(2021年11月26日 アルツハイマー型認知症の診断から約14年9ヶ月)
*2021年11月26金曜日
午後、貼り絵も終わって、おやつも食べて…、まったりとしている時。
おママは鼻をグスグスさせていました。
「あ、あれ、どうしようかしら?」①
明らかに鼻紙を欲していたので、私はテッシュを1枚目取ってあげました。そうしたら、おママは嬉しそうに「ありがとうございます」と言ってくれて私も嬉しい。
ところが、おママはティッシュで鼻を噛むことをせずに、机の上に平に広げて撫でた後、まるで折り紙のように角を合わせて折り畳もうとし始めたではないか⁉️②
「あれ、鼻をかむんじゃなかったの?」
「え?なに?そうよ。知らないわ。」
「だって、鼻水が出るから紙が欲しかったんじゃないの?」
「そんことないわよ。」
「鼻水が垂れる前に、鼻をかんでくださいよ。」
「そんなのないわよ。」③
私は痺れを切らして机に上のテッシュを手におママの鼻を拭こうとしたら、
「ちょっと❗️あなたなんなのよ、いや‼️」
とおママは目を釣り上げて怒鳴りました。
お願いだから、鼻水が出るから鼻紙を欲していた事を忘れないでよ。(T_T)
私から鼻紙を引ったくったおママは、
「ほんとうにもう‼️」④
カンカンに怒りながら、なんとおママは、
その鼻紙でズッ、ズッと鼻をかむではないか…。⑤ (°_°)
しかも、おママったら❗️
鼻水で汚れたティッシュを丸めて、80cmほど離れたところにあるゴミ箱に投げ入れようとして、見事に外しおったわ‼️
「あ、落ちたわよ❗️」
私がそう言った時には、おママは自分が捨てた事はもうお忘れのご様子。
結局、汚れた鼻紙を触ってゴミ箱に入れたのは私❗️
なんだかなぁ。
*記憶は瞬時に失くなる
ここで、おママの思いを整理してみましょう。
①のおママ 鼻をかみたいと思った。
②のおママ 紙をもらって嬉しかったからか、鼻をかみたかった事を忘れた。
③のおママ 「鼻をかむ」という言葉の意味が理解できずにチャーコと押し問答をしている。その間、鼻をかみたかった現実は完全に忘れたまま。
④のおママ 急に鼻にティッシュを当てられて、びっくりして癇癪を起こした。
⑤のおママ やはり生理現象には抗えず、そのティッシュで鼻をかんだ。
そして、ゴミ箱に紙を捨てようとして外したけど、認知症の視野狭窄のためでしょうか。落ちた事に気がつかない。しかも、自分の動作自体を忘れてしまうので、ゴミを拾うことができない。
おママはおママなりに考えてはいるのですが、全く記憶を保つことが出来ません。
恐らく、現在のおママは瞬時に記憶がなくなるものと思われます。
それは理解できるのですが、
結局、怒鳴られて、汚れたティシュも拾わされて❗️
私って、本当に可哀想だわ‼️(T_T)
この時、つくづく思いました。
この事をオネコさんに愚痴ったら、
「今となっては、ゴミをゴミ箱に捨てるという事が分かるだけで、偉いと思った方がいいわよ。」
そうなんですけど。
私だって、納得できないと思う時もあるのです。
人間だもの。(^O^)b
*本日アップの貼り絵
話題と同じ2021年11月26日におママが制作した貼り絵です。
この作品を完成させて間もなく、おママの「鼻かまない事件」があったのです。(^◇^;)
この作品も「お題方式の貼り絵」です。
「お題」はおママが自分で切り取った広告写真です。
以前のおママは気に入った紙を見つけると「いつか(貼り絵に)使うかも知れないから」と思って貯めておく習性がありました。
今でも、時々やっております。思い掛けない場所から綺麗な紙片がテッシュペーパーに包まれて見つかったりします。
(↓)こちらもそんなふうに『銀座百点』から切取られたのでしょう。
そして、私はこんな「お題」をセットしてみました。(↓)
細かい紙片は今までの貼り絵の残り物を選んでみました。(^◇^;)
(↓)おママは早速細かい紙片を組み合わせ始めました。
あれこれ楽しんだ末に出来上がったのが、こちらの作品です。(↓)
(2021年11月26日 アルツハイマー型認知症の診断から約14年9ヶ月)
そして、まだ、おママは続けたいようなので、2作目に突入でしました。
私は広告写真をペーパーナイフで切ってみたらと提案しました。
おママはペーパーナイフが好きなので、すぐ乗り気になりました。
(↓)風車のプロペラは6枚になり、
あったいう間に構成が決まりました。
が、しかし…。
紙片の上に紙片が重なったデザインの場合、上のピースを退けなければ下のピースは貼れません。そこで何が起きるかというと、おママが自分のデザインを忘れてしまうのですね。(^◇^;)
案の定です。
<貼り絵制作動画>
2021年11月26日 16:42〜(2分42秒)
ピンクの風車のプロペラを4枚貼り付けたところで、おママはあと2枚貼る事を忘れておりました。忘れたら忘れたで良いのですが、
(どうなることやら…。)
私は内心ハラハラしていました。おママは4枚のプロペラの中央部分に何を貼るかを思い出せません。そこを指差しながらおママは言いました。
「だ、か、ら🎵 ここは、どーするの?」
私に聞かれても困ります。(^◇^;)
「どうしたいの?」
「これかね…。」
おママは黒と金の円形が連なった千代紙を手にして、画面中央に載せました。
そして、長さと中央点を確認するために、
「1、2、3…。3、3、でしょ?」
と数えてみたりしていました。
(↓)動画終了時はこんな感じです。
(↓)もうすぐ完成です。
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。