(2021年11月22日 アルツハイマー型認知症の診断から約14年9ヶ月)
*どうしよう
今年の2月の中旬、私はジジとおママと3人でかかりつけ医のクリニックに行こうと支度をしていました。
2人ともトイレに行ったか?
ジジよ保険証は持ったか?車椅子も開いて用意したぞ。
いざ、コートを着てお出掛けです❗️
ところが…、おママが何やら不穏な動きをしています。
「どうしよう、あら、これ、いやだわ、なんでかしら?」
どうした?
私がおママの様子を見ると…、
おママのダウンコートのファスナーが、おかしくなっていました。(°_°)
「どうしよう…。」
おママはオープンファスナーを壊してしまって、嘆いています。
「こんなになったら、こまっちゃうわよ。」
これ、時々、起きる事故ですね。(^◇^;)
おママは元が器用な人ですから、昨年春頃まではこんな事は少なかったです。
しかし、2021年から22年の冬シーズンはオープンファスナーを閉めるのが苦手になりました。
それでも、ファスナーを閉めるなんて事は、誰だって子供ではないから自分でやりたいですよね。おママだってそうです。
何故か、私が忙しい時に限って起きる事故です。(°_°)
時間と気持ちに余裕のある時は、おママが手を出す前に私がチャッと閉めてあげます。
そうでないとおママは自分でファスナーをこねくり回した末に、
「スライダー」の上も下も開いてしまって、動かなくしてしまうのです。
オープンファスナーを閉じる時は「スライダー」を一番下の「箱」までしっかり下げて、反対側の「蝶棒」をしっかり根元まで差し込んでから「スライダー」を上げます。この状態は蝶棒が浮いたままスライダーを上げてしまう事によっって起きるのです。
おママはわんわんと愁嘆していましたが、嘆きたいのは私の方ですよ。
「どうして、出掛けにこんな目に遭わなきゃならんのか?」
なんとかおママにダウンコートを脱いでもらい、平らなところで「スライダー」を慎重に動かせば直せるのですが、ちょっとめんどくさい。
「スライダー」を動かしながら修理していた時に、
(なんだろう、この似た感じは。以前もあったよね)
と思い出しました。
昔、娘のアズキが小さい時に、よく同じ失敗をやっていました。ジャンパーの前を止めようとしてガチャガチャやっているうちに泣き出すという、あの光景。
その時も、何故か私が忙しくしていた時を狙ったように起きていましたね…。(^◇^;)
私はイライラした気分を必死で懐かしさに変換しながら
「スライダー」の位置をなおしました。
「芙貴子さん、出来ましたよ。コート着てください。」
するとおママはもう全てお忘れになったか…。
「なんですか?」
と小首を傾げていました。
再び着る時は、勿論、迷わずに私がオープンファスナーを閉めてあげましたわ。
この冬のシーズンはこんな事が多かったです。(^。^)
*本日アップの貼り絵
2021年11月22日の作品です。
オープンファスナーの事を考えながら、写真データを見ていたら、この貼り絵がピッタリだわ❗️そう思って選びました。(^◇^;)
「お題方式の貼り絵」です。
*「お題方式の貼り絵」と「お題パック 」について
一昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。その他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらってから、切り貼りを楽しんでもらうようになりました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。
私が実家に行かない時でもおママが貼り絵に取り組みやすいように、「お題」と台紙にするハガキをチャック付きのビニール袋に入れておく。これが「お題パック」です。
その「お題」は昨年秋に何度かお世話になった(↓)この旅行パンフレットです。
(↓)過去にはこんな作品もありました。
(↓)この日は上記のパンフレットからこちらのページをお題にしてみました。
11月で秋ですし、黄金のススキ野原が良いなぁと思ったのです。
おママに見せたら、結構喜んで眺めておりました。
結局、使ったのはススキ野原の写真ではなく、裏面にあった阿蘇の中岳火口写真でした。
火口の崖の稜線がおママに認識しやすかったのだと思います。
因みにススキ野原の写真はまだ使われずに紙を入れている間の中で眠っております。(^◇^;)
(↓)おママが見れば必ず使いたくなる青地に白い小花の友禅紙。今回も活躍しそうです。
(↓)切り始めると、おママは何に使うかを忘れるほど熱中してしまいます。
<おママの貼り絵制作動画①>
2021年11月22日 16:09〜(19秒)
動画中におママは(↓)この写真で青丸を付けた箇所に小花を追加しようと考えました。
だが、しかし…。(^◇^;)
<おママの貼り絵制作動画②>
2021年11月22日16:15〜(3分24秒)
細かく小花を切り抜いているうちに、おママはそれをどう使うか忘れてしまいました。
当初は2ヶ所に小花を追加するはずが、3ヶ所となり、動画が終了した後に更にもう1つ追加されました。
「貼りたいだけ貼ったわね。」
おママは忘れてしまっても、私は当初の予定を覚えているのです。だから、作業中のおママの手元を見ながら、あらあらと困惑したものです。でも、仕上がった画面を見ると多少のズレはありますが、おママなりの法則がしっかり存在していたのだと思いました。
赤い「波紋」の間は、中央に3つの小花、両脇に2つの小花を配置。
そして「波紋」の外側は1つの小鼻を4ヶ所に配置させ四角を意識しています。
おママなりの空間におけるリズムを感じました。(^O^)
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。