アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

実家にもホットクック

(2021年1月3日 アルツハイマー認知症の診断から約12年11ヶ月)

harienikki.hatenablog.com

 

新調した調理家電

(↓)前回の記事では昨年末に調理家電を買うにあたり、ちょっとしたゴタゴタがあった事を書きました。コメントやブックマークコメントでジジへのあたたかいお言葉を下さり、ありがとうございます。

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それで、その時に買った調理家電というのはシャープの「ヘルシオホットクック」でした。ネットをちょっと検索すれば、レビューが幾つも見られるという、シャープの大ヒット商品です。正式名称は「水なし自動調理鍋」。

ええ、材料と調味料を投入したら、自動で調理してくれるという便利な調理家電です。

jp.sharp

私は、はてなブログの無料版で書き続けていて、アフィリエイトもやっていなければ、案件でも何でもありません。

でも、1年半以上自宅でホットクックを使っていて、やはり実家にも導入したいと思ったので、ちょっと記事にしてみようと思いました。

 

アズキ対策

私が初めてホットクックを購入したのは2022年の6月ごろでした。2021年の新機種「KN ーHW16G」2〜4人用です。

発売当初から興味はあったのですが、当時6万円台後半という高額商品でした。(2023年末ヨドバシカメラ店頭では4万円台でした。)大きさは炊飯器よりデカい。それでかなり購入を迷っていました。しかし、一人娘のアズキの結婚が具体化し、私は思うところがあって購入を決めました。

「アズキ、ホットクックを使ってみて、良さそうなら結婚する時に持って行って良いわ。」

「やったぁ❗️」

アズキは10代から結婚直前の20代後半まで、私がどんなに勧めても、殆ど料理をしませんでした。

生来のアレルギー体質でアトピー性皮膚炎があります。幼少期より手には湿疹が出て薬を塗っている事も料理が嫌な理由だったと思います。ゴム手袋もあまり肌に合いません。

それだけでなく、食に全く関心がないのです。勿論、目の前に出されれば食べますけど、自ら料理をするというほどの意欲はありませんでした。

食に興味がない。

包丁で食材を切ったり,煮炊きなどの調理するのは体質的・精神的に抵抗がある。

そういう人は、アズキだけではなく、世の中に結構いるのではないかと思います。

しかし、毎日宅配弁当やお惣菜を買っていたら一般的な世帯は大赤字でしょう。アズキは仕事をしていても、少しは料理をする必要があります。

そこで、アズキと考えました。

スーパーでカット野菜の袋と細切れ肉かソーセージを買い、ブイヨンと水と一緒にホットックにぶち込む。そして「野菜スープ」のメニューを選んでスタートさせれば、ちゃんとスープが出来上がります。これだけでタンパク質と食物繊維は摂れるので、他にご飯さえ炊けば夫婦2人の食事として成立するでしょう。

生協のカタログではカットされた食材をまとめた「お料理セット」が買えます。煮込み系のメニュなら、その食財と調味料を一気にホットックに投入して、「手動で作る」→「煮物」→適当に「20分」とかタッチパネルのボタンを押していけば、きちんと火が通り、食べられるようになるのです。加熱が足りないようなら追加加熱もできます。

ホットクックの内鍋や「混ぜ技ユニット」などの部品は汚れが落ちやすい素材なのでしょう。洗うのもさほど大変ではありません。

流石のアズキにも、少し料理に対して光明が射してきました。

 

ホットクックは料理が苦にならなくて、上手な人には必要ないと思います。

しかし、お料理の経験がある人だったら、応用ができて色々使えます。

例えば…、

午前中に根菜類をホットクックで蒸して、その後冷凍保存へ。昼ご飯にはパスタ料理を作ってもらい、夜は汁物かメインの煮込み系の料理を作ってもらう。

私の場合、家にいる時は日に3度ホットクックを使う事もあります。

すっかり使い込んだので、私はアズキの嫁入り道具にするのが惜しくなりました。

「ごめん。ホットクックに情が移ってしまったので手放せない。上げられなくなったから自分で買ってくれる?」

そう言を違えてアズキを怒らせたのでした。(心優しいオネコさんが結婚祝いとしてアズキにホットクックを贈ってくれたので解決。オネコさん、ありがとうございました。)

