(2019年12月16日 アルツハイマー型認知症の診断から約12年10ヶ月)
*リコード法のドキュメンタリーを見ました。
2月16日(日曜日)に下記のドキュメンタリーを見ました。
「大切な記憶は何ですか?〜アルツハイマーと戦う」(110分)
見たといっても110分と長い番組なので、私は録画をして2度に分けて視聴しました。やはり録画しておいて良かったです。
この題名だけだと、認知症についてのどんな内容なのか分かりませんよね…。
これは認知症の治療法「リコード法」のドキュメンタリーでした。
「リコード法」の効果や限界、そして、なぜ認知症がい起きるのか?など、とてもよくまとまっていて勉強になりました。
私が印象に残ったのは、患者達へのインタビューかしら…。
アルツハイマー型認知症の初期から「リコード法」で改善した彼らが、かつての自分の症状を語っていました。
言葉が出てこない状況、人の顔が見分けられないなど、私はおママを見てきて知識としては分かるのですが、その本人の実感と言うものは理解しがたい。
でも、彼らの話を聞くと、「おママもこうだっったんじゃないか?」「私もいずれはこうなったら認知症の入口なんだ…」と考えさせられる事が多かったです。
そして、実際に取り組んでいる日本人のご夫婦の姿にも心が打たれました。
このドキュメンタリーでは「リコード法」の効果の他に、その難しさも取り上げていました。
まず、生活習慣を見直すのは個人の意思と努力が要る。これは続かない場合が多い。
そして、この治療法に取り組むにあたって、「リコード法」を指導できる医療機関が日本にはまだ少ないし、詳しくて細かい個人のバイタルデータを取る検査はアメリカでしかできないものもあり、医療保険が効かないので高額になる点。
医師やヘルスコーチ(リコード法を履修して学んだ人。生活改善や治療をサポートする人)の指導の元で、継続的に自分に合ったオーダーメードの治療を受ける場合の費用の高さにも触れていました。
その効果は…。
2018年にデール・プレデセン博士が発表した論文では、48歳から91歳までの100人のデータを元にすると、なんらかの効果がある割合は、
MCI(軽度の認知障害、認知症の一歩手前)なら全体の70%。
早期認知症になると全体の30%になってしまいます。
つまり、この療法は認知症の予防やごく初期の段階なら効果がありそうですが、おママのように既に子供や家族も分からなくなっている状態では難しいと思いました。
むしろ、これから認知症になるかもしれない40〜50代向きの内容でした。
そして、「親が少し怪しくなってきたかも?」と悩んでいる方にも良いと思います。
生活習慣を変えていくのは若い世代でも大変です。時間もかかり意思を強く持たなければなりません。自分の為に「リコード法」の考え方を取り入れた暮らしが出来れば、認知症の予防は可能なのかもしれません。
再放送があります。
NHKBS1 2020年2月23日(日) 午前10時00分(110分)
「大切な記憶は何ですか?〜アルツハイマーと戦う」(110分)
「リコード法」にご興味のある方は是非❗️
*ドキュメンタリーを見てチャーコが学んだ事(忘備録)
(リコード法とは)
「リコード法」はデール・プレデセン博士(米カリフォルニア大学ロサンゼルス校)が提唱する認知症の治療法です。
現在、認知症の治療薬は4種類。しかし、それは進行を遅らせる可能性はあっても、症状の改善というわけにはいきません。
「リコード法」は患者個々の詳細なデータをもとに食事や運動などの生活習慣を徹底的に見直すことで症状を改善させようとする試みです。
実際、生活習慣を見直した事で、改善している患者も多いと言われます。しかし、まだ、それが完全に認められたわけではありません。
それでも、糖尿病、悪玉コレステロールなど全体的に改善することによって、認知症の予防になる事は世界的に認められつつあるそうです。そして、2019年6月にアメリカで「リコード法」の治験が始まったとの事です。
(認知症の原因と対策)
認知症はアミロイドβ(加齢とともに脳に増えるタンパク質)が蓄積し、神経細胞がダメージを受けることによって起きます。
脳の神経細胞にはシナプスという接合物質があり、幾つもの神経細胞同士をシナプスは繋いでおります。記憶の情報もシナプスからシナプスへ伝わるのですが、アミロイドβが増えてしまうと、このシナプスが機能しなくなります。そうすると、記憶を海馬から引き出すことができなくなり、記憶を失うのですね…。脳細胞がダメージを受けるので、様々な判断や見当識が難しくなります。
では、なぜアミロイドβは増えてしまうのでしょうか?
