(2019年12月30日 アルツハイマー型認知症の診断から約12年10ヶ月)
前回から引き続き、私の義母クレバァの癌治療に関する記事になります。
ジジやおママの事でなくて申し訳ないのですが、これは今後私が実家の両親のケアをどうしていくかにも関わっていく大問題です。
後々忘備録的にも自分で読み返す事もあると思うので、今回と次回まで書いていきたいと思います。m(_ _)m
*登場する病院を整理してみる
A医院
歩いて3分の掛かり付け医のクリニック。胃癌(ステージ4)の診断後、クレバァは丸山ワクチンの注射の為に週3回通っている。
B病院
昨年7月、A医院の紹介でクレバァは極度の貧血のために入院した大規模総合病院。この時の各種検査の結果、ステージ4の胃癌と肺への転移があると診断された。しかし、クレバァは抗がん剤治療を拒否し、緩和ケアのあるC病院にお世話になる事を決めた。一度は縁の切れたB病院だったが、今回のコロナウイルスによる新型肺炎でC病院が閉鎖されたので、4月中旬に癌がどれだけ進行したか確認するための検査をお願いした。
C病院
地域中核病院。こちらの緩和ケアの医師がクレバァの主治医である。なるべく自宅でゆったりと療養し、それが難しくなったら入院する事になっていた。しかし、今回のコロナウイルスによる新型肺炎のクラスターが発生し、現在は外来も入院も受け入れていない。
*検査の結果
4月23日に私は旦那と一緒に近所のA医院へ行き、掛かり付け医のD先生から検査結果を聞きました。
(あれ⁉️ 今までこういう場面では必ずクレバァ本人が一緒だったのに…。)
「今日はお袋は行かない。聞いてきてくれと言われた。」
と旦那がいつになくキッパリ言い切るので、クレバァは直接聞くのは気が重かったのかも知れません。
結果は…。
胃の腫瘍も転移した肝臓の腫瘍も大きくなっていました。
11月のC病院での腫瘍マーカーCAの数値は11でしたが、今回は22。
倍増じゃないか⁉️
しかし、先生によると、
「数値は倍増だが、画像データではそれに比例はしているわけではありません。」
それでも、大きくなっているのは間違いない。
肺は殆ど変化なし。
ただ、1番の問題は、転移先の肝臓でかなり増えていてたことです。CTに写る影の様子からD先生が判断するには、
「肝臓の中で大中小と散在し、腫瘍がたくさんあるようです。」
画像データを見せてもらいましたが、確かにそれらしきもものが幾つも見えます。
「恐らく、まだ御本人はハッキリ痛みと認識していないようですだが、不快感や身体を動かしづらくなっているのはそのせいだと思われます。」
やはり、そうなのね…。
*今後出てくる可能性が高い症状
D先生に今後考えられる症状を聞いてみると、以下の事を仰っていました。
①胃の腫瘍も大きくなっているので、今後は急激な吐血、下血が発生する可能性がある。
②肝臓に多くの腫瘍があると、お腹や肺に水が溜まる症状が出たり、水が溜まったとしても、それを抜く処置は入院しても出来ない。足や他の身体の部分にもむくみが出るかも知れない。
③黄疸になる可能性が高い。
まだ、このような症状があるわけではなく、これから可能性があるという話だ。
「急激な吐血、下血ですか…。」
実は私の父方の祖母(ジジの母)は自宅で急に激しい吐血をして救急搬送されるも、救急車内で亡くなりました。その時の大変さと精神的なショックが蘇り、私は絶対にクレバァをそんな目に合わせたくないと思いました。
「そうなる前に、入院させたいのですが…。」
「今後、いつまで御自宅で頑張るか。最後まで訪問診療を活用して御自宅で看取られる方もいらっしゃいます。それとも、時期の見極めは難しいのですが、最後は入院してという流れにするのか。やはり、御本人のお気持ちを尊重するのが一番です。
認知力もしっかりしていらっしゃるから、やはり、きちんと御意思を確認するためにも、告知をなさるべきだと思います。」
(え⁉️今日、クレバァを同行させなかったのは、ダンナの考えだったのか⁉️)
しかしながら、コロナの影響でC病院がどうにもならない状態です。今後、いつ再開されるかまだ不明。主治医のE先生はお元気なようですが、診察を再開できる見通しが立っていませんでした。
(D先生の提案)
①急な下血吐血の場合は救急車を呼ぶしかない。その時のためにも、大病院であるB病院で受診をしておいた方がいいのではないか。B病院がこのような状態なので、こちらから治療を蹴って離れた事は余り気にしなくて良いのではないか。D先生からB病院に相談をしましょうか。
