(2021年6月25日 アルツハイマー型認知症の診断から約14年4ヶ月)
*またもや転倒
7月2日に転倒したジジは、この時、
「本当にもうダメになるかもしれない」と思ったようです。(↓)
「なぜ転んだか分からない。」
そう本人は主張していましたが、やはり足腰の衰え、そして体幹筋の減少だと思います。
それ以後、暗いと転びやすいから、夜は安全のため電気は点けて寝るようになりました。
しばらく、順調に暮らせていました。
ところが、7月31日(土曜日)の未明、トイレに起きたジジは、またもや廊下の手前で転倒してしまいました。
今度は前回よりひどく背中を打ったようで、痛みと苦痛で呼吸もままならなかったようです。
しばらく床に倒れて動けなかったようですが、ジジも必死で考えたのだと思います。
クッション性のある車輪のついた椅子まで這っていき、なんとかそれにもたれかかるように座る事ができました。
日ごろ頑張り屋のジジはなるべく娘に迷惑を迷惑を掛けたくないと思っています。
しかし、ここは背に腹は変えられません。実際、背中は痛い。
土曜日はデイサービスの日です。
せめておママだけでも行かせないと、ジジの身がもちません。
立って歩けそうにないジジは、足の先で床を触りながら椅子の車輪を転がし移動を試みたのでしょう。そして電話に到達して、近くに住むオネコに助けを求めました。
オネコが実家に駆けつけたのは朝の6時頃でした。
(あぁ…、もう、これまでの二人の暮らしは…お終いなんだわ…。)
悲観的な思いで部屋に入ると…。
ジジは例の車輪のついた椅子に身体をもたれかけるようにして座っていました。
動いたり立ち上がろうとすると痛いけど、座っていられるのだし、痛みのピークは過ぎていたのかもしれません。
この日、朝8時52分にオネコから私宛のLINEでは、
「当初立てなくなってたのだけど、時間がたったら痛みも引いてきて、手押し車(シルバーカー)で歩けるようになってきたの。
午前中タクシーで整形外科に行こうと思ったけど、
治ってきたのでジジが
デイサービスに行きたいと言いだした❗️
本人がいけるというのだから行かそうかな…。」
結局、お迎えの車が来たら、おママだけでなくジジも普段通りデイサービスに行ってしまいました。
それでも、また転倒するといけません。
安定感のある室内用の歩行器をレンタルした方がいいし、部屋と廊下の間にある段差を解消したいので、オネコはすぐにケアマネージャーさんに連絡をしました。
*寝るに寝られない
デイサービスに行ったとしても、ジジの痛みが完全に引いたわけではありません。
やはり、動くとかなり痛むようでした。
「平なベッドでは背中が痛くて眠れないんだよ。だからソファで寝ているんだ。」
ただでも背中が曲がっているので、寝づらいとは思います。背中を打ったことにより、それが顕著になったようです。
「前からだったけど、ベッドから起き上がるのが大変で、身体を起こすのが辛い。
それが余計に辛くなった。」
こうなってくると、もうリクライニングができて、上下できる介護用ベットがいいのではないか?
ジジは要介護1なので、介護保険を使って介護ベットをレンタルする事はできません。
いっそ、介護保険の区分を見直すか?
