(2022年7月1日 アルツハイマー型認知症の診断から約15年5ヶ月)
*本当に入所が決まってしまった。
昨年9月におママの特別養護老人ホームの入所を申し込み、12月に「入所カウントダウン待機者」になった事は以前記事に書いておりました。
なかなか自分で文章に出来るほど気持ちの整理がつかなかったので、
ご報告が遅れてもうしわけありません。
遂にと申しますか、思いの外、早く話が進んでしまったのです。
昨年末に入所が具体的に決まり、
年が明けて1月上旬におママは特別養護老人ホームに入所致しました。
近い将来おママの視野が全て失われるなら、まだ少しでも見えるうちに入所して、その新しい暮らしに馴染んでからの方がいいのではないか。
それが私達の考えです。
話が具体化したら、特養入所を前向きに捉えようと思います。
上の記事ではそう書いた私ですが、実際にその時を迎えると、精神的な動揺は想像以上でした。
実際、ジジはもうおママの面倒を見るのは不可能になっている。
今でも月の半分近く実家泊をしている私は、これ以上は難しい。
オネコも同居はできず、在宅フルタイム勤務なので、そう長くは実家に居られない。
頭では分かっていても、私は根っこの部分で「最期までみたかった」という思いが残っているので、右から左へ「はいそうですか」とはいかないものです。
施設側からは「早めに入所して下さい」と言われ、
オネコさんからは暗に「ここまで手続きを進めてきて、断るのはなしよ」と諭され、
ジジも「決まって良かったね」と、すっかり安堵の様子でした。
自分でも、
(今後を考えたら、おママは施設でのんびり、のほほんと穏やかに暮らした方が良い)
と納得しているはずなのに、何故か上手く咀嚼出来ない。
モヤモヤを通り越して胸が苦しいのです。
これは入所した後の現在でもそうです。
今までに、私の友人が両親や義父母を施設にお願いしたという話を聞いた時、
「今まで大変だったから、決まって良かったわね、本当にあなたはよく頑張ったわ」
と言葉をかけてきました。
でも、いざ、自分が同じ立場になった時、私は自分に同じ言葉をかけられません。
最後までみてあげたかった。そう思っていた自分に、私は負けてしまった。そういう気持ちが拭えません。
恐らく、たとえ最後まで在宅で見るつもりはなかったとしても、
親を施設にお願いする時は、誰でも胸が閊えるような思いがあるのではないか。
そんな事を身に沁みて感じました。
*入所準備
施設側から依頼があり、通院していたクリニックに診療情報提供書を書いてもらう事になりました。
内科のかかりつけ医
眼科
認知症専門外来
近所のクリニックには出向いてお願いし、交通機関を使っていく認知症専門クリニックはメールでお願いして、出来上がり次第、それぞれご挨拶と報告を兼ねて取りに伺いました。
それも年末年始があったので慌しかったです。
衣類は施設によって違うのですが、下着も靴下(ソックス・スパッツ各種)も6組。アウターも上下6枚づつ。
なるべく洗濯機で他の物と一緒に洗えるものを揃えました。カーディガンなどのさらに羽織る物は数枚つけました。
数が足りないので買い足しましたが、出来るだけ家で来ていて馴染んだものを中心にしました。
全て名前を入れます。黒の油性のお名前ペンと、色の濃いものには三菱ペイントマーカー(細)の銀色で記入しました。白でも良いと思います。
暖かい季節になったら夏物とを届けて交換するのでしょう。
ショートステイでも使っていた室内履きや歯磨きセットも荷物に加えました。
持ち物の全てはリストにしなければならず、施設側から渡された書式に記入しました。
健康保険証、介護保険証・介護保険負担割合証は原本を預けました。
一応、住民票は自宅のままにしてあります。
私は診療情報提供書の取付は手伝いましたが、どうも気持ちが沈んで積極的に行動できませんでした。それで、一番細々した衣類の準備やリストアップは全てオネコに丸投げしてしまいました。これはかなり大変だったので、申し訳なかったと思います。
忘備録と私自身の気持ちを整理するために、
おママの特養入所前後について何回かに分けて書いていこうと思います。
*本日アップの貼り絵
2022年7月1日の作品です。
この日、おママは(↓)こちらの作品も制作していました。
ちょうど朱に黄色い点々の青海波模様の友禅紙は残り物の活用でした。
<おママの貼り絵制作動画①>
2022年7月1日 14:20〜(2分03秒)
おママは黄色い点々の流れを意識しながらハサミを動かしています。
「こんなの,できませんよ、っていったとき、どうすればいいんでしょう。」
おママさん、そんなの私には分かりませんわ。(^◇^;)
おママは作品中央の不思議な形を切り出していました。
(↓)私はこのような「お題」をおママに提示しました。
私は小さいピースなのであまり意識せずに選んでしまいました。でも、こうして写真を見るだけでも、個性的とでも言いましょうか。実にアクの強い紙ばかりでしたね。
しかしながら,おママは違和感なく受け入れているので、良しとしましょう。
殆ど、その形のまま使いたいようです。(↓)
赤い鳥でしょうか?赤い蝶でしょうか?情熱的ですね。(^O^)
<おママの貼り絵制作動画②>
2022年7月1日 15:17〜(1分16秒)
おママは熱心にあれこれ配置を考えています。
(↓)糊付けの前に四角形の大きさを再検討していました。
日本博のチラシを使っています。
おママの貼り絵を見てくださり,ありがとうございます。