アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

長い旅路

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(2021年2月21日 アルツハイマー認知症の診断から約14年)

 

気の毒なジジ

この季節、天候が落ち着きません。

今年のゴールデンウィーク、東京の天気は晴れが今日まで。明日から崩れやすいとか。

ちょっとの外出でも油断ができませんね。

 

昨日(2021,5月3日)に実家へ行くと、私の顔を見てジジが何やら言いたいようです。

 

「昨日、糊がなくなったので、コンビニに2人で行ったんだよ。」

貼り絵に使う糊です。

幸いなこと、実家から真っ直ぐに100mほど歩くと、大きなコンビニがあります。

最近、2人だけで駅前に行くのが大変になってきたので、そこで買い物を済ます事が多いとか。

「日曜日は急に雨が降ったでしょ。

買い物を済ませて、店を出たら、ポツポツ雨が降ってきてさ。」

往きは良い良い、帰りは怖いですね。(°▽°)

ジジは足弱でシルバーカーがないと外歩きは辛いのです。もちろん走れんません。

それで二人とも近場の外出なので傘を持っていません。

持っていても、シルバーカーを押すジジには傘を差すのは不可能。

「あら気の毒。それでどうしたの?」

 

なんと、おママったら❗️

 

「あなた❗️そんなに遅くちゃダメじゃないの❗️」

とジジを急かし、急ぐことができないジジに業を煮やして言い放ったらしい。

「そんなら、私は先に行くから❗️」

ジジが「えっ」と思った瞬間に、

おママは買ったお菓子や糊の入ったシルバカーをジジから奪って、

ガーーーーーっと押しながら一目散で家まで走ったのです。

おそらく、急に雨が降り出してパニックになったのでしょう。(°_°)

 

気の毒なジジは頼りのシルバーカーもなく、雨の中一人でとぼとぼ歩いて帰ったそうです。

でも、おママは鍵を持っていません。流石にジジが心配になったのか、家の手前の角でジジをじっと待っていたようです。

だから、おママさんは走っても、ジジと同じ時間、雨に濡れてしまいましたとさ。

 

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この話を聞いて、私は思いました。

まず、ジジが雨の中で転ばなくて良かった。

途中に1箇所だけ信号のない交差点があるのですが、走るおママが車に跳ねられなくてよかったです。

急にシルバーカーを押して暴走する老婆に飛び出されようものなら、大概のドライバーは絶対に避けられません。そんな事になったらお互い悲しいですもの。(T_T)

 

今回はおママも慌てたのだと思うけど、いつもは(↓)こんな感じで労りあっています。

 長い旅路の終盤を二人で健やかに過ごしてもらいたいものです。(^_^)

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 本日アップの貼り絵

「お題パック」による貼り絵です。

2月の後半、私が半月実家へ行かれなかった頃の作品です。

 

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作り溜めた「お題パック」の中で、(↓)これらを混ぜこぜに使ったようです。

 

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*「お題方式の貼り絵」と「お題パック 」について

一昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。その他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらってから、切り貼りを楽しんでもらうようになりました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。

 私が実家に行かない時でもおママが貼り絵に取り組みやすいように、「お題」と台紙にするハガキをチャック付きのビニール袋に入れておく。これが「お題パック」です。

 

 「お題パック」作りにはおママも参加しました。(↓)

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 船の写真は旅行会社のパンフレットから切り抜きました。

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 この貼り絵をみると、とても楽しそうな船旅になったようです。

  

おママの貼り絵を見て下さり ありがとうございます。

懺悔の値打ちもない⁉️

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(2021年2月25日アルツハイマー認知症の診断から約14年)

 

懺悔

私は優しい娘ではないのです。

ええ…。かなりイジワルかも知れません。(*_*)

昨日もやってしまいました。

キツーい物言いで、おママを怒らせてしまいました。

そして、我が身に降りかかるブーメラン。

気が重いです。

 

昼食時のいざこざ

昼食の支度の時、いつも私は気が急いています。

朝が割と早いジジとおママです。13時をあまり過ぎてしまうと、お腹が空いて萎れてきますから。

バタバタとテーブルに三人分のお皿を載せて盛り付けをしようとしますと…。

いつもの事ですが、おママが私の邪魔をします。

 

