ましのコメントを下さり、有難うございました。

そして、2回にわたり、私の代理で娘のアズキが記事を更新しました。アズキにも温かいお言葉を頂戴し、親子共々、心より御礼申し上げます。

 

   白内障の手術なんて手術のうちに入らない…。

今や高齢者の多くが白内障になり、先月も友人の義母様(80代)が立て続けに両眼の手術を受けていらっしゃいます。

私も何年かしたら又もう一方の眼を手術すると思いますし、長くなりますが、忘備録的にまとめておきたいと思いました。

今回の記事では私の手術のあらましを忘備録的に書き、次回は「もし、おママが白内障の手術をするとしたら?」それは可能かどうか、考えてみたいと思います。

 

チャーコの目

   私は生まれつきの近視です。就学時検査で0.5でした。

昔、おママはよく言ってました。(^。^)

おママが遠いところを指差して話しかけても、幼少期の私はイマイチ反応が薄かったそうです。

「それで、、(少し頭が悪い子なのかな?)と思っていたら、目が悪かったのよね。ワハハ❗️」

(°_°)  そんな風に思っていたのだそうです。

近視は成長とともに下降線をたどり、現在は強度近視、緑内障白内障があります。

 

   4年くらい前のことですが、私は自分が見えている世界が、本当に見えているのか不安を感じるようになりました。

何故かは上手く説明できないのですが、仕事で書類作成をしていても、まだらに見えない部分があるような気がして違和感を覚えました。

人の脳は優れものです。視野が欠けてきても半分くらい見えなくなるまで、自覚症状は無いのです。脳は見えない部分を上手く修正して認識させようとします。

   時を同じくして、右目は物がダブって見えるようになりました。それで緑内障の検査と乱視の眼鏡を作るために私は眼科に行くことにしました。

診断では確かに視野は欠けていました。それで正常眼圧緑内障(眼圧は正常なのに視野が欠け始めた緑内障)と診断されました。

  しかし、乱視と思った右目は乱視ではなく、水晶体が硬化するタイプの白内障と判明したのです。水晶体の一部分が硬くなったためにダブって見えるようになったのでした。

そしてオマケに私の視神経は正常な人の3分の1しか働いていないのだそうです。「これは目を酷使したとかではなく、先天的な可能性が高いレベルで、生まれつき視野が欠けていたのかも知れません。」

と言われました。(°_°)

(えええーーー。40代も終盤に差し掛かる歳になって、初めて知る事実⁉️)

以後、白内障の進行を抑える物と、眼圧の上昇を抑える緑内障の点眼薬、2本を処方されるようになりました。

 

   私の白内障の症状は白濁は一切なく、重なって見えるだけでした。それで、暫くは手術は考えませんでしたが、昨年から視力が急に落ち、今年は階段を降りる時に段がダブって見えて転げ落ちそうになりました。それで、右目のみ白内障の手術に踏み切りました。

 

御報告…。(^。^)

   先週の月曜日の記事を読み直しますと、私は随分怖がっておりましたね…。

年甲斐もなく…。(^。^)  局所麻酔で怯えておりました。

手術を振り返りますと、時間的には短かったと思います。でも、私の体感ではそんなに短くもなかったです。

 

   私が白内障の手術を行った眼科は、日帰りではなく必ず1泊入院をします。それで、手術まで自分の病室で待機していました。

手術室から迎えのスタッフが来て、準備・手術を終えて病室に戻るまで、およそ45分でした。なので手術自体は15分もかからなかったと思います。でもね…、受ける側は長く感じるものなんですね…。

 

  私があれほど恐怖に駆られていた麻酔ですが…。(°_°)

手術室に入る前に看護師さんから

「これは麻酔薬です」

と2回、点眼薬を入れられました。あまりに簡単で少ない麻酔薬です。これで眼球にメスが入るのは恐ろしすぎるし、納得できません。私は年甲斐もなく涙目で訴えました。(T . T)

「麻酔って、これだけなんですか?これで、やってしまうんですか…⁉️」

「大丈夫ですよ。手術室でバンバン追加されますから。」

「………。そ、そうなんですか…。」

「皆さん同じように心配なさる方が多いです。」

 

   半信半疑のまま私は手術室に案内され、手術台に仰向けに寝かされました。そして、間髪入れず重いクッション性のある防水カバーを顔に掛けられしまいました。それは右目部分だけ穴が空いており、その穴に、更に防水シールを貼った上で、目を閉じられなくする器具をガッと右目に嵌められてしまいました。この器具のおかげで手術中、私の右目は瞼を閉じる事が不可能になりました。その準備、手際の良いこと‼️

(えーっ‼️麻酔が追加されてないぞーー‼️)(°_°)

主治医で執刀してくださる先生は上品で柔らかな雰囲気の女医さんです。私は先生の一言に仰け反りました。(動けませんが…)

「では、始めます。よろしくお願いします。」

「よろしくお願いいたします。」

他のスタッフの声も聞こえます。えぇ、そんなぁ。酷いですよね。

(麻酔が追加されていない‼️ ひえぇ〜。)  (°_°)

