アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

ナゾに増殖するマスク・・・

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(2021年7月9日 アルツハイマー認知症の診断から約14年5ヶ月)

 

不織布マスクごろごろ

不思議やふしぎ。

実家では何故か使用済みの不織布マスクが増えていくのです。

買ったマスクの使用状況から鑑みると、マスクがどこからか自然に湧いてきたとしか思えません。

(↓)こんな感じの物体が引き出しや、食卓に無意味に置かれている箱の中に溢れているのです。この仕業はおママが犯人ですね。

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不織布マスクを出現させるような魔法使いは実家にいませんから、

「これは如何なる事か?」

ジジに確認してみました。

「あ、それね、デイサービスで毎回くれたんだよ。」

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「私は不織布マスクを箱で買っておいたよね。」

「うん。」

ジジの机にそのマスクの箱が鎮座しているんですが、

「なんで使わないんですか?」

「あぁ…。それはね…。」

 

話を総合すると、こうなります。

デイサービスの日は朝から忙しい。

ジジはデイサービスのお迎えの前に、自分は(何回か繰り返し使っている⁉️)不織布マスクを着けられる。

しかし、おママを叩き起こしてご飯を食べさせるので、支度に追われている。

だから、どうしてもおママのマスクまで気が回らない。

時として、お迎えのバスに乗ってから、自分もマスクをしていない時がある。

(°_°)

お迎えに来てくださったスタッフさんに

「田中さん、マスク着けて下さい」

と言われて、

「あ、忘れちゃった。」

そうすると、スタッフさんから

「これ着けて下さいね」

不織布マスクが渡されるとのこと。

(°_°)

この話をしれっと語るジジに、私はまたしても、全身の血液が脳天に噴き上げるような感覚に襲われました。それと同時に恥ずかしいやら申し訳ないやらで、穴があったら入りたい。

今は去年とは違うから、巷に不織布マスクは溢れています。

でもね、本来利用者が自分で用意するマスクを施設から頂くなんて、私はよくないと思います。

「今はね、マスクは普通に買えるんだから、必ず二人分をその箱から出して、毎回新しいのを着けてよ。デイサービスからもらっていたら申し訳ないよ。それに、繰り返し使わなくて良いからさ。使い捨てた方が衛生的だし。」

 

口を酸っぱくして言ったのですが、その後もあまり変化はないようです。

スタッフさんの家庭訪問の時に、50枚入り1箱をお渡しした方が良いかしらん。

そんな事を考えています。

 

久しぶりだ

認知症のおママは仕方がないけど、

マスクの習慣がイマイチ身に付かないのは、高齢者アルアルなのでしょう。

息苦しいから、一定時間マスクをし続けるのも苦痛だと思います。

特におママは外出中、マスクを付け続ける事が出来ません。

だからでしょうか。頂いたマスクもさして汚れたりすることもなく、私の目に触れるのです。

 

これを、どうしましょうか。

親には「一度で捨てなさい」と言った私ですが…、何故か捨てられません。

ちり紙が挟んであるまま、ゴミ箱にポイっと捨てちゃえば良いのです。

 

でも、昨年あんなにマスク不足で大騒ぎになったのに、「喉元過ぎればなんとやら」でしょうか。

あの狂騒を1年ちょっとで忘れる事なんてできません。

いまだに私は布マスクを毎回洗って使用し続けています。

「あの頃、不織布マスクを洗って煮沸消毒して、何度も使った人が多かったはず…。」

昨日は天気も良かったので、私は久しぶりにおママが放置した不織布マスクを集めて洗いました。そしてお昼ご飯の支度のついでに、鍋で煮て煮沸消毒もしました。

 

久しぶりに、不織布のマスクを絞ってベランダに干しながら、私は感慨深かったです。

あのマスク不足の時に、

日本人の多くが1枚の不織布をこうして大事に使い、

布マスクを手作りしながら乗り切ったのです。

去年の私たち、本当に偉かったよね。

 

きっと、マスク生活はまだまだ続きますね。

今度こそ、ジジとおママには洗ったマスクを着けてデイサービスに行って欲しいです。

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何しているんですか‼️うちのマスク使って下さい。byチャーコブラ


本日アップの貼り絵

7月9日の昼前に、私は実家に行きました。

その時すでに仕上がっていた作品です。

この日のおママはとても元気で、午前中に「お題パック」を使って一人で仕上げたようです。

(↓)「お題パック」はこちらです。

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*「お題方式の貼り絵」と「お題パック 」について

一昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。その他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらってから、切り貼りを楽しんでもらうようになりました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。

 私が実家に行かない時でもおママが貼り絵に取り組みやすいように、「お題」と台紙にするハガキをチャック付きのビニール袋に入れておく。これが「お題パック」です。

 

「お題パック」の中のマーブルペーパーは数十年前におママが自分で染めた紙です。

その他の紙は(↓)こちらです。

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同じ7月9日の午後におママはこちらの貼り絵を制作しました。(↓)

harienikki.hatenablog.com

 

(↓)関連作品です。

harienikki.hatenablog.com

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harienikki.hatenablog.com

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おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。