アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

『認知症行方不明者 1万8000人の衝撃』をみて

(2019年11月24日 アルツハイマー認知症の診断から約12年9ヶ月)

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11月18日のNHKクローズアップ現代

先週の土曜日に、たまたま実家でテレビをつけていたら流れてきた番組がこちら、

認知症行くへ不明者 1万8000人の衝撃』でした。

 

昨年1年間で認知症の行方不明者はのべ18709人。

その9割は比較的早期に見つかったのですが、

毎年100人余りが行方不明のまま

昨年亡くなって見つかったのは491人

これは誰にとっても他人事ではありません。

ご家族に認知症の人がいる方ならご存知だと思いますが…。

比較的まだ軽度の認知症の方ほど、一人で買い物や散歩に外出して、そのまま帰宅できず行方不明になることが多いのです。

まだ、普通に話せる。充分元気で歩いている。しかし、記憶障害や見当識障害のために、ちょっと道を間違えただけで、帰宅できなくなってしまいます。

もし、物忘れが気になり始めた親と同居していたら、子供達も比較的早く行方不明に気がつくでしょう。しかし、別居していたり遠方に住んでいたら、早期発見は難しいと思います。

www.nhk.jp

もし、認知症の家族が居なくなっていると分かったら、

早期発見のためには、直ぐに警察に通報した方が良いです。

一般の方からの通報で見つかることも多いらしい。

しかし、年々、警察への通報が増大し、いつかは対応しきれなくなるかも知れません。

番組では、家族としてできる事は、周囲の助けを得られるように、地域のSOSネットワークに登録するなど情報共有を心がけておいた方が良いとのことでした。

www.nhk.or.jp

番組では、この対策として認知症の家族の靴に位置情報発信機を装着して、スマホで確認している例を紹介していました。確かにこれは安心だけど、家族のスマホに通知されるのは5分ごとの情報ですから、実際徘徊している本人の位置とは若干のタイムラグがあります。ほんの数分の事だけど、そのためになかなか見つけられない。

これがあれば安心だけど万全ではない。私はテレビの前で一瞬固まってしまいました。

 

(↓)読者登録させていただいているLIUさんもブログに取り上げていらっしゃいました。

www.aroundfiftyliu.com

 

ジジとおママの場合

72歳で認知症と診断されたおママは、以後、自宅で暮らしていた15年間、幸い徘徊は殆どありませんでした。

時々、気になる事があると飛び出して行きかねなかったのですが、それも数回のことでした。

(↓)とは言え、こんなこともありましたね。

この時、おママはジジと二人で買い物をしていました。急に姿が見えなくなったのでジジは肝を冷やしました。幸い私の小中学校時代の友人のお母様が気に掛けて下さったので、事なきを得ました。本当にありがたい事です。昨年、偶然実家近くでその友人に会ったので、遅くなったけどお礼を言うことができました。

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(↓)家から遁走したこともありました。

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(↓)一応セカンドキーで対策はしました。

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目下、認知症街道を走り始めたジジは、95歳の足弱。

既に一人で外出歩行は困難です。たとえ門の外に出てしまったとしても、恐らく50メートルは進めまい…。

 

私自身、危ない

全く他人事ではありません。

実母のおママは認知症になりました。遺伝的に私も可能性は高いです。

おママは徘徊はほぼありませんでしたが、私が同じとは限りません。

私の場合、一人娘のアズキは結婚して別に暮らしていますし、将来的にも同居はまずないでしょう。

この先、ダンナと高齢になっていくのですから、怪しくなったらお互い早めに対策はしておこうと思います。

例えば一人で外出して帰宅できなくなった時のために、せめて名前と住所は分かるようにしてしておきたいですです。衣類や靴にせめて名前と居住地区町村がわかるようなQRコードや名前シールを付けておく。

位置情報発信機は是非使いたい。

将来的に身体に埋め込むマイクロチップが普及したら、率先して装着する…。

「まだまだ大丈夫」と自己過信しない自分を目指したいのですが、

どうなることやら…。(°_°)

(↓)こんな事になったら迎えにいく家族も大変です。私❗️しっかりしなきゃ。

本日アップの貼り絵

2019年11月24日の作品です。

今から4年前のおママが、私がいない時に一人で取り組んだ作品です。

なんとも、大胆かつユーモラスで、初めて見た時はびっくりしてしまいました。

しばらく見ていると愛嬌を感じます。

上部の目のような赤いピースは、歌舞伎座の鹿子絞り模様の袋です。(^O^)v

(おママは認知症になったから、この大胆な貼り絵ができたのかも…。)

そんなことも感じます。

黄色系の部分はマクドナルドで売られているチキンクリスプ包装紙を使っています。

おママはお昼に美味しく食べた後、ソースが付着した裏面をティシュペーパーで何度も拭いていました。

(↓)同じ日に同じ包装紙を活用して製作したので、おママは並べて連作したのでしょう。(^O^)

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同時期に同じ材料を使って(↓)これらも制作していました。

(2019年11月22日 アルツハイマー認知症の診断から約12年9ヶ月)

(2019年11月23日 アルツハイマー認知症の診断から約12年9ヶ月)

 

おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。