アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

月末企画❗️「今月のイチ押し‼️」(2022年5月版)渾身の正方形

(2022年5月6日 アルツハイマー認知症の診断から約15年3ヶ月)

 

月末企画❗️今月のイチ押しとは

2022年5月版、「月末企画❗️今月のイチ押し‼️」です。

 

このシリーズはその月におママが制作した貼り絵の中で、私やオネコが1番気に入った(面白いと思った)作品をご紹介するものです。

「月末企画❗️今月のイチ押し‼️」というカテゴリーがあるので、もし、ご興味があれば、他の月の「イチ押し」もご覧下さいませ。m(_ _)mお

 

毎月、オネコと私が「今月のイチ押し‼️」を選ぶ判断基準は⬇️こんな感じです。

 

①綺麗もしくは興味深い作品。

②制作エピソードがある。

③制作途中の写真があれば尚良し。

④おママの独自性が強い作品 

 

2022年5月版の「今月のイチ押し」はどうでしょうか?

①〜④に該当していると思います。(^O^)v

 

5月30日現在、おママは19枚の貼り絵を制作しました。

もう、ほとんど、おママは1人では貼り絵をしません。

私が週2日実家へ行った時に「遊びましょう」と誘うと取り組んでくれるので、今月の19枚はとても多いと思います。1回に2枚、元気な時は3枚も取り組みました。

 

今月のおママの傾向としては、正方形の連続で構成された市松模様をとても好んだ事です。市松模様にハサミを入れると、必ず直角を持った四角形が作れます。その四角形の対角線状を切れば、絶対に直角三角形ができるのです。

おママからすると、直角は安定した角度でしょう。幾つか組み合わせれば、おママが長年好んだシンメトリーの構成が作りやすい。

今月のおママはシンメトリーを意識した作品が多かったです。

 

謎の紙

今回の「イチ押し」ですが、カッチリとした極めて図形的な構成です。

この画面の肝は中央で正方形を形作る4枚の直角三角形でしょう。しかも、その素材は少々特殊です。写真でも赤のようなブルーグリーンのような、なんとも不思議な色合いが目を惹くと思います。

表面は光反射効果のある生地で、光の当たる角度によって赤系から緑系に色が変化します。シルク風のサテンでしょうか。シワのような凹凸の加工が施されています。生地自体はそれほど厚くありません。

この生地は裏面に白い紙が裏打ちされています。

おママはこの紙をいつどこで買ったのでしょう。

恐らく、認知症診断前のルリユール(ヨーロッパ伝統製本技術)を習っている頃だと思います。

この頃、おママは大事にしていた布を裏打ちに出していたので、元々は布の状態で持っていたのかもしれません。

 

私はこの特殊な紙がおママの部屋にあるのを随分前から知っていました。

もう、いつまでおママが貼り絵を続けられるか分からなくなってきたので、思い切って出してみようと思いました。

 

「イチ押しミーティング」の時、ファイルを見ながらオネコさんが「あ!」と声を上げました。

「この紙、まだ有ったんだ❗️昔これを使った貼り絵が素敵だったので、おママに貰ったのよ。また同じようなのを作ってと頼んだんだけど、それきりにだったのよ。」

「それ、いつのこと?」

貼り絵の裏面に日付を書くようになったのは2007年に認知症の診断を受けてからでした。

「日付が書いてないから、2007年より前かも…。」

この話を聞いて、私は20冊以上ある貼り絵のファイルを全て見直しました。しかし同じ素材を使った作品は見つけられませんでした。

実に個性的な紙です。むしろ個性が強すぎて、おいそれとは使いこなせないでしょう。

流石のおママも躊躇してしまったかもしれませんね。

 

個性的な紙をいかに使うのか?

今回の作品も「お題方式の貼り絵」です。

*「お題方式の貼り絵」と「お題パック 」について

一昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。その他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらってから、切り貼りを楽しんでもらうようになりました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。

 私が実家に行かない時でもおママが貼り絵に取り組みやすいように、「お題」と台紙にするハガキをチャック付きのビニール袋に入れておく。これが「お題パック」です。

 

(↓)「お題」の紙をカットするおママ

最近のおママは四角形から三角形を切り出すことが多いです。

(↑)上右側の写真を撮りながら、私は嫌な予感がしていました。

おママは微妙に歪んだ直角二等辺三角形を4枚画面に載せ、どうやら正確な正方形を作ろうとしています。

ハサミで切っているので完全なる直角二等辺三角形ではありませんから、どんなにおママが頑張っても綺麗な正方形ができない可能性が高いです。おママは妙に完璧主義者なので

「なんでちゃんとしないの?なんでこうなるのよ❗️」

と悩んで堂々巡りをするのは目に見えています。

 

