(2021年7月11日 アルツハイマー型認知症の診断から約14年5ヶ月)
(2021年7月11日 アルツハイマー型認知症の診断から約14年5ヶ月)
*栗ごはん
常日頃、私はスーパーで買ったお惣菜や冷凍食品ばかり両親に食べてもらっているのですが、時々「季節の味覚を…」なんて殊勝なことを考えます。
秋の味覚といえば栗…。
「栗ごはん食べる?」
ジジに聞いたら
「久しぶりに食べたいね〜」
と言うではありませんか。私もここ10年ぐらい作っていないので、いっちょやってみますか。(^○^)
今年は栗の収穫量が例年より少なかったらしいです。
それでもなんとか良さげなのが手に入りました。
いざ❗️日曜日(10月31日)は栗むき大会でした❗️
これをしないと、炊けません。
私は洗った栗をボールに入れ、沸騰した湯を栗が完全に浸かるくらいまで注ぎます。
そのまま、しばらく放置し、素手で湯からクリが取り出せるくらいまで冷めたら剥きはじめます。この方法は昔テレビか雑誌で知ったのですが、比較的に柔らかくなり剥きやすいと思います。
今回は花嫁修行中(まだ婚期は決まってません)のアズキに手伝わせましたが、すぐ根を上げてピーピー言いました。そのヘタレ具合に私も少々呆れましたわ。
「将来、子供に『栗ごはんが食べたい』と言われたらどうするの?」
と問えば、
「そうしたらぁ『あなたが栗ご飯を食べたいからといって、そのためにお母さんが指を切り落としちゃても良いの?あなたの世話もできなくなるし、仕事もできなくなる』と言って却下する。どうしても食べたいと言い張ったら、買ってくるわ」
ですって。考えてみれば10年も作らなかった私だって、同じ穴のムジナですわね。
久々の栗ごはんは美味しゅうございました。
日曜日の晩に我が家三人で食べて、残りを実家へ持って行きました。
ふと、子供の頃を思い出しました。
おママも毎年栗ごはんを炊いたりはしませんでした。
私が「栗ごはんを食べたい❗️」とお願いした時か、とても良い栗が手に入った時だけです。
中学生くらいの時だったと思うけど、おママに言われたこともあります。
「栗を剥くのが大変なのよ。チャーコが剥くのを手伝ってくれたら炊いても良いけど…。」
私は手伝いました。だって、食べたかったんだもの。(^ ^)
おママも栗剥きは面倒くさかったのでしょう。
子供時代を思い出しておセンチな気分になりながら、持参した栗ごはんを温めて
お弁当箱(コープデリのお弁当箱を借りて使っています)に詰めました。
盛り付けは下手くそですが、こんな感じです。(↓)
栗ごはんの他はチキンカツ(スーパー惣菜)、焼売(冷凍)、キャベツの千切り(カット野菜)、アスパラと人参のスープ煮、ひじきと大豆(既製品)、スープ(カブ、もやし、わかめ)。手作りは栗ごはんとスープとアスパラ人参だけです。キャハ❗️(๑˃̵ᴗ˂̵)
ジジは栗ごはんを喜んで食べてくれました。心持ち栗の分量が多かったのも嬉しかったようです。作った甲斐があったというものです。
「これも冥土の土産になるよ。」
は?(°_°)
心にもない事をよく言いますよ。後7年、100歳を目指しているくせに。
そして、おママさん❗️
私とジジがちょっと目を離した隙に、自分の栗ごはんにたっぷりソースをかけているではありませんか❗️
「マジか…❗️」
私がせっかく苦労して作った栗ごはんだというのに、
それじゃぁ、栗の風味もへったくれもないでしょう。
まぁ、良いんですよ。おママがね、美味しければ…。
「おいしいわね〜。」
ご満悦で完食したので、まぁ、良いとしましょうか。(T_T)
*ケーキだわ
実は昨日はおママの88回目のお誕生日でした。
この日は毎年恒例のケーキを食べる日です。
「昼に栗ごはんを堪能したから、ケーキは栗以外がいいね。」
ジジの希望もあり、買い出し担当のオネコはフルーツ系の見た目も華やかなケーキを選んでくれました。
私もいつもはモンブランか渋皮栗のケーキなのですが、昨日は生クリームがどっさり載った苺タルトにしました。
ところが❗️私のいちごタルトを一眼見たおママは
「わたし、これが、いい❗️」
と曰ったのです。
いいですよ…。
私は大人ですから、お誕生日のおママにお譲りしますよ。
「どうぞ」とお皿に載せて差し出すと、おママは指で半分くらいを示したのです。
「こんなにはいいの。このくらいでいいの。」
それなら半分づつ。2個のケーキを二人で分け合いましょう。(^O^)b
2種類のケーキを「おいしいおいしい」と言いながら完食するおママを見ていて、
今年も家族揃ってお祝い出来て良かったと、心から思いました。
(↓)これは去年お誕生日です。
*本日アップの貼り絵
「お題パック」を使って、おママが一人の時に制作した作品です。
*「お題方式の貼り絵」と「お題パック 」について
一昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。その他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらってから、切り貼りを楽しんでもらうようになりました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。
私が実家に行かない時でもおママが貼り絵に取り組みやすいように、「お題」と台紙にするハガキをチャック付きのビニール袋に入れておく。これが「お題パック」です。
「お題パック」はこちらの2セットだと思います。
おそらく、2枚ほぼ同時に制作したのでしょう。
おママは一人の時、その日の気分で「お題パック」の中から気に入った紙だけを使って貼り絵をしています。そのため、いつまでも使われずに紛失してしまう気の毒な紙片もあります。
しかし、そんな紙片も運良く私に見つけられて、他の紙と組み合わせて新たな「お題パック」に組み込むと、意外とおママの興味を惹いたりします。
「これ、おママ使うかな?」
そんな事を考えながらパック作りをするのは、楽しくもあり、難しくもあります。
おママの貼り絵を見て下さり。ありがとうございます。