アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

その願いにも光を

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(2019年3月30日 アルツハイマー認知症の診断から約12年1ヶ月)

 

GWが終わる…。(^。^)

ここ1年くらい、1日おきの更新を心がけておりましたが、先週は少しお休みをしておりました。

大きく体調を崩したわけではないのですが、連休後半は軽い頭痛が治まらず、久し振りに連日鎮痛剤のお世話になっていました。

ようやく頭がスッキリしてきたので、GWが終わるのと同時に再開しようと思います。(^O^)

皆さま、GWは如何お過ごしでしたか?

 

ジジったら…。

 早いもので令和になって1週間。

先週の改元前後は皇室関連のテレビ番組が多かったですね。(^。^)

4月29日月曜日の昼食後、ジジとおママがテレビでNHKの皇室番組をつけていたので、私もぼんやり一緒に見ておりました。

 

その番組で、平成5年に上皇后様(先の皇后様)が強烈なストレスから一時的に声を失われた事を知ったジジ。唐突に言いだしました。

「ウチのお母さん(おママ)も言葉が出ないよ。」

美智子様は声が出なくなった失声症認知症のおママが言葉を忘れるのとはわけが違います。

「えーー、あちらは言葉は分かるけど、声が出なかったのよ。」

「お母さんも会話の時は声が出ないよ。」

 

なんか…ジジは誤解しているのか…?

充分に理解しているけど、言ってみたいだけなのか?

 

それで私はおママに話しかけてみました。

「お母さん、声は出るっしょ?」

するとおママはテレビに釘付けで、私を振り向きもしません。

「ねぇ、声は出るよねぇ?」

すると、うるさいと思ったのか、吐き打てるような返事でした。

「今、 見てるんだから❗️」( ̄^ ̄)

おママは話す気なし。

「ほら、声は出るわよ。」

「でも、お母さんは話しかけても答えられないんだよ」

「それは、聞かれたことが理解できないからでしょ」

しかし、ジジは私の言う事を完全に無視。

「皇后さんが治ったんだから、お母さんも治るんじゃないか…?」

明るい光明を見たように、ジジは満面の笑みを浮かべて言いました。

私は呆れて物が言えませんでしたわ。

認知症と一緒にしないで…❗️)(°▽°)

 

 

それは偽らざるジジの思い

おママがアルツハイマー認知症の診断を受けてから12年経過しました。

考えてみれば、その間ジジはいつだって、願っていたと思います。

認知症が治り、昔のようにしっかり者のおママに戻って欲しいと…。

 

でも、12年です。ジジは時々おママから

「あなたは私の何ですか?」

なんて言われているのですよ。なのに、ジジがまだそんな願望を持ち続けていたとはねぇ…。私は少し驚きましたし、切なく思いました。

でも、それって認知症患者の家族として偽らざる願望です。

私だって…、思いますもの。

本当はおママが認知症から解放されて、昔のように戻れたら良いのにね…。σ(^_^;)

 

本日アップの貼り絵

これは私が実家に行かなかった土曜日に制作された貼り絵です。

月曜日にファイルを開いて、この作品を見つけた時、

私は暫く見入ってしまいました。

ちょっと不思議で、私には抽象的な風景画のように見えます。

 

近代以前の港でしょうか。それとも川岸の船着場でしょうか。

真ん中に常夜燈があって、暗い夜に航行する船を照らしているような…。

私達の願いも、その一条の光で照らしてね。

 

これは私の妄想です。

ジジは「真ん中にお地蔵さんが立っていて、守っているんだ』と言っていました。

見方はそれぞれです。(^O^)/

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

令和の時代

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(2019年4月3日 アルツハイマー認知症の診断から約12年3ヶ月) 

 

令和が始まった❗️

遂に新天皇陛下が御即位し、令和と改元されました。

と言っても、何か変わるわけではないのですね。でも、今回の改元ではちょっとした経済効果もあったのではないかしら?