翌々日の月曜日にケアマネジャーさんと介護用品会社の担当さんが来てくれたので相談してみました。
ケアマネさんによると、介護保険の区分変更は申請してもジジの現状からすると(一応自力で動けているし)変更できない可能性が高いそうです。
しかし、介護用ベッドは自費でも借りられます。
レンタル料は大体月に1500円位と聞き、即、お願いすることにしました。
*整形外科では
念の為、整形外科に行き、レントゲンを撮りました。
先生が過去のレントゲン写真と見比べてみると、背骨の真ん中あたりの第十二胸椎が潰れていました。ここはちょうど一番背骨が曲がっているところです。
もう何年も前からジジの背骨は下の方2箇所が潰れていました。
結局、今回治療として何ができるかと言えば、湿布を貼ったり、痛みがひどいようならカロナールを飲むしかないそうです。
だんだんに痛みは薄らいでくるとのことですが、潰れた骨が元に戻るわけではないし、やはり今後を考えて介護用ベッドを借りるのは正解だったのかもしれません。
*きたーー❗️
最速で8月6日金曜日にベッドを入れる事ができました。
転んでからこの日まで6日間、ソファで寝ていたジジもこれで一安心です。
今回、室内用の歩行器を借りました。(↓)
(↓)歩行器の車輪が引っかからないように、 スロープを付けました。(レンタル)
両面テープで貼っているので、剥がす事ができます。これにより、ジジだけでなく私も躓かなくなりました。
導入から1ヶ月弱ですが、
ジジは介護ベッドに慣れてリモコン操作も適宜できるようになりました。
痛みも落ち着いてきたようです。
幸いおママはジジのベッドを見ても、羨ましがったり、自分が使うと言い張ったりしないようなので、その点はホッとしています。
これまでジジの使っていたベッドは移動させましたが、いづれ私が泊まり込むようになったら使う予定です。
昨日(8月27日)は暑かったけど、ジジもおママも元気でした。
昼食時におにぎり(もちろん市販のですわ)を食べながら、
「昨日デイサービスで麻雀をしてね。その時の…」
その時のメンバーの「上がり役」についてジジは滔々と語っていました。
その姿を見て、私は思いました。
(介護ベッドは入れたけど、この人…、まだ当分、大丈夫そうだわ。)
なんとか夏が越せそうです。
*本日アップの貼り絵
6月25日金曜日
私は実家で偶然見つけました。
おママが貼り絵を途中でやめたと思しき紙片です。
チラシに挟んであったのです。それが(↓)「お題①」です。
色の組み合わせもいい感じですし、これを使っておママに貼り絵を提案してみようと思いました。
そして、オネコがまとめてくれた資源ごみの中から私は菓子箱を見つけました。
この箱は長らくおママの作業机の上にあったものです。きっと、ママは使おうと思って取っておいたのでしょう。完全に潰されていましたが、おママが切り抜いて遊ぶのには丁度良いと思いました。「お題②」
昼過ぎに、作業開始です。(↓)
<貼り絵制作動画①>
2021年6月25日 14:29〜
厚紙なので切るのに少々力が要ります。おママは最初は切りにくそうにしていましたが、終盤ではかなり細かいところまでハサミを入れて切り抜こうとしていました。
切り抜き終わって、最初のデザインはこんな感じでした。(↓)
でも、おママはすぐに計画を変更しました。興味は「ふんわりケーキ」から離れていきました。
そして、1枚目が完成。(↓)
(2021年6月25日 アルツハイマー型認知症の診断から約14年4ヶ月)
そして、2枚目は「ふんわりケーキ」 が主役のようです。
<貼り絵制作動画②>
2021年6月25日 15:00〜
おママは藤色が主体となった包装紙の断片に心を奪われます。なんとかこれを切り分けたいようです。一生懸命、4枚同じ形になるように切ろうとしていました。
しかし、大きさはちょっと違いました。でも結果的にはその大きさの違いが良かったのかも知れません。
「ふんわりケーキ」を手にして、おママはつぶやきました。
「これなんだったっけ?」
「お菓子なんだよね。ケーキなんだね。さっき、一生懸命に切っていたものね。」
おママは自分の努力をすぐに忘れてしまいます。
(↓)そして作業はクライマックスへ。
(↓)今回おママが使用した紙です。
「ふんわりケーキ(ティラミス)」にはネット上あれこれ芳しくないクチコミもあるようです。私が食べた感じでは「普通」です。「激ウマ」ではありませんが「まずい」とまでは言えません。ちなみにおママは喜んで食べていました。
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。