(2022年1月3日 アルツハイマー型認知症の診断から約14年11ヶ月)
*高齢兄妹
春のお彼岸を過ぎた頃、そしてまだ桜が咲いている頃に、
お墓参りに行けたらいいね。
そんなことをジジと話しておりました。
実家のお墓参りは叔母(ジジの妹)と私の従姉妹と一緒に行きます。
実のところ、従姉妹が自動車で送迎してくれるので、こちらは全面的にお世話になっております。そのため、日程調整は難しいのです。
実現してくれた従姉妹のKちゃん、本当に有難うございました。
ジジは94歳、叔母は88歳。
仲の良い兄妹ですから、出来るなら年に一回くらいは会いたいものです。
しかし、コロナ禍や体調によっては実現しない年もありました。
お墓参りが兄妹の唯一の再会の場というのもどうかと思います。でも、同じ都内に住んでいても、高齢になるとお互い出掛けるのも大変です。
お墓参りという共通の用事があれば、一石二鳥というものです。それでここ十何年、お彼岸は絶好の機会となっていました。
従姉妹の車で迎えにきてくれた叔母と1年ぶりの再会を果たしたジジは開口一番言いました。
「やぁ、元気そうでよかった。」
「お兄ちゃんも思ったより元気そうなんで、本当によかったわ。」
実は私は従姉妹に「今回は車椅子を持参したいから自動車に乗せて欲しい」と頼んでいたのです。
叔母はそれを聞いて心配してくれていたのかも知れません。
*本格的にレンタル開始
ジジは家の中では何とか伝い歩きをしているのですが、外出時はもう車椅子がないと難しくなりました。
それで、自治体が介護保険に関係なく1ヶ月単位で無料貸し出しをしている事を知り、昨年12月に借りてみました。(↓)
ジジがデイサービス以外で外出するのは月に一度の通院くらいなものです。恒常的にレンタルをするのは勿体無いかも知れません。
それにジジは要介護1です。介護保険の範疇で車椅子をレンタル出来るのは要介護2。自費で借りるのは如何なものか。
それでも、お正月、ワクチン接種、そして通院、やはり車椅子があって良かったと思います。
やはり長期的にレンタルすると決めました。
ケアマネージャーさんを通して業者さんに相談してみると、
「シンプルな介助専用の車椅子ですが、自費で月々500円のがあります」
とのこと。二つ返事でお願いしました。
それが、こちらです。(↓)今回のお墓参りがデビューとなりました。(^o^)
*花よりも…
前夜の嵐のような大雨にもかかわらず、霊園の桜は今を盛りと満開でした。
「きれいに咲いていて、花見もできて本当に良かった。」
ジジはとても喜んでいました。春に花見をさせてあげられたのです。私も心から嬉しかったです。
誘ってくれた従姉妹と叔母に感謝しても仕切れません。
来年も再来年もジジと叔母が元気でお墓参りと花見を一緒にできますように。
心からそう思いました。
桜を満喫し「桜の墓参」と銘打って記事を書いていますが、実は今回、桜の写真は1枚も撮影できませんでした。
私としたことが❗️なんて失態でしょう。
今回初めての車椅子を使っての墓参りでした。
そして昨年よりも症状が進んでしまって、状況を飲み込めないおママから目が離せず、桜の写真を撮る余裕もなかったのです。
お墓参りのあとのランチ会食でも、なるべくおママが食べ物だとわかるようなシンプルで見慣れた料理(ハンバーグ)を注文したのですが、おママはどうも疑心暗鬼になって食が進みませんでした。
「これ、そうなの?」
「私はいいです」
という感じでした。記憶がないとしても、「よくわからない❗️」というイメージを強く持って警戒したのでしょう。一応、ジジや叔母や従姉妹達が食事をしている間はおとなしく座れていたのですが、外食はもう難しくなってきたと思います。
おママは従姉妹達にも親切にしてもらったのですが、そろそろ限界かも。
よく理解できないのに遠出をして、わからない場所で、わからない人達(ジジと私も含めて)とわからない食事をするのは、おママには辛い事かもしれません。
次回は私とオネコのどちらか一方がジジのお墓参りに付き添い、
もう一方がおママと留守番をした方が良いかなと思いました。
諦めるとか、そういうマイナスな考えではなく、
出来なくなる、止めていくという事も、
おママにとって、楽に生きる為の前進だと思いたいです。
(↓)去年も楽しかった❗️
*本日アップの貼り絵
今回の記事のタイトルが「桜の墓参」なのに、桜の写真が一枚もなく、せめて花の貼り絵を載せたいと思って選びました。
「お題方式の貼り絵」です。
*「お題方式の貼り絵」と「お題パック 」について
一昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。その他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらってから、切り貼りを楽しんでもらうようになりました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。
私が実家に行かない時でもおママが貼り絵に取り組みやすいように、「お題」と台紙にするハガキをチャック付きのビニール袋に入れておく。これが「お題パック」です。
この日、おママは下記に雑誌の広告ページに興味を示していました。
「これいいわね。」
品の良い花のモチーフのジュエリーです。素敵ですね。
おママは丸く花を切り抜き始めました。
(↓)4枚切り抜いて配置を始めます。合わせる紙はお気に入りの「波紋」です。
(↓)糊付け中です。赤い矢印のピースも迷いもなく貼っていましたが、後で剥がして位置を変更することになります。
<おママの貼り絵制作動画①>
2022年1月3日 17:48〜(1分41秒)
画面の余白が寂しいので、おママは華やかな千代紙を切ってあしらうことにしました。
しかし、おママにはやり始めると、キリというものがありません。
どんどん飾りを増殖させたくなってしまうのです。(↓)
その為、2つ繋がった花のピースの位置が気に食わなくなりました。
そして、いつものことながら、貼ったものを強引に剥がして貼り直すという暴挙を行いました。
でも,楽しそうです。
<おママの貼り絵制作動画②>
2022年3月1日 18:01〜(57秒)
おママの気も済んで、完成しました。
おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。