(2019年8月5日 アルツハイマー型認知症の診断から約12年6ヶ月)
*おいおい…、おママよ。何を言うんだ⁉️
9月6日の昼食後、
私が不覚にもダイニングテーブルに俯して爆睡していると、遠くから声がした。
「ダメちゃん」
「ダメちゃんよ〜」
声は近づいてくるのです。
おママですね。
たしかに、子供の頃の私はおママからすれば「ダメちゃん」ですが…。
今の今。現時点であからさまに言われてもね。(°_°)
私はまだ覚めきらない意識の中で子供の頃を思い出していました。
*御期待に添えず申し訳なかった。
私はオネコと違い勉強はイマイチ。体育も音楽もカラキシ駄目でした。オネコは万能でそれらの上に美術の成績も良かったのです。
おまけに私は生まれつきの近視で耳の聞こえも悪い。
同じ親から生まれた姉妹なのに、なんというスペックの差でしょう。
(おそらく親からしたら、全く物足りない子だろうよ)
小学生の頃には、そう自覚しておりました。
それで高学年の時に、私は思い切っておママに聞いてみました。
「お母さん、私の事かわいい?」
「可愛いわよ。」
見え透いた事を軽く言われても嬉しくないよ。
「私は目も耳も悪いし、勉強は出来ないし、殆ど見所がないじゃない?」
すると、おママは私の顔をじっと見つめてから、カラカラ笑いながら言いました。
「馬鹿な子ほど可愛いと言うじゃないか〜。」
その少し芝居掛かった言い回しに私も思わず吹き出しました。
「やっぱり〜。」
この時、私はそれほど嫌な気はしませんでした。
しかし後年、嫁いでから私はこの話を義母のクレバアにしたら、
「我が子にそんなこと言うなんて‼️あまりにひどい‼️」
と、我が事のように憤慨していました。
私は事実をありのままに受け止めていたけど、世間からしたら、私は母親から酷い事を言われたのかしら?
*そういう事でしたか。(^。^)
つらつら思い出していたら、おママはまだ「ダメちゃんよ。」と言っています。
そして、おママは私の背中を撫でながら
「そんな、ダメちゃん」
「こんなことしてたら、ダメちゃんよ〜。」
嗚呼。
50を過ぎてもまだ母親に「ダメな子」と言われたのかと思ったら、
(エアコンの下で眠っていたら、風が当たって冷えちゃうからダメよ〜)
と言いたいところを、
「ダメちゃんよ〜」
になったのね。
おママよ。
不肖の娘ですが、
心配してくれてありがとうね〜。(^O^)
*本日アップの貼り絵
おママのハサミの技術をもってしても、今回は手こずりました❗️
暑い夏に、すっかり意欲減退でぼんやり過ごしていたおママに、私は空になった可愛いティッシュボックスを手渡しました。
「一緒に可愛い図案を切り抜きましょう。」
でも、ママは謙遜しました。
「私はそういう事はできないんですよ。」
あれまぁ❗️よく言うよ…。
それで、やってみたら、私よりは上手に切れるんですね…。まったく…。(^◇^;)
紙に厚みがあるから切るのも一苦労でしたが、よく頑張りました。
その後、切り抜いたパーツをハガキの上に並べて出来上がり❗️
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。