(2022年5月13日 アルツハイマー型認知症の診断から約15年3ヶ月)
*またやられた
おママは認知症になる前からジグゾーパズルが好きでした。
中年期には1000ピースなどを楽しそうにやっておりました。
認知症になったら流石にそんな細かい物はできませんが、デイサービスでよく介護用のジグゾーパズルに取り組んで集中していたそうです。
それで、今年の4月に私は書店で幼児用の可愛らしい図柄のパズルを買いました。
一応、この春の段階では、かろうじておママはパズルが出来ておりました。いえ、かなり外野がやいのやいのとアドバイスをしてますから、完全1人で出来たとは言えないものがあります。
その上、おママはお得意のハサミでパズルピースを切断するという暴挙に出たのです。
(↓)おママのやらかし
ピースをハサミで切断されたので、私は同時に買った別のパズルをおママに渡しました。
それが(↓)こちらです。
そうしたら1週間くらいで、またおママにやられてしまいました。(↓)
「デスクの引き出しの中に隠しておいたじゃない。どうしてあの黒い柄のハサミを又おママに使わせたの?」
私はジジを詰問しました。そしてジジは必死に言い訳をしました。
「私が使うために出して、出しっぱなしにしてたんだよ。それで、おママが使い始めちゃってたんだ。」
それはもう仕方のない事です。ジジを責めたら気の毒です。
「そうしたらね。おママはちゃんと合う(嵌る)ピースを探す事が出来なくなってね。ハサミで切って合わせようとしたんだよ。」
ジグゾーパズルとはピースの絵柄や向きを合わせて嵌め込んでいくものです。おママはそれをしなくなって、強引にハサミでピースを合うように切ろうとしていたのでしょう。
(あぁ、お得意だったジグゾーパズルも遂におママは出来なくなったか。)
それも仕方のない事だと思います。
でも、私は子供向けのだけではなく、介護用ジグゾーパズルで風景写真のも買って用意しておりました。少々ガッカリ。
*切って解決したい
それにしても、ハサミで切って形を合わせてみようだなんて、その方がとても大変だと思うのです。認知力が落ちていて、目の前の形を合わせていくのが難しくなると、
「いっそ切って合わせちゃおう❗️」
と大胆な発想になるのが面白いです。
6月の下旬にデイサービスのスタッフさんが家庭訪問に見えました。
その時に、施設でおママがパズルをやっているかどうか聞いてみました。
「最近はもう、自分ではめて完成させることはできません。今は全ピースを台紙から出して、そのピースを台紙の上に全部載せるだけの作業をして頂いています。」
なるほど、そういう遊び方もあるのか。(^。^)
「しかし、母は形を合わそうと切ろうとしたんですよ。」
すると、彼女は笑顔で答えてくれました。
「施設でも芙貴子さんは手でチョキの形を作って、『これがあればね』とおっしゃっていました。実は他の施設に勤めていた時のことですが、パズルを切ろうとした方がいらっしゃいました。その方も症状の進み具合の割にハサミがとても上手だったのです。」
なるほど❗️
認知症の後期になってもハサミが使える人は、その発想になるのかもしれませんね。
<おママ、ジグゾーパズルをする>再掲載
2022年4月8日 16:40〜(5分03秒)
(↓)一年前はしっかりできていて、とても集中していたそうです。
(↓)集中しすぎて、こんなこともありました。
(↓)できなくなっても、見て触っているのは好きなようです。
パズルを嵌めて完成できなくても、デイサービスのスタッフさんに教えて頂いたように、遊び方を変えれば、買ったパズルも無駄にはならないかもしれませんね。(^○^)
*本日アップの貼り絵
私はすぐ上に掲載した写真が気に入っています。
やはりパズルが好きなのですね。(^O^)
それで、この日に制作された貼り絵はないかなと探すと、ありました❗️
この貼り絵は写真のピースが4枚使われています。それは(↓)でも登場した展覧会の二つ折りパンフレットなのです。
2022年9月19日まで名古屋市科学館で開催中です。
(↓)実際観に行ったレビュー記事もあります。私は石を見ると興奮するので熱く語っておりました。
(↓)実に素敵なデザインのパンフレットですね。(^O^)
(↓)今回使用したのはこの部分です。表紙(上の写真)のちょうど裏側になります。表で切り抜いた残りを使用したので、切れ端ばかりでした。
<おママの貼り絵制作動画①>
2022年5月13日 14:30〜(28秒)
おママはアンモナイトを形に沿って切り抜こうとしています。
ある程度チラシからピースが切り出せたので、缶の中から他の紙を選びました。
この作業は楽しいのですが、おママは夢中になって出し過ぎてしまいました。
もはや収拾つかず…。(^◇^;)
(↓)仕方ないので,チャーコが厳選しました。照明器具の光に反射して、アンモナイトの写真がよく見えなくなっています。これが「お題」です。
*「お題方式の貼り絵」と「お題パック 」について
一昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。その他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらってから、切り貼りを楽しんでもらうようになりました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。
私が実家に行かない時でもおママが貼り絵に取り組みやすいように、「お題」と台紙にするハガキをチャック付きのビニール袋に入れておく。これが「お題パック」です。
(↓)市松模様を切っています。
<おママの貼り絵制作動画②>
2022年5月13日 14:53〜(1分08秒)
ピースを指で弾いたら、ちょっと動いただけなのに、おママったら見えなかったようです。(^◇^;)
それでも、楽しそうにピースを並べていました。
(↓)糊付け中です。糊で手がベタベタになったので、パタパタ振りながら乾かしています。私は拭いたほうがいいと進言したのですが、全く聞いてくれません。(^◇^;)
おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。