アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母が作った貼り絵たち。

食へのアンテナ

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(2019年1月30日 アルツハイマー認知症の診断から約11年11ヶ月)

 

 お昼寝

昼食後って眠いですね…。

尽々、眠いです。春だから眠いのかも知れません。

私は花粉症のアレルギー剤を飲んでいるから余計に眠いのでしょう。

しかし、ジジとおママもNHKの、「ごごナマ」を見るのではなく聞きながら、コックリコックリ舟を漕いでおります。食後はいつだって眠いですね。

 

でも今週の水曜日、私は珍しく正気を保っておりました。

おママが2月に制作した貼り絵を全て撮影しなければなりません。これは、夕方、仕事で実家に来られなかったオネコの家に行き、その写真をもとに「今月のイチ押し」ミーティングをする為です。

私がダイニングの隣の部屋で撮影を始めた時、いつも通りジジとおママはダイニングの椅子に座ったまま居眠りをしておりました。「ごごナマ」の音だけが何やら虚しく聞こえていました。そう思うなら、私が自分で消しに行けば良いのですが、

(作業中で動くのも面倒…。)(^O^)

その後、2時台になり、テレビはお料理コーナーになりました。何やら美味しそうな話が聞こえてきたのです⁉️  (๑˃̵ᴗ˂̵)

 

www4.nhk.or.jp

 

耳で聞くだけでも美味しそう

この日のお料理特集は「食パン」。保存方法や食パンを使った新しいレシピの紹介があり、面白そうなので、私は撮影しながら耳をそばだてて聞いていました。

すると突然、食卓からおママの声が聞こえるではありませんか。

「ねぇ、今日は出かけるの?」

目覚めて、目の前に座っているジジが気になったのでしょう。

「ねぇ、どうするのよ。」

しかし、ジジはあまり反応がないようです。

(ジジは眠っているのかな?)

おママは暖簾に腕押しなので、ちょっと声を大きくしました。

「なんで、テレビを見ているのよ❗️」

「料理の参考になるかも知れないから、見ているんですよ❗️」

あ…、ジジは起きていた…。

そして、私にはジジの言葉がちょっぴり可笑しくて、感慨深かったです。

 

頑張っています

昨年から、平日の夕飯の準備はオネコと私が分担しています。

しかし、土日の3食と平日の朝御飯はジジが自力でなんとかやっています。

それで、朝食はパンだから、ジジは「食パン」の特集を見ていたのでしょう。

 

91歳のジジ…。最近、全体的に疲れているように見えました。

でも、料理特集を見て「参考にできるものがあるかな」と思っていたなら、まだ食に対する意欲は衰えていないようです。

食に対するアンテナを張っているうちは、気力も体力もまだ維持できるのではないか。私は少しホッとしました。 

 

それと同時に、ふと思いました。

戦後から高度成長期、そしてバブルの頃まで猛烈サラリーマンだった。そして会社を退職しても転職を果たしたジジ。

お料理に興味もなく、全ておママ任せでした。その働き盛りの頃に、ジジは91歳の自分を想像すら出来なかったでしょう。

おママが認知症と診断された時、ジジは79歳でした。それから12年の歳月をかけて、おママの症状は少しずつ確実に進行しました。それに比例するように、ジジの負担が増えていったのです。

おママの認知症がジジを変えたのですね…。いや、変わらざるを得なかった。

ジジ、お疲れ様です。

 

*本日アップの貼り絵

1月末から2月の前半にかけて、おママはよほど京王百貨店の包装紙が気に入ったのか、6枚の貼り絵を制作しました。

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 周囲に小さなものは全部切れ端のストックから選んでいました。

 

⬇︎京王百貨店の包装紙です。

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 ⬇︎こちらも6枚の中の1枚です。

harienikki.hatenablog.com

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。