私は手早くするには、3枚の器を1箇所にまとめて、サラダやおかずを盛り付けてから、各自の所定の位置に配った方がやり易い。

しかし、おママは、私がこれから盛り付けをしようとしているお皿を、各々座る位置に配膳してしまうのです。

 

「まだ、盛り付けてないから、動かさないでください。」

「はーい。」

おママはお皿を見ると、すぐに動かしたがるのです。

 

お手伝いをしたい。

参加したい。

そんなおママの気持ちもわかりますよ。

 

でも、私がフライパンから熱いおかずを盛り付けしようとしているその瞬間にだって、おママはパッとお皿を動かそうとするのです。

熱いおかずがおママの手にかかったら、こぼれたら、危ないじゃないの。

 

「触らないでください❗️」

「はーい…。」

 

しかし、おママは物事をほんの10秒以内で忘れてくれます。

だから、これが繰り返されるのです。

 

キッチンで全て盛り付けてからダイニングテーブルに運んだら良いのでしょうが、

あいにくキッチンにそのスペースはありません。

熱々の汁物は流石にコンロの横で盛り付けますが、20センチくらいのお皿を3枚並べるのは難しいのです。

昼ごはんの片付けは簡単にしたいから、結局大きめのお皿に数品盛り合わせています。

手抜きをしたい、そんな私がいけないのかも。

 

4月9日金曜日の昼

盛り付けようとしている瞬間に、皿が動かされてしまう。

「まだ、盛り付けてないから、動かさないでください。」

「はーい。」

昨日はそれが5回ほど繰り返されたのです。

 

最後の方は私もキレ気味になりました。

「もう、いいから❗️触らないでください❗️」

語気を荒げて叫んでしまいましたよ。

すると、おママの「はーい」も重く暗く沈みました。

 

その直後に、おママの方も怒り爆発。

「わたしは、なにも、していません❗️」

そうね。おママは10秒前の自分の行動を覚えていないから仕方ない。

「そんな、そんなことを、いうんなら、

もう、わたしは……。」

おママは言葉が出てこなくなったのでしょう。

「それで、お母さんはどうするの?」

「そんなら、もう……、

よそに行っちゃうから❗️」

「ふーーん。なるほど…。」

「そうよ。」

側で一部始終を見ていたジジは、さぞや肝を冷やした事でしょう。

 

その後、私は何食わぬ顔で予定通りおかずを盛り付け終えました。

そして、三人で「いただきます」をすると、

おママはほんの少し前の怒りを忘れて、もう「美味しいわね」とか言いながら、ご機嫌で食べていました。

 

ホッとしましたわ。

でも、私は認知症の母親に「もう、他所に行っちゃうから!」とまで言わしてしまった事を後悔しました。

もう少し、私の心に余裕があれば、おママはこんな事を言わずに済んだのに。

ずしんと自己嫌悪の沼に落ちていきました。

おママはすっかり忘れるから良いですよ。

 

昼食後、ジジは玄関のおママには開けられない鍵を掛けていました。

「おママが出て行ったら大変だからね…。」

 

これまで徘徊の症状がなかったので、その鍵はいつも夜間の防犯の為に掛けているのですが、ジジは先程のおママの発言に危機感と恐怖を覚えたのでしょう。

 

おママはすっかり忘れるから良いですよ。

 

でも、私に心の余裕が無かったばかりに、ジジに余計な心労をかけてしまった。

私は帰るまで重い気分を引きずってしまいましたわ。

反省…。 

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                                         子供の喧嘩に見えなくもない。(^O^)

本日アップの貼り絵

 荒ぶるおママのイメージに合うかも知れません。

そんな熱情を感じさせる作品なので、選んでみました。

2月に私がまとめて作った「お題パック」から製作されたようです。

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*「お題方式の貼り絵」と「お題パック 」について

一昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。その他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらってから、切り貼りを楽しんでもらうようになりました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。

 私が実家に行かない時でもおママが貼り絵に取り組みやすいように、「お題」と台紙にするハガキをチャック付きのビニール袋に入れておく。これが「お題パック」です。

 

 

マーブルペーパーの不思議な形はおママが自分で切ったものです。

この時に生まれました。(↓)


www.youtube.com

 

私は実家に行かれなかった時期でしたが、オネコさんが写真を撮っておいてくれました。

(↓)糊付け前の構成段階。

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 (↓)糊付け開始。

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 (↓)元のデザインに戻れるでしょうか?

