アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

やる気は良いけど…。

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(2018年11月  25日アルツハイマー認知症の診断から約11年9ヶ月)

 

年明けのおママ

1月4日金曜日。

通常通り実家に行くと、おママは既に貼り絵を1枚拵えていました。

なかなか積極的ではないか。表情も明るいし…。(^O^)

 

台所のシンクを見れば、朝ご飯の後片付けもきちんと洗い物が済んでいました。

優秀、優秀。(^。^)v

 

私がジジから頼まれて買ってきた牛乳やヨーグルトもさっさとしまいたいのですが、

「これはどこに入れるの?」

「冷蔵庫ですよ」

その冷蔵庫は自体が理解できないので、こちらが開けてあげないと入れられません。(^O^)

でも、おママが積極的なのは、私には嬉しいことです。

 

ロッキングチェアにダランと座って長時間ぼんやりしている時期もあるのです。

そんなおママの姿を見ると、私はおママが直ぐに廃人になってしまいそうで、不安に駆られます。それに比べたらどんなに良いか…。

年明けのおママはバタバタと動きたい活動期なのかも知れません。

鼻は啜っていますが、全体的に元気そう。

当然ながら、体調が良いと動きも良いですね。

 

事件です‼️(^O^)

とは言え…、喜んでばかりもいられません。

おママが冷蔵庫の前にしゃがんで買ってきた物を納めてくれた後、私は台所へ行ってみました。

すると、シンクの足元に敷いているマットに黒い物が散らばっているではありませんか‼️

よく見れば、それは刻み海苔でした。

細く短冊状に刻まれて袋入りで売られているアレ…。

それも少しではなく、刻み海苔を袋から摘み出して撒き散らした状態ではないか。

白いマットに黒い物が散乱しているのは衝撃的です。(°_°)

 

  「えっ⁉️これは…。」

私はちょっと声を上げてしまいました。

 

すると、おママは私の声を聞きつけて飛んで来るのですが、

勿論、記憶にございません。(°_°)

 

「あら、これどうしたのかしら?何かしら?」

刻み海苔が落ちていますよ。」

 

「なんでこんなになったのかしらね?」

それはこちらが聞きたいわ❗️(°_°)

⬆︎絶対、言っても無駄なので、私は言葉を飲み込みました。

 

刻み海苔はキッチンマットの上ですっかり湿って、取るのが少々大変でした〜。(°_°)

一体、誰の仕業なんでしょうか…。(^。^)

 

やる気が元で、やらかしてしまう。

どう考えても、おママの仕業だと思いましたが、一応、ジジに確認してみました。

「朝ご飯の時にも刻み海苔は使っていないし、暫くその袋自体開けていないよ。」

そうでしょう…。

ジジなら自分で片付けようとするし、出来なくても「こぼしたから何とかして」くらいな事は言ってくれるはず。

 

私も一瞬で自らのミスを忘れられたらどんなに良いか…。

いえ、それはそれで、やはり困りますね。(^O^)

 

 ジジは嘆息交じりに言うのです。

「このところ、おママは色々やりたがるんだよね。手伝いたがるというか…、自分でやろうとするんだね。こちらが(ジジが)先にやってしまうと、機嫌が悪かったりしてね。」

ふむふむ。やはり、おママはやる気が漲っているようです。

 

何かやりたくて仕方ない、だから何かやる。

しかし、それでもうまく出来ないことが多いのでしょう。それで、ミスやヘマをやらかしてしまうのだと思います。

今回もお昼ご飯が気になって、冷蔵庫を開けてみた。刻み海苔の袋を手にして「何かしら?」と開けてみたら、溢れ出したのでしょう。

 

「でもさぁ、おママは元気そうで何よりだよ。」

「こっちの方が草臥れて、どうかなりそうだ。」

ジジは嘆息交じりに言いました。

そうだわね。私は夕方家に帰るけど、ジジは夜もずっとおママと一緒なんだものね。

今年もなんとか気力を保って、頑張って下さいませ…。m(_ _)m

 

 本日アップの貼り絵

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 (2018年11月撮影)

 

こちらの冊子⬇︎に掲載されている写真があまりに綺麗だったので、おママはすっかり気に入ってしまったようです。

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cweb.canon.jp

 ⬇︎おママが切り抜いた残りです。その後も少しずつパーツにしていたようです。

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おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

正月からサスペンス‼️(^O^)

