アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

ケチャップのお味は?

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(2021年2月1日 アルツハイマー認知症の診断から約14年)

 

 やってくれるよ…おママさん

おママが認知症の診断を受けてから14年になります。

家族が「あやしいな、認知症かな?」と思い始めてからだと、既に15年から16年経ちました。その間、色々ありましたので、私は大概なことでは驚かないと思ってきました。

しかし、家族の立場としては、慣れたようで慣れないものです。(^。^)

2月8日(月)にこの貼り絵(↓)を見た時、私は思わず

ぎぇっ❗️

とあらぬ声をあげてしまいました。

 

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(2021年2月3日アルツハイマー認知症の診断から約14年)

 

この貼り絵を見て、直ぐに違和感を感じた方は多いかも知れません。

え、ええ…。そうなのです。

違和感は各ピースの周囲に感じる赤い色素です。

恐る恐るファイルから取り出してみますと、何処となく身近な香りがしました。

「これは、ケチャップだよね❗️」(°▽°)

私は思わず目をひん剥いて凝視していたので、他の人がこの現場に出くわしたら、衝撃の作品より、私の面相の方がよっぽど違和感があったかも知れません。

それにですよ。

制作日が2月3日(水)ですから、私は2月5日(金)にも貼り絵ファイルに入っているこの作品を見ていたのです。その時気がつかなかった自分にも呆れてしまいました。

 

(もしかして、ケチャップって少し粘り気があるから、各パーツはちゃんと台紙であるハガキに定着しているのか?)

 

確認してみますと(↓)そんなこたぁない。(°_°)

やっぱり貼り付いていませんでした。

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おママは過去にハンドクリームを糊と間違えて貼り絵をしていた事はありましたが、両方とも殆ど白です。分からないでもないのです。

 

しかし、ケチャップは赤❗️

おママは貼りながら「変だな」と思わなかったのでしょうか?

 

赤い色を見ても、現在のおママは「赤」と言葉で表現する事は難しいようです。

でも、色の違い自体は認識できていると思うのです。

きっと、この貼り絵を制作した時は、ケチャップを糊だと思ったのでしょう…。

少なくとも、この時、ケチャップを調味料だとは解らなかったのね…。

認知力の低下とは恐ろしいものです。

 

私はこの作品をラップで包んでから、再びファイルに収納し直しました。(^。^)

 

(↓)糊だと思ってハンドクリームで貼り絵をした件

harienikki.hatenablog.com

 

ケチャップ糊事件についてオネコと話していたら、

「逆もあるから不思議よね。

ほら、糊を飲み物に入れようとした事もあったわね」

と思わず二人で思い出しておりました。

(↓)の記事は今年の事です。

この時はアラビックヤマト糊を牛乳に入れようとしていました。

harienikki.hatenablog.com

 

糊は糊として、ケチャップはケチャップとして使って欲しいなぁ。

ねぇ、おママさん❣️(^。^)

 

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これが正しいケチャップの使い方なんですよ‼️(^O^)

 

本日アップの貼り絵

鮮やかな千代紙の赤が綺麗なので、選んでみました。

 

2月1日の午後、私はおママの机の上から面白そうな透明の袋を発見しました。

ずいぶん前から、おママはその小さな透明袋に、今まで貼り絵に使ってきた紙の切れ端を寄せ集めていたようです。

テーブルの上に広げてみると、思いのほか沢山入っていました。

私がこの中から「お題パック」を作ろうと思案している横で、おママは貼り絵をしていました。

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(↓)金色の市松模様には興味を示しました。

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 それに、小津和紙で購入した桜が入った市松模様を合わせるようです。

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 (↓)完成ですね❗️

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 おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。