アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

危険がいっぱい‼️

 


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(2019年12月30日 アルツハイマー認知症の診断から約12年10ヶ月)

 

危険その1

今週の月曜日(2月3日)の午後、私はおママがダイニングテーブルで貼り絵に取り組んでいるのを見つつ、夕飯作りに勤しんでいました。

メインのおかずはシュウマイ(もちろん出来合いの…)ですが、副菜としてチンゲン菜とシラスの和物をつくりました。

 

これって簡単なのです。

洗ったチンゲン菜1株を適当な好みの大きさに切って器に載せ、ラップをして電子レンジで蒸します。

柔らかくしんなりしたらレンジから出して、熱々のうちにフォークか何かでギュッ絞ります。顆粒出汁を二本指でひとつまみ振りかけて混ぜ混ぜ。

シラスをザルに入れ、熱湯をかけて塩分を落としたシラスと和えるだけ。私はそのままでも食べますが、塩気が足りない場合は数滴お醤油を垂らせばOKでしょう。

器に盛り付けて、私は帰りました。

 

その夕食のテーブルで事件は起きました。(大袈裟です)

ふと、ジジが向き合うおママを見ると、件のチンゲン菜とシラスの和え物におママはアラビア糊を垂らしかけていたそうな…。

 

アラビア糊って、おママがいつも貼り絵をする時に使っている液体糊です。

貼り絵をしていた時のまま、テーブルに載っていたのでしょう。

 

「そんなのかけないの‼️それは紙を貼る糊だから食べられないよ‼️」

「大丈夫よ。」

「ダメだって‼️そんなものかけて食べたらどうかしちゃうでしょ。」

 

「こないだかけたら美味しかったわよ。私は分かっているんだから❗️」

「…………。」


勿論、ジジはおママから取り上げて、食べさせませんでしたが、心底、動揺したそうです。

目の前で妻がお惣菜に液体のりをかける様を目の当たりにしたら、誰だって頭が真っ白になるでしょう。

 

「もしかして…、おママに(調理を)やってもらったら…。まさか、これまでもアラビア糊を入れられてないだろうか…。」

かなり不安になったそうです。

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危険その2

(おママは頭がおかしくなってしまったのだろうか?)

この晩、ジジは夕食の時に事件が頭を離れず、ずっと心が騒ついていました。

 

いえ…。ジジ、もうだいぶ前からおママはおかしいのですよ…。

今更何を仰います事やら……。

 

(今夜は早く寝かした方が良いだろう。それには布団を敷いてあげるか…。)

ジジはそう思ったとさ…。

 

実家では足腰の弱いジジはベットを使っています。それは私ら姉妹が昔使っていた2段ベットの片方だけ組み立て直した物です。

おママはずっと布団派でした。そして、今まで通り敷布団を敷いて寝ています。

それにおママはジジと違って足も腰もいたって丈夫。布団の上げ下ろしだってお茶の子さいさいです。だから、ジジがベッドを使っていても、今まで通り敷布団を敷いて寝ています。

 

つまり、この夜、ジジは自分では普段やらなくなった「布団を敷く」と言う行為をおママのためにやろうと思ったのです。

 

どっこらしょ‼️

 

ジジは重い布団を動かしながら思わず後ろ様に倒れました。

その身体は押し入れの戸の襖を直撃し、重なって片方に寄せられていた戸はジジが倒れる衝撃をまともに受けて大きな穴が開いてしまったとさ。

 

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取り敢えず、怪我がなくてよかった。

しかし…、大惨事でした。

普段やらないことをやろうとするから…。

おママより足腰が悪くなっているのに、

「布団を敷いてあげよう」

なんて仏心を出すからです…。

 

結局、危険の元はジジの気持ちにあったのですね。

仏心だけでなく、

「私は男だから、妻が変になった時は自分がしっかりしなければ‼️

という夫としての自負も危険に繋がってしまいました。

 

私は、水曜日に実家へ行った時、初めてこの話を聞きました。

惨劇の後はなかなか酷いもので、おママは何度か「自分で直す」と言ってはみても、どうする事も出来なかったようです。

老朽化した家ですし、襖だけ新しくしてもなんなので、ジジは張り替えるという気持ちはなさそうです。

「応急措置でいいから…。なんとかして欲しい。」

確かにねぇ…。

穴が空いた凄まじい襖が部屋にあるのは、見ていて精神衛生上良くないと思いました。

それで、私は養生テープと大きなカレンダーの紙を使って応急措置を行なったのです。

 

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事件当日、襖は重なっっていたので、両面ともこの惨劇…。

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昔のおママならもっと綺麗に応急措置ができたかも…。

作業しながら思いました。

ジジが倒れてぶつかった先が襖で良かったと…。

もし、硬い壁だったら、ジジの方が怪我をしていたでしょう。

 

 ジジの身体で重い昔ながらの布団を持つのは不可能です。

 

「布団なんて、今となっては引きっぱなしでいいじゃないの。」

オネコがジジに言っていましたが、おママが自分で押入れに片付けてしまうので、仕方ありません。いつだって、布団を敷くのもおママ自身なのですから、

 

 だから、とにかく❗️

ジジよ…。その不可能を無理にやったりしないでくださいね。

 

 本日アップの貼り絵

昨年末に制作された貼り絵です。

この日は私が実家へ行く年内最後の日です。三賀日にオネコの家に行くので、その時には会えますが、私はしばらくお休みとなりました。

それで、空のティッシュ箱をおママと一緒に切抜き、年明けにおママが取り組みやすそうなパーツを揃えておこうと試みました。

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ネピア ネピネピ の水色の箱。⬆︎

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六花亭の包装紙のお花と組み合わせてみた…。

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黄緑色のはクリネックスの空箱からです。

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おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。