(2022年9月30日 アルツハイマー型認知症の診断から約15年7か月)
*前回はいつだったか?
今月(2023年4月)は9日と23日に統一地方選挙がありました。
私の住んでいる自治体も実家のある自治体も23日が投票日でした。
投票用紙(投票整理券?)が実家へ届いた時、私はふと思いました。
「ジジが最後に投票したのはいつだったか…。」
(↓)恐らくこの時でしょう。5年半も前のことです。
おママの認知症の症状が重くなり、2人で連れ立って投票所に行くことは難しくなりました。若い頃からよほどのことがない限り、棄権はしなかったジジですから、残念だとは思います、しかし実際問題、おママを連れて行くのは難しかった。
ジジが投票している間に、おママはフラフラと歩いてしまい、行方不明になりかねませんから。
(↓)昨年7月の衆議院選挙も棄権しました。
認知症の症状が重くなってきたおママを一人で家に残して選挙へ行くわけにはいかない。そして、投票所は通常の大人の足なら実家から5分くらいの近所なのですが、現在ジジは車椅子を使わないと外出が出来ません。
ジジが投票所へ行くとしたら、おママと留守番をする人、ジジの車椅子を押す人、つまりサポーターが2人必要になるのです。
恐らくジジはそれが分かっているし、それを押し通してまで投票する気力はないという事なのでしょう。
(↑)去年はこんな感じでしたが、
「今回、選挙には行きますか?」
私はジジに聞いてみました。丁度、23日は私が実家に泊まっている週末です。
「もう,誰に入れたらいいか分からないし、
行かなくてもいい。」
一度はそう言っていましたが、今は去年までとは異なります。おママが特別養護老人ホームに入所したので、ジジは自分の投票だけ考えればいいのです。
「投票所は近いし、雨が降らなければ、車椅子を押してあげるから、行けば?」
私のその言葉にジジも合点がいきました。
「そうか…❗️」
どうやら気力が戻ってきたようです。
*清き一票
私は金土日と実家に泊まり込みになるので、その前に期日前投票を済ませました。
実家では、ジジは金曜日から選挙広報を何度も読み返して、やる気満々。(^。^)
「どんな人が何を言っているかくらいは、分かっていないとね。」
95歳、優秀じゃないですか。
そして当日、幸い雨は降っていませんでしたから、いざ車椅子で出発です。
この日は少し肌寒かったので、ジジはダウンコートを着ていきました。
実は、ジジが選挙に行かれなかった5年の間に、投票所となる区の施設が建て替えられていました。
「え?新しくなってる。」
ジジは少し驚いていました。でも、新しい建物はエレベーターも使えるから楽々です。
会場内は私は入れません。それで、スタッフの方がジジの車椅子を押してサポートして下さいました。ありがとうございました。
ジジは95歳、今回は国民の権利を行使することができました。
次回の選挙も行かれるといいですね。
この日の晩、ジジは熱心に開票速報を見ていたようです。
*本日アップの貼り絵
2022年9月30日の作品です
この日の「お題」はリベンジです。
遡る事7日前、おママは大きなメインピースだけ嬉々として貼りましたが、他に興味が移ってしまい使わなかったハガキがあったのです。(↓)
貼っただけで,満足してしまったのでしょう。(^O^)
さて、おママはそんな記憶もありませんから、改めて見せたら、斜め中央に配置されていたメインピースの上下に小さい紙片を付けようと思い立ちました。
ゴソゴソ、缶の中の紙を物色中です。(↓)
(↓)花菱模様を切って貼るようです。(๑˃̵ᴗ˂̵)
<おママの貼り絵制作動画①>
2022年9月30日 11:25〜(1分37秒)
おママは配置を考えております。
(↓)糊付け開始。
<おママの貼り絵制作動画②>
2022年9月30日 11:30〜(1分47秒)
おママは小さなピースに糊をつけすぎているので、チャーコが苦言を呈していました。
チ「糊,そのくらいにしようよ。ベタベタになっちゃよ。」
おママは気が済んだようです。しかし、いざ貼ろうとしたら、どこに貼るかわからなくなってしまいました。
マ「えーー、わたしが、いま…、ここ?
どうしたんですかってね。」
なんとか空いている空間に収めることができました。
貼り終わって満足そうですが、ここで謎の発言がありました。
マ「おとうちゃんがね、ばあさんが……、なんでもなくて(笑)」
それは兎も角、無事に出来上がりました。(^O^)
(↓)使用した紙です。
小津和紙で購入した友禅紙
花錦戸「まつのはこんぶ」に包装紙
(↓)仕上げた直後に取り掛かって、この日はもう一枚制作しました。
(↓)関連作品です。
おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。