(2021年10月18日 アルツハイマー型認知症の診断から約14年8ヶ月)
*掘り出し物
2016年12月に私がブログを始めてからおママが特別養護老親ホームに入所する直前の2022年12月までの間、おママが制作した貼り絵は私がスマホで写真撮影をしてブログでご紹介をしてきました。
残り少なくなったとは言え、データ内を探せば、意外とまだ未掲載の作品は見つかります。
今日ご紹介する貼り絵もそんな発掘品です。
2011年10月18日。今から約3年前です。
きれいな作品だと思います。写真データを細かく見ていくと、動画も残されているではありませんか。
なぜ私は当時、この作品をブログに掲載していなかったのか。不思議です。
*残り物には福がある
同じ2021年10月18日に、おママは(↓)こちらの作品も制作していました。
この作品で使った市松模様の残りをメインピースに使って、おママは2枚目に取り掛かりました。
赤い矢印のピースです。(๑˃̵ᴗ˂̵)
そしておママは早速2枚目に取り掛かりました。
既に切ってある紙片を並べるだけなので,構成は直ぐに決まりました。
(↑)マーブルペーパーがまるで波の模様のようです。市松模様の船はゆっくりと進んでいるのでしょう。(๑˃̵ᴗ˂̵)
(↑)新たなピースを追加するべく、おママはハサミで切り抜き始めました。
(↓)糊付け開始です。
<おママの貼り絵制作動画①>
2021年10月18日 16:05〜(3分05秒)
「そいで…何かここに…。」
動画の冒頭でおママは画面左下の空間に何かを追加したくなったようです。ふと近くに小さな市松模様の残骸を発見しました。丁度その空間を埋められそうです。
48秒頃、おママは小さなその切れ端を見失ったと思って、一生懸命に手探りをしています。多少この頃から緑内障の視野狭窄が始まっていたのかもしれません。ただ、認知機能も記憶も衰えてきていますから、小さな切れ端が画面上にある事を認識できなかったとも考えられます。
1分25秒頃、おママは既に貼ってある緑の小さな正方形の向きが気に入らなくなり、強引に剥がして貼り直しています。おママは手先が器用だし、使っているのは和紙の市松模様ですから丈夫なので、上手にやり遂げていました。
(↓)再び糊付けを再開しました。
<おママの貼り絵制作動画②>
2021年10月18日 16:10〜(3分37秒)
おママは慎重に糊付けをしています。当時、既に記憶は5秒間くらいしか保てないので、おママはどのピースを貼ったか直ぐに忘れてしまいます。
1つ1つ指で触って、貼ったかどうかを確認しています。
そして出来上がり❗️(๑˃̵ᴗ˂̵)
<日付を書くおママ>
2021年10月18日 16:15〜(39秒)
認知症の症状が進んでも、案外、真似っこはできるのです。
おママは私が書いた見本を見ながら、裏面に日付を記入しました。
書き終えて嬉しそうに言いました。
「はい、オッケー❗️」(^O^)
*使用した紙
小津和紙で購入した友禅紙です。『鬼滅の刃』竈門炭治郎の羽織の柄で有名な市松模様です。このインパクトのある柄をおママはとても気に入って、見るたびに手にしては喜んで使っていました。派手なのに、意外と他の白や柄と相性が良い優れものです。(↓)
(↓)おママがルリユール(ヨーロッパの伝統的な製本技法)を習っている時に自分で染めたマーブルペーパーです。
(↓)チャーコの義母クレバァの遺品の中から見つかった和紙。上品な色彩の和柄はまさにおママ好みでした。
おママの貼り絵を見てくださり,ありがとうございます。