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  (2018年11月28 日  アルツハイマー認知症に診断から約11年 9ヶ月)

 

  年始の挨拶

1月2日は年始参りの日です。

普段は1人で通う実家ですが、正月ばかりはダンナとアズキも一緒です。

こういう時って、いつもと勝手が違うような、他所の家に行くような、不思議な感じがしますね。

この後ジジとおママを連れて直ぐにオネコの家へ行くので、滞在時間は20分くらいでした。

  

その間の事です。おママは若いアズキが物珍しかったのでしょう。

「あなた…大きいのね…。」

背が高いと言いたかったのですね。顔や背格好をしげしげと見つめていました。

「まぁ、ほんとに…。」

若いって良いわね〜、と言いたかったのかも知れません。おママは感歎の声を上げた後に、微笑みながら言いました。

 

「あなたは…どなた…?」

「あ…、はい…。孫です。

アズキは想定内のことなので苦笑しながら答えました。

「えっ?マゴ?それはどういうことなの?」

「おばあちゃんの娘の娘なので、孫なんです。」

娘の娘…。

 

そこで、アズキは私と自分を指差しながら説明したのですが 、おママは更に混乱をきたしました。

「えーーっ、私の?」

「孫です。」

「えーーっ、私わからないわ。あら、どうしたら良いのかしら?」

 

一から説明しても、説明しているうちに最初の方を忘れるから、

この手の話は笑って受け流すのが一番だと思います。

 

「まぁ、いいから、いいから。気にしないで…。」

私とアズキが笑顔で言ったら、おママも動揺を押し隠すように笑っていました。

 

アズキは年に数回しかおママに会いません。

ですから、面と向かっておママに「どなたですか?」と聞かれる事も滅多にありません。いくら想定内といっても、ショックだったかしら…。(^。^)

一応フォローはしておきました。

「まぁ、おママにしてみれば、知らない若い女の子に『私はあなたの孫です』と言われたら、びっくりするよね。」

「そりゃぁ、そうだよね。おばあちゃんにしてみたら、

ホラーかサスペンスだよ。怖いわ。」

 

 見知らぬ若い女が突然訪ねて来て、

「私はあなたの孫です❗️」

本当だろうか?この人は何故そんなことを言うのだろう?

何か企んでるのではないか⁉️ 

まるでサスペンスドラマです。昔の土曜ワイド劇場か⁉️

 

これは大袈裟でしたね…。

頻繁に認知症の家族に接していれば、親子関係や血縁関係を認知していない患者とどう向き合っていくか、その人なりのやり方を編み出していると思います。

でも、盆正月にしか会えない人の場合、戸惑う事も多いのではないかしら。

 

親族の名乗りも難しいですね。

今年の正月も、アズキとおママのサスペンスドラマのような光景が、

日本中で有ったかも知れませんね。(^。^)

 

⬇︎アズキの書いてくれた文章に関連する内容があります。

harienikki.hatenablog.com

 

オネコの家で

丁度、オネコの娘のユズちゃん一家が泊まりに来ていました。

おママは可愛いひ孫のモモちゃんや弟君と遊び、ジジはその写真を撮ることができました。いつも小さい子が大好きで興味津々のおママですから、終始ご機嫌でした。

 

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⬆︎2018年1月2日撮影。ひ孫と絵本を読むおママ。

 

本日アップの貼り絵

 斜めに画面を横切るように貼ってあるのは栞です。

和紙で出来た女の子ですね。随分以前からおママの作業机にあったと思います。

写真撮影の時に、ママはこの貼り絵を指差して言いました。

「ドーンと貼りたくなったのね。」

思い出したような、思いついたような、おママは軽く笑っていました。(^O^)

 

 嬉しいお土産❣️

 甲府に帰省していた姪のユズちゃんが嬉しいお土産をくれました。

「ブログに書いってあったから。」(^。^)

思い出してくれたのね。本当に嬉しかったです。ありがとうユズちゃん。

改めて思います。金精軒の生信玄餅は美味しい…。

賞味期限が短いのがネックだけど、それが美味しさの理由でもあります。

下記10月の記事では写真を撮る余裕もなく食しましたが、今回はバッチリです❗️

お皿の上の信玄餅はきな粉をかけて黒蜜を少し垂らし、その上から又、きな粉を振った状態です。(私の好みのやり方です。)

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kinseiken.co.jp

harienikki.hatenablog.com

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

謹賀新年 2019年❗️良い事ありますように‼️

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(2018年1月18日  アルツハイマー認知症の診断から約10年11ヶ月)

 

明けましておめでとうございます。

皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

本年もよろしくお願い致します申し上げます。

 

今年になってから、まだ実家に行っておりません。でも、電話をしてみますと、ジジとおママは元気そうです。(^O^)v

晦日も元旦も、オネコが自宅に2人を招いてくれて、美味しい年末年始を一緒に楽しんだとか。オネコさん、ありがとう。m(_ _)m

 

私だけ、まだ戌年か?