(↓)しかし、おママは渾身の集中力で正方形を作り始めました。

糊付け前の写真です。私の想像以上にピシッと配置できていますね。

「これでやっちゃうわ」

おママは糊を手にしました。しかし、必ずしもこの通りに糊付けできるとは限りません。誤魔化しの効かないデザインです。少し斜めにブレて貼っただけで崩れてしまいそうです。

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<おママの貼り絵制作動画①>

2022年5月6日 14:45〜(3分22秒)

おママは二等辺三角形を慎重に貼っていきました。

だが、しかし❗️最後のピースが、なんだか合わないぞ…。

チ「……ん?ちょっとあれかな〜?」

おママは2枚目の右下のピースが若干左方向にブレている事に気がつきました。

マ「しょうがないからいいよ…。ちょっとこっちが、ちょっとこっちに、にるように、なるくらいじゃないか?」

チ「一番、誤魔化しの効かないデザインでしたね。

なんとか頑張って付けて、ちょっと重なっても良いかもよ。」

しかし、おママは実際に糊を付けて貼る段階になって、手を止めました。

マ「こっちが、ちょっと、あかいよ。」(「高いよ」と言いたかったのか?)

おママはどうしても歪みが許せなくなったのでしょう。

チ「わかりました。直します。」

 

動画終了後、私は慎重に右下のピースを剥がして、おママに貼り直してもらいました。(↓)私は神経を張り詰めて見守っていたので、もうこの時点で神経が疲れ果てました。

 

(↓)中央の正方形は出来上がりました。そして金の市松模様を手にしております。

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<おママの貼り絵制作動画②>

2022年5月6日 14:46〜(4分42秒)
おママは金の市松模様をまた直角二等辺三角形にしました。それが、少々底辺が斜めになって直線ではなってしまいました。おママは正方形の辺と三角の底辺がピタッと合わないのがご不満のようです。

マ「どうしてなんだろう。」

チ「どうしてって…直線になってないから…。」

おママはなんとしても辺を綺麗に揃えるために一度は貼った金色の三角形の一部を剥いて、強引に引っ張って、伸ばして貼りおおせたのです。

チャーコはただただ、おママの強引さに呆れておりました。

チ「何とかなるもんなんですね。やっぱり、和紙は強いんですね…。」

 

(↓)その後、おママは茶と白の市松模様で飾りをつけておりました。

(↑)途中まで横長画面で制作していましたが、おママは完成後に縦長画面と決めました。

 

(↓)誤魔化しの効かないデザイン、渾身の正方形…。おママ苦労しましたね。

よく頑張りました。出来ました。光の具合で色が変わります。キラキラキラキラ❗️

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<おママの貼り絵・キラキラ動画①>

2022年5月6日 14:58(40秒)

まだ完成していない段階ですが、色の変化がよくわかる動画です。

短いし、綺麗だから是非見てくださいませ。(^O^)

 

兎にも角にも、この苦労して完成した、

誤魔化しの効かないデザイン、渾身の正方形

を今月のイチ押しに決定‼️

👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏

 

因みに、オネコさんがおママから貰った貼り絵はこちらです。(↓)

制作年月ふめい、2007年ごろか。認知症の診断を受けた頃と思われます。

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<おママの貼り絵・キラキラ動画②>

2022年5月30日に撮影

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。」

おママの遁走未遂事件

(2022年4月15日 アルツハイマー認知症の診断から約15年2ヶ月)

 

可愛い曾孫

孫は可愛いと言いますが、これは本当のようです。(^O^)

姉のオネコは3人の孫がいます。

流石に目に入れたら痛いようですが、「孫のために」と娘や息子に頼まれると、万難を排して手伝いに駆け付けますし、やはり宝物のように大切で愛おしいようです。

私には孫が居ませんが、オネコの孫たちはとても可愛いです。

 

ジジとおママにとっては孫が産んだ子は曾孫です。(当然だ)

もう私には全然想像もつきませんが,曾孫ってどういう存在なのかしら。でも、会えば目を細めているところを見ると、とても可愛く感じるようです。

 

今年のゴールデンウィークに、ジジとおママは曾孫ちゃんに会えました。

 

イッセー効果

ゴールデンウイークはその曾孫たちが来てくれたようで、二人はとても嬉しかった様です。

連休終盤には3歳のイッセー君が一人でオネコの家にお泊まりをしました。

実家とオネコの家は歩いて6分ほどです。そして、有難い事にイッセー君は築90年近い木造ボロ屋の実家が好きなようでです。

「ひいおじいちゃんとひいおばあちゃんのウチにいきたい❗️」

と言ってくれるので、オネコもお泊まり期間中によく連れてきてくれました。

 