オネコさんはこの時点で自宅に帰ったそうです。

「出来上がりは見ずに帰ってきたから、どうなったかな〜」

とLINEを送ってくれました。

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完成作品を見て、オネコさんが一言。

「あれが、こうなっちゃったのーーーー❗️」

 

私はこの作品、強いエネルギーを感じてとても好きです。(^○^)

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

表と裏

 

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(2021年1月8日 アルツハイマー認知症の診断から約13年11ヶ月)

 

緊急事態宣言から1年

 4月に入ってから、去年の事をあれこれ思い出しております。

最初の緊急事態宣言が発令されたのは2020年4月7日でした。

 

得体の知れない疫病が世界中を席巻しつつあった。

ニュースで流れる海外の医療崩壊した状況。

同じ事がいつ日本でも起きてもおかしくない。

あの頃は不安で不安でしょうがなかった。

 

その前から学校は休校、一般企業ではリモートワークがまだなかなか進まず、否応なく人々は不安のどん底に落とされていました。

マスクと消毒薬は手に入らず、スーパーから保存の効く食品が消え失せました。

その中で、懸命に不織布のマスクを煮沸消毒しながら繰り返し使ったり、布マスクを工夫して作ったり、消毒液を家庭用漂白剤を薄めて代用してみたり、工夫をしながら生きていました。

 

我が家は東京屈指の観光地に隣接しています。

外国人観光客が消え、日本人の買い物客が消え、いつもは平日でも賑わっていた街が死んだようになりました。

昼なのに閑散とした浅草寺仲見世。あの光景はかなり衝撃的で、一生忘れることはないと思います。

 

当時、癌闘病中だった義母クレバァが末期に入院するはずだった病院は、大規模クラスターで閉鎖されてしまったのです。在宅で日々悪化していくクレバァと向き合う日々は、私にとって緊張と不安でいっぱいいっぱい。まさに溺れかかる寸前の闇雲にもがいている心境でした。

 

あれから1年。

東京の新感染者数は当時より多いです。

今も不安といえば、不安です。

 

この1年、コロナの最前線の医療機関や保健所で働く方々の御尽力と、自分たちで出来る予防策をとってきた日本人のお陰で、なんとかここで踏み止まっているという状況だと思います。

コロナに打ち勝てた状態ではないし、まだワクチン摂取も進んでいない。

油断はできないし、完全にコロナ前に戻るわけにもいかない。

 

でも、コロナとの戦いはまだまだ長期戦になりそうです。

各人が最善の予防策をとりながらも、活動していかないと、生きていけない。

 

これからも、感染予防のために出来ることをやり、三密を避ける心構えは忘れない。

そして、気を付けながら活動していく。

この、相反するような2つの面を心に持ちながら、生きていきたいと思っています。

(^。^)

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本日アップの貼り絵

 1月8日の午後。

おママはぼんやり気味で、今ひとつはっきりしません。

(°▽°)

 何気におやつの個別包装紙で鶴を折ろうとしていましたが…。(↓)

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何か貼り絵の材料になるものはないかな…。

私はそんなことを思いながら、おママの作業机を物色していますと、

見つけたのです❗️

良いものがありました❗️(↓)

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 直角三角形が2つ。それも同じように二つ折りになっていました。

おママったら、いつ、この紙を切って二つ折りにしたのでしょう?