私も平成最後の日に浅草へお参りに行きました。それで、帰りに買い物をしたり、コーヒーを飲んだりと、いつもと違う出費がありました。

5月1日には親戚から大変美味しい改元記念のお饅頭を頂きました。「令和」「祝」と焼印を押した紅白饅頭なのです。改元がなかったら、このようなお菓子も販売されないわけで…。(^O^)

 私はそんなことをつらつら考え、紅白のお饅頭に舌鼓を打ちながら、この元号の変わり目を体験できて良かったなと思いました。

 

 令和の記念貼り絵 (^◇^;)

本日アップの貼り絵は…、大変おめでたい作品です…ね…。

4月3日、私が実家へ行ってみたら、おママは貼り絵をしていました。その手元を覗いてみますと、

(おママったら…)

私は思わず声を上げて笑うのを、必死にこらえました。

令和です。令和飴の写真ですよ。(°▽°)

4月2日の新元号発表を伝える新聞記事から切り抜いたのですね。

⬇︎こちら

www.asahi.com

ジジに事情を聞いてみますと…。

4月2日にその新聞記事を読んだジジは、令和飴の写真が気に入ったらしい。

「新聞の写真が面白いから、そこを切り抜いておママに渡したんだよ。」

翌日になって、おママはその新聞の切り抜きを貼り絵に使ったようです。

⬇︎初めはこんな構成でした。

 

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それがいつの間にか、あんみつの写真が追加されて、

美味しそうで目出度い貼り絵となりました❗️(^_^)v

あんみつの写真は「日本橋  桜フェスティバル」のパンフレットから切り抜いたと思うのですが、そのPDFを開いてみますと、

 

https://nihonbashi-sakurafes.art/common/pdf/sakurafestival_2019.pdf

 

⬇︎PDFでは50番の桜マークが器に被っていました。印刷されたパンフレットではその桜マークの位置が違ったのかしら…?今となっては現物が手元にないので謎のままです。

m(_ _)m

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 ⬇︎おママは同じ日にこの貼り絵も制作しました。

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改元記念‼️

令和にちなんでイラストを描いて遊んでみました。

三婆(おママ、オネコ、私)を一様に若くして万葉美人にしようと思ったのですが、やっぱり元が三婆だからか⁉️ 限界がありました。(๑˃̵ᴗ˂̵) 

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この女性像の構図は、かの有名な高松塚古墳石室西壁の女性像を参考にしました。

本当は4人なのですが…。1人省略してすみません。m(_ _)m

https://www.asuka-park.go.jp/area/takamatsuzuka/tumulus/

bunka.nii.ac.jp

そういえば、私が子供の頃、実家のリビングの壁に長いことこの壁画の写真パネルが飾ってありました。

その遠い記憶の残像が、このイラストの下地になったのかもしれません。

高松塚古墳の壁画は1972年に発見されて、とても話題になりました。
あの写真パネル、誰かに頂いたのかしら?

今はもう実家にはありません。なんだか懐かしいなぁ。

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

月末企画❗️今月のイチ押し‼️ (2019年4月版)&御朱印帳(番外編)

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(2019年4月15日 アルツハイマー認知症の診断から約12年2ヶ月)

 

ついに❗️平成最後の「今月のイチ押し‼️」

遂に平成が終わりを迎えます。残り時間が迫る中、平成の変わる前にこの記事をアップ出来ますように❗️(°▽°)

 

「月末企画❗️今月のイチ押し‼️」とは…。

このシリーズはその月におママが制作した貼り絵の中で、私やオネコが1番気に入った(面白いと思った)作品をご紹介するものです。

「月末企画❗️今月のイチ押し‼️」というカテゴリーがあるので、もし、ご興味があれば、他の月の「イチ押し」もご覧下さいませ。m(_ _)m

 

判断基準は⬇️こんな感じ…。。

①綺麗もしくは興味深い作品。

②制作エピソードがある。

③制作途中の写真があれば尚良し。

④おママの独自性が強い作品。

 

今回は①と②と④に該当します。

 

どこに隠れていたの?

4月15日の昼前。

実家に着いた私が目にしたのは、作業机の前で何か片付けをしているおママの背中でした。どうしたのかと思って近付くと、作業机の上に載っていたのは本日アップの貼り絵でした。

それを見た時、私は驚愕のあまり、一瞬声が出ませんでした。

「今、完成したんですか…?」

「そう、今ね。」

「素敵じゃないですか❗️色はまとまりがあるのに、華やかですよ。」

「そう? 大分悩んだけど、結局まわりはこれしかないって思ったのよ。」

出来立てだからか…、私は明確なおママの気持ちが聞けて嬉しかったです。

 

それで、私が何故驚愕したかというと…。

貼り絵のど真ん中にデンと貼ってある印影の紙なのです。

これは川越の和菓子屋さん「くらつくり本舗」の紙袋から切り抜いたものでした。

 