この貼り絵、中央のモチーフは金の獅子でしょうか?

私には金の犬に見えますが…、本当のところはよく分かりません。

でも、制作日が2018年1月18日なんです。ほぼ1年前の作品です。

となると、「戌」という線が濃厚ですね。

なんで私はこんな1年遅れな貼り絵をアップしているのかしら…。(°_°)

「チャーコはとんでもない奴」と思われるかも知れません。

というのも…。

正月早々、私個人は暗黒星人になった気分で鬱々としております。

「戌だろうが亥だろうが何でもいい…。もっと光を❗️」

それで、ふと気の迷いから、金ピカのモチーフに心を惹かれて、アップしてしまいました。ちょいと縁起が良いような気がします。

m(_ _)m

どうぞ、ご容赦下さいませ。

 

衝撃の発見❗️(大袈裟です)

この貼り絵、実は昨年の11月中旬に思いがけず発見されました。

 

おママはたいてい完成した貼り絵の裏面に制作日を記入してから、ファイルに収納しております。(⬇︎こんな感じのファイルです。1冊で約200枚入ります。)

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ところが、本日アップの貼り絵は思わぬところに有ったのです。

 

おママの部屋には大判千代紙や昔の工芸金箔の作品が入った箪笥があります。私は探し物(日常的におママの物を探していますから)の為にこの箪笥の引き出しを開けてみますと、使い切って空になった「越前和紙耳付き」ハガキ(注1)の箱がゴロゴロ入っているのです。

私はそれらを一個づつ開けてみますと、

突然、金の犬が笑っていました❗️(^O^)

 

本来、空箱は不用品です。捨て魔の私ならポイ捨てするかも知れません。

これまで、おママは割と「貼り絵が完成すると,裏面に日付を書いてファイルへ」という一連のルーティンが確立していました。

でも、私が楽観的にそう思い込んでいただけかも知れません。

 

この事からすると、最近とみに認知力が低下してきたおママは、他にも制作した貼り絵を思わぬところに紛れ込ませている可能性もありそうです。

 

今年は、完成した貼り絵の管理にも注意を払わなくてはと改めて思いました。(^。^)a

 

正月なのに傷心のチャーコ(°_°)

ここからは私の愚痴です。グチグチ…。

正月から暗黒星人のような暗い気分にならざるを得なかった理由です。

 

おせち料理で私が大好きなのは黒豆。

でも、自分好みの甘さが良いから、市販のはどうしても嫌。自作の黒豆煮でないとダメなのです。

ここ十数年、私は大晦日にせっせと黒豆を煮てきました。

そして姑(愛称クレバァ(注2))と姉のオネコにお裾分けして、残りは自分でチミチミ味わうのが毎年の楽しみです。(ダンナとアズキはなぜか黒豆を好みません。)

 

なのに、なのに…、私は初めて黒豆を焦がしてしまったのです。(涙)

 

 昨日の大晦日、例によって私は朝から黒豆を煮ていました。(^O^)

昼過ぎに煮上がったので、私は火を止めました。

いえ、IHコンロを止めたつもりでした。

そして、私は遅い昼食をとりながら、テレビを見ていました。

掃除に疲れてボーッしていたのですが、食べ終わって台所へ入ると何か焦げ臭いぞ❗️

なんとまぁ、私としたことが❗️

どうやらIHコンロの「」スイッチを押したつもりが、間違えて「揚げ物」モードのスイッチを押したらしく、ものの30分で黒い煮汁はコンロの上に溢れ、黒豆は鍋の中でほぼ黒焦げと化していました。(°_°)

この光景はまさに黒の惨劇でしたわ。(T . T)

その片付け、後始末は誠に大変でした。

 

 NHKの番組のキャラではないけど

「ボーッと生きてんじゃねーよ‼️」

と自分で自分を怒鳴りたい…。「」スイッチと「揚げ物」スイッチを間違えるなんて、私の認知力も如何なものか…。

「私の頭、ヤバいんじゃないか…。」

 