もしかしたら、かなり前かも知れません。

私がそう思ったのは、一昨年にオネコが元になる紙を持ってきた記憶があるからです。

その当時、私は記録として撮影しておいたから確かです。(↓)

 

「松竹歌舞伎会」の会報誌の表紙です。

 

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www.shochiku.co.jp

「表紙が綺麗だから、使ってね。」

オネコがそう言ってくれたのですが、それきり行方不明になっていました。

 

それで、2年以上の時を経て、「お題」にしてみました。

三角形の大きさは写真の端にハガキが映り込んでいるので、なんとなくお分かりになるでしょうか。そんなに小さい物ではありません。 

 

リバーシブル

下の写真ですが、上が表面、下が裏面です。

どうやら、表紙の裏側はチョコレートの広告だったようです。

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(↓)おママは早速、直角三角形を半分にし、さらに半分に切りました。 

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そして、並べて構成し始めました。

表も裏もそれなりに綺麗です。おママはどっちを優先して使うかしら?

どうも、ごちゃ混ぜのようです。

おママの気分次第ですね。 

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 糊付けをしながら、デザインはどんどん変化していきます。

 

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 表の「梅」と 裏の「チョコレート広告」が違和感なく共存しているのが面白いです。

おや?

梅の花を切り抜いて、どこに配置するのでしょうか? 

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 (↓)おママは中央に青い色を貼りたいようです。

船の絵を検討していました。

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 実際に貼ったのは「シュガーバターの木」の包装紙の一部でした。

(o^^o)

 

 おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

バンザーイ❗️

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(2021年2月5日 アルツハイマー認知症の診断から約14年)

 

できたーー❗️

先月、私が実家に行くと、ジジが嬉しそうに言いました。

「おママがね。デイサービスでジグゾーパズルなら集中してやるんだよ。」

そうですね…。

ジジと二人で通所しているデイサービスでは、皆さんと歌を歌ったり体操をしたりするのは好きなようですが、じっと一人で取り組むのは余り好きでないようです。

その中でも、ジグゾーパズルならよく取り組むという話は、これまでもスタッフさんからも聞いています。

私からすると、「何を今更❗️」と言う感じです。

 

しかし、ジジの笑顔は別のところにありました。(^。^)

 

「この間ね。面白かったんだよ。

20ピースぐらいのジグゾーパズルを熱心に一人でやっていて、

最後のピースがピタッと嵌った瞬間に

『わーい❗️バンザーイ❗️』

って、両手をあげて、大きな声を出して、喜んでいたんだよ。」

 

「ほう❗️」

それを聞いて、私も思わず声をあげていまいました。

 

ジグゾーパズルの醍醐味はピースが吸い付くように嵌っていく瞬間。

あの快感だと思います。

その繰り返しの終着点は格別です。

最後のピースが嵌った時の達成感たるや、至上の喜び。

 

昔、と言っても40代から50代の頃ですが、おママはジグゾーパズルが好きでした。

1000ピースに取り組んだら、「今度は3000ピースをやりたい❗️」

そして、出来上がった時は、確かに「やったー❗️」と両手をあげて喜んでいた姿が、今でも目に浮かびます。

 

その達成感って、認知症になって久しい現在でも、しっかり残っているのですね。

そして、何よりビックリなのは、「バンザーイ❗️」と言って喜んだ事です。

言葉を失いつつあるのに、よく「万歳」が出たものです。

大きな達成感が、海馬の奥から、ややクラシカルな喜びの言葉を、掬い上げてくれたのでしょうか。

真相はわかりませんが、いづれにしても、「おママ、バンザーイ❗️」

こんな小さな達成感を積み重ねていかれたら良いですね。

 

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本日アップの貼り絵

本日のテーマに合うと思い選んでみました。

2021年2月5日の午後。

私は「お題パック」作りに悩んでいました。

そんな時の奥の手は、今までおママが切りためていた紙の切れ端などを組み合わせる事。

 

そして、何やらいっぱい詰まった透明の袋からゴソゴソ出してみますと、こんなに(↓)色んな切れ端が出てきました。(^O^)

しかし,私…。

こうなったら、こうなったで収拾がつかなくなり、悩みが深まってしまいました。

ふと側を見ますと、おママは二つ折りにしてあるトイレットペーパーを開いていました。そして、その間から細かい紙片がたくさん出てきたのです。 

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 「あらーー。」

おママは嬉しそうに、それらを包んであったトイレットペーパーの上で構成し始めました❗️(^O^)  (↓) 