遡ること2年前。

5月の初めに、ダンナが知り合いからお煎餅を頂きました。私はダンナ、娘とこのお煎餅を大変美味しく食べ尽くし、例によって、袋だけ実家に持って行ったのです。

それで、おママに貼り絵に材料として活用してもらったのですが…。 

 

2017年6月15日に⬇︎の貼り絵を制作した後、「蔵造(?)本舗」の印影部分が行方不明になってしまったのです。時々、私はおママがどこにしまったのか探していたのですが、遂に見つかりませんでした。

harienikki.hatenablog.com

 

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(⬆︎この写真撮影時には有ったのに‼️ この日を境に行方不明になっていました。)

 

そして2年近くたって 、おママは突然どこから見つけたのか⁉️

2019年の4月15日にこの印影は日の目を見たのですが、謎は深まります。

しかし、再び興味を持って、貼り絵に使ってくれたのは奇跡のようにも思えます。

「ねぇ、これ、なんて書いてあるの?」

私が説明すると、おママは頷きながら納得しているようでした。

しかし、アルツハイマー認知症ですから、お忘れになります。

 

この貼り絵はおママもとても気に入っているようです。

貼り絵を収納しているファイルを開けるたびに、

「難しかったけど、これで良かった」

などと、さも覚えている体で説明してくれます。

もしかして、覚えているの?(^◇^;)

きっと、見るたびに心が動くのですね。その時感じるままに語るのでしょう。

そして、必ず付け加えます。

印影を指差し、

ねぇ、これ、なんて書いてあるの?」

まだ、おママはこれをデザイン化された文字だと認識できるのですね。それが嬉しかったです。

 

そんなこんなで、この『2年の時を超えて出現した印影』

今月のイチ押しに決定‼️

👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏


 

www.kuradukuri.jp

 ⬇︎こちらを開くと小袋の写真が出ています。

www.kuradukuri.jp

⬇︎これも同じ袋を使って制作しています。

harienikki.hatenablog.com

 

平成の終わりに…。(番外編です)

本日4月30日。ジジとおママはデイサービスでした。

私はオフなので、台東区浅草寺に平成最後のお詣りに行きました。

家内安全と健康を祈願し、御朱印を頂いてきました。

昭和の終盤から平成の30年間を通して、私がぼちぼち続けてきた事の1つが御朱印集めです。

今でこそ「御朱印ガール」なんて言葉があります。でも、私が日本美術史を学び、寺社仏閣巡りをしながら御朱印を集め始めた三十数年前は、若い女子では珍しかったです。よく「渋いね…」と、さも年寄り趣味みたいに揶揄されていましたわ。(^O^)

でも、くじけない…。同じクラスの友人数名も、その頃から始めていましたから。

 

三十数年間で御朱印帳は2冊半。御朱印集めはスタンプラリーとは違うので、私は旅行の時や参詣の折々に頂いてきました。だからそんなに多い方ではないと思います。

 

今日、久しぶりに開いてみると、その時その時の思い出が蘇ってきました。

一緒に御朱印を頂いた家族や友人達は今も元気で、そしてずっと良いお付き合いが続いています。これは有難い事だと思いました。

 

⬇︎下の写真は懐かしい御朱印と今日の平成最後の日に頂いた御朱印です。

 

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 初めてご朱印帳を手にしたのは昭和62年3月10日、私は21歳でした。

滋賀県長浜市高月町向源寺にいらっしゃる国宝「渡岸寺十一面観音」を拝観した時のものです。

この数日前に雪が降ったようで、私と友人Mちゃんは駅から雪の残る道を歩きながら向源寺に向かいました。憧れの国宝十一面観音像に逢いに行くのです。その時、参詣者は私達二人だけだったので、寒さを忘れて心ゆくまで拝観しました。

その後、御札所の前に置かれたストーブで暖をとりながら休憩していますと、壁に掲げられた御朱印の見本が目に止まりました。

「あんたらの年から始めたら死ぬまでにぎょうさん集まるなぁ。」

受付の高齢男性に勧められ、Mちゃんと共に御朱印帳を手にしたのが始まりでした。

 

平成の最初に頂いた御朱印香川県の琴平にある金比羅宮です。高松で漆芸の勉強をしていた友人Yちゃんを訪ねた時に、一緒に出掛けたのです。

暑い夏、石段をヒイヒイ言いながら二人で登り拝観しました。その時を思い出します。あれから30年、今もYちゃんは漆芸家として活躍しています。

 

下段2枚は平成最後の本日、浅草寺で頂いたの御朱印です。

令和の時代も平和で安寧でありますように。

大きな災害がない事をお祈り申し上げます。

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

眼か?頭か?

