アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

一昨年の二人

(2021年3月15日 アルツハイマー認知症の診断から約14年1ヶ月)

 

遡っている

最近、おママの貼り絵の写真データを探しながら、どうしたものかと悩むことが多くなりました。

おママが貼り絵制作をしたのは昨年12月中旬までです。昨年の作品でご紹介していないものはあるのですが、だんだん少なくなってきました。

(今は5月ですから、できれば一年前の5月の作品を紹介したいなぁ。)

そう思うのですが、残念❗️2022年5月の未掲載作品は既にありません。

そうなると、一昨年、3年前、4年前…と

膨大な写真データの奥底まで遡って探しております。

もちろん、2007年〜2016年までの約10年間、私がまだブログを始める前の膨大な作品があるのですから、撮影さえすれば良いのです。でも、せっかくブログのために撮影してきた写真データがまだあるのですから、その中で未掲載のものからご紹介していきたいものです。

 

どうしてこれが未掲載だったか?

今日ご紹介するのは、2021年3月15日の作品です。5月制作のものではないのですが、前回の記事に載せた作品と同じ紙を使っているので、偶然見つけました。

harienikki.hatenablog.com

おママらしい、シンメトリーを意識した素敵な作品です。

制作途中写真も、動画もありました。しかも、その動画の最後には、おママが完成を喜ぶ声とそれを褒めるジジの声も録音されていました。

更にその日はこの作品を完成させてから、ジジおママはと一緒にかかりつけ医のクリニックに行きました。

その道程で、おママはジジを労わるような仕草をしている。そんな写真までありました。

材料は揃って、まるでお膳立てされている様ではないか。

(バッチリ1記事書けそうなのに、この日のこの作品が未掲載だったのか?)

自分でも理解できません。

きっと、私は書こう書こうと思いつつ、

忘れてしまったのでしょう。

なんて、残念んなチャーコ❗️

見つけたら直ぐにアップしないと、また私は忘れそうです。

 

今度こそ、本日アップの貼り絵

2021年3月15日。

(↓)この日の「お題」はこちらです。認知症になる前のおママが大判で買った洋紙です。2色ありますが、模様が少し違うので、完全なる色違いではありません。

後日、ピンク系の方は何度か貼り絵に使っていました。

しかし、黄色は以後ほとんどおママに顧みられませんでした。レアな作品です。

 

(↓)この日は黄色を使うと決めたようです。

youtube.com

<おママの貼り絵制作動画①>

2021年3月15日 14:18〜(53秒)

おママは模様の流れに沿うようにハサミを入れていきました。

 

(↓)細長い2本の紙を交差させました。

(↓)糊付けを済ませて、さらに合わせる紙を吟味しています。

(↓)おママは紫地に金の亀甲紋様の和紙を選びました。

youtu.be

<おママのj貼り絵制作動画②>

2021年3月15日 15:01〜(5分47秒)

おママは亀甲紋様を切り抜きました。

(2分4秒ごろ)

おママは糊付けしながら亀甲紋様の六角形の向きに拘っていました。

ジ「その方が良いよ。」

珍しくジジが口を出していました。

そして全ピースを貼り終えたおママはとても喜んでいました。

 

マ「良いです❗️」

チ「できた❗️」

ジジは間髪いれずに誉めました。

ジ「良くできました❗️素晴らしいよ❗️紙が良いんだよね。」

 

今、動画を見直して、改めて思いました。

ジジの励ましがあったからこそ、おママは約16〜17年間も貼り絵を続けることができたのでしょう。

 

貼り絵で励ましたくれたジジを、この日のおママは労っていました。(↓)

一昨年の二人の姿を見つけて、私は胸が熱くなりました。

2023年5月現在、ジジはだんだん記憶力が衰え始めたようです。

おママは特養に入ったので、今は目の前にいません。

だから、いずれ、ジジはおママの事を忘れてしまうかも知れません。

時間も記憶も、そして身体も永遠のものではありません。

でも、こうして記事にできて残せたので、ブログを続けてきてよかったと思います。

 

おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。