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 私は慌てて台紙にしているハガキをおママに渡しました。

「せっかくなら、トイレの紙の上じゃなくて、ハガキの上にしましょう。」

するとおママったら、

「別に良いのよ。大丈夫だから。」

何が良くて,何が大丈夫なのか?私にはわかりませんわ。(^◇^;)

 


www.youtube.com

<制作動画①> デザイン編

 2021年2月5日14:38か〜

細かいピースを組み合わせるのって、楽しそうです。

 

大体のデザインが決まりました。(↓)

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 しかし、いつもの事ながら、糊をつけているうちにせっかくにデザインが壊れてしまうので、刻々と画面は変化し続けます。

 

<制作動画②③>糊付け編

2021年2月5日14:44〜

制作動画②は14分間ほどある長い動画です。糊を付けながら、おママはピースを持ち上げた途端,どこへ戻すのか忘れてしまうのです。チャーコに確認する事もあります。


www.youtube.com

 

 


www.youtube.com

制作動画③は初めの方でおママとチャーコがちょっと険悪になっています。原因はカエルの付箋が収められている台紙をおママが切り取って貼り絵に追加したからです。

私はせっかくのカエルの付箋がバラバラになるのが嫌だったので、

「それ、切られても困るの!」

と抗議しましたが、おママは「大丈夫よ‼️」と無視。

まぁ、結果的にはおママの言う通り大丈夫だったので、私も大人げなかったです。(°_°)

反省。

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すったもんだはありましたが、完成できて良かったです。(↓)

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*「お題方式の貼り絵」と「お題パック 」について

一昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。その他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらってから、切り貼りを楽しんでもらうようになりました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。

 私が実家に行かない時でもおママが貼り絵に取り組みやすいように、「お題」と台紙にするハガキをチャック付きのビニール袋に入れておく。これが「お題パック」です。

  

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 おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

オブラートと薬包

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(2021年3月1日アルツハイマー認知症の診断から約14年1ヶ月)

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(2021年3月1日アルツハイマー認知症の診断から約14年1ヶ月)

 

器用だとは思います(^◇^;)

一般に、認知症が進んでくると、

食品と食べられない物の区別がつかなくなると言われます。

幸いな事に、おママはまだ食べられない物を実際に口に入れたことはありません。

慎重派なのでしょうか?(^O^)

警戒して食べない傾向があります。しかも、少しでも硬い物は食品であっても口から出して残してしまいます。(°_°)

 

3月1日(月曜日)の夕方、

私達は昼間スーパーで買ってきた袋入りのゼリー菓子を食べていました。

それは干し柿の味のゼリーで、一粒づつオブラートで包まれて個別包装になっています。

「あら、美味しい❗️買って大正解だったわね。」

なんて言いながらおママの手元を見ると、

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おママはオブラートを包装材だと思って丹念に剥いているではないか⁉️

「剥かないで、そのまま食べられるわよ。」

「え……?」

「オブラートだから、食べられるのよ。体の中で溶けるから。」

私が何を言っても、おママは我関せず。それより私の言葉はほとんど理解できていないのかもしれません。

1分もかからずオブラートをゼリーから剥がして、ゼリーは口の中へ。そしてオブラートは畳んでゴミ箱へ。(^O^)

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www.tsukushiya.co.jp

(↑)こちらの会社の商品です。

 

いやはや…。おママは本当に器用ですわ。

ただ、食品を食べられないと考えてくれる分には、まだ安心です。危険はありません。

その逆になると、問題ですね。

実際、糊を牛乳に入れようとしたり、ケッチャップを糊と間違えて貼り絵をしているのですから。

(今後も注意深く見守りを続けなないとね…。)

 

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オブラートと言えば❗️

そんなこんなで私の脳裏に蘇ってきたのは、円形のオブラートです。

 

まだ私が子供の頃、近所の内科では、お薬は薬包紙に包まれた粉薬で処方されていました。院内で薬剤師の免許を持つ先生の奥さんが、一包一包、丁寧に包んでいたのです。

 

