(2017年9月11日 アルツハイマー型認知症の診断から約10年7ヶ月
珍しく全てのパーツの元が分かっています。歌舞伎座の桜吹雪の花弁、白松がモナカの包装紙、菓子メーカー ベルンの昔の包装紙、川越 くらつくり本舗の紙袋。)
*難しくなってきました。
おママは結婚してからずっと家計簿を付けてきました。
元銀行員ですから算盤勘定はお得意です。
現在83歳。アルツハイマー型認知症の診断から10年を経過いていますが、簡単な家計簿もどきを今でも付けています。
その日の支出を書き出し合計する。それを前日の残高から引いて、本日の残高を出す。ただそれだけ。これをおママは「お帳面」と呼んできました。
しかし、これが最近、辛いようです。
おママを悩ませているのは算盤や勘定ではなく、文字を書くという作業。
目の前に買った品物を置いて、
「見ながら書いてね」
と私が助言しても、その品物の名前が分かりません。だから、レシートに書かれている品名と照合が出来ないのです。
しかも、単語だけでなく文字自体もあやしい…。漢字はほとんど書けません。
辛いなら止めてもいいのですが、おママ自身はこれを自分の仕事であると感じているようです。
*今週のお帳面付け
月曜日の事です。
私が横で見てあげると、おママは四苦八苦でお帳面を付け終えて、私に立替え分を払ってくれました。
その証拠としてレシートの余白に、
「チャーコに払いました」
と、いつものように、おママ自身に書いてもらいました。
これは私の指導と手本が有って、ようやく書ける状態です。
それでも、何回もおママは聞いてきます。
「あら、お金あげたかしら?」
「貰いました。」
ほんの数分で、
「あら、お金あげたかしら?」
そんな時、私は言います。
「もう。頂きましたよ。でも、下さるなら私は何度でも頂きますよ。」
「ヤダヤダ。」
これが定番のお約束事。
なにせおママは記憶が持続しません。毎回、初めてのように繰り返してくれます。
しかし、この日はちょっと違いました。
「もう。頂きましたよ。でも、下さるなら私は何度でも頂きますよ。」
私に言われたら、おママはきゃはっ!と笑い、
「いつもこれを言われないと、終わんないわね〜」
と言うではありませんか‼️
マジか…。
飽きもせず繰り返されてきたルーティンがおママの頭の片隅に残っていたなんて‼️
結構、私は嬉しかったです。
*今後、どうなる?
でも、今日金曜日(10月6日)は風邪気味で調子が悪いからでしょうか。
「もう、目も見えないし、あなた、テキトーに書いておいてよ。」
と、お帳面付けを放棄しました。
あら〜、珍しい。
体調が戻ったら、また、やる気になるかしらね?
おママ、続けるのだったら、お手伝いしますよ〜。(^ ^)b
⬇️今日アップした貼り絵の材料。
⬆️ この柄のどの部分を切り出したでしょうか?
⬇️ 同じ紙を使った例。
おママの貼り絵を見て下さり、有難うございます。