(2018年6月8日 アルツハイマー型認知症の診断から約11年4ヶ月)
*包丁とまな板
トントントントン、トン🎵
まな板の上で野菜を切る音って気持ちが良いですね。
野菜をトントン切る音や作業は脳にも良いとか??以前なんかのテレビ番組が言っていたような…? (^。^)
一昨年の夏くらいまで、おママは具たくさん野菜スープを毎日作っていました。
毎日、昼も夜も同じブイヨンを使った野菜スープです。おママが自発的に作れたのはその一種類のスープだけだったから、ジジと私は何年もの間、それを飲み続けました。時々、3度くらい味付けをしたと思われるような塩っ辛いスープだったりして…。(°▽°)
でも、ウインナーにジャガイモ、人参、椎茸、玉ねぎ、セロリ、ピーマン…等々。
1つのスープで全部摂れてしまうのです。ジジが去年までなんとか仕事ができたのはおママの野菜スープのおかげだったと思います。
このスープを作るために、おママは毎日野菜の皮を剥いたり切ったりしていました。
でも、症状が進んで自然とやる気がなくなってしまいました。
おママのトントントントン、トン🎵は、滅多に聞く事ができなくなりました。
あんなに皮をむいていたのに、切っていたのに…。
今現在、私は実家へ行くと、昼食と夕食を作ります。
私がやってしまうから、余計におママはやらなくなちゃうんですね。きっと…。
*おママ梨をむく。
先週、スーパーの店頭で幸水の特売を見つけました。
(おママは果物が好きだったから、喜ぶかしらね…?梨もよく食べてたわ。)
昔々、おママは果物の皮むきやカットがお得意でした。きっと食べたいから上手になったのでしょう。食いしん坊さんですから。(^。^)
でも、最近は果物を買いたがっても、自分ではなかなか食べられるようには出来ないのです。
(もしかしたら、梨なら剥けるかな…?やってもらいましょうか…。)
勿論、ナイフで怪我をするといけないから、私はおママの隣に張り付いていました。
「最初にこうするんだったかした?」
「そうそう。」
おママはリンゴや梨をむく時、縦に4分割して芯を取ってから、皮を剥き始めます。
ちょっと危なかしいけど、何とか出来ました。ナイフの持ち方も忘れていませんでした。
いざ、お昼のデザート❗️
その時すでに、自分で梨を剥いた事をお忘れです。
おママは美味しそうに梨を口に運びながら、
「ほんと、こんなね、中にぎゅーと入っている水が出てきて、美味しいわね。」
ん…⁉️ 文脈もおかしいぞ❗️
意訳しますと…、
「ほんと、こんなに果汁がいっぱいで、瑞々しくて美味しいわね」
だと思います。(^。^)b
食事の支度をする時に、おママをじっくり見守るのは大変だけど、「美味しい」っていう嬉しいオマケもついてくるから、また果物の皮を剝いてもらおうかしら。
*本日アップの貼り絵
材料は赤いティーパック(ハイビスカスティー)の袋と阿部蒲鉾店の包装紙です。
随分前から、この包装紙⬆️は実家にあったようです。
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。