おママはイッセー君をとても可愛がってくれるのですが、本当のところ、

「この子はだれ?」

状態だと思います。それでも、小さき者は愛し子です。

この時の写真を見れば、おママもイッセー君も満面の笑顔でした。きっと、イッセー君との時間は、おママのイメージの中ではキラキラしていたのでしょう。

その記憶が残らないのが切ないですね。

 

追いかけたいの

しかし、その珠玉の時間の後で、ちょっとした事件がありました。

イッセー君はオネコさんがバラの鉢に水やりをしている最中に、

「おなかすいたから、おばあちゃんちにかえる」

と言って、突然実家の玄関から飛び出してしまったのです。

賢い子なのでどうやら道順は覚えている様ですが、まさか、3歳の子を一人で歩かせるわけにはいきません。

オネコは慌ててイッセー君を追いかけて玄関を飛び出しました。

その時におママが玄関周辺に居た事も、オネコの意識に全くのぼらなかった様です。

(とにかく、イッセーを追いかけなければ❗️)

その一念で走り出し、彼を捕獲しました。そして、そのまま二人は家へ帰りました。

 

イッセー君と手を繋いでオネコは自分の家に戻ると、ちょうど旦那が電話で話をしていました。

「今、お父さん(ジジ)から電話で、お母さん(おママ)が居なくなったんだって❗️」

その時、オネコの頭は真っ白になりました。

 

イッセーに気を取られて、玄関の鍵をかけずに出てしまった❗️

おそらく、おママはイッセーと私を追いかけて外に出てしまったのだろう。

おママが一人で外に出ないように気を付けていたのに、

こんなミスでおママが行方不明になったらどうしよう。

一人でふらふら出てしまって、車に轢かれたらどうしよう。

すぐ保護されれば良いけど、見つからなかったらどうしよう。

自分のせいで、おママに何かあったら…。

私は耐えられない…。

 

オネコの頭の中で色々な悪い想像がぐるぐる回っていました。

必死で実家へ走って戻ると、

おママが居た❗️

ホッとしてへたり込んだオネコに、ジジが申し訳なさそうに言ったそうです。

「電話の後、何とか門の外まで出ていたら、すぐにおママが戻ってきたよ、心配かけて御免なさい。」

嗚呼、本当によかった…。

オネコは一気に全身の力が抜けました。

 

どうやら、おママは角地にある実家の玄関を出て、ブロック塀に沿って少し歩いた辺りで止まっていたのかも知れません。きっと、実家が見える範囲で、オネコとイッセー君を見送っていたのでしょう。そして、ヨタヨタと振り返り、塀を伝って戻ると門の前にジジの姿が見えたのだと思います。

 

大事に至らずに済んでよかったっです。

でも、オネコはそれから何日もこの時の光景が蘇ってきては、恐怖と後悔の念に駆られておりました。

 

オネコの教訓。

「やはり、幼児と認知症の高齢者を一緒に見るのはムリ❗️」

ですね…。(^◇^;)

『まなざし』オネコさんが撮ったスマホ写真を見ながらクロッキーブックに鉛筆で描いてみました。それをiPadに取り込んで、「クリップ スタジオ ペイント」の鉛筆ツール、透明水彩ツールで仕上げと着彩しました。アナログとデジタル両方を使うデッサンで、私としては新しい挑戦でした。目指したのは淡彩デッサンでしたが、難しかったです。

因みに、実物のイッセー君はもっと可愛いいです。(^◇^;)

 

本日アップの貼り絵

4月15日の作品です。

 

「これはメインピースになるかな?」

そう思う紙片を、私はこっそり貯めています。

おママが切り抜いた面白い形や、綺麗な紙の使い残りなどなど。それをチャック付きの袋に入れてまとめています。

メインピースになりそうな紙片をおママに提供すると、俄然興味を持って貼り絵に取り組んでくれるからです。

この日は私が用事で席を外している間に,おママはそんな紙片を貯めた袋を自分で開けて、何やら物色していました。(↓)

自然とおママの目に留まったのは,花びらのような風車のような切り抜きでした。これは以前おママが自分で切り抜いた物です。

 

(↓)この茶色の花型は、おママ好みの紙の一部分です。それはハワイ土産のマカデミアチョコレートを包んでいた「ハワイの包装紙」。これを使って過去におママは幾枚もの作品を作ってきました。

そして、合わせる紙は小津和紙で購入した友禅紙「波紋」の青です。これもおママ好みの友禅紙です。

 

(↓)こんな風に配置して、糊付けし始めましたが、おママは花弁の形を対になるように切り揃え始めました。

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<おママの貼り絵制作動画> カット編

2022年4月15日 15:10〜(1分32秒)

中央ピースを糊付け中に、おママは花弁の形を向きあわせで対になるように切り揃え始めました。

少々切りにくそうですが、ハサミの先を一生懸命使っております。

 

