(2022年2月2日 アルツハイマー型認知症の診断から約15年)
*新たな出発
新年度が始まって、はや半月以上経ちました。
環境が変わられた方、御家族が新たな進路に向かっている方、
皆様、新しい生活に慣れましたか?
私の場合は、我が家も実家も変化がありません。でも、この4月はちょっと風景が違って見えます。
実家の近辺に私立大学があります。コロナ前、最寄駅はたくさんの学生さんたちが乗り降りしていました。それが、2020年春の緊急事態宣言以降、彼等の姿はめっきり減っていました。
午前中も昼も夕方もホームは殺風景なほど人が少ない。この状況に最初は面食らいましたが、それもいつしか見慣れた普通の光景になっていました。
ところが、この4月なって、電車からホームへ溢れんばかりの学生さん達がわらわらと降りてきたので驚きました。遂に2年ほど続いたオンライン授業が全面的に対面になったのです。
波のように改札口から出ていく彼らを見て、ようやく彼等もコロナ前の学生生活が戻ってきたのだと嬉しくなりました。感染対策は今後も必要ですが、キャンパスに通って学ぶ機会を奪われるのは気の毒ですもの。
本格的に「withコロナ」の社会が出発したのですね。それでも次々変異株は生まれてきそうですし、いつまた感染拡大があるかもわかりません。この2年間に身につけた予防策を十分に取りながらも、少しずつコロナ前に戻っていけたら良いなと思います。
*本日アップの貼り絵
*「お題方式の貼り絵」です。
*「お題方式の貼り絵」と「お題パック 」について
一昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。その他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらってから、切り貼りを楽しんでもらうようになりました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。
私が実家に行かない時でもおママが貼り絵に取り組みやすいように、「お題」と台紙にするハガキをチャック付きのビニール袋に入れておく。これが「お題パック」です。
(↓)「お題」の元となったチラシはこちらです。
今年の1月下旬から幾枚もの貼り絵に生まれ変わって、
(↓)2月2日にはこんな形で残っていました。(^○^)
それで、これを「お題」にしてみました。
(↓)
チ「さぁ、どう切りましょうか?」
マ「そうだわね…。よく分からないわ。」
<おママの貼り絵制作動画①>
2022年2月2日 15:11〜(4分10秒)
気の向くまま切っていくのですが、そこは認知症ですから自分が「こう切ろう」と考えた計画があやふやになりがちです。それでも、その都度考えていけば良いのです。新しいアイデアがおママを前に進めてくれます。(^。^)v
この紫色に輝く塔をどのように分割するのかと思っていましたが、おママは塔をそのまま使うことにしました。
おママはこの塔を台紙の画面に収めようとしますが、若干傾いてしましました。
でも、それも良いのかも知れません。光輝く斜塔ですね。
<おママの貼り絵制作動画②>
2022年2月2日 15:45〜(4分25秒)
糊付け編です。すでにメインピースと左上の三角形は貼ってあります。おママは右上角に小さな資格を貼ろうとしますが、台紙であるハガキの角にピッタリと貼れませんでした。修正しようと貼り直しますがやはりズレてしまいます。
チ「ちょっと曲がってんじゃないか?」
そこで、おママは暴挙に出ました。
マ「だいじょうぶ」
おママはいきなり小さな四角形のピースの縁にハサミの刃を当てました。
チ「えーーー、ハガキの方を切るの?」
マ「そんなことしないで、ちゃんとするのよ。」
意味不明なことを言いながら、おママはハガキの上辺を切りました。
私は空いた口が塞がりません。
チ「すごいね…。台紙の方を切っちゃうなんて…。」
1作目が完成しました。
そして2作目に突入です。(↓)
<おママの貼り絵制作動画③>
2022年2月2日 15:53〜(2分45秒)
楽しそうに構成を考えています。ハガキ大の画面にピースをどのように配置するか。それはいつもちょっとした工夫が必要です。途中で、イルミネーションのピースを二つに分割することを思い付き、おママのアイデアに広がりが生まれました。
(↓)最後におママは中央の2枚の三角形に何かを追加したいと思いました。
(↓)そして完成しました。(^○^)
(↓)使用した他の紙です。
おママの貼り絵を見てくださり,ありがとうございます。