(2022年10月9日 アルツハイマー型認知症の診断から約15年8ヶ月)
*Happy Birthday call
これは10月9日の午後の事でした。
「今日は10月10日か?」
突然、ジジが言い出しました。
「10月9日ですよ。」
「明日か…。」
何のことかと思えば、ジジは妹の久美子叔母の誕生日を思い出したのです。
「幾つになるのかな、おママと同じだから88くらいか?」
おいおい…。それは去年ですよ。
「89ですね。電話をかけてあげたら?」
私はスマホで久美子叔母の番号をクリックしてからジジに渡しました。
幸い叔母も在宅で話が出来ました。
94歳の兄さんが89歳になる妹に誕生日のお祝いコールをするんですよ。
なんと目出度い。幸せな事でしょう。仲良しさんですね。
漏れ聞こえてくる話は主に体調のことにようです。
「大丈夫なの?」
「大丈夫だよ、ほとんど前の通りになったし。」
「良かったわ。」
「大丈夫、デイサービスにも行ってるよ?」
そんな繰り返しみたいなものですが、それでもお互い声が聞けて嬉しかったみたい。
ひとしきり喋って、ジジは妹がおママと話したいかも知れないと思いました。
「あ、声聞く?代わる?」
久美子叔母とおママは女学校時代の同級生でした。ほぼ十二歳の頃からの友人関係の延長線上で義理の姉妹になりました。ジジより長い付き合いです。
そして、おママがスマホを手に取りました。
おママは叔母と話しても誰だか分かっていません。でも、話しかけられたらそれなりの受け答えをしているのは感心です。
すると、おママの口から驚くべき発言が飛び出しました。
「うん、そうなの、大丈夫、ちゃんとやってるわ。」
えーーー、おママ、ちゃんとやってるのね。
何を,どう?ちゃんとやっているんでしょうか?(^◇^;)
私はイマイチ納得できません。
しかも、おママは一端のことを叔母に言っているではありませんか。
「大丈夫よ,あなたがちゃんとしているのは知ってるし、
ほんと大丈夫だわ。」
なんなのでしょう❗️超上から目線の発言ですね。(^O^)
「大丈夫」って言葉は便利で汎用性が高いですね。
でも、高齢の親の口から出る「大丈夫」って、ぜんぜん大丈夫でないかも。
「大丈夫」は頻繁に使われる呪文です。
もし、別居しているご両親がこの呪文を唱えても、
あんまり間に受けない方がいいと思います。
自分で「大丈夫」だと思い込んでいるかも知れません。
「大丈夫」には御用心❗️
かなりの確率でダメだったりしますからね。(^◇^;)
*本日アップの貼り絵
2022年10月9日の作品です。上の話題も同じ日でした。
おママが「大丈夫、ちゃんとやってるわ」と言った日です。
作品を見ると、確かにおママは大丈夫そうですね。制作工程は結構大変でしたが…。(^◇^;)
この日のお題はこちらでした。(↓)
花錦戸「まつのはこんぶ」の包装紙です。これは頂き物でした。
もう、とてもとても美味な塩昆布です。(^O^)
(↓)花菱模様をどのように切りましょうか。
<おママの貼り絵制作動画①>
2022年10月9日 10:53〜(52秒)
「これも2つよ。」
おママは花菱模様の模様の塊を見極めて数えながら切り進めています。
<おママの貼り絵制作動画②>
2022年10月9日 10:57〜(33秒)
おママは大きいピースを画面に載せた構成を考えています。
そして、次なる展望(?)を語っておりました。(^O^)
(↓)順調に貼り付け中です。
1作目が完成しました。
おママは直ぐに2作目に取り掛かりました。
(↓)見る度にお気に入りになる友禅紙「波紋」を使うらしい。
(↓)構成を考えながら切るおママ
<おママの貼り絵制作動画③>
2022年10月9日 10:21〜(4分17秒)
おママは一度貼ったピースの形をハサミで器用に形を切り整えるという技(?)を見せています。(1分10秒ごろ)
そして。おママは「波紋」の長さに何やらこだわっていました。チャーコはおママの意図がなかなか汲み取れなかったのですが、おママには言葉にできなくとも考えがありました。
チ「なるほどね。そういう事なのね。」
(↓)完成したはずでしたが、おママは更に2ピースを追加する事を思いつきました。
(↓)小津和紙で購入した友禅紙「波紋」です。
おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。