(↓)そして更に両端に飾りを付けました。

茶系のこのピースも、お気に入りの紙の一部分なのです。

好きな物をどうしても手に取ってしまう。(^O^)v

やはり、記憶がなくなっても、おママの好みは揺らぎませんね。

 

 

関連作品です。(↓)

おママはハワイの包装紙を見るとテンションが上がるのか、貼り絵に沢山使いました。

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2017年夏頃からしばらくの間、おママはは寄木細工模様の友禅紙を夢中になって使ってきました。さまざまな切り方が出来るので飽きがこなかったのだと思います。

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おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。

紙を選ぶ

(2022年3月28日 アルツハイマー認知症の診断から約15年1ヶ月)

 

連作でした。

今日ご紹介した作品ですが、なんか見覚えあるなぁと感じた方もいらっしゃると思います。

実は前回の作品とは同時進行で制作された連作です。(↓)

harienikki.hatenablog.com

(↓)おママは同じ「お題」からこの作品を作成しました。

この三角形はまだ何枚もあるので今後も登場するかも知れません。

「お題方式の貼り絵」です。

*「お題方式の貼り絵」と「お題パック 」について

一昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。その他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらってから、切り貼りを楽しんでもらうようになりました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。

 私が実家に行かない時でもおママが貼り絵に取り組みやすいように、「お題」と台紙にするハガキをチャック付きのビニール袋に入れておく。これが「お題パック」です。

 

(↓)ハガキの中央に2枚の三角形を配置して、ささっと構成を決めてしまったおママさん。微妙に三角の位置をずらしただけで、印象はずいぶん変わりますね。

おママは2枚の中央部分を相前後して糊付けしました。

さて、その左右の空間をどう埋めるのか。

それが問題です。(^◇^;)

 

お宝は缶の中に

さて、中央に配置された赤と青の三角形に、おママはどんな紙を合わせるのでしょう。

こんな時、私は紙類を入れた缶の蓋を開けて、おママに見てもらっています。

一枚一枚眺めながら綺麗な紙を見れば、おママはいつも楽しそうです。選ぶというより、その時に興味を持った紙を取り出しています。

しかし、おママの記憶は5秒から8秒ほどで消えてしまうので、何枚もの紙を見ているうちに、いったい何の為に選んでいるのか全く分からなくなる事もしばしば。

そのため、おママは全く合わない色彩の紙を選んでしまう時もあります。

私の目から見て「絶対に合わないだろう」という紙をおママが選んで組み合わせても、それはそれで、そのまま見守る事にしています。

実際,貼り絵の作業に戻ったら、おママ自身が「こんなのダメよ」と言い、他の紙を選び直す事はよくあります。

たとえ、おママが軌道修正をしなくて、私が色彩的にも構成的にも調和しないと考える紙同士の組み合わせであっても、意外や意外。

おママの手にかかると「これもいいんじゃないか」と感じることが多くあります。

 

今回の作品ではゆっくりと紙を選んでいる動画があるので、それをご紹介しようと思います。延々6分間、おママは缶の中の紙を見ています。それは今までに使われてきたものばかりで、私は動画を見ていて、

(あ、これはあの作品の、これはこの作品に使われた)

とか、

(これはずいぶん使ったな)

などと思い出し楽しかったです。

それで、フルバージョンと、今回作品に使われたマーブルペーパーを選び出すところに絞った短縮版を両方載せました。もし、お時間がありましたら、ご覧くださいませ。

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<おママの貼り絵制作動画①>紙選び。全編

2022年3月28日 15:06〜(6分22秒)

 

 

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<おママの貼り絵制作動画②>紙選び・短縮版

2022年3月28日 15:10頃〜(1分48秒)

 

(↓)おママは結局この印象深いマーブルペーパーを選びました。

赤と青に黄色系ですから冴えた配色だと思います。

 

カットから完成へ

(↓)マーブルペーパーのうねる様な流れに沿って、おママの気の向くまま鋏を動かしました。

(↓)分割したピースを更に切り分けていきます。

そして配置へ。

 

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ピースが切り分けられたので、チャーこはおママに勧めてみました。

チ「ハガキの上に載せてみて。」

しかしおママに通じない様でした。おママはさらに切るのかと思ったらしく

マ「こっちも?(切るの?)」

それでも4つのマーブルペーパーのピースは良い具合に画面に収まりそうです。

おママは貼り絵に夢中だったので、あまり感じていない様ですが、鼻水が垂れてきたので、チャーコが拭いてあげる一コマも。

 

(↓)糊付けは順調でした。

 

 

 

おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。

記憶についてNo. 49 「私は女だから」

(2022年3月28日 アルツハイマー認知症の診断から約15年1ヶ月)

