(2022年11月12日 アルツハイマー型認知症の診断から約15年9ヶ月)
*一人で行ったの
このサブタイトルを書いて、思わず笑ってしまいました。
小さな子供の初めてのお使いじゃあるまいし…。(^○^)
今週の火曜日にオネコと二人でおママに会いに行く予定を立てていました。
しかし、オネコのお孫ちゃんが急にお腹を壊して保育園に行けなくなり、急遽オネコに出動要請が来たのです。
「そんなわけだから、チャーコさん一人でおママに会ってきてね。」
息子夫婦は出勤しなければならないので、オネコさんは孫の看病と留守番です。
私たちの年代(50代後半から60代)にはよくある事でしょう。急な孫の体調不良と介護関連の板挟みです。私だって、万一アズキに子供が出来たら、ジジより孫を優先しそうですわ。(^○^)
*まだガラス越し
地域に差はあるのかも知れませんが、依然としておママの入所している特養はガラス越しの面会しかできません。職員さんに聞いたら、コロナウイルスが感染法上の「5類」になっても、すぐに直接対面で面会できる訳ではないようです。
「感染者数の動向を見て、今後検討していきます。」
そう言われました。
確かにね。コロナウイルスが無くなった訳ではありませんから、大勢の高齢者を預かる施設としては慎重にならざるを得ないのも理解できます。
おママはとても元気でしたが、
今回一人で面会に行って、つくづく思いました。
「ガラス越しの面会って、本当に間がもたない❗️」
*どちら様?
同じ部屋に入って、直接面会できれば、持って行ったお菓子を一緒に食べたり、お互いボディーランゲージを交えて少しは意思のの疎通が図れるでしょう。
でも現状では、おママはどう感じているのかしら。
ガラス越しにポツン見知らぬ中年女性が座っているのです。
その人物が「お母さん、チャーコですよ」と言っても、「お母さん」という単語も「チャーコ」という娘の存在も知らないので、ただ、キョトンとするだけです。
担当のスタッフさんが「どなたかわかりますか?娘さんですよ」とおママに声かけしてくれるのですが、おママは首をかしげるばかりでした。
「ぜんぜん、わからないの…。」
そうでしょう。私も分かるとは思っていません。
そんなこと、全く期待してもいません。
私を前にして、おママは「この人誰なの?」と考えているようですが、答えが見つからないから、、次第に不安そうな顔になりました。
誰だって、目の前の人間が誰かわからないというジレンマを抱えながら話をするのは大変なストレスだと思います。
なんだか面会に行った事で、私はかえっておママの気持ちを掻き乱してしまったのではないかと思いました。せっかく穏やかに過ごしていたのに、それに水を差すようでは、元も子もありません。
結局、私一人だけでは間がもたなくて、今回の面会は正味2分間で終了しました。
おママの雲行きがだんだん怪しくなってしまったのです。そして、急に自分のお腹をポンポン叩くではないか。
「あ、あたし、ここ、あれなの。」
どうやらおトイレのサインのようなので、そのままトイレ経由で部屋へ戻ってもらうことにしました。
*今後の課題
たとえ面会者が二人でも、同じかも知れません。
今回の様子をオネコに報告すると、
「そうだわよね、ガラス越しだと無理もないわよね。」
じゃぁ、当のおママが「知らない人達」に会うとストレスを感じるから面会はしない方がいいかというと、絶対にそんな事はない。
「それでも、最低でも月に一度は面会したいよね。」
オネコも同感でした。
本人に会って顔を見る。そして、施設のスタッフに様子を聞く。
施設にお預けした以上、私達がおママに関わり続ける方法は、これしかありません。
次回もガラス越し面会だったら、華やかな色や柄のTシャツを着ていこうと思います。綺麗な模様が大好きですから、おママは少しでも興味をもってくれるかも知れません。
直接対面面会が可能になったら、折り紙を持って行って一緒に簡単なものを折ってみようかと思います。
コロナの第9波、第10波がきませんように。
*本日アップの貼り絵
2022年11月12日の作品です。
この日はあまり「お題」の計画もなかったので、おママ2巻の中から好きな紙を選んでもらいました。(↓)
(↓)そして切り始めたおママ。(^。^) 模様の数を数えながら、楽しそうです。
この日、台紙に使ったハガキは右上端に剥がしたような傷がありました。以前におママが癇癪を起こして貼ったピースを剥がした跡です。(^^;;
<おママの貼り絵制作動画①>
2022年11月12日 9:25〜(1分58秒)
3本のピースを白いハガキの上に載せて、おママは配置を考えていきます。
そして、空いている余白を指で示しながら、
「ちょんと❗️なんか…」
追加したいようです。
動画の最後で、おママは(↓)のように構成を決定しました。
赤い矢印で示したピースに御注目。(^○^) おママはせっかくこの場所に合う大きさに切ってこしらえたピースなのですが、すぐ二頭のおママに忘れられてしまいました。
(↓)糊付けの際に赤い矢印のピースは画面から出されてしまいました。
おママは視野狭窄がありますから、おそらく視界から外れて、しかも記憶力もありませんから、存在自体を忘れられたのでしょう。
(↓)その代わり、赤い鹿の子絞り模様の紙に興味を持ちました。
<おママの貼り絵制作動画②>
2022年11月12日 9:31〜(2分54秒)
おママは鹿の子絞り模様を2つ切り抜きました。空間を埋めるようにそれを載せたら、
ピッタリでした❗️
「うれしい❗️」
おママが糊をつけ過ぎるので、チャーコは呻き声をあげておりました。
(↓)ここで買い物をした時の袋です。
おママの貼り絵を見てくださり,ありがとうございます。