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(2019年3月22日  アルツハイマー認知症の診断から約12年1ヶ月)

 

眼ですか?

4月8日月曜日の事でした。

私が昼前に実家につきますと、一階のパソコン部屋にジジとおママがおりました。

ジジは少々うんざり顔です。

「昨日まで自分から貼り絵をしていたのに、今日はやる事がないと言うんだよ。」

ジジの気持ちもわかりますが、まぁ、それは仕方がないでしょう。

自分が何をしていたか?

自分が何を好み、楽しく取り組んでいたか?

それが昨日の事だとしても、つい10分前の事であっても、

覚えていられるはずはありません。だって、おママは認知症だもの。

 

 この日、ジジはハガキを用意して、おママに貼り絵を収納しているファイルなど見せながら、「あなたにはやってることがあるんですよ」と勧めていました。

しかし、御当人はそれもすぐにお忘れになるんですね。(^O^)

「(ジジが)一階のパソコンの前に向かうと、すぐ追いかけて、あーだこーだ言うんだ。」

直ぐ側でそんなことを言われても、おママは何のことやらサッパリ理解できないようです。しきりとこめかみを手で押さえながら言いました。

「目が霞んで見えないの。なんかよく分からなくて」

これはおママがよく言うフレーズですが、この日のおママは普段より途方にくれている様子でした。

「気の毒に、見えないの?」

「なんか頭がボーと痛くて、ボンヤリしか見えないの。」

うむ…。やはり、頭と関連ありそうですわ。

「やはり、眼医者に行かないとダメかしらね。」

私がそう半分脅すと、おまは神妙に、

「そうかもしれないわね」

と、萎れていました。いつもは「大丈夫よ❗️」とか言うのに…。

 

頭ですか…。

「どうする?連れて行く?」

私はジジに聞いてみました。口に出してはみても、私自身かなり疑問符付きです。

今となっては、眼科に連れて行っても白内障の手術は無理でしょう。

緑内障の検査はおそらく理解できないし、視力検査も正確には出来ないと思います。

これにはジジも消極的でした。

10年くらい前におママを眼医者さんに連れて行ったことがあるそうです。

その時、医師から

「年相応の白内障はあるけれど、見えないと言うのは眼自体より脳神経の問題ではないか…」

と言われたそうです。

 

要するに頭の調子がいい時は本人意欲的に物を見ようとする。だからよく見て細かい作業もしっかり出来るのかも。

でも、それがイマイチだと頭がボーっとして、目に映ったものかよく認識できないから、まともに見えないのかも。

おママの認知症が進んで、脳が下降線になると、途端に目が見えなくなるのか…⁉️

ちょっと心配になりました。

 

余談ですが…。

おママは頭が痛い時、よくこんな表現をします。

「頭がボーとしたり、グワーンとしたり、目の前に霞がかかったりする」

と言います。実際どんなイメージなのかは本人にしかわかりません。(°_°)

 

私なりに「こんな感じのイメージかな?」と想像して描いてみました。

でも、気が付くと、これって現在50代になった私が偏頭痛になる時の前兆現象、閃輝暗点(せんきあんてん)に似てしまいました。σ(^_^;)

子供時代から若い頃はもっとギラギラ光り、ギザギザに尖った帯が弧を描いて視界を遮っていており、こんなマイルドではありませんでした。

私の場合、年齢とともに閃輝暗点は軽くなってきています。

 

おママは偏頭痛ではありませんが、私はおママの頭痛時のイメージを知りたいです。

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本日アップの貼り絵

冠みたいなで構成ですね。

黄緑色のパーツは折り紙で、以前おママと私が切り紙細工をして遊んだ時の切れ端だと思います。

 ⬇︎10年以上前におママが購入した千代紙です。今回はこの千代紙の緑バージョンを使用しています。

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⬆︎こちらも今回使われています。日本橋小津和紙で購入した千代紙です。

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

ゴールデンウィーク突入‼️

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(2018年12月3日 アルツハイマー認知症の診断から約11年10ヶ月)

 

