(2018年3月12日 アルツハイマー型認知症の診断から約11年1ヶ月)
*もし、おママが被災したら…。
今回の西日本豪雨から1週間が経ちました。洪水、土石流などの甚大な被害を引き起こした豪雨の爪痕をテレビで見るたびに、私は胸がつぶれる思いです。
その上にこの猛暑です。片付けの作業の困難さは想像以上だと思います。なのにお手伝いにも行かれず申し訳ない思いでいっぱいです。
被災された方の避難所の生活も厳しいことと思います。おそらく、その中には認知症の方もいらっしゃるでしょう。胸が痛みます。
もし、おママが避難することになったら…。
そう考えると他人事ではありません。実家は高台にあるので、浸水はしないと思います。しかし、いつ何時災害に見舞われるかわかりません。先の東日本大震災ではなんとか持ちこたえた古い木造家屋も次の大地震ではダメかもしれません…。
おママが避難所で大勢の方々と過ごすとなると、ザワザワとした物音や人の気配に過敏に反応しそうです。状況を何度説明しても忘れるから、同じ事を何度も繰り返して訊ねるでしょう。(この対策としては、紙に書いて貼っておくとか渡すなどが考えられます。でも、おママはその紙の存在を忘れそうです。)家に帰ろうとして徘徊を始めるかも…。ストレスから症状が悪化する可能性が高いと思います。
それで、認知症と災害の避難生活についてネットで調べていたら、⬇️ こちらのサイトを見つけました。
https://www.dcnet.gr.jp/earthquake/
*認知症の人が避難所で生活するために
https://www.dcnet.gr.jp/earthquake/
⬆️のページにある『避難所での認知症の人と家族支援ガイド(支援者用)』は東日本大震災の時の避難所生活の調査を元に作成された資料です。
この資料によると、認知症の人が避難所で生活を継続できる限界は平均3.11日。つまり3日との事です。
避難所生活の限界を招いた主な出来事は⬇️ 下記でした。
⑴本人がイライラして落ち着かない。
⑵周囲の不理解、苦情。
⑶介護家族の疲弊。
⑷徘徊
⑸排泄困難、オムツ交換のスペースがない。
これらは単独で起きるのではなく、連動しているのだと思います。
そして、認知症の人が避難所で生活するための条件として下記の条件が必要だそうです。
⑴住民の理解があること。
⑵個室や専用スペースをよういすること。(なるべく出入口から遠い静かな場所。パーテーションで仕切る。)
⑶専用もしくは優先の排泄スペースを確保する。(一般の人のトイレが遠くにあったりすると間に合わなくなるし…。)
⑷専門のスタッフが居ること。
⑸家族や顔見知りなどの馴染みの人がいること。(そうでないとパニックになったり徘徊につながるかも。)
⑹介護する人を支援する体制作り。(家族などの介護者が安心してトイレや食事、休憩に行かれるように、認知症の人の見守りを他の人が手伝う体制作り。)
⑺ニ次避難所である福祉避難所へ移動する準備 。(周囲へ理解を求め、早期に移動できるように申し出る。)
これから考えると、認知症の人が避難所で安心して過ごすためには、家族だけの尽力ではどうにもならず、避難所全体の協力が必要なのだと思います。でも、他の方達も皆、精神的にも体力的にもギリギリの状態だと思います。
今回被災された認知症の方やそのご家族が、何とか避難生活を乗り越えられますよう、切に祈っておりますます。m(__)m
*イラスト付きの分かりやすいガイド
⬇️ このページに『避難所でがんばっている認知症の人・家族への支援ガイド』のPDFがありました。イラスト付きで具体的な内容です。とても、分かりやすいと思います。
https://www.dcnet.gr.jp/earthquake/center_gide.php
https://www.dcnet.gr.jp/pdf/earthquake/support_guide2.pdf
⬆️こちら
⬇️ このページにカラーの『避難所での認知症の人と家族支援ガイド』のPDF画像が掲載されています。
https://www.dcnet.gr.jp/support/research/center/detail_200_center_3.php
https://www.dcnet.gr.jp/pdf/download/support/research/center3/200/200.pdf
⬆️こちら
⬇️ こちらの資料もありました。
https://www.chuohoki.co.jp/widget/ohayou201106.pdf
*本日アップの貼り絵
カステラの福砂屋さんの包装紙です。
よく登場するティッシュボックス(ネピアの空き箱)から、おママは赤いお花を切り抜きました。
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。