アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

魅惑の柑橘類 「ムッキーちゃん」を買いました。

(2022年2月28日 アルツハイマー認知症の診断から約15年)

 

柑橘類は苦手でした

春から初夏の果物売り場は柑橘類が輝いています。

でも、私は柑橘類がイマイチ。食べるのはみかんと清見オレンジくらいです。

はっさく、甘夏、デコポン夏みかん。今は柑橘の種類も増えて賑やかです。

私は何故それら大きな柑橘類が苦手なのか…。

これは幼少期のトラウマがあるからでしょう。(^O^)

私が子供だった40年以上前は、夏みかんのような大きな柑橘類は酸っぱい印象が強かったのです。

 

おママはとても酸味を好む人なので、買ってきてはよく食べていました。

「美味しいわよ、チャーコも半分食べる?」

おママは、はっさくの下部中央から外皮にナイフで傷を付けました。そして中央に指を突っ込み「エイヤァ❗️」とばかりに力技で外皮ごと二つに割っていました。

その勇ましいこと。

半分はラップに包んで、後で食べるために残して置きました。そして、もう半分の外皮を剥きました。

それから、小房の平らな部分に歯で切り込みを入れ、開いて丁寧に種を取り、食べていました。

その美味しそうなこと。

「酸っぱくないわ。甘いわよ。」

私はおママに騙されて一房食べてみると、「すっぱぁーーーい❗️」

おママと子供の頃の私では、味覚が違ったのでしょう。特に酸味への耐性がなかったので、私はその衝撃にしばし硬直しておりました。

 

大変な苦労をしながら剥いて、得られる代償が酸味ショック。

この負の印象が、私から柑橘類を遠ざけておりました。殆どこの手の果物を買わず娘にも食べさせなかったのですが、なぜかアズキは夏みかんやはっさくが大好きです。

「給食で食べた。」

給食とはありがたいものです。

「そんなに酸っぱくないし、すごく美味しいよ。家でも食べたい。」

アズキは給食のおかげで柑橘類が好きになりました。でも、私は買って上げませんでした。

長年に品種改良により、美味しくなっている事は頭ではわかっていますよ。

でもね、私には剥くのが大変なんですよ。だから余計に敬遠してしまうんです。

とほほ…。(^◇^;)

 

「ムッキーちゃん」により楽しみが増えた

そんな私ですが、世界が変わったのです。

先月、読者登録をしているベリーさん(ベリー (id:berry-no-kurashi) )のブログ『ベリーの暮らし』で興味深い物を紹介していらっしゃいました。

柑橘類の皮むき便利グッズ「ムッキーちゃん」です。私は早速買ってみました。

 

(↓)使い方などはベリーさんのブログをご覧くださいませ。

www.berry-no-kurashi.com

なんと、ストレスが全くない❗️

しかも、今の柑橘類はどれも酸味と甘みのバランスが良くて、香り高い❗️(^O^)

50代も半ばを過ぎて、私は初めて柑橘類の美味しさに出会いました。

 

不器用・ものぐさな私でも食べられる❗️

私はamazonで購入しました。

魅惑の柑橘類の世界を開いてくれた救世主の全貌を、簡単にご紹介します。

白い方の爪で外皮に傷を付けると、かつてのおママにように「エイヤァ‼️」としなくても容易く剥けます。しかし外皮が中途半端に薄いと、小房の方も傷が付いてます。

(↓)極め付けはこちら、黄色い方です。小房がスパッと開いて種も取りやすいです。

お陰様で、頻繁に柑橘類を食べるようになりました。

今は甘夏がお気に入りです。アズキと半分こして食べております。

柑橘類はスーパーでは網や袋に入ってまとめ売りが多いもの。それで実家にひとつ持って行き、ジジとおママに食べてもらっています。

私は物忘れの始まるお年頃なので、いつも実家へ行く時は「ムッキーちゃん」を忘れてしまいます。結局、実家ではこんな風にグレープフルーツナイフを使っています。(↓)

 

柑橘類が大好きなおママ。喜んで食べております。

私が小房を「ムッキーちゃん」で開けるところまでやったら、おママは自分で食べられるかしら?

普通の食事も食べ方が分からなくて途方に暮れる事があるから、

無理かなぁ…。(^◇^;)

試してみようかしら…。



harienikki.hatenablog.com

 

本日アップの貼り絵

夏みかんや甘夏ではなくみかんですが、同じ柑橘類なので選んでみました。

2022年2月末の作品です。

おママは早速みかんの写真にハサミを入れました。(↓)

youtu.be

<おママに貼り絵制作動画①>カット編

2022年2月28日 14:29〜(1分38秒)

おママはみかんの写真をカットしています。若干黒い背景部分を切り残していますが、動画を見直していたら、それもおママの意図があったのか…?なかったのか?疑問です。

 

おママは小津和紙で購入した友禅紙「波紋」の緑を細く切って(↓)下の写真のように配置しました。

しかし、「波紋」の配置を楽しんでいるうちに、おママはみかんの写真の存在を忘れてしまいました。(^◇^;)

 

youtu.be

<おママの貼り絵制作動画②>構成編

2022年2月28日 14:54(4分44秒)

動画はおママが緑の「波紋」を張っているところから始まります。

チ「上にこれとこれを貼ると言っていたよ。ちょっと載せてみて。」

チャーコにみかんの写真を示されて、おママは初めて(初めてではないが)それに気が付いた様子でした。(^◇^;)

マ「そう?」

 「ほんとうだ、そうしたら…」

後はずっと2ピースのみかんをどう配置するか。おママはずっと考え続けました。それは私からみたら堂々巡りのようです。それで私は頻繁に声をかけています。

チ「あ、それもいいね。」「それで良いんだよ。」

でも、おママは気が済むまでこれは続けます。

マ「これで、やってみようか。」(貼ってみようかという意味)

その言葉が出た時が糊付けのチャンスです。

 

最終的に紫の「波紋」で飾りをつけようと考えています。

 

(↓)小津和紙で購入した友禅紙「波紋」。5色あります。

www.ozuwashi.net

 

(↓)過去作品です。

harienikki.hatenablog.com

 

おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。