巷では10連休というけれど…。

ゴールデンウィークですが、

デーサービスはいつもの曜日にあります。

そのお陰で、私も普段通り月曜水曜金曜に実家に行けばいいだけです。

もし、デイが完全に連休だったら…。そう考えると、とても有難い事です。

案外、連休中も普段通りに働く人の方が多かったりして…。

デイサービスなど介護施設でお仕事されているスタッフもそうですし、

入院患者のいる病院や、休日診療などの医師や看護師さんもですね。

交通機関は動いているし、店舗だって書き入れ時ですもの。

何たって、子育てや介護中の人には休みはないですね。

3食の食事の支度を考えたら…、人間って外の仕事は休みでも、内の仕事に休みはない。

50を過ぎたオバさんは、そんなちょっと冷めた風に思います。

 

ゴールデンウィークですが…。

昨日(4月26日)の関東は肌寒く、冷たい雨が降っていました。

昼頃には一応止んだのですが、冷んやりとした霧雨は時折降っていたようです。

実家ではジジが暖房をつけたり、真冬と同じ格好に逆戻りでした。

おママはそれほど着込んではいなかったけど、やはり寒かったのか、いつも開けっ放しの窓は流石に閉めていましたよ。(^O^)

私はゴールデンウィークを前に、この寒さでやられたのかしら?

喉がヒリヒリで風邪をひくのかと、戦々恐々としています。

 

そんなこんなで今日は、寒気もするので、殆ど撮り立ての花の写真だけです。(◞‸◟)

 

おママとお買い物

今日は今ひとつ覇気がなく、貼り絵をする気もなかったおママでしたが、

私が駅前まで買い物に行くと言ったら、「私も行きます」と目を輝かせました。

「寒いわよ」と脅しても行く気満々なので、私は仕方なく一緒に出掛けました。

本当はね…。

雨が上がったから、一人で自転車で行った方が楽なんですけどね…。

 

でも、出掛けて良かったのかもしれません。

おママは外の世界に興味津々で、看板などの目に入る文字は読み上げていたし、

綺麗に咲いている花には近づいて愛でていました。

 

今日は冬みたいに寒かったけど、花々は5月。露に濡れて身を震わすように健気に咲いていました。⬇︎ツツジ

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おママはバラの蕾を愛おしそうに触れていました。

本日アップの貼り絵

春らしく、ゴールデンウィークの雰囲気に合いそうな作品を選んでみました。

笑顔のパーツは以前にも登場した化粧品メーカー銀座ハーバーも冊子から切り取りました。

植物は何か広告から取ったのでしょうか?元は不明です。

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貼り絵の笑顔みたいに

皆様、お元気で充実したゴールデンウィークを過ごせますように❣️

*1

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

*1:o(^∇^)o

お年玉年賀ハガキ 今年はダブルチャンス‼️

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(2018年12月29日 アルツハイマー認知症の診断から約11年10ヶ月) 

 

今更ですが…。

4月に入って新年度になったと言うのに、お年玉年賀ハガキの抽選結果を見ていない人がおりましたとさ…。(^O^)

それはジジ。

そして実は私もでしたーー。親子揃ってズボラなんですかね。

 

先日の夕方の事です。

私の帰り際に、ジジは今年の年賀状を手にしながら言うのです。

「まだみていないんだ。忘れちゃって。今度、郵便局に行ったら、抽選番号が書いてある紙を貰ってきてよ。」

「あ、私もだわ。でも、最近来る枚数が減ってるから、あまり当たらないわね。」

するとジジは笑いながら言うのです。

 

「枚数が減ったら、かえって当たりやすいんだよ。」

「えー!枚数が減ったら確率が下がるじゃん。」

「そんな事はないよ。」

「だって枚数が多い方が確率高いわよ。」

 

するとジジはさも確信有り気に言ったのです。

「偶然性というものは確率の問題ではないんだよ。」

「…………。」

 

いやいや、確率でしょ。

くじなんだから、単純に考えたら確率の問題です。

私は正直返答に窮しましたわ。

下記の日本郵便(株)のPDFによりますと、平成31年のお年玉年賀ハガキと寄付金付き年賀切手の発行枚数は 2,571,895,500枚でした。そこから算出した当選割合についても記載されています。

さして運も良くない私達家族は元々3等の「お年玉切手シート」しか眼中に御座いません。その当選割合は100本中3本。3/100なのです。

 