 

おママの独り語り

2022年5月23日月曜日

この日のおママはお喋りでした。私が実家へ着いたのは昼少し前でした。

その少し前に、おママはしきりとジジに昔の思い出話をしていたそうです。

「なんだかんだとよく喋るんだ。今日は元気なんだね。」

昔話と言っても、友人など固有名詞が出てくることはまずありません。

ほぼ「こ、そ、あ、ど」で構成された話なのです。

そのため、誰と何処へ行った時なのかも、私には理解できません。

 

しかし、不祥の娘チャーコも認知症介護に必要な程度の演技力はありますから、にこやかにおママに合わせる事は出来るのです。

「よっこいしょって、ああやってみたんだけど、うまくいかなくて笑ったの。」

「へぇ、みなさん楽しそうでしたね。」

「そうなのよ、それで他の人も「エイ❗️」ってやったのを見たのよ。」

「それで出来たんですか?」

しかし、私はその答えを得られませんでした。

おママの思い出話はあまりにも断片的で、直ぐに他の場面に切り替わってしまいます。

「そうしたらね、あっちこっち行って、あそこのおいしそうだわねってなって」

「良かったですね。美味しかったですか?」

するとおママは両手で風景を再現するように

「そうね、とてもきれいで、よくみたいのよ。それでみんなでこれを(両手で双眼鏡を持つようなジェスチャーを交えながら)使ってみたのよ。」

 

あれ?話がまた飛んだ?(^◇^;)

 

おママの昔話は理解不能です。でも、これはきっと、独身時代に友人と出かけた旅行か、銀行時代に参加した社員旅行の思い出なのだと思います。

楽しそうなおママ。青春時代はそれなりに充実していたのですね。(^O^)

 

突然ジェンダー問題が…

おママの独演会はまだ続きました。

「それでね、行った先で、見たのよ。すごいわね,大変だわねって話していたの。でも、わぁーとかひゃーとか言って、みんな笑っていてね、」

「楽しそうですね。何をやっていたんですか?」

「そうなのよ、やってみたいなとおもったの。」

「芙貴子さんもなさったんですか?」

「でもね、やっているのは男の人ばかりで、ちょっとね、私は女だから、どうしようかと、女の人はみんな見て、わーとかきゃーとかだけなのよ…。」

もしかしたら,社員旅行でどこか高原の方に行ったら、楽しそうな物(今風に言うところのアスレチックかアトラクション)があったのだと思います。

 

おママはお転婆さんだったから、本当はやりたかったのね。

参加したら運動神経の悪い男どもより格好良く出来るのにね。

認知症になって既に15年、88歳のおママさんよ。

今、思い出す旅行の一コマに

「私は女だから,本当はやりたかったけど、女だから仕方ない」

と諦めた事が一瞬蘇るなんて❗️なんとも感慨深いです。

 

おママは昭和一桁生まれで、戦後復興と高度成長期にその人生のピークがピッタリ嵌まった世代です。それでも「女だから」と我慢する事が多い時代だったのでしょう。

現在でもまだまだ社会には「男だから」「女だから」という概念がしっかり残っています。

でも、女性の挑戦できる事は、おママの若い頃よりずっと増えたと思います。

若いおママさんが今を謳歌していたら、もっと楽しかったろうと思います。

「女だから」

これからの若い女性が、そんな言葉で自分を規制しないでいい社会が、どんどん広がっていきますように❗️(^O^)

 

      「男だから」「女だから」にとらわれたくないですね。

 

本日アップの貼り絵

おママは現在でも、赤系を「女の色」青系を「男の色」と感じるようです。

これは長い歴史をかけて遺伝子レベルで植え付けられた固定概念なんでしょうか?

本来、色に性差はないと私は思うんですがね…。

でも、おママの気分からすると、今日のテーマに合うかなと思って選んでみました。

 

「お題方式の貼り絵」です。

*「お題方式の貼り絵」と「お題パック 」について

一昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。その他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらってから、切り貼りを楽しんでもらうようになりました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。

 私が実家に行かない時でもおママが貼り絵に取り組みやすいように、「お題」と台紙にするハガキをチャック付きのビニール袋に入れておく。これが「お題パック」です。

 

この貼り絵の「お題」は(↓)この貼り絵を制作するときにたくさん切った三角形です。

harienikki.hatenablog.com

 

(↓)沢山ありますね。(^○^)

 

(↓)おママは、初めはこんな風にド派手な事を考えていました。これはこれで良いかも知れません。(^。^)

黄色の古風な格子模様は私の義母クレバァの遺品の中にあった千代紙です。

三角形も格子模様ですから、おママは格子の幅が合うかどうか確認中です。

合いませんね…。

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<おママの貼り絵制作動画>

2022年3月28日 14:56〜(31秒)