夕方、仕方なく私はキントンだけクレバァに届けました。

「あら…、黒豆がないなんて…珍しい…。」

クレバァは私の黒豆を待っていてくれたのにね…。ごめんなさい。(T . T)

 

おせち料理に黒豆がないなんて…。

あの黒の惨劇を思い出すと、胸が締め付けられる…。(涙)

 

元旦になり、心機一転、気持ちを切り替えたい。

それで、娘のアズキと一緒に近所の氏神様へ初詣に行きました。小さな神社です。参詣する人もまばらで、並ぶこともありません。

私は5円を賽銭箱に入れたつもりだっったのですが、どうも様子がおかしい…。

硬貨はカチッと音がして賽銭箱の縁に当たり、弾んで外に落ちました。(°_°)

なんと❗️私のお賽銭は神様に拒否されたのです。

勿論、再度入れ直しましたが、正月早々、ショックでした。

神様にも見放された気分です。(T . T)

 

そんな落ち込んだ気分でおママの作品の写真データを見ていたら、本日アップの貼り絵に目が止まりました。金の犬の置物でしょうか?見ていると癒されるような、元気が出るような。

それで、1年遅れの貼り絵をアップすることにした次第です。(^_^;)

 

今年はひたすら大人しく、無理せず、多くは望まず、現状維持だけを目指す一年と思い、気を引き締めて過ごしていきたいです。

 

 

(注1)いつもおママが貼り絵の台紙に使っているハガキです。1箱に100枚入っています。小津和紙で購入しています。

(注2)姑は80を過ぎた現在も非常に頭が切れるのです。本当に賢いクレバーな人です。「クレバーな婆さん」を略して、我が家では密かに「クレバァ」と呼んでいます。

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

月末企画❗️ 今月のイチ押し‼️ リコピンの輝き(2018年12月版)

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(2018年12月5日  アルツハイマー認知症の診断から約11年10ヶ月)

 

もう、大晦日なんですよ…。

明日はお正月ですって…。

この現実が受け入れられません…。

どうしましょう。大掃除…、お正月の準備…。一応、玄関の御飾りはしましたが…。

まぁ、ゴタゴタ言っていても時間は過ぎて行くものです。

まずは2018年、平成30年最後の月末企画と致しましょう。(^。^)

 

月末企画❗️今月のイチ押し‼️』とは

  この企画はその月におママが制作した貼り絵の中で、私やオネコが1番気に入った(面白いと思った)作品をご紹介するものです。

 

判断基準は⬇️こんな感じ…。。

①綺麗もしくは興味深い作品。

②制作エピソードがある。

③制作途中の写真があれば尚良し。

④おママの独自性が強い作品。

 

28日に行った「イチ押しミーティング」では三者(オネコ、ジジ、私)の意見がすぐに一致して、紛糾することもなく終了。

それだけこの作品はインパクトがありました。

 

赤く燃ゆる太陽⁉️

今日アップの貼り絵は赤が印象的です。

いえ、衝撃的でさえあります。余白の白と相まって、眩しいくらい…。

 

この日、私が実家に着くと、おママはダイニングテーブルで貼り絵をしていました。それもちょうど出来上がったところでした。

 

私は一瞬、言葉を失ったのです。

 (この赤はなに?)

輝くような鮮やかな赤。太陽が燃えているのか…⁉️

 

気を取り直して見てみると…、水滴が写っているではありませんか。

どうやら、元はトマトの写真のようです。

「お母さん、これは素敵ですね。斬新ですよ。」

「あら、そう?」

満足げに微笑むおママの手元近くに、切り抜かれた新聞の折込チラシがありました。

それがこちらです。⬇︎

(表面)⬇︎

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(裏面)⬇︎

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このチラシが元々どんなだったか、私は見ていないので分かりません。

でも、きっとおママには、おママなりに理由のある切り方をして、貼り合わせたのだと思います。

その中でも、赤くて細いパーツは、トマトの写真を切った時に出た、切れ端のようです。そんな偶然の産物が貼り絵の中では必然性を持って存在しています。

 

全体のデザインとしては、

丸い物と鋭利な物が共存している、そんな面白い構成だと思います。

 

