アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

東日本大震災から11年

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(2022年1月7日 アルツハイマー認知症の診断から約14年11ヶ月)

 

あの日は忘れられない

明日3月11日、東日本大震災から11年を迎えます。

私が50年以上生きてきた中で,一番強く感じた地震です。

あの時、身体に受けた揺れやショックは今でも忘れてはいません。

そしてあの時、おママは既に認知症になっていましたが、今よりもまだ様々なことが理解できていました。しかし、全てをすぐに忘れていました。

おママは地震があったことも原発が爆発したことも記憶から消え失せてしまうから、ある意味幸せだと思います。

でも、そのために、常に状況が把握できません。テレビを見ては何分かおきに、

「どうしてこんなになったの?」

と家族に聞いて回らなければなりませんでした。

 

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災害があった時、避難所で過ごさなければならなくなった時、認知症の患者と家族はとても辛いと思います。ただでも困難な状況の中で,他の被災された方々へ気兼ねや遠慮もあるでしょう。認知症の高齢者の言動は若い方には理解しにくいと思います。

理解してほしい。

そう思う事自体を諦めて、認知症のご家族を連れて避難所を出てしまう方もいるかもしれません。

日本は災害列島です。

東日本大震災以前も大地震や自然災害ははありました。

そして、この11年の間にも日本列島は幾つもの大地震と災害がありました。

その度に,私はもし、おママを連れて避難所に行くことになったら…と考えるととても不安になりました。

 

そんな時、もう何年も前ですが、ネットで イラスト付きの分かりやすいガイドを見つけました。

 

東日本大震災の時の経験を元に作成された資料です。

既に何度も当ブログで掲載させていただいていますが…。

 

『避難所での認知症の人と家族 支援ガイド』表紙の下の方に、

東日本大震災のときには、40万人以上の方が避難生活をしました。その中には、地域に暮らす認知症の人と家族も一緒でした。」

と書かれています。この「東日本大震災」の文字は他のどんな災害にも当てはまると思います。

 

避難所では運営スタッフも全ての方々が大変だと思います。

 

でも、どうか、お身体の不自由な方、ご病気の方、そして認知症患者と家族にもご理解を賜りたいと、切にお願い申し上げます。

 

イラスト付きの分かりやすいガイド

上に貼り付けた過去記事でもご紹介させていただいています。

災害のたびに貼っているのですが、私も何度も読み返しております。

⬇️ このページに『避難所でがんばっている認知症の人・家族への支援ガイド』のPDFがありました。イラスト付きで具体的な内容です。とても、分かりやすいと思います。 

https://www.dcnet.gr.jp/earthquake at/center_gide.php

 

https://www.dcnet.gr.jp/pdf/earthquake/support_guide2.pdf

⬆️こちら

https://www.dcnet.gr.jp/pdf/earthquake/support_guide2.pdf

 

 ⬇️ このページにカラーの『避難所での認知症の人と家族支援ガイド』のPDF画像が掲載されています。

https://www.dcnet.gr.jp/support/research/center/detail_200_center_3.php

 

https://www.dcnet.gr.jp/pdf/download/support/research/center3/200/200.pdf

⬆️こちら

https://www.dcnet.gr.jp/pdf/download/support/research/center3/200/200.pdf 

⬇️ こちらの資料もありました。 

https://www.chuohoki.co.jp/widget/ohayou201106.pdf

harienikki.hatenablog.com

 

 

本日アップの貼り絵日記

2022年1月7日

私は「お題」の心算もなかったので。おママに紙を選んでもらいました。

 

*「お題方式の貼り絵」と「お題パック 」について

一昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。その他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらってから、切り貼りを楽しんでもらうようになりました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。

 私が実家に行かない時でもおママが貼り絵に取り組みやすいように、「お題」と台紙にするハガキをチャック付きのビニール袋に入れておく。これが「お題パック」です。

 

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招き猫を3匹切り抜きました。この千代紙は字の部分が金でキラキラしています。

だから切り落としも華やかで使えます。

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<おママの貼り絵制作動画①>構成編

2022年1月7日 14:32〜(1分58秒)

おママが小さな三角形を切ったところから動画は始まります。

大きめの3ピースは既に場所が決まっているので、三角形はすんなり場所を得ました。

 

(↓)1作目が完成です。

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(2022年1月7日 アルツハイマー認知症の診断から約14年11ヶ月)

 

 

2作目に取り組みました。

おママは1作目で使わなかった紙片を使うようです。

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youtu.be

<おママの貼り絵制作動画②>構成編

2022年1月7日 14:49〜(8分36秒)

おママはひたすらデザインを考えています。

長目の動画なので、途中でカットや分割をしようと思いましたが、認知症のおママなりに(どうしたらよくなるか?)

を考えながら工夫を続けているので、そのままYouTubeにアップしました。

開始から5分半頃、おママは少し大きいと感じた招き猫を上手に切りながら調整して、画面ぴったりに配置しておりました。

 

(↓)動画終了時はこのような感じでした。

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(↓)でも、糊付けしながら変化していき、よりリズミカルで楽しい作品になったと思います。そして完成しました。(^O^)

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今回は2枚とも小津和紙の友禅紙を使いました。

おママはやはり大好きな柄を選びますね。(^。^)

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おママの貼り絵を見てくださり,ありがとうございます。