(2019年9月4日 アルツハイマー型認知症の診断から約12年7ヶ月)
(2019年9月4日 アルツハイマー型認知症の診断から約12年7ヶ月)
*平常運転
11月13日 水曜日
夕方、トイレに入ったおママ。出てくるなり、
「あの、あそこのあれ、あれがあーなんで、どうしよう」
と身悶えながら訴えました。
いつもながら、おママの発する言葉には単語があまり出てきません。
ジジも私も今ひとつ理解できませんが、なんとか推測するのもいつも通り。
平常運転で、これが実家の生活においてはスタンダードになっています。
恐らく…、トイレットペーパーが無くなったのだと思いました。
しかし、おママの様子を見ると、状況はそれより緊迫しているように感じました。
もしかして…、トイレットペーパーが無くなって、拭かないで出てきちゃった⁉️
もしかしたら…何時ぞやみたいに、便座の前にナニが鎮座してたりしたら困りますわ。
ジジは「紙がないの?」とおママに訊ねると、
「えー?あれなのよ」
と、紙でもなさそうです。何なのよ。(^O^)
*褒めよ、称えよ。
おママは私よりジジに訴えかけていたし、ジジも伝い歩きをしながらも動けたので、
私は座ったままテレビの大相撲中継を見ていました。
それで、ジジか一緒にトイレに行ってみると、おママが指差したのは、やはりトイレットペーパーホルダーでした。
「それまだあるけど、なくなるから」
「本当だ。」
なるほどね〜。
(おママ、なんて気が効くんでしょう。)
無くなりそうだから、次の人のために補充しておきたかったのね。
エライ❗️
ジジはトイレットペーパーを押入れから出して、ホルダーの側に設えてある棚に置きました。
そうしたら、おママったら…。急に大きな声で嬉しそうにいうではありませんか。(^。^)
「エライわ‼️良く出来ましたー‼️」
パチパチパチと手を打ってジジを称賛しました。
「何言ってんの…。」
ジジは大して嬉しくもないでしょうが、こそばゆいような笑顔でこたえていました。
急に上から目線でジジを褒め称えたおママが可笑しいやら可愛いやら。
この時、私は手を出さなくて正解だったと思います。
きっと私がやったら、おママは「あら、すみません。ありがとうございます」と恐縮しながら言うでしょう。
でも、ジジがやっとこさ歩いている状態で、おママの困り事を解決したのですもの。
確かに称賛に値しますよ。
考えてみれば、おママが誰かを称賛する姿は最近見なかったような気がします。
おママが誰かを褒める機会を奪わなくて良かったわ…。
*本日アップの貼り絵
⬇︎下の包装紙を使っています。
以前、知人から頂いた松蔭饅頭のものです。
松蔭饅頭は和菓子屋さんではなく、老舗のパン屋さんで売っているらしい。
何度か食べたことがありますが、私はお店に行ったことは無いのです。一度行ってみたいなぁ。
因みに松蔭饅頭はとても美味しいです❣️
⬇︎下記サイトのページに紹介されてます。下の方にスクロールすると松蔭饅頭の写真もあります。
⬇︎松蔭饅頭の箱にかかっていたのし紙を使った作品です。
おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。