私が恐怖で気絶しそうになっていましたが、「麻酔薬を投入します」の声で救われました。私の閉じることの出来ない右目にサーッと液体麻酔薬が流し込まれました。まるで私の右目を洗うような感じでした。手術中、3回くらい麻酔薬は追加されたと思います。(記憶が定かではない。)

 

  仰向けに寝かされ、真上の白いライトを凝視するように言われました。その白光を見ていると視界は眩しくて何も見えなくなりました。気配はしたのですが施術の様子も全く分かりません。痛みも殆どありませんでした。

   ただ、一度だけ、たぶん自分の水晶体が吸い出される時だと思います。引っ張られるような鈍い痛みを感じました。そして白い光はとても小さくなったのです。視界は黒いのですが、赤や青の光る線が幾筋も見えました。それは直線ではなく木の年輪のような感じです。(あくまで私の個人的なイメージです。万華鏡のようなと表現する人もいるそうです。)

私は無意識のうちに視点を上方向にずらしていたらしく、何度か先生に、

「又、視点が上に行ってますよ。真上のライトを見てください」

と言われましたが上手く修正できません。そんな事を言われてもねぇ…。

「まだ上に行ってますよ。足を見てください。」

そんな事を言われてもね…。一応、私も反論してみました。

「先生、足なんて今、見えません。」

「足の方を見る気分でね。」

暫くして、視界は又白く眩しく輝き始めました。

「予定通り終了しました。」

先生のこの一言で、私は体の力が抜けました。

動くまいと心に誓って、身を強張らせていたのでしょう。だから術後は眼より身体の節々が痛みました。

翌朝、眼帯を取って診察を受けてから退院しました。次の診察は術後3日目、その次は7日目となりました。

 

(※ 麻酔は眼科によって使用するものが違うようです。友人知人の話だと、液体麻酔薬とは限らないようです。)

 

術後あれこれ

   無事に手術を終え、眼圧が高いくらい(21なんです)で経過も順調です。

 

   私の場合は白内障だけでなく緑内障もあるので、多焦点レンズ(保険適用外、先進医療)ではなく、単焦点レンズ(保険適用)になるという説明を受け承諾しました。

 

 術後の見え方はどうかと言いますと…。(^。^)

  手術前の矯正視力は右目0.2、左目0.4でした。

強度近視のまま当分温存する左目との兼ね合いで、右目の近視はかなり強いまま残しました。左右で余り視力に差があると、生活が困難になりそうですものね…。

この辺の考え方は、医師や患者の判断が個々の症例で違ってくると思います。2週間くらいあけて両眼一気に手術するなら、思い切って近視を無くすレンズ(水晶体)を入れるのも手かもしれません。

因みに…、手術後の現在、私は両眼とも裸眼で0.04です。(^。^) a

「なんだ!これでは手術する意味ないじゃん!」

と思われるかもしれませんが、矯正視力はかなり良くなったのです。

左目は変わらず0.4ですが、手術した右目は重なって見える症状がなくなったのと、若干近視が軽くなるレンズが入ったので、矯正視力は0.9になりました。*\(^o^)/*

 

投薬などは…。(°_°)

  手術3日前から1日3回2本の点眼薬をさしました。

手術後は、

飲薬の抗生物質は手術直後から飲み始め、1日3回3日後まで服用しました。

 

点眼薬は術後6日めの現在も続けております。

(広範囲抗菌点眼薬、非ステロイド性抗炎症点眼薬、副腎皮質ホルモン目耳鼻科用剤)

これら3本を1日4回(朝昼晩寝る前)5分間あけてながら点眼薬しています。

<非ステロイド生抗炎症点眼薬は1日2回でした。m(_ _)m>

 

私はこの他、緑内障の左目と術後眼圧が高くなった右目に眼圧を下げる点眼薬と、

まだ手術しない左目の軽い白内障のために、その進行を遅らせる点眼薬もさしています。私は現在合計5本の目薬を使っているんですね…。

忘れないように知るのがちょっと大変です。

 

生活面など…。(^。^)

  眼帯は翌日から外されましたが、濡らすことはできません。バイ菌・細菌が入ると大変です。首から下なら入浴・シャワーを良いのですが、洗髪・洗顔は術後6日間は厳禁です。(男性は髭剃りは大丈夫です。)

手術した目に触れないように、圧迫しないように大事にしなくてはなりません。

  日常生活は翌日から問題はありませんし、食事も普段通りです。でも、私は術後3日間は光が眩しくて、窓から差し込む日差しも苦痛でした。スマホやパソコンをしっかり見られるようになったのは術後4日めからでした。

 

今後、新しい水晶体を入れた眼の視力が安定するのに1ヶ月から3ヶ月かかるそうです。新しい眼鏡は視力が安定してから拵える予定です。でも、現在3つの手持ち眼鏡(遠近、遠、近近)全てが合わず、仮眼鏡を作るか否か悩み中です。

 

長くなって申し訳ありません。

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。