昭和40年代後半から50年代前半のことでした。

 

薬袋を開けてみると、

白い薬包が寸分違わぬ同じ大きさと形に折られているのです。

私は子供心に美しいと感じました。

薬を飲んだ後、もう一度折り目に沿って折り直す。

これは風邪を引いた時の唯一の楽しみでした。

 

でもね。粉薬は飲みにくいのです。昔の薬は今より苦かった。

小学生になっても、私はとても粉薬を飲むのが下手だったのです。それで、おママは薬局で円形のオブラートを買ってきました。

しかし、これがまた、上手く包めないのです。

包めたとしても、口に入れた途端オブラートが裏顎に張り付いてしまいました。

むせるは、粉薬を吹くは…、より一層悲惨な状況となり、オブラート作戦は取り止めとなりました。(T_T)

おママも私もオブラートには、こんな苦い思い出がありました。

しかし、おママは覚えていないだろうなぁ。

 

因みに私がアズキの子育てをしていた時は、

大匙に粉薬を出し、ぬるま湯を足して湿らせて、小さなアズキが泣こうが叫ぼうが、

一気にその口に流し込んであげましたわ。(^O^)v

 

今は、お子さん用に粉薬を飲み易くするためのゼリーが販売されています。

パウチ状のゼリーをスプーンや容器に出して、粉薬と混ぜ合わせるのでしょう。

むせる心配がないだけでもストレスフリーですね。(^O^)

 

薬包の折り方

昔の薬包って、どんな風だったかなぁ。

私の掠れた記憶をネットの情報で補完して、やってみました。(↓)

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現在、粉薬は一包づつ袋入りになったので、ついぞ見かけなくなった薬包。

今折ってみると、よく考えられています。

粉が漏れない形状です。しかも、幾包かをまとめられるから、薬包は袋の中でバラバラになりません。

昔の人の知恵と手仕事の温かさを思い起こしながら折りました。

 

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     「お薬飲んだら、直ぐに布団に戻りなさいよ。風邪治らないわよ。」

 

本日アップの貼り絵

このオブラート事件と同じ日に制作された作品です。(^O^)

正確に言えば事件の直前でした。

(↓)今回は「お題」というわけではなく、たくさんある千代紙の中から、おママが興味を持った物を中心にしようと思いました。

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www.youtube.com

<制作動画>

2021年3月1日 16:09〜

綺麗な紙を見ると、おママの気分は上がりますが、どれを使うかという事になると、なかなか決められません。それでも、おママなりの紙へのこだわりや思いをかたろうとしています。(^O^)

青系の千代紙は「男」だそうです。

おママの記憶の中に「青系は男性の色、赤系は女性の色」というような固定概念が生きているのが不思議だし、興味深いことだと思いました。

 

(↓)これらの千代紙を使うそうです。

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(↓)なんだかとても楽しそうです。

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(↓)デザインは少しづつ変化しています。(^O^)

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千代紙はこちらで購入しました。(↓)

www.ozuwashi.net

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

ツルツルは厄介者

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2枚目(2021年1月11日アルツハイマー認知症の診断から約13年11ヶ月)

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1枚目(2021年1月11日アルツハイマー認知症の診断から約13年11ヶ月)

 エイプリルフール

本日は4月1日。

エイプリルフールは日本語では昔「四月馬鹿」だから

「1年で1度だけ嘘をついて良い日です。」

子供の頃に、私は誰からともなく、そう聞きました。

それで、小学生の頃は友達同士で他愛もない嘘を言い合って笑っていましたから、実に牧歌的な子供時代を過ごしたと思います。

 

しかし、大人になってからは全く4月1日に嘘をついた記憶がありません。

すぐ嘘とバレて気の利いた笑い話に出来る嘘って、なかなか思いつかないものです。

大人になると下手な嘘はつけません。

かと言って大きな嘘をドーンとぶちかます勇気もありません。

なんか、笑える楽しい嘘ってないものかしら?