それにしても、トマト色って本当に鮮やかで綺麗ですね。

トマトの赤の元はリコピンというカロテンの一種です。

このリコピンったら優秀なんですよ。抗酸化作用があって、活性酸素を減らす働きがあるそうです。

そのせいという訳ではありませんが、この貼り絵の赤を見ていると元気が出てくるように感じました。

 

 そんなこんなで、

この見ているだけで活性酸素が減少しそうなリコピンの輝き」

今月のイチ押しに決定❗️

👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏

 

www.lionshop.jp

 

今年の締めくくり

今年も1年を通して、おママは貼り絵を続けることができました。

来年はどうでしょうか…。

最近のおママを見ていると、少し不安もあります。

本人がもうやりたくない、出来ないとなったら仕方ない…。

もし、おママが新作を作れなくなったら、過去の3000枚を超える貼り絵の中からアップする予定です。

でも、おママが好きで続けられるうちはサポートしていきたいです。*\(^o^)/*

 

もうすぐ平成最後のお正月。

黒豆煮なくっちゃ。

皆さま、今年1年ありがとうございました。

どうぞ良い年をお迎えくださいませ。m(_ _)m

 

⬇︎この1年の「月末企画❗️今月のイチ押し‼️」です。

こうして並べると、どれも力作だったと思います。(^O^)

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おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

喜びを糧にして

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(2018年12月24日  アルツハイマー認知症の診断から約11年10ヶ月)

 毎度おなじみの…。

年賀状などサッサと済ませばいいのですが、なかなかお神輿が上がらない悪い癖があります。必ずギリギリになってしまいます。毎年同じパターンなので、いいかげん学習しろ❗️と自分でも思いますが…、ダメなんですね。これが…。

これは私もジジも同じ事。どうやらオネコもそうらしい。(^O^)a

 

ジジの年賀状

ジジはこれまで自分の写真を年賀状にしてきました。撮影した写真データの中から「これっ❗️」というのを決めてもらい、後は私がレイアウトとプリンター印刷をして出来上がりです。

 

でも、今年のジジは写真を決めかねていました。

そうこうするうちに日付は12月20を過ぎてしまい、流石に焦りましたよ。

「どうする?自分の写真にする? それともおママの貼り絵の写真にする?」

沢山の写真データから1枚を選び出すのも大変そうですしね…。

 そして貼り絵のファイルを見ながら、ジジが指差したのは⬇︎こちらでした。

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おママ大喜び

ジジと私が1階のパソコン部屋で印刷していると、おママがプリンターの音を聞きつけて2階から下りてきました。

「あらっ⁉️ これは…。」

おママは印刷をしたばかりの年賀はがきを手に取りました。記憶は定かでなくても、なんとなく自分の作品だと思うようです。

あなたの貼り絵が綺麗だから、年賀状に使わせてもらったよ。」

「あらそうなの?嬉しいわ。」

おママは試し刷りを1枚貰い、嬉しそうに2階に戻って行きました。

 

私が様子を見に行くと、おママは貼り絵ファイルを開いて年賀状の元となった自作を探していました。でもなかなか見つけられませんでした。

「これですよ。」

私がファイルの該当ページを開くと、おママは本物と年賀はがきを何度も見比べていました。

 

それから暫くすると、おママは急に紙を選び、貼り絵を始めました。

貼り絵をしたい!

そんな気持ちが溢れんばかりに湧き上がってきたのだと思います。

実際に自分の作品が活用されているのが、余程嬉かっったのでしょう。

 

この話は12月24日のことでした。ジジの年賀状はおママにとって、ちょっとしたサプライズプレゼントのようでした。

 

⬇︎その時の様子です。 本日アップの貼り絵を制作中。

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 (2018年12月24日 撮影)

 

本日アップの貼り絵

 

使っている紙は⬇︎最近のネピアの箱です。 

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1番中央の「HAND  TO   HEART」は不明です。

 

他には下記の写真を使っています。これは今年の『銀座百点5月号』に掲載されていました。

私は5月にこの号にサッと目を通した時、⬇︎の写真が気になりました。

「おママ好きそうだな…。」

それで、念のためスマホで撮影しておいたのですが、おママは半年以上もこの写真を気にかけることはありませんでした。

 

(いつか、おママならこの綺麗さや面白さに気がついてくれるのではないか?)

