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アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母が作った貼り絵たち。

5月のヘビーローテション

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   (2017年5月5日 アルツハイマー認知症の診断から約10年3ヶ月 )

 

  な〜んだ、おママも好きだったのね。

   GWの初めの方に、私はアズキと『草間彌生展 わが永遠の魂 』を観に行きました。

元々、私は「様」を付けるくらい草間彌生様が大好きです。興奮のうちに展示を観終えて、グッズの長蛇の列にも並びましたわ。(笑)

それで購入したのが折り紙です。『わが永遠の魂』の4点が入っています。⬇️

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嗚呼❣️こうやって並べただけでも、美しいですね〜〜。もう〜素晴らしいですね〜。

(ほとんど信仰か⁉️(笑)

済みません。集合体が嫌いな方はごめんなさい。)

 

  「お母さん。これ、お土産です。」

とおママに手渡して、一緒に中を見たのです。

「いいわね〜」と言ってくれたのも束の間で、おママはさっさと引出しに入れてしまいました。

(気に入らなかったか〜。)

まぁ、昔からおママと私の好みは違うから仕方ないさ。

そう諦めてから数日後、ジジの話ではおママはこの折り紙の存在に気がつき、

「これはどうしたんだろう。使っても良いのかしら?」

と聞かれたそうな。ジジは私が持ってきたとは知らずに、

「引出しに入っていたなら使っていいんだよ」

と言ってくれました。以来、ヘビーローテション。

 

使い方はさまざま。

  1番 上の⬆️貼り絵の場合、細長い黄色、黄緑、紫、薄紫のパーツを切り抜いて、その残りの切り口のカーブを利用しております。

 

  兎に角、夢中で小さな模様を切り抜いて、そのパーツのみハガキの上に構成する場合もありました。

 

折り紙を模様にこだわらずに、幾何学に切って貼るパターンもありました。

 

夢中で切り出したパーツと他の包装紙などを組み合わせたデザインもありました。 

 

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               (2017年5月11日  診断から約10年3ヶ月)

  どれも、元の草間彌生様が素晴らしいので、

何と言うか…、おママの貼り絵にも躍動感が更に増しているようです。

草間彌生様、有難うございます。

今月のおママはお陰様で楽しく貼り絵ができました。

 

harienikki.hatenablog.com

 

 

地域包括支援センターから

 

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(2017年5月6日  アルツハイマー認知症の診断から約10年3ヶ月  草間彌生様の展覧会で買った折り紙が使われております。)

あっという間の2年間でした。

  今年の6月はおママの介護認定の更新月です。
今回は足腰が弱くなったジジの申請も考えておりました。
ジジの背骨の1番下の骨は老化により潰れております。よく何年も歩いていたものです。最近では家の中でも杖を使っていますし…。

 

  おママについては…。

実は3年前に初めて要介護1の認定を受けてから、何のサービスも受けることもなく今日に至っています。
なぜか…。
デーサービスに行かせようとすると抵抗がありそうだし…。
何より、ジジが居ない時も大人しく貼り絵をしていてくれたし…。
なんとなく…今までは家庭の中で完結出来ていたから…でしょう。

これまでは良かったが、ジジの現状を考えれば、今後が心配です。
「さぁ、どこに書類をもらいに行くんだっけな?」
と思っていたら、折良く地域包括支援センターのスタッフの方々が家庭訪問をして下さいました。

 

ありがたや〜。
  介護認定のためには、後日、認定調査員の訪問調査と、かかりつけ医の意見書が必要ですが、それらの連絡なども手伝って下さるとか。ほんと助かります〜〜。

  この日はまず、日常の暮らしやおママの様子などジジ、オネコ、私が、地域包括支援センターの方からヒアリングを受けました。

私としては、こちらの話をじっくり聞いて下さるのが良かったです。

貼り絵も話題にしましたよ〜。

  スタッフの方からは介護保険とは別の自治体のサービスを提案されました。月に1度半年間、看護師が訪問して下さるそうです。

 

  私達が孤立しているとは思いません。でも、この日のように介護士でもある地域包括支援センターの方と現状をお話ししていると、すっと気持ちが軽くなりました。

自分でも意外なほど嬉しかったのです。

 

おママにも刺激になったかも?

  最後にスタッフの方はおママの様子も見て下さいました。
おママは急な来訪者にちょっと面食らいました。

でも私が、
「区のやってる高齢世帯への家庭訪問なの」
と言うと安心したようです。
それから貼り絵のファイルを見て頂いて、しばし歓談。
スタッフの方も女性の方なのでおママも、あまり警戒しませんでした。
「田中さん!色遣いがキレイですね。」
「10年前と作品の感じが全然違うのですね〜。」
熱心に見て下さり、おママは終始ニコニコ。
  やはり、作った物を他所の方に見てもらえるのは嬉しい事なのですね。それは認知症だろうがなかろうが同じなんだと思いました。

  これからジジは前のようには動けなくなるかも知れない。
おママはもっと症状が進むでしょう。
家庭内で遣り繰り出来なくなる時がきっと来る。
外との繋がりや介護サービスにもを目を向けていく時期なのだと思いました。 

ジジの愚痴

 

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(2017年5月7日  アルツハイマー認知症の診断から約10年3ヶ月  洋菓子「ベルン」の昔の包装紙を使っています。)

 

  今日、おママはお薬を飲み損ねていました。

   メマリー、アリセプト、血圧のお薬です。当然、おママは自分が薬を飲んでいる自覚がない。ですから、おママの朝食後の服用はジジの問題でもあります。

 