その原因をプレデセン博士は「炎症」「栄養不足」「毒素」」と言っています。
「炎症」は肥満、歯周病などによる慢性炎症、食品に含まれるトランス脂肪酸やAEG(老化物質)の増加と蓄積
「栄養不足」はインスリンが正常に働かない為、糖をうまく使えずに脳が栄養不足に陥っている。そしてホルモンやビタミンが不足している。
「毒素」は水銀、ヒ素、農薬、殺虫剤、除草剤、喫煙、カビ、病原菌など。
毒素はなるべく排除するとして、「炎症」「栄養不足」は生活習慣を見直す事によって解消していくのが「リコード法」です。
具体的には⬇︎こんな感じです。(テレビ画面を写メしました。)
私は毎日30分以上の有酸素運動、プチ断食は心掛けていますが…。
野菜中心に食べる。
→→主に小麦や米などの糖質を避ける。砂糖を含んでいるものも摂取しない。
(お菓子を食べながらこの番組を見ていた私には至難の技かも)
8時間睡眠が望ましい。
→→質の良い睡眠は脳に溜まったアミロイドβを洗い流す。
(私は5時間くらいです。)(TT)
めい想をする。
→→脳を休ませストレスを解消するため。
(私は妄想なら四六時中やっていますが…)
*「リコード法」とチャーコ(反省文)
実は一昨年、私は当ブログで「リコード法」について忘備録的に書いていました。⬇︎
そして、私はこの本を即買いしたのですが、その分厚さと文字の多さに目眩を感じました。⬇︎
それで、ヘタレな私がした事は…。
90歳になるジジ(私より視力がまとも)に「先に読んでね」と渡して読んでもらったのです。真面目なジジは必死で読んで、
「ハムとかブイヨンとかの加工品がよくないらしいよ」
などと、あれこれ話してくれました。
「えーーー、おママは毎日のように、ハムやソーセージの入った野菜スープをブイヨンで作ってたね⁉️」
なんて驚いたものです。しかし、私は根性なし。
この本は読めませんでした。(^◇^;) ジジ、ごめんなさい。m(_ _)m
その後、私が購入したのはこの本です。⬇︎
こちらは上記のデール・プレデセン博士『アルツハイマー病 真実と終焉』の日本語監修をした白澤卓二博士が、日本の家庭で「リコード法」を取り入れやすい方法を解説しています。
字が大きくてコンパクト❗️ 分かり易い挿絵や参考になるレシピの写真があったりと、実に私向きな本でした。
効果の程はまだ分かりませんが、
プチ断食だけは絶賛実行中です‼️
*本日アップの貼り絵
前回アップした貼り絵と同じ「お題」から制作されました。
つまり以前使われた「お題」の残り物から生まれた「お題方式」の貼り絵です。
「お題」はこちら⬇︎
おママらしい末広がりな作品がしあがりました❗️*1
「お題方式の貼り絵」 とは…。
昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それが出来ない時が増えてきました。
それで、あらかじめ私が作業机に何種類かの紙や切れ端を出して置き、まるでおママが貼り絵をやり掛けていたと思えるようにお膳立てをする事が増えました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。
⬇︎同じ「お題」の第1作
ママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。
*1:o(^∇^)o