(2020年11月15日 アルツハイマー型認知症の診断から約13年9ヶ月)
*おねがいだからさ…(T_T)
実家に行く時、私は最寄りの駅から電話をかけます。
もちろん、必要な物があれば、買っていくためです。
毎回、思う❗️
ジジが出てくれますようにと…。
なぜなら、ジジが出てくれないと、少々困った事になりますから。
ジジは耳が遠く、家では寛ぎを優先させて補聴器を入れません。(^◇^;)
縁側で和んでいる時は電話が鳴っても聞こえません。
便秘解消のためにトイレに立てこもっている時は聞こえないし、電話には出られません。
スマホに至っては不携帯‼️
上記の諸事情で、私が電話をかけると、かなりベルを鳴らした挙句に、おママが不安げに出てくる確率が高いのです。
ここ1ヶ月あたり、おママが出てくると、すんなりとジジに代わってくれなくなりました。(^◇^;)
ヤバイ‼️
*ex.1 繋がらない❗️ 12月7日その1
「もしもし…。」
「チャーコです。こんにちは。お母さんですか?」
「あ、はい、はぁ…。」→知らない人が馴れ馴れしいので警戒心丸出し。もしくは、「お母さんって誰?」状態。
「お父さんいますか?恐らくトイレか縁側だと思うけど。」
「なんだかよく分からないんです。居ないみたいなのよ。」
「トイレに行ってみて下さいな。それで電話だと伝えて欲しいの。」
「トイレ?なんだか分からないわ。」
え!トイレが分からなくなったか⁉️(°_°)
トイレが分からなかったら縁側はもっとムリ。
「お父さんは近くに居ないかしら?」
「お父さん…⁉️えー、よく分からないんです、本当に…。」
「お父さんなんだけど、トイレに居ない?」
おママ、機嫌が悪くなり、語気がキツくなってくる。(°▽°)
「お父さんなんて、ぜんぜん居ないんです。この一週間。全く見ていません。すいません、分からないから。」
「分かりました。又かけます。」
「そうしてください‼️💢」→まるで私は得体の知れないセールスマン扱い。
しかし、「この一週間、全く見ていません」とはよく文章を組み立てたと感心しました。(^O^)
私は一応オネコに電話をして、ジジが急に歯科、皮膚科に行く予定があったかどうか確認しました。そんな事はないとのこと。
私はスマホを握りしめて、呼吸を整えました。
*ex.2 繋がらない❗️ 12月7日その2
ex.1から5分後、私は再び実家に電話をしてみました。
「チャーコです。こんにちは。お母さんですか?」
「あ、はい。チャーコさんね。」→一応、知っている人かもしれないと思ったか?
「お父さんいますか?恐らくトイレか縁側だと思うけど。」
「お父さんねぇ。ちょっと待ってね。トイレね。」
→今度は、お父さんも誰だか分かるようだし、トイレが何で何処にあるか理解しているようでした。たった5分の間におママの頭の中で、どんな変化があったのか⁉️
おママの足音がバタバタと聞こえるので、ジジを探しているようでした。
「なんだか分からないけど、トイレにはいませんでした…。」→急に他人行儀になった。
「そうですか…、それなら縁側にいないかしら?」
「縁側ね、ちょっとみてみます。」→本当に縁側を見ているかは定かではない…。
「やっぱり、なんだかわからないんです。」
仕方ない。諦めましょう。(^◇^;)
「そうですか。じゃあ、いいです。またかけますね。」
「あら、そうですか?そうしてくださる?よかったわ❗️」→露骨にホッとしている声。
私はいつも買うような物を見繕って、実家にたどり着くと、普通にジジは居ましたわ。
1回目の電話(ex.1)の時、ジジは縁側で日向ぼっこしていて、全く気が付かなかったそうです。
2回目の電話(ex.2)の時、ジジはトイレに居て、「かけ直すと伝えて」と言ったけど、おママが理解できなかったとの事でした。
*ex.3 繋がった❗️ 12月17日
「チャーコです。こんにちは。お母さんですか?」
「あ、チャーコさんね。」→知っている人だと実感している語感…。(^O^)
「お父さんいますか?」
「お父さんね。あら,見えないわね。」
「恐らくトイレなんじゃないかと思うけど。ちょっと見てきて下さいな。」
「はい、トイレね。ちょっと待って下さいね。」
おママのバタバタいう足音はして、ジジがそれに気が付いて受話器をとりました。
ジジの事もトイレもしっかり認識できているようで、
(どうしたんだろう‼️今日は冴えてる❗️)
と、狐に摘まれた感じがしました。(^O^)
*回路が繋がる⁉️
頭が冴えている時と冴えていない時。
これは普通の人でもある事ですが、一体何がこの違いを生む元になっているのでしょう。不思議でたまりません。(^O^)
私は人名などスラスラっと思い出せたり、「なんだっけ?」と首を傾げることもしばしば…。
おママを見ていると、認知症になっても、冴えてたり冴えてなかったりします。
脳の回路がカチッとうまく繋がる時と繋がらない時があるのですね…。
おママの場合、短期記憶は記憶は瞬殺されてしまう現状ですから、全く冴えてないと意思の疎通がままなりません。
いつも冴えていてくれたらなぁ…。切実にそう思うこの頃です。(^O^)a
*本日アップの貼り絵
私が実家にいない時に、おママが自分で自発的に取り組んだ貼り絵です。
そのため,制作中の写真はありません。
恐らく作業机に有った切れ端を組み合わせて楽しんだのだと思います。
切れ端の元はおママのお馴染みの紙ばかりですね。(^O^)
小津和紙の千代紙です。
洋風柄の折り紙(↑)
有名な六花亭。袋を切り開きました。(^O^)
おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。