白いハガキの上に青と赤に直角二等辺三角形をどのように配置しましょうか。

おママが考えたのはとてもシンプルな合わせ方。

でも,うまい具合に白い格子模様に線が直角に合わさるではありませんか❗️

おママはそこにこだわりがありました。(^O^)

 

そして動画終了後にサッサと糊付け終了。

しかし、その作業中に中央の2ピースが少し左上方向に斜めになってしまいました。

(^◇^;)

 

円つなぎ模様をサイドに配置するようです。

 

(↓)結局、黄色の格子模様はほんの少しのアクセントになりました。

 

おママは中央の2ピースが作り出す正方形が水平に配置出来なかった事を悔やんでいました。糊付け中の痛恨のミステイクですね。

でも、改めてこの作品を見返すと、その正方形の傾きが左上方向へのリズムを醸していて、むしろ良かったように思いました。

www.ozuwashi.net

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

自分の家とは

(2022年3月26日 アルツハイマー認知症の診断から約15年1ヶ月)

 

よくある会話

夕方、私はジジとおママが話しているのを小耳に挟みました。どうやらおママは家に帰りたいと訴えているようです。

「もう、あれだから、ここにいてはなんだから、帰らないと…。」

「ここは、あなたの家だから、ずっと居るんですよ。」

「でも、もう、いろいろやらなければならないから、ここにいたらなのよ。」

「大丈夫、チャーコさんがご飯も作ってくれているし、心配はないよ。」

「そうなのね。ただ、このままだと、いけないから、わたしはここではなのよ。」

 

家の中にいると、時々おママは「自分の家」という実感が失くなるようです。

 

家の中では複数の世界があるのか

おママの頭の中で「自分の家」と認識できるのは何処なのでしょうか?

子供時代を家族と過ごした赤坂の家は既になく、街ごと様変わりしてしまいました。

戦後になって女学校時代から結婚するまで暮らした家も、大きな幹線道路の工事で立ち退いたので、もう跡形もありません。

実家は元々ジジの両親の家でした。50年ほど前に同居を始め、1階は祖父母の居住空間、ジジとおママ世帯は2階で生活しました。でも二世帯住宅ではないので1階と2階は階段で繋がっています。

その後、私たちは祖父母を見送り、やがてジジが損害保険の仕事を始めるにあたって、1階を事務所として使いました。そのため、ジジとおママ夫婦はずっと2階で暮らしてきたのですが、ジジの足腰の事情もあり,今は1階だけで過ごすようになりました。

ジジに言わせると、

「おママが帰りたいのは、この2階の事なんじゃないか?」

なるほど。

おママは、たまたま私の後について2階に上がってくる事があるのですが、そんな時は大層喜びます。

しかし、時々おママ独りでも2階に上がるようですが、頻繁なことではありません。

おママは家の中でトイレに行こうとして迷うくらい認知力低下していますから、2階へ上がる階段を発見する事は容易ではないのでしょう。

 

部屋と部屋の境界

部屋と廊下の境

階段を挟んだ1階と2階

おママの認識では、それぞれが隔絶した世界なのでしょうか。そうだとしたら、家の中は得体の知れない不可思議な空間の集合体なのかも知れません。

 

外から見ると…

先日、私はおママと一番近くのコンビニエンスストアに行きました。

実家からそこまでは信号のない直線の1本道です。

帰り道に、おママは実家の建物が見えると、

「あ❗️あれだわ。」

と目を輝かせて指差しました。

少なくとも家の外観を見れば、まだおママは「自分の家」と認識できました。

 

それなのに、その「自分の家」に入ると、「自分の家」かどうか分からなくなる…。

不思議や不思議。

おママさん、家の中は伏魔殿じゃないから、安心して暮らしてね。

 

本日アップの貼り絵

今回は珍しくおママが自分で紙を選んで独りの時に制作した貼り絵です。

私の居ない日に、切れ端を集めた箱の中から選んで組み合わせたようです。

桃色の花の一部は(↓)この作品の残りだと思われます。

harienikki.hatenablog.com

こしあん」が貼ってありますが、これはなんなのでしょう。

それはわたしがカルディで買った「お餅の入った三色もなか」です。

私が気がついた時は、もう「こしあん」はありませんでしたが、(↓)こちらです。

「株式会社もへじ」の商品です。おママは喜んで食べていたので,美味しかったのでしょう。(^O^)v

moheji.co.jp

 

オネコさんが撮影してくれたのですが、初めはこのような構成だったそうです。(↑)

 

曾孫のモモちゃんが遊びに来てくれました。

 

最近のおママのお気に入りです。

(↓)小津和紙で購入した友禅紙です。



おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。

同じ形に切る

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(2021年3月19日 アルツハイマー認知症の診断から約14年1ヶ月)