ジジの該当年賀状は約25枚でした。退職したり、友人や親戚も少なくなってきましたからずいぶん減りました。

私は50余枚。

枚数に3/100をかけてみればジジは0.75枚。私は2.4枚ですわ。

ただ、割合計算通りにいくとは限らないんですね…。宝くじを千枚買っても当たらない人は当たらないだろうし。10枚しか買わなくても3億円当たっちゃう人もいるんですから。やはりそこには偶然という神のみぞ知る領域があるのかも知れません。

 

「偶然性というものは確率の問題ではないんだよ。」

 

これは妙に心に引っかかる言葉でした。

現実の世界でも、確率で言えば何十万分とされる幸も不幸も、起きる時には起きるのだから。

親の言葉もちょっとは胸に刻んでおこうかな…。

そう思った夕暮れでした。

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それで、どうだったか?

それで、当選番号を確認しました。

 

なんと…、ジジは3等の「お年玉切手シート」が1枚当たりました。

それなのに…、私は…1枚も当たりませんでしたよーー。クソッ‼️

ちなみに私のダンナは80枚くらいで2枚当たったそうです。

 

当選割合の理論上では、私は2枚当たっても良いはずじゃないか…?

それが0枚ですと⁉️   ᕦ(ò_óˇ)ᕤ  なんてこった‼️

 

図らずもジジの主張通りになっていまいました。

 

しかし、今年は年号が変わるからでしょうか?

ダブルチャンスがあったのです。

お年玉年賀ハガキの抽選が4月20日にもう一度ありました。

令和元年で、額面1,000円の切手シートですよ〜。

下記に画像を貼っておきました。まだ見ていない方は、どうぞご覧くださいませ。

 

それで、私のダブルチャンスの抽選結果は…。(⬇︎下記に当選番号があります。)

予想通り、ハズレてしまいました〜。

ジジの言葉が身に沁みました。

σ(^_^;)

https://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2019/00_honsha/0120_01_01.pdf

 

https://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2019/00_honsha/0420_01_01.pdf

 

*本日アップの貼り絵

以前も登場している⬇︎下のチラシを使用しています。

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最近のおママとしては、考え抜いて構成したデザインだと思います。

 

 

harienikki.hatenablog.com

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おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。

三婆 (3BBA)⁉️

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(2019年3月23日 アルツハイマー認知症の診断から約12年1ヶ月)

 

 これは先週の水曜日(4月17日)の事です。

この日の私は空回りばかりで、どうも調子が狂っておりました…。

そうなると、おママへの接し方も余裕がなくなるのです。(/ _ ; )

 

やってくれるよ(涙)その1

昼の買い物して実家に着くと、いつも私は暫くバタバタします。

この日は買ってきた物も多かったので、ジジもお帳面付けが大変でした。

それで、冷蔵品はおママに頼んで冷蔵庫に入れてもらいましたが、

「冷蔵庫って?」という按配で、まずそこへ案内するところからです。(^O^)

しかし「冷蔵庫」と言って、冷蔵庫を分かってくれる日もあるのです。だから、一応頼んでみたのです。半分予想出来ていたとはいえ、少々ガッカリしました。 

(これなら自分でササっとやる方が早かったわ。)σ(^_^;)

 

この日のおママは妙にやる気満々でした。

でも、そういう時は、得てして私にとって地雷なのです。

 

しきりに台所へやってきて、おママは仕事をしたい素振りをしました。それで、最近おママに取り組んでもらっている柑橘類の清見タンゴールを切ってもらうも、

「どうするのかしら?これどうするの?」

となり、結局いつもの通り、私はおママの側に張り付く事になったのです。(°▽°)

時間ばかり過ぎて昼食の支度が捗らない事に、私は少々焦りを感じ始めました。

「お母さん、手伝ってくれてありがとうございます。大丈夫だから、あちらで座って休んでいてね‼️」

私はダイニングテーブルを指差して、おママにキッパリと言いました。

 

やってくれるよ(涙)その2

その後、私が台所に立っていると、おママはなんだか静かにしていました。それはそれで気になるものです。

(何をやっているのか?)