 

それが半年以上も経ってた12月24日に、おママはようやく見出してくれました。

(^O^)v

そんなこともあって、私には感慨深い作品です。

 

本人も言っていましたが、中央のモチーフが全体的にもう少し右上に配置されたら更に良かったと思います。

でも、現在のおママらしくて、これはこれで良いのかも知れません。

 

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(銀座百点2018年5月号に掲載されていた写真です。『西銀座通りをキャンバスにして遊べる「コドモあいらんだ  銀座」は大盛況』

 

毎年5月5日に行われる「銀座柳まつり 」の中で行われるイベントを空から撮影したものでしょう。(^O^)

 

www.ginza.jp

 

おまけ

因みに、私の年賀状はこちらです。⬇︎

プリントアウトしたハガキをおママに見せたらとても喜んでくれました。

 

 

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id:yoshihide-sugiura 様いつもありがとうございます。今回は読み返して、自分でも分かりにくい点があり、少し修正してみました(^。^)

(2018.12/29   12:00)

 

 

おママの貼り絵を見て下さりありがとうございます。

歩いても、歩いても…。(^。^)

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(2018年10月13日  アルツハイマー認知症の診断から約11年8ヶ月)

 

ジジとおママ銀行等に行く

年末になると野暮用が増えます。それはジジもなんです。

最近は足腰が弱くなり、あまり足を運ばなくなったのですが、年末はいくつか銀行を回ります。しばらくやっていなかった通帳記帳、引落しのために預金を他の口座に移したり…。しかも、近所のATMではなく、電車に乗って窓口のある支店に行く必要があったり…。

一般的には大した事ではありません。

でも、90歳を過ぎたジジには中々ハードルが高いお出掛けです。

 

自らはシルバーカーを押して、アルツハイマー認知症のおママを連れて歩く。

これって、天候に恵まれない難しい。この時期だと寒くても風が強くても無理です。

そして、自分の体調、おママの気分。

全てを鑑みて、ジジが行けると判断した時が絶好のチャンスなのです。

 

ジジはこれを先週の、暖かな日に決行しました。(^O^)

 

「今日行くから」とジジから急に電話があったのが、当日の朝でした。(°_°)

まだ自宅にいた私は、時間的に最初から最後までジジとおママの行脚のお供をするのは不可能で、途中から合流する事にしました。

 

おママったら❗️

私は商業地の駅に降り立ち、ジジの携帯(ガラケー)に電話しました。

すると、すでに2人は駅からやや離れた郵便局で最初の用事を済ませたようです。

「これからそっちに行くから、某銀行支店前で待っていて」

しかし、やや暫く待っても、なかなか2人は現れません。

(歩くのが遅いし、もう2人ともかなりお疲れかも…。途中で転んだりしていなければいいけど。)

 

商店の立ち並ぶ道は、若い学生さんやお勤めの人たち、高齢の人から小洒落た奥さん達が行き交っていました。駅前広場でフリーマーケットが開催されていたから、余計に人手が多かったのでしょう。

 

その雑踏の中に、シルバーカーを押すジジと、後ろをついて歩くおママの姿を見つけた時、私は心底ホッとしました。

 

果たして…、2人はかなり草臥状態。だって家から最寄りの駅に行って、電車に乗って、人出の多い街を歩いているのですから…。仕方ない。

しかし、ジジの表情には単に足腰のだけでない疲労感が滲んでいました。

おママときたら、文句たらたらですもの。

「もう、どこへ行くのよ。こんなに歩いてどうするのよ。私はもう分からないわ❗️」

 

銀行で貰ったらしく、丸めた筒状のカレンダーを手に持っているおママは、それを使ってシルバーカーを押すジジも背中を軽く突いたり、叩いたりしています。

「お母さん、大人げない事はやめてよ。」

私が制しても、「えいっ❗️」とか言いながら止めません。ごく軽くですから、大して痛くはないのと思うけど、公衆の面前で如何なものか…。

 

「チャーコさんが来るまで、ずっとこんなだった…。」

 ジジは気の毒に、げんなりとしていました。

「ほら、お母さんやめましょう!歩かされて疲れているのは分かるけど、お父さんを突いても仕方ないわよ。子供みたいなことはやめて。」

おママは流石に自分の行為が褒められたものでないと感じたのか、バツが悪そうに笑いました。

「もう、私はどうしたらいいか分からないのよ〜。」

 

確かに、ジジは目的も目的地も把握しているから、頑張って歩けます。

でも、おママはそうじゃないのです。

 

どこへ行くために?

何をするために?