 

お蔵入りしていました

この記事は1年ほど前に8割がた作成していたのですが、そのまま下書きに保存したままになっていました。

理由は今となってはよく思い出せませんが、たぶん忙しくて記事を書けない時のために取っておいたのだと思います。

 

テーマは「同じ形を切る」です。

1年前のおママは今より目も良く見えていましたし、ハサミも上手に使えていました。

しかし、同じ形を何枚も切るというのは、既に難しい作業でした。

同じ形に切りたい。

そのために、おママなりに一生懸命考えております。その様子を動画に撮れたので、私は下書きを作成しました。

今回の更新にあたり、1年前の写真や動画を見直して、おママのシッカリ度がかなり違うので愕然としております。(^◇^;)

 

「お題」を作りましょう

(↓)「まわりを切って、ここを切ろうかしら?」

真ん中を指さすおママ。

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(↓)電気屋さんからもらったカレンダーです。

絵はクロード・モネの『春』

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*「お題方式の貼り絵」と「お題パック 」について

一昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。その他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらってから、切り貼りを楽しんでもらうようになりました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。

 私が実家に行かない時でもおママが貼り絵に取り組みやすいように、「お題」と台紙にするハガキをチャック付きのビニール袋に入れておく。これが「お題パック」です。

 

(↓)この日の「お題」はこんな感じに揃えてみました。

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おママは先ほど切ったカレンダーと小津和紙で購入した赤茶色の千代紙を使うようです。

この千代紙は文様が浮き彫りになっており、今風に言えば3Dですね。

2017年5月下旬、おママ、オネコ,私の3人で小津和紙に行った時に買った千代紙です。それ以来、おママはお店に行っていませんので、私には懐かしい千代紙です。

 又連れて行ってあげたいけど、難しいかな…。(^◇^;)

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同じ形に切りたいの

生来、おママは器用な人です。しかも若い時からハサミは使い慣れている。

だから認知症の診断から十数年経ってもそのカットワークはなかなかなものでした。

しかし、同じ形を幾枚か切るとなると、昨年には少々難儀するようになっていました。

模様に沿って同じ形を切るのは比較的簡単ですが、例えば扇型など曲線が入ると途端に難しくなります。

それでも必死に、おママなりに考えて同じ形を切り出そうとしていました。

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<おママの制作動画①>同じ形に切りたい編

2021年3月19日 14:45〜(4分38秒)

おママは最初に切った扇形と同じ形に何枚か切りたいようでした。

こんな時、おママは最初に切った形を原型とし、紙に載せて重ねて切ります。

しかし、重ねて持っている間に指の加減で2枚はズレれてしまいます。

今回の紙は細かい色が重なり合っているので、重ねて切っていてもどこを切っているのか見分けがつかなくなったようです。

「ぜんぜん見えないのよ…」

それで、私は、提案してみました。

「こうやって裏返して切ったら、そうしたら見えるよ。」

原型は裏面は白なので、裏返して重ねると、切るところがよく見えるのです。

 

(↓)更に同じ形を切り進めるおママ。

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<おママの制作動画②>カットから構成編

2021年3月19日 15:03〜(1分50秒)

千代紙でも同じ大きさの三角形を切りたいのです。

今回は折り目をつけながら切っていきます。途中で床に三角形を一枚落としましたが、後でそれも拾って使っています。中心部の直角三角形になりました。

おママは試行錯誤を繰り返しながら構成をしています。(↓)動画終了時の構成案


しかし、どんどん変化していきます。

(↓)「こうしようかしら。」

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(↓)1分後、考えが変わり、「こうしようかしら。」

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(↓)糊付けをしながら、更に変化していきました。

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<おママの貼り絵制作動画③>構成編

2021年3月19日 15:24〜(2分33秒)

散々試行錯誤を繰り返しましたが、おママはまだ4つの扇型ピースの向きが気になるようです。下2枚を少し前に考えた案に戻しますが(おママにとっては記憶がないから新たな案)上2枚をそれに合わせることができません。

 

しかし、動画終了後の糊付けの時にはだいたい揃えられたので、おママ自身もその微妙な違いに気づけたのでしょう。

 

1年以上前のおママの動画を見ていると、この1年の認知力の差は大きいです。

も、やはり動画は撮影していて良かった。

私なりに認知症の症状の進み具合を確認できますから。

そんなことを思いながらこの1年前の下書きを仕上げました。(^O^)

 

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おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

おママ、突然母になる &「やることをするということを、ちゃんとしないとダメなのよ」

(2022年2月7日 アルツハイマー認知症の診断から約15年)

 

