アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

転倒で流血の惨事(忘備録)

(2022年9月12日 アルツハイマー認知症の診断から約15年7ヶ月)

 

急な着信に御用心

おママが特別養護老人ホームに入所して直ぐの日曜日。

その土日はオネコがジジの食事の当番でしたから、私は呑気に出かけておりました。

電車に乗っているといきなりコートのポケットがブルブルと鳴り出したのです。

私のスマホは滅多に鳴りません。鳴ること自体が不吉な兆候です。取り出してみればジジからでした。ええ、恐らく事件でしょう。私は丁度停車した駅で飛び降りて、身構えながら電話に出ました。

案の定…。ジジの声が露骨に狼狽えていました。

「どうしたの?」

「あ、あ、あ、チャーコさん? あのね、家の中で転んで頭を打ってすごい出血なんだ。床も服も血だらけで…。」

やはり、事件です。いえ、事故です。

私は血の気が引きました。

「私は今外出中なので、すぐ行ってあげられないのよ。オネコさんに連絡してみて。」

「オネコさんのスマホにかけたけど出ないんだよ。」

「あまり出血が止まらないようなら輸血が必要だから、救急車を呼んだほうがいいかも。とりあえず、私からもオネコさんに電話してみるわ。」

そいう言って私は通話を切りました。時間を見れば13時半です。丁度お昼ご飯の後片付けが済んで帰宅の頃でしょうか。

(電話に出なかったのは、オネコさんは実家から自宅へ歩いて戻る途中だったんじゃないか。)

それで私はオネコ宅の固定電話にかけてみたら、あっさり出てくれました。

「ジジから電話があって…。」

事情を話すと、やはりオネコは実家から戻ってきたばかりでした。

「すぐに行ってみるわ❗️」

状況によっては、私も予定を変更して実家へ行こうか。

 

状況

オネコが実家に駆けつけてくれて状況がわかりました。

「出血は主に鼻血でもう止まっている。」

どうやら、ジジはソファから立ちあがろうとしてバランスを崩し、転倒したのです。しかも倒れる時に手で身体を支える事が出来ずに、顔面から床に落ちた為、鼻と鼻の上を強打しました…。

鼻血は止まっていたけど、やはり床には血溜まりが有って、確かに衣類にも血痕がかなりついていたそうです。

頭部を打ったことには変わりありませんし、単なる鼻血なら良いのですが、脳に内出血があると大変です。

「大丈夫そうだから、チャーコさんは明日来てくれたら良いわよ。」

オネコさんにお任せして、私はこの日は実家へ行きませんでした。

 

丁度、翌日はいつものお薬がなくなるので、かかりつけ医に行く予定日です。

先生に相談してレントゲンを撮った方がいいのではないか。そんな事も考えました。

しかし、幸いジジの痛みはすぐに引いて、気分は悪くないようです。

夜も食欲は平常運転でした。

 

翌日、ジジは鼻をかんだ時、テッシュを見つめながら呟きました。

「まだ鼻血が続いてる…。」

「どれどれ」と、私がそれを見てみると、薄らほんの少しピンク色の部分がある?そのくらいですから、ずいぶん大袈裟。

「頭の中で血が溜まってしまうより出てきた方がいいんじゃない?」

と一応、慰めておきました。

 

かかりつけ医にこの件を相談すると、こんなことを言われました。

「細い血管が切れたとして、上手く血液が散ってくれればいいのですが、頭の中で溜まってしまう事もあるのです。もし数ヶ月以内に、急激に認知機能と運動機能が衰えたら検査する必要があるので、よく気を付けて下さい。

「それって今レントゲンを撮って調べられないんですか?」

「打った直後は分からないのです。数ヶ月以内におかしいなと感じたら検査します。」

 

(↓)これですね。

doctorsfile.jp

しかし、認知機能、運動機能が急に衰えたらと言っても、95歳ですよ。

既に多少は怪しくなってます。数ヶ月先と言われましてもね…。

頭を打ったことを除外しても、ジジは衰えていくでしょう。

私、気が付いてあげられるかしら。(^◇^;)

ブログに書いたから、私、忘れないか?

自信がありません。忘れないように努力しますわ。(°_°)

 

あれは予知夢?

実は、ジジは転倒した日の朝に変な夢を見たそうです。

 

ソファにおママが座っていて、おママったら居眠りをしているなと、ジジは思ったそうです。しかし、おママは急に立ちあがろうとしました。そして、バランスを崩してソファの前でバタンと転倒してした。そこでジジは驚いて目が覚めたそうです。

 

「実際は,おママではなく自分で転んだんだ。不思議だな。」

ジジは遠い目をしながら呟いておりました。

恐らく、おママが居なくなった事が、ジジにもあれこれ影響していると思います。

頭を打った後の慢性硬膜下血腫の可能性だけでなく、

メンタルの方も気に掛けて、なるべく(努力目標)優しく接して上げようと思いました。

 

本日アップの貼り絵

2022年9月12日に制作された作品です。

信州のお土産で「雷鳥の里」というお菓子を頂きました。

放送の印象では和風のお菓子かと思いましたが、美味しい洋風の焼き菓子でした。

箱に小さな雷鳥さんが入っていたのです。可愛いではないか。

「これは貼り絵の『お題』にしようかしら。」

チャーコは抜け目なく雷鳥さんを捕獲しておきましたとさ。(^O^)

www.raicyonosato.jp

(↓)それで、翌日の9月12日にこのような「お題」をセットしてみました。

ところが、おママが興味を示したのは(↑)写真の上部に見えているオリーブグリーン地の葉模様でした。

youtu.be

<おママの貼り絵制作動画①>

2022年9月12日 10:37〜(1分29秒)

おママは葉模様を切っています。

 

(↓)ここまで切ったら気が済んだらしい。(^O^)

(↓)当初の「お題」と合流し、構成を思案中。

youtu.be

<おママの貼り絵制作動画②>

2022年9月月12日10:55〜(1分36秒)

おママは雷鳥の位置を念入りに決めて糊付けを始めますが、結局このピースを持ち上げることになってしまいました。さて、おママは元の位置に戻せるのでしょうか。(๑˃̵ᴗ˂̵)

 

(↓)さらに小さなピースを作って飾るらしい。

(↓)配置を考えながら糊付け中。

youtube.com

<おママの貼り絵制作動画③>

2022年9月12日 11:04〜(58秒)

鋭角三角形をどう貼りましょうか?

 

もうすぐ完成です。

 

おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。