(2018年5月31日 アルツハイマー型認知症の診断から約11年2ヶ月)
*レカネマブ
9月25日月曜日の昼過ぎ、
漠然とつけていた実家のテレビから、このニュースが流れました。
厚生労働省が8月21日の専門家部会で承認するかどうかを判断することになったという話は知っていました。だから私は
「順調に承認されたんだ。」
そう思いました。承認されれば、きっと保険適用になるでしょう。
ニュースでも言っていました。
今後、中医協=中央社会保険医療協議会で、公的医療保険の適用と価格について結論が出され、早ければ年内にも患者に使われるものとみられます。
でも、患者といっても、現段階でどのくらいの患者が使えるのでしょうか。
かなり、疑問です。
私は昨年からレカネマブについて2度記事に取り上げてきました。
テレビから流れるニュースでは…、
アルツハイマー病の患者の脳にたまる「アミロイドβ」という異常なたんぱく質を取り除くことができ、症状の進行を抑えることが期待されています。
と言っていますが、それが期待できるのは、あくまで認知症を発症する前段階、もしくはごくごく初期の患者だけです。
このお薬は、長い年月をかけて脳に蓄積してしまったアミロイドβは取り除けないのです。
「アミロイドβが脳に溜まってきたなぁ。
でも、まだ蓄積まではしていないよなぁ。」
そんな状態のアミロイドβなら脳から取り除くことが出来るのでしょう。
つまり、脳の中にどのくらいアミロイドβの溜まっているかを測定する検査を受けて、将来の認知症リスクが高かったり、ごくごく初期の認知症と診断された人にとっては、画期的な薬になるのではないか。
もしかしたら、この薬は遠い将来に、人類がアルツハイマー型認知症を克服する鍵になるかも知れません。
私はそんな印象を持っています。(^O^)
改めて、認知症の一番有力な原因「アミロイドβ仮説」のおさらいをしてみましょう。
アミロイドβは脳で作られるタンパク質です。通常なら割と短期間で分解されて排出されるのです。しかし、タンパク質を分解する酵素の働きの変化によって、毒性が強く蓄積されやすいアミロイドβも作られます。これは20年以上かけて脳に蓄積していき、脳の神経細胞やシナプス(神経細胞同士を繋ぐネットワーク)損傷させて、結果的に脳の萎縮を起こします。これにより、記憶力、認知力が低下してアルツハイマー病を発症します。
*認知症のリスク検査
では、現在、将来の認知症のリスクを測る検査はどうなっているのでしょう。
実際に微量の血液から、脳内のアミロイドβの蓄積状態を調べる検査は実用化されています。まだ、この検査ができる医療機関は多くないと思いますが、希望すれば受けられそうです。
MCIスクリーニング検査で、認知症になる前段階「軽度認知障害(MCI)」のリスクが分かるらしい。
この検査が実用化されたので、レカネマブの需要が増える可能性は、今後高まるのでしょう。
ネットで調べただけですが、この検査は保険適用外の自費で20000円〜25000円くらいだそうです。
興味ありますが、私は現実を突きつけられるのが怖いです。(^◇^;)
*レカネマブの薬価が…
レカネマブは「病気の進行速度を27%緩やかにする効果が確認されている」のですが、既に発症している認知症の症状を治す薬ではありません。
そして錠剤のような服用薬ではなく、点滴で投与される薬です。手軽に処方されるものではない。
そして、対象となるのは認知症の中でもアルツハイマー病の初期だけです。
問題はレカネマブのお値段です。
日本国内での薬価は決まっていないのですが、安価なお薬ではありません。
価格は高額で7月に正式承認された米国では年2万6500ドル(約390万円)だった。国内での薬価に注目が集まる。
国内外であまり価格差があるとは思えないので、保険適用となっても結構な負担になりそうです。
私も絶対に認知症の予備軍ですが、
その費用対効果を考えると、思わず「うーむ」と唸ってしまいましたわ。(^◇^;)
*本日アップの貼り絵
2018年5月31日に制作された作品です。
おママは私がいない時にこの貼り絵を制作したので、制作途中の写真が全くありません。
よく見ると使っている写真はお洋服のようです。
2018年当時に、この作品をブログでご紹介しなかったのは、制作途中の写真が無かった事と、使っている写真がどこの広告か不明だったからです。
恐らく、おママが大好きだった『銀座百点』に載っていたのだと思うのですが…。(^◇^;)
おママの貼り絵を見てくださり,ありがとうございます。