そんな事を悶々と考えながらブログに向かっております。(^O^)

 

あ、本日の記事のタイトルは、あくまで真実。全く嘘はございません。(^◇^;)

 

ツルツルの1枚目

2021年1月11日の昼。

私が実家に到着すると、おママはダイニングテーブルで何やら熱中しておりました。

ちょきん、ちょっきん。

おママが切っていたのは数日前に駅前のスーパーで買ったパンの袋のようです。

よく見ると、青山のKINOKUNIYAのロゴマークですね。駅前のスーパーにはKINOKUNIYAのパンが入っていて、ジジの好きなあんパンを買った時のでしょう。

しかし、これはポリ系の包装材です。

(ツルツルかぁ…。)

糊をつけても剥がれやすい。

(どうして、よりによって、おママはこれに興味を持ったかな…。)

私はちょっと閉口しましたが、

おママが興味を持った物は尊重したほうが良いように思います。

それで、私はハガキを用意したのですが、直ぐに昼食となり、おママはこの時点で貼り絵に仕上げることはできませんでした。

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 (↓)こちらのページでKINOKUNIYAのロゴマークが見られます。

www.e-kinokuniya.com

 

 昼食後、おママは再び自らKINOKUNIYAのロゴマークに取り組み始めました。

余程、おママはこの茶色地の白抜きマークに御執心な様子。(↓)

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 (↓)3つの大きな正方形を中心にして、おママは構成を吟味していました。

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 若干、変化しながらも、順調に完成しました。

 

ツルツルの2枚目

この日のおママは意欲的でした。

1枚目が終わったら直ぐに2枚目に取り掛かりました。私が自宅から持ってきた淡い色の折り紙にも関心を示していました。それで、私が三色出してあげると、まずおママが最初部手にしたのはピンクでした。

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 ブルーも周辺に配置するようです。(↓)

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www.youtube.com

 <制作動画>

2021年1月11日14:55〜。
糊付けの途中から仕上げまで。

 

こんな感じになりました。(↓)

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私はツルツルした素材は極力「お題」から外すようにしています。

アラビックヤマト糊で付けると一旦は定着しますが、乾くと少しの衝撃で剥がれ落ちるからです。

そのため、なるべくおママの目につくところにはポリ系の包装材は置かないようにしていたのですが、この日のように自ら興味を持って切り始めては、

「ツルツルは厄介者❗️」

とは、私も言えません。

洒落たロゴマークですし、おママが好むのも無理はないですものね。

まずは剥がれる前に写真が撮れてホッとしております。(^。^)

 

おまけ


www.youtube.com

同じ日に撮影した動画です。

昼食の後片付けの様子です。

あらかじめ、私が洗剤をつけて洗い、おママには濯ぎ洗いを担当してもらいました。

水切りカゴに食器をどう載せるか?

おママなりに考えてやっています。考えるのは良いのですが、おママはお湯を出しっぱなしにしています。私は撮影しながら(お湯がもったいない‼️)とヤキモキしていました。

私が側に立っているので、おママはいつもより幾分丁寧に洗っているような気がします。(^O^)

 

harienikki.hatenablog.com

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

月末企画❗️今月のイチ押し‼️(2021年3月版)一石二鳥の嬉しさよ❗️

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(2021年3月12日 アルツハイマー認知症の診断から約14年1ヶ月)

 

 サクラサク、そして…

年度末です。

環境が変わったり、進学や就職で新たな船出をする方々も多いと思います。

コロナ収束の出口も見出せない世の中ですが、

新たな出発の先に、皆様のご健康とご多幸がありますように。

そう願ってやみません。

 

再度繰り返します。

年度末です‼️(°_°)

恐ろしいことに1年の4分の1は過ぎ去ろうとしているのです。

年度が明けたら、ゴールデンウィーク、梅雨になって、クレバァの1周忌がきて、

夏になって秋になって、今年も終わりなんですよーーーーーー‼️

年度が明けたら、月日は怒涛のごとく過ぎ去ってしまうものなのです。

ゔぉーーーー❗️(←チャーこの雄叫び)

 

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一度描いてみたかったムンクの叫び。一応模写しました。(^O^)