得てして…、そんな時はロクでもなかったりするのです。(^。^)

 

予想通りでした。

なんたる事か⁉️

おママは私が買って来たばかりのクレラップの箱を、側面から開けてくれちゃいましたよ…。

「お母さん!ちょっと!やめて!」

今、ラップを留めているシールを剥がそうとしていた寸前で、私はおママの手から取り上げました。買ったばかりのラップがコロコロと床を這って広がる様を想像すると眩暈がしますよ。(°_°) クワバラ、クワバラ…。

 

 ⬇︎私に軽く(きつく?)意見され(小言を言われ?)神妙にしているおママです。

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やってくれるよ(涙)その3

それでも、この日のおママは台所の私が気になるらしく、

「全部やって頂いて済みませんね…。私に出来ることがあればやりますよ。」

と横に立ってささやいたのです。

(仕方ない…。いつもは私がやるのだが…。)

本当は気が進まなかったのですが、私は昼食のおかずとしてスーパーで買って来たチキンカツを切り分けてもらうことにしました。

勿論、見本を示しました。希望的な観測ですが、ジジも目の前にいるからアドバイスもしてくれるでしょう。(-_-)

 

私が台所に戻って直ぐに、驚愕したようなジジの声がしました。

「嗚呼ッ❗️そんなにして❗️」

こんな時は、得てして…、とんでもなかったりするのです。

私がダイニングの様子を見ますと、チキンカツはまるで赤ちゃんの口に入れるくらい細かく切られ、見本とは大違い。しかも衣が身から剥がれているのも発見❗️

「お母さん❗️そんなに細かくしなくていいから、もう後は私がしますから、台所で手を洗ってくださいな。」

「台所って…⁉️」

おママよ…。頼むから手を洗ったら大人しく座っていてくれ…。

私はおママを台所に連れて行き、手を洗わせました。(°▽°)

 

チャーコのやらかし

私がチキンカツを切り分けていると、台所でおママがブツブツ言っています。

私に何度も叱られたから、機嫌が悪くなったのでしょうか?

私は叱ったつもりはありません。極力、優しく丁寧に接しているつもりです。σ(^_^;)

でも、絶対に私の言葉はおママにはキツく聞こえたでしょう。そう思うと私も気が重くなります。

それで、台所のおママの様子を見に行くと、おママはガスのコンロの前で悩んでいました。軽く手をかざしたりしていたのです。

「あら、私、よく分からないのだけど?変だわ。何だかこれって?」

「どうしたんですか?」

おママは何も鍋が載っていないコンロを指差して言いました。

「なんか、ついているみたいなのよ。」

えっ⁉️

確かに火がついたままだった‼️

それは私が野菜を茹でた後に火を消し忘れていたのです。安全装置付きですから、後ちょっとで消えるはずですが、危険この上ない。マジか…。

 

確かに私は、まれにこの失敗をやらかします。

しかし、それをおママに指摘されるとは思いませんでした。

「お母さん。すみません。気が付いてくれて、ありがとうございます。」m(_ _)m

 

慰めにはならない…。

まぁ、この日は凹みましたよ。

85歳の、アルツハイマー認知症歴12年のおママが、私のボケに気が付くんですから。私って、結構なボケなのかもしれません。

 

午後、実家に来たオネコに、私はいつものおママみたいな事を言いました。

「私はもう頭がおかしくて、今日はもう、ダメみたい…。ボケてるのよ。」

 

するとオネコは笑いました。

オネコは孫が3人いる「おばあちゃん」でもあります。私はその内の一人であるモモちゃんに「小ばあちゃん」と呼ばれています。それで、オネコは言いました。

 

「大ばあちゃん(おママ)は大ボケ、

おばあちゃん(オネコ)はおボケ、

小ばあちゃん(チャーコ)は小ボケ。」

 

まぁ、オネコの孫の世代から見たら、3人ともお婆ちゃんに違いない…。

 

おママはそれを聞いて「なに?なに?どういうこと?」と小首を傾げておりましたが、説明する気にもなりませんでした。(溜息)

 

オネコの気の利いた言葉も、私にとって大して慰めにはならなかったです。

だって、この日の「小ボケの小ばあちゃん」「大ボケの大ばあちゃん」に危ういところを助けられたんですもの…。(°▽°) 

(⬇︎3BBAの図) 

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 本日アップの貼り絵

色々な紙を使っています。

その中で、私は気になるものがありました。

左右に配置された黄色いパーツです。

実はこれ、ティッシュボックスの箱からとったようです。

黄色バージョンの写真が無いので、赤バージョン(下の写真)に追記してみました。⬇︎丸印の部分を使っています。

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おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。