アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

お宝探し

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(2018年9月28日  アルツハイマー認知症の診断から11年7ヶ月)

 

時々、こんな事があるのです。

   この日、昼前に実家に行くと、おママが作業机に向かっておりました。

「こんにちは。御精が出ますね。」

ふと、おママの手元を覗きますと、作業机に直接パーツを並べて構成を練っているではありませんか❗️最近はハガキの存在を忘れてしまう事も多くなりました。

 

「お母さん、この上に載せてね。その方が考えがまとまり易いわよ。」

私はハガキを2枚引き出しから出しました。

「あら、あなた。どうも、すみません。」

頭を下げるおママの手元を見ると、

そのパーツは全て今まで切った切れ端です。

 

  これも、時々ある事ですが…。

おママは心惹かれた紙を手にすると、自然とハサミを手にして切り始めます。切り出したパーツを並べて構成を考え貼っていくのですが、

切って考えて貼るのは、それなりに大変です。

おママはアルツハイマー認知症になるずっと前からこの貼り絵をやってきたので、何とか今も続けていますが、それでもキツイ時もあるでしょう。

それで、元から切ってある物を貼ったら一工程省けますね。今日アップの貼り絵はそおママがそんな風に楽して楽しんだ貼り絵です。

 

こまごま

⬇︎下の写真は雑然とした (^O^) 御ママの作業机です。その上には、おママがいつも切れ端をストックしている小箱がいくつもあります。それを並べてみたのが、この状態です。

切れ端がいっぱい❗️

この中を漁って選ぶだけで、何枚も貼り絵ができそうです。

本日アップの2枚目の作品にはマセンダ(鮮やかな若干紫みの赤)のパーツが5枚貼ってあります。その中で上部の4つを見てみると、明らかに何かを切り出した残りという感じがします。

でも、そこが自由奔放な魅力と言えるかも…。(^O^)v

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 (2018年9月に28日撮影)

⬆︎切れ端が詰まっている小箱の中を引っ掻き回して、

お宝を選りすぐったおママが、構成を練り上げています。

 

⬇︎昨年、こんな記事を書きました。

あれから1年以上経ちました。

「おママはなんとかまだ貼り絵制作を続けられているよ、まだ元気にしているよ。」

あの時の自分に伝えて上げられたら、きっと私はホッと胸を撫で下ろしたでしょう…。

harienikki.hatenablog.com

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。