 

何度聞いてもすぐ忘れるから、おママは歩いている理由がわかりません。

歩いても、歩いても辿り着かない感覚に襲われて、気持ちは不安と不満で渦巻いてしまったのでしょう。考えてみれば、おママも気の毒です。

 

チャーコ、とばっちりを受ける

夕方、オネコが実家に来たので、私はこの事を話しました。

するとオネコは、

「うんと歩かされてブー垂れるのは、誰かさんと同じね。」

「えーーーっ!小さい頃の話なのに❗️」

 私の事ですよ…。

 

昔、私が小学校に上がる頃、おママとオネコと旅行に行きました。

その時、あまりに長く歩かされて、私は酷く愚図ったのです。その時の態度の悪さは自分でも少し記憶にありますが、50歳を過ぎて、今更言われるなんて❗️(°_°)

 

「多分、今のおママの精神年齢はあの時のチャーコさんと同じくらいなのかもね。」

 

それはどうか分かりませんが…。

 

あの旅行の時、幼い私にはどんなに歩いても目的地が見えてこないし、その目的地が何かもよく理解出来ていなかったのだと思います。

 

歩いても歩いても辿り着かない…。

当時の私には終わり無き苦痛に思えたのでしょう。

私も歳をとって認知症になったら…。

また小さい頃のように、この日のおママのように、

うんと歩かされてブー垂れたりして…ね…。(^O^)

 

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⬆︎使用した千代紙です。

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

身も蓋もないクリスマス

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(2018年9月2日  アルツハイマー認知症の診断から約11年7ヶ月)

 

今日はクリスマスの思い出など…。(^O^)

 

思えば、私は冷めていた子でした。

 

私が幼稚園の頃、一家は団地の6階に住んでいました。

そして、巷がクリスマスムードになると、幼心に漠然と思いました。

 

煙突もないし、戸締りは厳重にしているから、サンタさんは入れないな…。

ベランダをよじ登って、ガラスを割って来るの?  まさか!

団地のエレベーターを使って上がってくるのか?

だって…、ねぇ…。

1人のサンタさんが日本中の良い子を周り切れるはずないじゃない…。

 

でもね、一応、子供だからおねだりはしてみるのです。(๑˃̵ᴗ˂̵)v

年長さんの時だったと思います。

私はお菓子の入ったブーツを欲しがりました。

クリスマスの季節になるとスーパーなどの店頭に並ぶアレ。クリスマスブーツ型の容れ物にお菓子が入っています。見た感じが綺麗でクリスマス気分になれそうです。

でも、当時も結構お高かったようです。(因みに、親になった私は娘に買ってあげた事はありません。)   (^O^)

 

それで、 おママはクリスマスに向けて、お菓子入りの靴下を準備しました。

 

午後のひととき、私が他の部屋で昼寝しているのをこれ幸いに、おママは炬燵にあたりながら真新しい靴下にゴソゴソお菓子を入れていました。

ところが、隠し事はできないものです。

ふと、目を覚ました私は炬燵にあたってテレビを見たかった。

そして、その作業に没頭するおママの背後から、たまたま目撃してしまったのです。

 

しかも、見た事をその場でおママにバレれてしまうという、ドジを踏みました。

 

おママはおもむろに振り返り、立ちすくんでいる幼女に言いました。

「見たわね…。」

双方バツが悪いったらありゃしない。

「しょうがない子ね…。」

おママは笑って誤魔化しました。真実は誤魔化せないのに…。(笑)

でも、私はショックを受けたりしませんでした。何故なら、サンタさんが来ない事を知っていたから。

 

それに、今考えたらおママも迂闊です。

部屋数の少ない団地の間取りの中で、テレビの前の炬燵は家族の団欒の場ですよ。

内緒事ができるわけないでしょ。(笑笑) 

しかも、靴下はクリスマスカラーではありませんでした。

 

でも、この事故は無かったかのように、水に流されました。(^O^)

 それでもクリスマスの晩、お菓子入りの靴下は私の枕元に置かれたのです。

 

その後、私はおママに何故靴下が赤と緑でないのかと尋ねました。

すると答えはこうです。

「だって、クリスマスが終わってからも履くでしょう。」

おママもリアリストでしたね。

柄にもない事をするから子供にバレてしまうのだわ。(^O^)

 

 

本日アップの貼り絵

制作は9月の初旬ですが、クリスマス向きかな?と思いアップしました。

⬇︎のチラシが元でした。

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www.suntory.co.jp

⬇︎こちらは仲間。

harienikki.hatenablog.com

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。