 

私にはメリットが大

①煮物上手

ホットクックの得意技は何といっても煮物です。水分の多い野菜を使う時は無水で調理できますし、「混ぜ技ユニット」があるので、自動でかき混ぜながら良い塩梅に煮てくれます。

ホットクック付属のメニュー集の通りに「筑前煮」をやってみたら、大根にもにんじんにも良い具合に出汁が染みて、煮崩れることなく柔らかくなっているのです。勿論,お肉も柔らかい。煮物が嫌いだったダンナもアズキも喜んで食べていました。

ジジはよく味の染み込んだ大根が好きです。それで1年以上、大根入りの煮物を実家へ持っていきました。

「チャーコさんもこんなに煮物上手になって❗️」

と今でも食べる度に感嘆します。作ったのはホットクックなんだがな…。(^◇^;)

自宅から毎回煮物を容器に入れて運んでくるのも面倒です。

「そんなに喜んでくれるなら、ジジよ,実家用に買ってください。毎回,煮物を作ってあげるから。」

1年越しの説得がようやく実りました。私は定期的に数日実家に泊まるので、実家での使用頻度は高いです。

付属のメニュー集のレシピより塩分を少し控えめにしても、それなりにちゃんと出汁が食材に染みるので美味しく感じました。

煮物がお得意なホットクックですが、「手動メニュー」を使えば炒め物もできます。でも蒸気が籠りがちなので汁が出てしまいます。その水分は引き続きすぐに「手動メニュー」で「煮詰める」を選べば、蓋を開けて汁気を飛ばすことができます。

「低温調理」でサラダチキンも簡単ですし、私は蒸し鍋としてもよく使います。

②スタートボタンを押したら放置できる

食材は切ったり皮を剥いたりしなければなりませんが、一度に調味料も内鍋に入れてスイッチを入れれば、その後は側を離れることができます。吹きこぼれもありません。

ほんと簡単です。しかも仕上がりは上々。

火を使わないから、安全とも言えます。

私は鍋・やかんを火にかけて、本やテレビを見始めると、すっかりその事を忘れてしまいます。これは若い時からで、何度も鍋・やかんを焦がしています。だから私にはピッタリの家電でした。

メニューによっては予約調理もできるので、仕事や子育て介護に忙しい方にはオススメしたいです。

この先、ジジがどのような状態になるのか予測ができません。メインの一品でもホットクックが作ってくれたら助かります。やはり実家にも置いて良かったと思います。

 

高齢者にはどうだろうか?

ホットクックで拵えた料理は肉も魚も野菜も柔らかいので、出来上がった料理は高齢者に向いていると思います。

ただ,火を使わないから,安全だからと言って、高齢者が調理に使えるか?

それは何とも言えません。

高齢になっても、新しい家電ををどんどん使いこなせる方もいらっしゃいます。そんな方でしたら、操作は簡単ですから、楽しんで使えると思います。

でも、年齢とともに新しい物や家電を使うのが億劫に感じ始めたら、ホットクックは無理なのではないかと思います。

現在57歳の私は使えています。しかし10年後,20年後の私がホットクックで料理ができるかは、全くわからないし、自信がありません。

認知症にならなかったら、多分長く使い続けられると思います。

認知症になったら恐らく無理でしょう。

おママの場合、40代後半で使い始めた電子レンジは、認知症と診断されてから早い時期に使えなくなっていました。

認知症は最近の記憶や習慣から失われていきます。中年以降はおママの人生の中では比較的新しい事なのだと思います。

同じように、もし私も認知症になったら、50代半ばから親しんでるホットクックは早期に使えなくなりそうですね。

なるべく長く使いたいなぁ。

(↓)こんな日が来ませんように❗️(^◇^;)

本日アップの貼り絵

2021年1月3日に制作された貼り絵です。

私がいない時におママが一人で取り組みました。そのため、制作途中写真も動画もありません。

(↓)こちらの旅行パンフレットの写真を使っています。

(↓)5枚のピースはこの右側のページから生まれました。

(↓)同じパンフレットを使った関連作品です。

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おママの貼り絵を見てくださり,ありがとうございます。