アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

脈がない❗️

(2021年5月19日 アルツハイマー認知症の診断から約14年3ヶ月 )

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ブローチ再び

前回の記事(↓)を更新した後に、オネコさんがLINEで写真を送ってくれました。

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(↓)オネコさんが持っている同じ技法のブローチです。

おママは応用して他にも幾つか作っていたようです。なかなかオシャレですね。

 

ジジがが叫んだ

これは今週に月曜日(5月22日)のことです。

いつものように、私は2階の台所で夕食の準備をして,1階の食卓へ運ぼうと降りてみると、

ソファに座っているジジが突然叫んだのです。

「どうしよう❗️脈がないんだ❗️」

ジジは自分の左手首のを押さえながら血相を変えていました。

ごめん、ジジ。

だから、それが何か?

そんなことくらいじゃ、いくら出目金でも私の目玉は落ちやしませんよ。

「へぇ、そうなんだぁ。」

「ほら、脈がなくなっているんだよ。」

私は一顧だにせず、テーブルの上に料理を並べました。

「ほら、ないんだよ。」

「そうですか。もし本当に脈がなくなっていたら、そんな大声は出せませんよ。

まぁ、夕ご飯を食べてくださいな。」

ジジは珍しく仏頂面をしながら箸を持ちました。

私の反応と対応が芳しくなかったので、少々拗ねてしまったようです。

いつもはペロリと食べる分量なのに、お肉とデザートのキウイを一口づつ残しました。

それでも私の目からすると、通常運転に見えますわよ。(^◇^;)

 

私もですが、なにか?

実は私自身、手首の橈骨動脈(とうこつどうみゃく)では脈はちゃんと計れません。

皮下脂肪が多い人は脈がふれにくいそうですが、私は子供の頃からでした。

看護師さんでも「あれ?あれれ?」と言われてしまいます。しかし、そこはプロなので探っているうちに見つけられます。それに首の総頸動脈で脈が取れるので、あまり問題を感じません。

手首の脈がない❗️と言われましても、「ああ、そうですか」としか言いようがないです。

www.kango-roo.com

食後もジジは自分の手首を触って気にしていました。

それで,私も少し優しく(心を入れ替えて)声かけをしてみました。

「脈は見つかったの?」

「うん、でも、とても弱々しくてトンと脈打ってから次がなかなか来ないんだよ。」

どれどれ…。(^◇^;)

私が触れてみると、大きくしっかりトン…トン…トンと等間隔のリズムを打っていました。

「そうかしらね。ちゃんと等間隔だわよ。」

ジジは不満げでした。

「じゃぁチャーコさんのはどうなの?」

私はジジに手首を差し出しました。ジジはそれを手にして、

「あれ?えっ?脈がない❗️」

と声をあげていました。

「ええ、それ、子供の時から、私には普通のことなんで…。」

 

構ってちゃん?

この話、オネコさんにすると、彼女も手首では脈がふれにくいようです。

「だからって、どうなのかしら?(ジジは)医者に掛かりたいってことなのかしら?」

私はそうとは思えません。

確かに95歳ですから、日常的に脈などを確認するには良いと思います。

ただ、ジジは少し大袈裟にしがちです。きっと、娘達に心配してほしいのでしょう。

その気持ちには寄り添っていこうとは思います。

とはいえ、私も結構な鬼娘。ジジにイマイチ優しくできないので、

努力目標にしようと思います。

(↓)ついこの間の記事でも同じ目標を掲げましたが、実行は結構難しいですわ。

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ジジは95歳。

もしかしたら、ふとしたはずみに、漠然とした死への恐怖を感じるのかも知れません。

だから40年以上も前の、自分の父親の最後の時が思い起こされるのでしょうか。

私もあまりキツく言い返さないで、

そんな不安を穏やかに受け止められるようになりたいです。(^O^)←努力目標です

 



本日アップの貼り絵

2021年5月19日の作品です。

今からほぼ2年前。まだ、おママは時々独りで、しかも使う紙を自分で選んで貼り絵をすることがありました。これもそのような作品です。

「脈がない❗️」

びっくりしていたジジのイメージにピッタリ❗️それで、選んでみました。

私のいない時に制作されたので、作業中の写真は全くなりません。

作品中央上部に正方形があります。水色地に赤が少し入って、何だか不思議な紙です。

実はひと月近く前の2021年4月23日に、おママは(↓)このような貼り絵をしていました。この時は何の紙を使ったのか謎でした。

(2021年4月23日 アルツハイマー認知症の診断から約14年3ヶ月 )

 

その後、私は偶然実家で雑誌の広告ページを発見しました。(↓)この右ページと同じですね。中央部にページを1枚(2ページ分)を切り取った跡がありますから、右にページは見開きの広告だったのでしょう。

雑誌は(↓)『The New York Times T Japan 2021年3月27号』です。

きっと4月23日制作の貼り絵で残った紙片を使ったのでしょう。

(↓)他には日本博のチラシも使っていました。

(↓)使用した他の紙です。

 

matterhorn-tokyo.com

(↓)関連作品です。

 

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おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。