(2021年10月22日 アルツハイマー型認知症の診断から約14年8ヶ月)
*お正月歌舞伎
もう、松も開けようというのに、お正月の話題で申し訳ありません。
今年は正月三日に歌舞伎を観て参りました。(^○^)
こちらの(↓)第1部です。
実はこれはちょっとしたミッションでもありました。
オネコの小学校1年生になる孫娘のモモちゃんが、
「歌舞伎をみてみたい」
と言ったのがきっかけだったのです。日頃から歌舞伎に親しんでいるオネコさんとしては是非とも実現させてあげたいものです。
「それなら冬休み中?日程的にはお正月しかない。」
「チャーこさんはどうする?」
と声をかけてくれました。
私はどちらかというと「推し」の中村米吉さんが出演する第3部がいいけど、それより6歳の可愛いモモちゃんが歌舞伎を観ている様子が見たい。「推し」よりモモちゃんを選びました。
かくして三日に東銀座の歌舞伎座で集合した面子は、オネコ、オネコの娘ユズちゃんと孫のモモちゃん、そして私でありました。
*カブの木
6歳のモモちゃんが歌舞伎に興味を持ったきっかけって何なのでしょう。
1年くらい前、
歌舞伎鑑賞中のオネコのスマホに、娘のユズちゃんから着信がありました。でも、劇場内は電源を切っています。その事をオネコは後日ラインで
「かぶきをみにいっていて、おでんわでられなかったのよ」
とモモちゃんに伝えました。それを見てモモちゃんは驚いたそうです。
「おばあちゃん、カブの木を見に行ったんだって❗️」
勿論、母のユズちゃんが「カブの木」ではなく「歌舞伎」というお芝居なのよと教えました。
その後、小学校の朝礼で校長先生が「歌舞伎」のお話をなさっとか。その時、モモちゃんは
「これはおばあちゃんが好きでよくみに行くのだわ、歌舞伎を観てみたい」
と思ったのです。
でも、なんの予備知識もなく子供が歌舞伎をみて楽しめるかしら?
(↓)ユズちゃんはこの絵本を買って、事前にモモちゃんと一緒に読んだそうです。
そのお陰で、モモちゃんは退屈することも眠くなることもなく歌舞伎の舞台を楽しんでくれました。今回は中村獅童さんのご長男が「初お目見え」として舞台に立ったので、小さくて可愛い役者さんも観られてモモちゃんも盛んに拍手していました。
「また、みたい❗️」
と言ってくれたので、よかったです。正月のミッション大成功❗️(^○^)
因みに、
今回、3階席で鑑賞しました。(私はいつも3階席だが…)舞台から少し離れていますので、モモちゃんにはオペラグラスを使ってもらいました。
そして、現在コロナの問題があり、歌舞伎座は子供用の座席を高くするクッションの貸し出しはしていません。オネコは自宅から椅子の座面を高くするための硬いクッションを持参しました、
小学生のお子さんの場合はこの二つは準備された方がいいと思います。
*私の初歌舞伎はいつ?
実は、私とオネコの歌舞伎好きはおママの影響です。
おママは子供の頃から歌舞伎が大好きでした。
母親(オネコと私の祖母)も歌舞伎が好きだったので、おママもその影響だったのでしょう。
今回、私が初めて歌舞伎を観たのはいつだったか思い出してみました。
私は子供の頃、日本舞踊を習っていて、小学校5年の時に『藤娘』を踊ることになりました。すると祖母が言ったのです。
「菊五郎(現7代目)が『藤娘』を踊るから、チャーコに見せて上げたい。」
芸の肥やしになればとチケットを取ってくれました。おそらく、この時はおママとオネコも一緒だったのではないかと思います。
今は便利ですね。私のいい加減な記憶もすぐにネットで確認できます。
(↓)まさにこの公演でした。とても便利な歌舞伎公演データーベースです❗️(^。^)
この時、目的が「芸の肥やし」なので、私は舞踊『藤娘』をしっかり観ました。
しかし、本当に私の心を捕らえたのは『梅ごよみ』でした。これは深川芸者の洒落た恋模様と三角関係を描いた楽しい世話物です。
なんと言っても若き日の片岡孝夫(現十五世片岡仁左衛門)の良い男振りと、坂東玉三郎の美貌にすっかり夢中になってしまいました。
おママも結婚してからこの時まで、歌舞伎を観る機会はなかったと思います。
おそらく、久しぶりの歌舞伎の舞台に、眠っていたものが呼び覚まされる感触があったかもしれません。
その後、私が歌舞伎好きと知るや、「チャーコに観せる」という教育・教養的な見地を自己の言い訳に、時々二人で観に行きました。
それで…、「芸の肥やし」と「教育・教養」はどうなったかというと…、
効果はなかったと思います。
だって、私は強烈なミーハーに成長しましたから。おママも似た者同士です。
「やっぱり、「孝・玉」コンビよねぇ」(^O^)
てな具合でしたもの。(当時、孝夫&玉三郎の共演演目は人気でした。)
おママは昨年亡くなった二世中村吉右衛門さんも大好きでした。テレビの『鬼平犯科帳』は毎回欠かさず楽しみに観ていました。
オネコさんはおママが認知症になってから、おママが好きな事を大事にしたいと考えて、一緒に歌舞伎に行くようになりました。初めは親孝行からです。しかし、ミイラとりはなんとやらですね。気が付くと、ハマっていたと言う塩梅です。血は争えません。(^O^)
さて、この「歌舞伎好き」はモモちゃんに伝わっていくかしら?
それはまだ分かりません。
伝統芸能だとか、学ぼうとかいう感じではなく観てほしいです。芝居の内容や所作の全部を理解するのは大人でも大変ですから。
舞台や衣装が綺麗だね。あの役者さんイケメンだね。
そんな風に楽しんでもらえたら良いなぁ。本当の知識は気の向いた時にイヤホンガイドを使えば得られますもの。
因みに娘のアズキの初歌舞伎は中学生の時でした。彼女は芝居より舞踊が好きなようですが、しっかりミーハーを発動してます。
「エビゾーさんって、イケメンだよねwww」
ですって。(^◇^;)
コロナの影響で歌舞伎公演は3部制で上演時間が短くなりました。以前より観やすくなったと思います。若い方も気楽に歌舞伎に足を運んでくれるようになたら良いですね。
*本日アップの貼り絵
10月は22日は金曜日。
私が実家に到着した時、既にこの貼り絵が出来ていました。
「お題パック」を使って、おママが一人で取り組んだ作品です。
その「お題パック」はこちらです。(↓)
*「お題方式の貼り絵」と「お題パック 」について
2019年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で探して選ぶ事が難しくなってきました。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。その他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらって、切り貼りを楽しんでもらうようになりました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。
私が実家に行かない時でもおママが貼り絵に取り組みやすいように、「お題」と台紙にするハガキをチャック付きのビニール袋に入れておく。これが「お題パック」です。
この日のおママは妙に元気で意欲的でした。超絶カットを繰り広げ、この作品を制作した日でもあります。(↓)
私は10月11日に制作した連作(↓)の残りを中心に「お題パック」をセットしました。
(↓)こちらのチラシを使いました。
おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。