(2022年5月18 アルツハイマー型認知症の診断から約15年3ヶ月)
*嵐の敬老の日
今年の敬老の日は9月19日月曜日でした。
土、日、月と三連休だったのに、すっかり台風14号で日本中引っ掻き回されてしまいました。
せっかくの連休ですから、遠方に住んでいる両親、祖父母に会いに行く計画を立てていた方も多かったはず。
そして、危険を感じて避難所で敬老の日を過ごした高齢の方々もいらっしゃったはず。
それを考えると胸が痛みます。
19日、我が実家ではジジとおママと私の3人で過ごしました。コンビニでプリンを買って、ささやかなお祝いをしました。
おママはスプーンですくって口に運び、嬉しそうに食べていました。
でも、それがプリンというデザートだとは、今ひとつわからないようです。
*おママとプリン
昔はね、おママはプリンを作ってくれたのですよ。
私がまだ小さな子供だった頃。
今では当たり前のようにコンビニやスーパーに美味しいプリン並べてありますが、
当時はレストランのデザートメニューでしかお目にかかれないスイーツだったのです。
そうでなければ、家庭で作るしかなかった。(^○^)
おママはよくプリンを作ってくれました。
二人の娘たちは揃って少食、特に次女は食が細くてガリガリの痩せっぽちでした。(今となっては信じ難いが…。)
少しでも姉妹の滋養になればと思って作ってくれたのでしょう。
焦がさないようにカラメルソースを作って、琥珀色の液体を熱々のうちにプリンカップに流し入れました。でも、冬場はすぐに固まってしまいます。私はちょっと味見をさせてもらいました。なんと香ばしい甘さでしょう。
「これがカラメルよ。」
そのカラメルソースの上にプリン液を流し込み、オーブンで蒸し焼きにして出来上がりです。でも、おママが得心する出来栄えには、なかなかなりませんでした。
「やだわ、加熱しすぎた。「す」が入っちゃったわ。」
「あら、今度は温度かしら。また「す」が入っちゃった。」
オーブンの加減なのでしょうか?
蒸し器で蒸しても「す」という無数の穴ぼこがプリンの内側に封じ込められてしまいました。
「やはり「す」が入ると風味が落ちるわね。」
おママは自作のプリンをスプーンですくって食べながら、あれこれ一人で反省会をしていたものです。
でも、「す」が入っても、おママのプリンは美味しかったですよ。
幼かった私には嬉しいご馳走でした。
やがて、娘たちは成長し食が太くなりました。もうプリンで栄養を補う必要なはくなったのでしょう。おママはプリンを作らなくなりました。
そして、時代は下り、プリンは手軽に買って食べるものになりました。
あんなにあれこれ工夫して「す」が入らないように何度も試みたおママ。
コンビニで買ったプリンには「す」なんて入っていません。おママが目指した滑らかな食感が、そこにはあります。
そのプリンを幸せそうに食べるおママを見ていて、私は「す」の入ったおママのプリンが懐かしくなりました。
子供の頃にタイムスリップして、あの当時のおママのプリンをもう一度食べられたらいいのにね。(^○^)
(↓)この記事、美味しそうなプリンがいっぱいです。
*本日アップの貼り絵
2022年5月18日
この日はおママに好きな紙を選んでもらいました。
おママは(↓)この友禅紙を選びました。
(↓)切り抜いたら直ぐに、おママは中央に貼ってしまいました。
(↓)そして、緑の市松模様を合わせることにしました。
(↓)展覧会のチラシから三角形を2枚切り抜りだしました。最初に切ったピースを上に載せています。こうして重ねるて切ると同じ形ができるのです。おママが昔からよくやる手法です。(^O^)
<おママの貼り絵制作動画①>
2022年5月18日 14:36〜(2分2秒)
青い三角形を画面上に配置して、貼り付けています。
(↓)マーブルペーパーも使いたいようです。
<おママの貼り絵制作動画②>
2022年5月18日 15:11(1分14秒)
この日のおママは冴えていました。あまり迷うこともなくマーブルペーパーを糊付けし
おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。