(2021年3月17日 アルツハイマー型認知症の診断から約14年1ヶ月)
* 2021年5月。
おママの症状は確実に進行している❗️
そう感じる事がいくつかありました。
この逃走劇もその一つです。
元来、おママの性格は慎重派。そのせいかどうかは分かりませんが、割と一人だけでは外に出ようとはしませんでした。
徘徊がなくて、私たちは助かっていましたが、不穏な行動が見られたのです。
*土曜日の恐怖
毎週、ジジの土曜日の朝は忙しいです。
自分はいつものデイサービスに行き、おママは認知症専門の施設に行きます。
朝のお迎えは10分差ですから、おママのバスを見送って、自分が乗り込むまで、息がつけません。
これはゴールデンウィークの事。
玄関周辺で待機していたおママは、ジジがちょっと目を離した隙に、バスが待ちきれなくて、ドアのカギを開けて一人で外に出ちゃったんですって‼️
ジジが気が付いて外に飛び出そうとも、なにせ足弱…。
なかなか身体が思うように動きません。必死の思いで外に出て追いかけると、遥か先におママの背中が見えました。
「追いつけない‼️」
その時、おママの進行方向から中学一年生くらいの制服を着た男子が通りかかりました。
おママは何を思ったか、すれ違うときに彼に何やら話しかけて、その足が止まったのです。
少年は知らないお婆さんに話しかけられて、さぞや困惑したでしょう。その様子が、ジジからも見て取れました。
しかしジジにとって、この少年はまさに神の出現に他なりません。御本人は全く関知していないでしょうが、彼が結果的におママを止めてくれたのです。そうでなかったら、事態はもっと悪くなっていたでしょう。
*まずは戸締り❗️
これ以来、土曜日に別々のデイサービスに行くのは無理か?認知症専門のデイサービスを辞めさせるか…?
とジジは悩みました。
しかし、
おママが開けられるのは昔から付いている鍵だけです。
夜間防犯上掛けているもう一つの鍵はおママには開けられません。
昼間も、そちらの鍵を掛けて二段構えにして、様子を見る事にしました。
時々、外出したくなったおママは
「でかけられないじゃないの」
とジジに文句を言っているようですが。まぁ、仕方ありません。
様子見です。
しかし、5月中、その後おママのエスケープ事件は起きていません。
秘密の鍵のおかげか?
おママの逃走願望が落ち着いたのか?
やはり、様子見です。(^◇^;)
危険がいっぱいだから、一人で外に出ないで下さい。
*本日アップの貼り絵
下記の写真…、14:16に撮影されています。
午後なのに、おママは何故かパジャマ姿であります。(^◇^;)
最近、着替えが苦手になっているおママ。
朝からずっとパジャマなんて事もあります。
しかし、この日はちょっと違いました。
朝から昼過ぎまでずっとパジャマで過ごしていたわけではなく、
昼食後に眠くなったおママは自発的にパジャマに着替えて、ベットに潜り込んでいたのです。しかし、ものの数十分で起き出しました。
そして、思い付いたように貼り絵を始めたのです。
夏以来,全く興味を示さなかった黄色い円窓で何かを始めたくなったようです。
お中元でいただいた夏のスイーツが入っていた箱を分解して、私はこれを「お題」にした事があります。その後,幾枚か残っていたのですが、おママにずっと放置されていました。
(↑)これです。
おママはどうやら緑色の紙の上にこの黄色い円窓を貼って、更に何かを重ね貼りしたいようです。
以前、同じ円窓でこんな素敵な貼り絵を制作していました。(↓)
少し経って様子を見てみると…。
(↓)円窓の中は更に2枚重なって工夫が凝らされていました。
昔おママが自分で染めた墨流し染めの紙を使うようです。
(↓)イメージが湧いてきたようです。
(↓)円窓の中を更に飾って仕上げるようです。
(↓)「これでいいかしらね…。」
「とても良いですよ。」
おママの工夫が詰まった、素敵な円窓ができました。v(^O^)v
おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。