きれいに折れました

先週、おママはデイサービスで折り紙をしました。

なかなか上手にできて、スタッフさんに褒められたそうです。

「芙貴子さん、きれいに折れましたね。おうちに持って帰ってくださいね。」

そして持ち帰ったのがこちらです(↓)

本当ににしっかり折れています。私も感心しました。

これはなんという折り紙なのでしょう。鶴のように見えますし、孔雀のようでもあります。ネットで調べたら「祝い鶴」の簡略形のようです。

 

kantan-origami-kyoushitsu.com

origaminojikan.com

昨日、私が実家へ行った時、「祝い鶴」は、ダイニングテーブルの上に飾られていました。

そして、おママは目にする度に喜んで手にとり、お盆の上やティシュボックスの上に乗せて眺めていました。

 

「これいいわね。」

 

しかしながら、おママには自分で折ったという記憶は全く無いようです。

ジジから

「あなたが作ったんですよ。」

と言われても、半信半疑な顔をしていました。

それでも気に入ってはいるのでしょう。何度も繰り返し手に取り、その都度笑顔で「これいいわね」と言っていましたから。

 

ドールセラピー?

しかし、昨日のおママは「これいいわね」だけではなかったのです。

夕方の時分に、私が夕食の準備の合間におママの様子を見ると、

手にした「祝い鶴」をさすったり、更に折り目をつけたりしながら、しきりに話しかけていたのです。

 

「そうなの?そうね。」

「あなたもたいへんね。そうなのね。。」

「ふんふん、そうなのねぇ、あらそう。」

 

そのおママはとても優しそうで穏やかな表情をしていました。

まるで「祝い鶴」の話を聞きながら相槌を打っているようにも見えました。

「あなた、それで、おなかはすいたの?」

「そう、じゃぁ、ごはんにしましょうね。」

 

おママはまるでお母さんのようでした。

小さな我が子に接するように「祝い鶴」に話しかけていたのです。

おママの内面にはまだ「お世話しよう」という気持ちが強く残っているのだと思いました。

 

認知症の高齢の方がお人形やぬいぐるみに話しかけたり撫でて可愛がると「ドールセラピー」の効果があるそうです。心の癒しにもなるし、認知力やコミュニケーション能力を高めるという話は聞いたことがあります。

おママが自分で折った「祝い鶴」に母親のように話しかける姿を見て、私は

「これがドールセラピーということなのかな」

と思いました。

 

www.mcsg.co.jp

私は、おママが「祝い鶴」に触れながら母の顔に戻っていくの見て、いたく感動しました。

 

しかし、考えようによったら、おママさん。

語彙は減っても「お腹が空く」「ごはん」という言葉や単語の使い方は完璧ですね。

もしかしたら、おママ自身が腹ペコだったのかしら?

それを「祝い鶴」と共感しようとしていたのかも知れませんね。(^◇^;)



本日アップの貼り絵

「お題方式の貼り絵」です。

*「お題方式の貼り絵」と「お題パック 」について

一昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。その他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらってから、切り貼りを楽しんでもらうようになりました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。

 私が実家に行かない時でもおママが貼り絵に取り組みやすいように、「お題」と台紙にするハガキをチャック付きのビニール袋に入れておく。これが「お題パック」です。

 

この日(2月7日)の「お題」はこちらです。

偉そうに「お題」とか言っていますが、何のことはない。今までおママが気に入って使い倒してきた紙の切れ端を集めてきただけです。(^O^)

貼り絵を始めるにはちょっと遅い時間だったので、おママの気の向くまま貼ってもらおうと思いました。(↓)

早速始まりました。

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<おママの貼り絵制作動画①>構成編

2022年2月7日 15:30〜(2分29秒)

全体的な構成を決めています。

おママは楽しそうに指を動かしながらピースを配置していきます。

途中で妙なことを言っておりました。

マ「これにしなさいよって、お父さんにいわれて…。」

チ「お父さんに言われたの?」

誰だそれ⁉️

この時のおママにとって「お父さん」って誰なのでしょう。ジジなのか、おママが子供の頃に亡くなった実父なのか?よく分からなかったです。

(↓)紙を追加しるそうです。やはり手にするのはお気に入りの柄です。

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<おママの貼り絵制作動画②>

2022年2月7日 15:51〜(4分22秒)

おママは小さいピースをこのような感じに配置しました。(↓)

そして動画の冒頭から糊付けが始まります。

後半、おママは難しいことを言っておりました。

マ「やることをするということを、ちゃんとしないとダメなのよ。」

チ「やることをするということを、ちゃんとしないとだめなんですね。すごいですね。」

実に回りくどい表現ですわ。(°_°)舌を噛みそうだ❗️

チ「私はやる事をちゃんと出来ませんのよ。」

マ「ほんと?」

そんな雑談をしながら、完成しました。(^O^)v

 

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*おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。