アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

7月の面会 お見送りしてくれました

(2020年7月27日 アルツハイマー認知症の診断から約13年5ヶ月)

(2020年7月27日 アルツハイマー認知症の診断から約13年5ヶ月)

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元気なおママ

今月もおママに面会をしてきました。

でも、流石に暑くて、ジジを連れ出す気にはなれませんでした。

「9月になって、少し暑さが落ち着いたら、また行きたい。」

本人もそう言っているので、ジジがデイサービスに行っている間に、オネコさんと2人で出掛けました。

私達だけの時は、電車と徒歩で行きます。

施設の最寄駅から特別養護老人ホームまでは徒歩20分弱。日陰もなく、歩いているだけで干物状態になります。水分を飲んでも飲んでも36度以上の気温ではすぐに汗となって吹き出しました。2人とも施設に到着した時は殆ど萎びた野菜の様になっておりました。

待つこと数分。

汗が急激に冷えて消耗が加速した私達の前に現れたおママさん。

スッキリとした雰囲気で、とても涼やかな笑顔をしていました。

元気そうで良かった。(^O^)

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家族とは

相変わらず面会室の机はアクリル板で仕切られています。コロナが流行っているので、それは仕方がないし、その方が安心だと思います。

おママは面会室に入ると、そこまで誘導してくれたスタッフに声を掛けました。

「あなたも、ここに。」

そうですね。最早、おママにとって、私もオネコも知らない人ですから、心細く感じたのでしょう。私達もおママが安心する方が良いので、スタッフさんに同席してもらいました。

一抹の寂しさは感じますが、

実際問題、おママの口から施設での暮らしぶりを聞き出すのは不可能です。

スタッフさんも交えて話をした方が手っ取り早いのも確かです。

日々の様子を聞いていると、スタッフさんが言いました。

「今月、施設でコロナワクチンの集団接種があって、フキ子さんにも受けて頂きました。」

おママにとっては4度目です。

「過去3回は副反応がなかったのですが、どうでしたか?」

「全く大丈夫でした。」

さすがおママさん。(^O^) 元気で何よりです。

 

15分ほど経った頃、おママは眠たそうに俯きました。疲れたのでしょう。

面会を終了しました。するとスタッフさんが言うのです。本当に優しくて良い方です。

「いつも、フキコさんがエレベーターに乗るのを見送っていただいているので,今日は玄関でお見送りさせてください。」

スタッフさんと並んで笑顔で手を振るおママに見送られながら、私達は施設を後にしました。

おママが施設に馴染んで,スタッフさんとも仲良くしているのはとても喜ばしい。

でも、子供の様に手を振るおママが、今までより遠い存在に感じられました。

悲喜交々の夏です。

本日アップの貼り絵

2020年7月27日に制作されました。

今から3年前です。思いがけず涼しがな作品が残っていたので、選んでみました。

この1ヶ月ほど前に,私は小津和紙で可愛らしい花模様が描かれた和紙を買いました。

水色地で優しい雰囲気です。模様に沿って切ったら、チロリアンテープのよううですね。

実際,おママもこの紙を見ると必ずテープ状にカットしていました。

youtube.com

<おママの貼り絵制作動画>

2020年7月27日 15:25〜(50秒)

おママは迷いながら1枚づつ慎重に切っていきます。

「ここでいい?」

「これはどれ?じゃぁ,いいの?赤いあれで?」

赤いあれ…とは小さなピンクの点です。そして切り終えたおママはご機嫌になりました。

「ちゅん

そして枚数を数えました。

「いち、に、さん❗️」

(↓)1枚目の構成に取り掛かっております。

(↓)2枚目も順調です。

(↓)花模様の向きが斜めから真横に変化しました。もうすぐ完成です。

 

 

(↓)この記事の中に関連作品があります。(^O^)

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おママの貼り絵を見てくださり,有難う御座います。