今月のイチ押し‼️とは

このシリーズはその月におママが制作した貼り絵の中で、私やオネコが1番気に入った(面白いと思った)作品をご紹介するものです。

「月末企画❗️今月のイチ押し‼️」というカテゴリーがあるので、もし、ご興味があれば、他の月の「イチ押し」もご覧下さいませ。m(_ _)m

 

毎月、オネコと私が「今月のイチ押し‼️」を選ぶ判断基準は⬇️こんな感じです。

 

①綺麗もしくは興味深い作品。

②制作エピソードがある。

③制作途中の写真があれば尚良し。

④おママの独自性が強い作品 

 

2021年3月版の「今月のイチ押し」はどうでしょうか?

①〜③に当てはまるような気がします。

 

 3月29日の段階で、おママは今月31枚の貼り絵を制作しました。

枚数的には多い方だと思います。

おママに気分次第の話ですから、集中して何枚も制作する日もあれば、何日もやらない場合もあります。

しかし、平均すると1日1枚のペースです。

おママ、よく頑張りました

 

 おママが貼り絵制作に向かうのは、

私が「一緒に遊びましょう」と誘う時か、

ジジが私の用意した「お題パック」をおママに渡して勧めるか、

もしくは、稀に自ら手直な紙で切り貼りするかです。

 

3月は個性的な作品が多かったような気がします。

綺麗というよりは現在のおママの気分が良く顕れていたのかも知れません。

「これで出来上がり」

それをおママ自身がしっかり決められなくなってきました。

際限もなく、どつぼにハマっていくのです。私はおママのブレーキ役になりそうです。

 

こんなに喜ぶなんて

「お題方式の貼り絵」です。 

*「お題方式の貼り絵」と「お題パック 」について

一昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。その他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらってから、切り貼りを楽しんでもらうようになりました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。

 私が実家に行かない時でもおママが貼り絵に取り組みやすいように、「お題」と台紙にするハガキをチャック付きのビニール袋に入れておく。これが「お題パック」です。

 

「最近、千代紙率が高いしなぁ。」

私は少し気分を変えたかったのです。

それでこの日(3月12日)は、昨年入手した包装紙を出してみました。

親戚にお歳暮を送ったついでに、実家の分も買ったお菓子のです。

ジジ、おママ、オネコと4人で美味しく食べた後に、こっそり閉まっていた隠し球

(^O^)

 こちらです。(↓)シュガーバターの木は重くないし(重量)美味しいから、仕事をしていた時は手土産として喜ばれました。

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www.sugarbuttertree.jp

 

 (おママが好きそうだな)

そう思っていたら、案の定です。

おママは見るなり嬉々として目を輝かせていました。

「まずは、この真ん中のを切り抜いてみましょうよ。」

私のそんな提案にやる気満々でハサミを手にしました。


2021年3月12日15:32〜 <おママの貼り絵制作動画①>

<制作動画①> 2021年3月12日15:32〜

主たるオーナメントを切り抜いています。

紙をハサミで切る音って、良いものですね。

 

 (↓)ついでに真ん中の円をくり抜きました。この作業はおママの得意技です。

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(↓)出来た‼️

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(↓)4分割して強引に1枚のハガキに収めようとしています。

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2021年3月12日16:10〜 <おママの貼り絵制作動画②>

<制作動画②>2021年3月12日16:00〜

糊つけ編。途中でどう貼るか忘れたりして…。(^◇^;)

 

(↓)周囲の飾りのためにおママが選んだのは、お気に入りの千代紙でした。

やはり好きなものに手を出すのですね。

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 (↓)「こんな風にしようかしら」

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 (↓)この千代紙の色違いを使いました。

今現在、赤と紺はもうありません。

水色と今回使った緑が少し残っているくらいで、本当におママは繰り返しよく使いました。ここ2年ばかり小津和紙で見かけないので、完全に使い切る前に買い足す事ができたら良いのですが…。(^O^)

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そんなこんなで、

食べて美味しい❗️貼り絵をして楽しい❗️

この「一石二鳥の嬉しさ」を今月のイチ押しに決定‼️

👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏

 

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。