(2021年12月29日 アルツハイマー型認知症の診断から約14年10ヶ月)
*4月11日月曜日
ジジとおママの処方薬も残りわずかになりました。
「天気だったら月曜日にお医者さんへ行こうね。」
先週からジジと計画していました。車椅子のジジと認知症のおママを連れての外出は天気を選びます。
昨日は天気予報は通り、いいお天気でした。
そして、結構暑かった。(^◇^;)
東京の最高気温は26.1度でした。体感的にはもっと暑かったような気がしました。
*いざ、出発❗️
出掛ける支度をしていると、おママはどこへ行くか理解できないので、急に不穏な気配を見せ始めました。
「お医者さんのところへ行ってお薬をもらってくるんですよ。」
ジジは一生懸命に説明するのですが、
「なにそれ、しらない、いや,わたしはムリ」
と拒否しました。
実際のところ、ジジの説明は微妙に間違っています。実際はクリニックに行ってお医者さんの診察を受けて薬に処方をしてもらい、薬局で薬を買ってくるのです。しかし、おママにこの込み入った説明は理解できません。
おママはしばし愚図っておりましたので、私は決め台詞を言いました。
「皆んなで出掛けちゃうけど、
フキコさんは一人で家にいますか?」
この文言は、おママにとっては脅迫されているのと同じでしょう。一人にされるのはとても怖いようです。それを承知で言う私って、鬼娘ですわ。
仕方なくおママは出掛けることにしました。
ジジは車椅子に座りました。寒がりなので、暑いのにダウンジャケットを羽織っています。それを押して歩く私は上着なんて要りません。長袖のカットソーでも汗ばんでいました。
一方、おママも上着なしで綿の物を何枚か重ね着していました。
そして、ジジが帰りにスーパーへ寄って買い物をしたいので、おママには荷物を収納できるのでシルバーカーを押してもらいました。
道中、ダウンジャケットを着ていても、座っているだけのジジは何やら涼しげでした。
しかし、車椅子を押す方は案外神経を使いますし重たいのです。しかも、おママが付いて来ているか気にしながら速度調整もしますから、クリニックに着いた時には、もう私はヘトヘトになっていました。
*血圧良好
運のいいことに、珍しくクリニックは空いていて、待ち時間はほぼありませんでした。
ジジの血圧は上が132、下が67。
おママは上が111で下が70。
血圧の薬を飲んでいますが、なかなかいい数値です。
私は思いました。
(今、この時、私が血圧を測ったら、きっと彼らより遥かに高いだろう。
上は160はあるんではないか…。)
私は車椅子を押して歩いてきたせいか、まだ胸の鼓動が治りませんでした。
それに引き換え、ジジとおママは、本当にお元気だと思いました。
*ところが…
その元気な二人と薬局,スーパーを回って帰途に着きました。しかし、復路の道中の半分くらいから、おママがヒーヒー言い始めたのです。(°_°)
文字通り、ヒーヒーハーハー喘ぐような声を出し、
「わたしはもうダメ」
と繰り返したのです。
ダメと言われても、私はジジの車椅子を押しています。おママにはなんとか家までシルバーカーを頼りに歩いてもらわないと、どうしようもありません。私はおママを励まし続けました。
(おママはどうしちゃったんだろう。
もしかしたら、出がけに愚図っていたのは本当に体調が悪かったからなのか?
無理をさせてしまったのか?)
私は急に不安に駆られました。
昨年の秋までは、おママはなかなかの健脚で、シルバーカーを押しても足腰が辛くてゆっくりしか歩けなかったジジを叱り飛ばしながら歩いていたのです。それがこの消耗っぷりは如何なものか。
(↓)この時のおママは怖いくらい元気だった。
そして、実家の門の前に辿り着いた時、おママはフラッと倒れそうになったのです。おママは門の格子に縋り付きましたが、自分で立っている事ができません。私は慌てておママの体を支えて家に入りました。その場にへたり込んだおママは顔色も蒼白で、手も身体も冷たい。
(これは様子を見て救急車か❗️)
呼吸もかなり乱れていました。
それとも、これは熱中症の初期症状の「めまい」と「ふらつき」かしら?
取り敢えず、玄関は涼しいので無理に動かさずにその場でじっとしていてもらいました。でも、おママの手足が冷えているようなので、本当に熱中症なのかどうか?
数分すると、少しおママの顔色が戻ってきたので、マグカップ半分くらい注いだ常温のお茶を渡したら、ゆっくりと全部飲んでくれました。
それから5分くらいで部屋まで移動することが出来たのです。
後で思ったのですが、脱水症状からくるめまいやふらつきだったら、お茶ではなく常温のスポーツ飲料の方が良かったのでしょう。
*その後
おママにはリビングのソファでゆっくりしてもらいました。
さらに水分を摂ってもらったら、急速に正気が戻ってきました。
(深刻な病気とかではなく、熱中症の初期だったのかも。)
私はホッとして、二人の大好きなフルーツゼリーをおやつに出しました。
手作りじゃありませんよ。(^○^)
(↓)こんな感じの市販のゼリーです。ジジとおママはこれを半分子にして食べるので、私はきれいにガラスのカップに盛り付けるのです。
「気がはっきりしていいねー。」
「この季節にはぴったりだよね。」
「そうね、ほんとうに、そうなのよね。」
話の趣旨を理解しているのかどうかは不明ですが、おママも相槌に余念がありませんでした。
しかも、二人は夕食を完食。
取り敢えず、ジジとおママは元気です。
しかし、気温を考えると、おママの着衣など出かける時は入念にチェックしなければいけなかったと反省しています。
外出前は無事に出掛けられるかどうかが勝負❗️そんな心構えが良くなかったようです。
実は昨日クリニックに行く時、私は二人が熱中症にならないようにペットボトルのお茶も持参していたのです。しかし、あまり暑がらないし、水分も欲しがらなかったので出番を逸しておりました。
今後はジジとおママが欲しがらなくても、念の為に途中で少しでも水分補給をしてもらおうと思います。
当たり前のことなのでしょうが、いざバタバタ外出すると、その基本ができていない。
反省です。
それだけではなく、やはり、これが熱中症の初期ではなかった可能性もあるので、しばらくおママの体調には気をつけた方が良いですね。
それにしても26.1度の気温の中でダウンジャケットを着ていて、熱中症にもならないジジの身体って❗️どうなっているんでしょう。
それもそれで心配です。(^。^)
*本日アップの貼り絵
昨日も今日も日中暑かったので,少し涼しげな貼り絵を選んでみました。
昨年12月の年の瀬押し迫った時期の作品です。
この日はおママに自分で好きな紙を選んでもらいました。(↓)
こんな時は、とても楽しい時間です。
(↓)大体,使う紙が決まりました。
(↓)中央のメインピースが決まって,四隅もまとまりつつあります。
<おママの貼り絵制作動画>
2021年12月29日 15:22頃〜(2分32秒)
金の青海波模様の千代紙は、恐らく小津和紙で購入した物だと思います。その年月日は不明です。
じっくり模様を眺めて、おママなりに形を整えていました。(^O^)
(↓)関連作品
おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。