この場合、相談先は腫瘍の専門ではなく、消化器科になるのかも知れない。
②今後、クレバァがA医院に注射を打ちに来るのも辛くなる可能性が高い。それならば訪問診療の先生に往診をしてもらうのも手である。(D先生に言わせると、)訪問診療の先生は自分より緩和ケアに詳しい。
本人が訪問診療を頼みたい気持ちがあれば、次回ケアマネさんが介護用ベッドの事で来る時に、申込みを相談してみてはどうか。予め申し込み手続きをしないと、急には訪問診療を受けられないから、早めに手続きをしてはどうか…。
結局、D先生の見立てでは、悠長なことは言っていられないようでした。
クレバァの容体は緩和ケアのあるC病院と主治医であるE先生の診察再開を待っていられない状況なのだと思いました。
*家族内での情報共有について
ギリギリまで自宅で療養するならば、本人とそれに関係する家族は情報共有が大事だと思います。
今回はダンナと私は同じ話を聞いているので、情報共有は問題ないと思います。
問題ないと思いたい…。
クレバァ本人にはダンナから話すと言うので任せましたが、ちゃんと話せるのだろうかと不安になりました。実の母親に、その死へ向かう道筋を尋ねなければならないのです。
もう一人。
現在、緊急事態宣言の最中なので、埼玉に住む義姉(ダンナの姉)はクレバァから来る事を止められています。私は彼女にはクレバァの容体や治療について、メールなどで連絡を取っているので、
「私からお義姉さんにメールするね。」
と言ったら、
「俺がメールしたからいいよ」
とのこと…。数日後、義姉さんに電話をしてみたら、案の定です。
「『胃の癌は少し大きくなって、転移先の方も少し増えた』って事だけで、お母さんに電話しても同じことしか言わないの。」
この時、既にクレバァの脚はむくみ始めていましたから、義姉さんはそれが何故だか分からなかったそうです。
「恐らく、お母さんも分からないと思う。」
義姉さんには上記の内容をくまなくお話ししました。
ダンナの気持ちもわからなくはない。大事なお母さんに自ら告知をするのは辛いでしょう。もしかしたら、細かい話をするのが気が重かったのでしょう。母親が気の毒だったのだと思います。
私は非情な性格だからでしょうか。
そして血の繋がりはないからかも知れません。
D先生の仰るように、御本人に現状を告知するべきだと思いました。
私はジジが同じ状態になっても、本人が症状をきちんと認識出来るなら、現在の容体を話すと思います。
そうでなければ、自宅で療養などできないと思います。
理由も分からずに脚がむくんで悩むクレバァが気の毒ですもの。
*介護ベッドと訪問介護サービスを頼んだ
クレバァは家の中でも身体を動かすのが辛くなってきました。
それで先週、レンタルの介護ベッドが入りました。そして訪問介護サービスが始まり、丸山ワクチンは来てくださる看護師さんが注射してくれる事になりました。
看護師さんのアドバイスで、浮腫んだ脚には「Kチューブ」という弾性チューブ包帯が良いそうです。注文しなくちゃ❗️
レンタルの介護ベッド(↓)
パラマウントベッドの介護用ベッドです。
私がベッドに敷布を掛けたり布団を入れたりしていたら、クレバァはポツリと言いました。
「これもいつまで使えるか分からないわね。」
私にはクレバァが心細い様にも見えました。「まだまだ、大丈夫よ」なんて見えすいた事を言える雰囲気ではありませんでした。それで特にむくみに関係する事に重点を置いて、先日の検査結果をお話ししました。
「そろそろ入院も視野に入れる時期かも知れません。」
すると、キッパリ言われてしまいました。
「入院はいや!入院したら、もう出てこられないでしょ。」
御自身の身体は御自身が一番わかっているのだと思います。
私は胸がえぐられる様な痛みを感じました。
(つづく)
長文になってすみません。m(_ _)m
*本日アップの貼り絵
本日アップの貼り絵が制作される以前に、私とおママは秘蔵⁉️のマーブルペーパーで遊びました。そして生まれた連作がこちら(↓)
(↑)使われたマーブルペーパー達。
その翌日に、おママは大きな切れ端を組み合わせた作品も制作しました。(↓)
(2019年12月5日 アルツハイマー型認知症の診断から約12年10ヶ月)
そして2019年の年末12月30日に3連作をに取り組みました。
前回の記事の貼り絵も見えますね。
使用した紙はこちら3種類です。(↓)
実は坂角総本店の袋も使われていました❗️*1
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。
*1:o(^∇^)o