アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

茗荷ご飯

(2020年8月3日 アルツハイマー認知症の診断から13年6ヶ月)

harienikki.hatenablog.com

年季の入った茗荷愛

早くも8月も後半戦です。

ところが高気温はまだまだ続くようです。

はっきり言って、体温より高い気温は無理❗️

台風に酷暑。8月の日本列島は災難続きですね。(°_°)

ところで、学校が夏休み中、世のお母様方は昼ごはんで頭を悩ませていらっしゃるかもしれません。

昭和50年代、私が子供の頃は圧倒的に素麺や冷麦が多かったと思います。(今も?)

何を隠そうチャーコ家もこれが定番でした。

茹でた麺を水に晒して水気を切り、製氷皿で拵えた氷を載せて食卓に出し、あとは麺つゆに付けてズルズルッと食べるだけです。

午前中の学校のプール講習で疲れた身体にはひたすら冷たい麺を喰らい糖質を補う必要があったのでしょう。冷たい素麺や冷麦を食べると生き返る思いがしました。

おママはマメな人でしたから、卵焼きのおかずとつけ麺の薬味は欠かしませんでした。

でも,私は薬味のネギが苦手です。火を通したネギは大好きですが,生のネギは大人になった今でも敬遠しています。

私が中学生になった頃,おママはネギの薬味を嫌う私に

「これはどう?」

と刻んだ茗荷を出してくれました。試しに恐る恐る麺つゆに入れ、そうめんを投入して食べてみますと、ほろ苦くて得も言われぬ独特な香りがしました。

「美味しい❗️」(^O^)

以後、薬味は茗荷が多くなりましたが、茗荷はネギより割高です。毎日というわけにはいきません。それでも、おママの買い物にわざわざ付き合って、茗荷を買ってもらうようにしていました。

迫害

中学生の私はすっかり茗荷の虜になっていました。

「麺つゆに漬かった茗荷が美味しい。小麦の素麺に合うなら御飯だって美味しいハズ。」

そう考えたのは自然な成り行きでしょう。

私は夕食時に冷蔵庫から茗荷を一つ取り出して刻みました。それに醤油をかけてまぶし、温かいご飯にぶっかけ、ささっと混ぜました。そして温かいうちに躊躇なく口に運びました。

嗚呼、魅惑の香り。私はしばし恍惚としました。(๑˃̵ᴗ˂̵)

「美味しすぎる…。」

しかし、おママはそんな私を見て難色を示しました。

「茗荷に醤油をかけてご飯に載せるなんて…。」

そんな母の顔色を窺うより食い意地の方が優っていましたから、私は以後しばしばこの「茗荷ご飯」を一人で実行していました。それを見て、当時働き盛りだったジジは冷ややかに言うのでした。

「茗荷を食べるとバカになるから、そんな食べ方はやめなさい。」

「茗荷ばかり食べるから成績が上がらないんだ。」

ジジは茗荷があまり好きではなかったからでしょう。でも、とんだとばっちりですね。

茗荷が気の毒です。

「茗荷を食べるとバカになる」これは根拠のない話です。

(↓)パルシステムのサイトです。茗荷について分かりやすく解説してあります。

www.palsystem-kyosai.coop

(↓)効能など引用しました。

【みょうがの薬膳としての主な効能】
消腫(しょうしゅ)…腫れやむくみを和らげる
活血(かっけつ)…巡りをよくして血流を促す
清熱(せいねつ)…余分な熱を冷ます
解毒(げどく)…からだにたまった老廃物や邪気(病気のもと)を取り除く

【みょうがの主な栄養成分/栄養素】
αピネン(ポリフェノール)…血流を促進する、食欲を促進する
カリウム…余分なナトリウムを排出し血圧を整える、余分な水を排出しむくみの改善に働く
食物繊維…腸内環境を整える

ほら、茗荷はちゃんと効能があるんです。

結婚して家を出てから、私は夏によく茗荷を買って、この「茗荷ご飯」を食べています。(ちなみにダンナは茗荷が嫌いで一切食べません。)

夏バテして食欲がなくても、茗荷があればご飯が進むのです。

結婚後30年、日本人の常識だと思って当たり前のように食していたのですが、どうもそうでもないらしい。

数年前に、習い事の教室で「茗荷が大好き」という方に会いました。それで私は気をよくして、

「茗荷ご飯って美味しいですよね」

と話しかけました。するとその方は興味を示して私に作り方を聞いたのです。

作り方って、そんなご大層な物はないですよね…。

「刻んで炊飯器で白米と一緒に炊くのですか?お出汁や調味料は?」

「いえ…、刻んで醤油をかけてまぶして,温かいご飯に載せて食べるだけです。」

「え…?そんな茗荷に醤油をかけてご飯に載せるなんて…。」

明らかにドン引きされてしまいました。昔のおママのと同じことを言うではないか。

なんなのかしら。私の方こそ困惑しちゃうわ。

茗荷が猛烈に好きな人限定

茗荷が大好物でその香りと旨みを満喫したい方は是非❗️お試しくださいませ。

(↓)ご飯と茗荷一つを用意します。

下のように茗荷は2ミリほどの厚さに刻み、小さじ2杯のお醤油をかけます。

(↓)あつあつご飯にまぶします。因みに私はもち麦ご飯です。

ああ、なんたる美味しさよ。

これが私の夏の風物詩。茗荷ご飯です。うまうま。v(^O^)v

 

本日アップの貼り絵

2020年8月3日、3年前の作品です。

この日は小津和紙で購入した友禅紙を「お題」にしてみました。

(↓)おママは切り分けています。

(↓)1枚目は大変時間をかけて悩み抜いて完成させたのですが、2枚目はあまり考えずに配置を決めていました。ちょうど中央部分が空いています。どうするかと思ったら、おママは写真の上の方にある緑色の紙を選びました。

(↓)1枚目です。

(2020年8月3日 アルツハイマー認知症の診断から13年6ヶ月)

 

おママの貼り絵を見てくださり,ありがとうございます。