アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

洗えないのよ

(2019年11月15日 アルツハイマー認知症の診断から約12年9ヶ月)

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白い物体

ジジの足腰が弱まり夜間のトイレだけでも移動が楽になるようにと考えて、今年の1月にポータブルトイレを寝室に設置しました。

これはとても活用できていて、やはり買ってよかった❗️

ジジは排泄をもようして、トイレまで間に合わない時は昼間でも使っています。

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ポータブルトイレを設置した時から、姪のユズちゃん家から貰ったオムツ用のゴミ箱「プーポット」を使っています。これが臭わず手入れも簡単な優れ物❗️ジジには汚れたリハパンツや尿漏れパットをこれに捨ててもらってます。(↓)

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ところが…。

先月末のことですが、このプーポットの上に何やらポリ袋に入った白い物体が置かれていました。

場所柄を考えても、リハパンツです。

近くで見ても、やはりリハパンツでした。尿漏れパットも一緒かも。

きちんと畳まれていましたから、未使用でしょう。

オネコさんも私もジジがデイサービスに行く時には、予備のリハパンツや尿パットを持たせます。必ずポリ袋に入れてセットするので、それがプーポットの上に載っていたのだと思いました。

 

何を今さら

その翌日、私は実家で洗濯をしようと思い、一応ジジに声をかけました。

「これから洗濯機を回すけど、洗って欲しいものはある?」

するとソファで寛いでいたジジが例の白い物体を指差しました。

「あれ,洗って。」

「あれって、どれ?」

「ほら、その上に載ってるのだよ。」

ジジは私の目が見えていないのだと思ったのでしょう。実際に私の視力は弱視に近いです。それで、私を憐れんだのか、極めて優しい口調で言い返してきました。

「ほら、その白いのだよ。昨日パンツを濡らしてしまったから、ビニール袋に入れておいたんだよ。すまないが洗ってくれないか。」

 

私は我が耳を疑いましたわ。

「紙パンツは洗濯できないから捨ててるじゃん❗️」

ショックで思わず叫んでしまいました。

慌てて例の白い物体を手に取ってみると、ズッシリと重たい。使用済みだったのか。

「お父さん、いつも汚れた紙パンツや尿パットは自分でゴミ入れに入れてるのに❗️」

するとジジは不思議そうに私を見るのです。

「今までは洗っていたのに、捨てるのか?」

おいおい、ジジよ。

今さら何を言っているのか?

私の出目金のような目が飛び出そうになりましたよ。

「お父さん、今までだって捨てていたじゃないの。」

それなのに、今度はジジの方が

「捨てるなんて知らなかった‼️」

と仰天してるし、一体なんなの。怖いんですけど。(°_°)

 

前の晩だって、濡れた尿パットは自分でプーポットに捨てていたくせに、

急にわからなくなるなんて。(°_°)

(もしかしたら…?)

ジジはリハパンツに重ねている尿パットを濡らすことはあっても、リハパンツまではあまり汚す事は少ないです。

デイサービスのお風呂の時はリハパンツごと取り替えているけど、それは施設側が廃棄しています。だから自分でリハパンツまで捨てることは稀なのかもしれません。

(だから、忘れた?わからなくなった?

いや、いや、いや…。触ったらわかるよね。紙だって事は。)(°_°)

 

早速この件をオネコさんに注進しました。彼女もびっくりしたようです。

「急にわからなくなったのね。紙パンツ洗濯できると思ったんだ❗️そのうち洗濯機に入れたりするかもね。」

ドラム式洗濯機でリハパンツを洗濯乾燥させたらどうなってしまうのでしょう。

くわばらくわばら。

 

長いお付き合いなのに

ジジがリハパンツを履き始めたのは、昨日今日のことではありません。

既に10年以上前からなのです。しかも、自ら進んでの決断でした。

(↓)は2020年8月15日の記事からの引用です。

ジジがリハパンツを履き始めたのはかれこれ10年近く前だと思います。

その頃は80代の前半でした。まだ仕事をしていたし、私を鞄持ちにしてお客様のお宅に伺う事も多かったです。そんな調子ですから、ジジがリハパンツを履き始めた時は、まだ全く排泄に問題はなかったのです。

私は仕事の合間におママの様子を見たり、家事の手伝いをしていましたから、洗濯物の中にジジのパンツがない事が不思議でした。

「どうして、お父さんのパンツは洗わないの?」

聞いてびっくりでした。

「最近は紙のパンツを履いているから、洗わないで捨てているんだよ。」

ジジはトイレにちゃんと行っているよね…。

なぜ、ジジがリハビリパンツを履こうと決めたのか…。

それはおママのためでした。

「おママが認知症になったでしょう。一緒に出掛ける時に、おママがトイレに行きたいと言えば、自分よりそちらを優先しなければならない。おママが何処かへ行っちゃうと困るから目を離せないし…。そんな事をしていたら、自分が間に合わなくなるかも。

家に居ても何やかんやで、結局自分は(トイレが)間に合わなくなる可能性があると思ったから。」

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それでも分からなくなるのですね。

95歳だから仕方ないけど、ジジの認知機能もだいぶ落ちてきたなと思います。

ジジの場合、普段は分かっている事でも、突然分からなくなったりするらしい。

今のところ、ジジ自ら洗濯機にリハパンツを放り込む事案は起きていません。

でも、以来、作動させる前に確認を怠らないようにしております。

(↓)こちらはおママとリハパンツの長い戦いの歴史です。

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本日アップの貼り絵

2019年11月15日の作品です。今から4年前です。

私が途中写真がなかったのでブログに掲載していませんでした。

植物の印刷されている紙は、私が友人から貰った包装紙です。同時に「箱根ベーカリー」の袋も貰いました。その大名行列の一部分が画面右上にちょこっと顔を見せてくれています。(^。^)

xn--lckxe4btdc5595f1q2a.com

(↓)おママは同じ日にこちらの貼り絵にも取り組みました。

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おママの貼り絵を見て下さり,有難うございます。