(2018年7月2日 アルツハイマー型認知症の診断から約11年5ヶ月)
*おママ、ライオンになる。(^_^;)
このブログではおママの美容院ネタも「毎度お馴染み化」しております。m(_ _)m
でも、流石に4ヶ月近く間隔が開く事は、今までなかったように思います。
おママはショートカットで天然パーマ。切るだけで充分髪にボリュームが出る便利な頭です。
しかし、前回は4月の年度始めに行ってもらって、次は7月30日ですもの。都合の良い天然パーマの影響で、おママの頭は2回りくらい肥大したように見えました。(°_°)
私は2ヶ月を過ぎた6月初旬からアプローチをしていました。
「そろそろ、伸びたから美容院に行きましょう。」
「私はいいわ。大丈夫よ。伸びてないわよ。」
まぁ、髪の毛が伸びても命に関わる事ではないから、私も引き下がります。
しかし梅雨に入って雨の日は激しく嫌がり、晴れれば「頭がいたいから」と逃げる。
「美容院でさっぱりすると、頭痛いの治るわよ。」
「とにかく、今日はもうフラッフラするから、どこにもいかないわ‼️」
毎回、主張はしっかり。
そうこうしているうちに地獄の猛暑がやって来ました。7月に入り髪はさらに伸びてまとまりません。
私は天候と体調の良い時間を見つけて根気強く声掛しました。でもあえなく拒否され続けました。今年はデイサービスで週に一度キレイに洗髪して頂いてるから、伸びると癖っ毛がふわふわに広がります。風に吹かれると何かに似ている〜。(^O^)
(これ以上伸びたらライオンのタテガミだわ〜‼️)
*何がおママをそうさせるのか。
去年の夏の記事を読み返してみると、昨夏は誘って一度は拒否しても、「びよういん」という言葉のイメージが「綺麗になるところ」的だったので、割と素直に行ってくれていたような…気がします。(^。^) そんなこともないか…。
昨年(2017年)10月の記事ではかなり難航してますね。
一体、どうしてそんなに美容院でカットするのが嫌なのか?
身体の一部を切られると思うのかしら?
怖いのかしら?一時的にしろマントを着せられ拘束されるのが嫌なのかしら?
よく分からない場所に連れていかれて、置き去りにされたらどうしようと思うのか?
髪を他の人に触られるのが嫌なの?デイでは入浴介助を受けているのに…。
確かにおママは不安で一杯だと思います。でも、私も一緒だとと伝えているし…。
あ…、私が誰だか分からないか…。信用ならないか…。
じゃあ、どうすれば行くのさ。おママさん。私には答えが見つかりませんよ。
*おママの感覚を1番に
こりゃ、涼しくなるまでダメかと諦め、どうしようもなくなったらゴムで髪を結ぼうと覚悟を決めた7月30日。私は一応、声をかけてみました。
「お母さん、そろそろ美容院で髪を切らないと、伸びて暑くて辛いと思うわ…。一緒に行きませんか?」
「そうね、伸びたみたい…。」
そして私が拍子抜けするくらい、あっさりOKが出ました。
「行くわ 。あなたも一緒に行ってくださるのね。」
「はい‼️」
おママの気が変わらないうちに、2人でいそいそ出掛けました。
そして順番を待っている時に、おママは店内を見回して、しみじみ言いました。
「ここって、ずいぶん久しぶりだわ!」
「えーっ、覚えていたの?」
私、のけぞりました。
「うん、なんとなくね〜。」
確かにずいぶん久しぶりです。何年も通い続けている美容院だから、その残像が脳の片隅にうっすら焼きついていたのでしょう。驚きです。
美容院でのおママは終始ご機嫌で、「気持ちいいわ〜、軽くなったわ〜」を連発していました。その様子を見ながら、私はふと思いました。
ここ数日、襟足に汗で髪の毛が張り付くような不快感があったのでしょう。
伸びて広がったライオンのタテガミを、おママ自身も重く感じるようになったのかも。
結局は私が見た目で判断して「伸びたー!」と思っても、おママ自身が本当に伸びた髪に悩まされ続けない限り、お神輿は上がらないのです。
私はせっかちでお節介、その上に老婆心気味だから、おママが心の声を発するまで待てないのでしょう。あれこれ時間にも追われています。
仕方がないとは自分でも思いますが、
「おママ、First❗️」は難しいです。
*本日アップの貼り絵
私は制作途中を見ていません。どこから切り取ったのか分かりませんが、植物や陶器の写真からのようです。赤が効いていますね。
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。