「おママはお薬を飲んでなかったよ〜。」

「そうだな〜。」
ジジは何気に浮かない顔をしています。
「昨日も一昨日も(ジジ自身の)調子が悪かったから。」
「暑かったしね〜。」
「うん。それだけでなく、おママがなんのかんのと気分が悪くなる事を言うんだよ。」
「どうしたの?」
どうも、夜や朝のオカズをジジが切り分けたり取り分けたりすると、いちいち文句を言われ、それじゃぁダメだとおママが言い張るらしい…。

 

おママに悪気がない分ほんと始末が悪い。


「こっちは食べたくないのに、自分がお菓子を食べたいと、

サッサと切り分けて『食べなさい』と無理強いするし。(おママの優しさなのよ)

付き合うのは三回に一回くらいにしないと、身がもたないよ。(そうだわね〜)

それで食べないと、わーわー言うしさ…。(1人で食べるのは気がひけるのよ)

それに買い物に行く時、手押し車を持ち出せば、持ってくなと言うし。(困ったわね)

どうしてそんなにヨロヨロとしか歩けないの?とか。(深い意味はないの)

まったくもう〜。」


結局、家族の心身の健康が肝心と思うこの頃…。

   どうも、このところの陽気にジジはお疲れ気味。さすがのジジも耐え難かったのでしょう。でも強くは反論しなかったようです。(涙)


  人間同士、ちょっとした体調の変動によって、普通に聞き流していたものが、出来なくなる…。
アルツハイマー認知症の家族と向き合う場合だけでなく、これは普遍的な問題だだと思います。


   それにしても、よく聞く話ですが…。アルツハイマー認知症の方は一緒に暮らしている一番身近な人に、一番キツくあたるようです。
まず、オネコや私に出来ることは、ジジの愚痴を聞く事かな〜と思います。

読んで下さりありがとうございます。

 

harienikki.hatenablog.com

 

合作‼️

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    (2017年5月2日  アルツハイマー認知症の診断から約10年3ヶ月)

 

  貼り絵になかなか取り組めない時。

 おママが貼り絵に取り組まない日は、以前のファイルを見返したり、

使っていた包装紙や色紙の欠片を出したり閉まったり、

そんな感じで、作業机の椅子に腰掛けていても所在ない感じです。

何かを確認しようとしているのか?思い出そうとしているのか?

何を思っているのか、分かりません。

  そんな時に、 私が白いハガキを作業机に出しておくと、

おママはそれに一瞥して、素っ気なく片付けてしまいます。

 

  1人で集中して取り組めるものがあった方が、おママの症状の進行を遅らせるのにも効果があるのではないか?

そう思うと、やはり続けられる環境作りはしたいです。

でも、こちらの思うようにはならないのですね〜。

 

きっかけになれば。

  しかし、おママが包装紙や紙片の整理を繰り返している姿を見ていて、私はふと思い出しました。

   昔、昔の事です。

私が受験生で静物デッサンに取り組んだ時…。白い画用紙を前にいつまでも鉛筆を削り続けた…。白い画用紙に気後れしていた…。(一応美術系)

作品を制作をする前の、なかなかエンジンがかからない時の…画材ばかり見たり触ったりしていた…感じに似ている。

   数日、間が空いてしまうと、おママも気持ちはあっても、なかなか白いハガキに1から構成するのが大変になるのかもしれない。

気後れしているのかしら?そんな風に感じました。

  現に 今年の1月の初めには、付け加える作業を楽しんでいましたし…。

harienikki.hatenablog.com

 

  それで、白いハガキの上に、台形に切ったベージュ系の大人しい紙を貼り付けておママのところに持って行きました。(上の⬆️貼り絵)

きっかけになればと思ったのです。

「お母さん。私はここまでやったのですが、考えがまとまらないんです。お知恵を拝借したいのですが?」

私がそう言ったら、おママの目は一瞬光りました。

「そうね〜。こういうのはね〜。」

後は一心不乱に構成を練り始めました。

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  それで、出来たのが上の⬆️貼り絵です。台形の他は全ておママが選んで貼りました。

後日、もう一枚だけ、合作をやってみました。それがこちらです。⬇️

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        (2017年5月8日  診断から約10年3ヶ月)

 

   私が貼っておいたのは、ベージュ系の円形が3つ連続したパーツだけです。

他のパーツは全部おママが選んで構成しました。

なかなか、やるね❗️おママ❣️

また、合作も楽しいかも知れませんね。

 

ちなみに私が使ったのは和菓子屋さんの紙袋でした。

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『川越のくらづくり本舗』さんの紙袋でした。http://www.kuradukuri.jp

 

読んで下さり有難うございます。

 

 

 

 

5月の貼り絵の写真を撮りました。

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(2017年5月5日   アルツハイマー認知症の診断から約10年3ヶ月   中央の赤い葉の印刷されたパーツは紅茶のティーパックからとりました。)

 

   あれこれ心配したけれど、おママは先月末のスランプを乗り越えられたようです。

オネコの言った通りでした〜。(^。^)

5月の貼り絵を納めたファイルを見ると、楽しいメロディーが聴こえるようです。

今日は昼休みを利用しておママの5月の貼り絵を撮影しました。

スマホで撮るだけなのですが、それだけで疲れ果ててしまい情けない…。(涙)

更年期だわ〜。

 

   今日は関東も真夏日。暑かった。(溜息)

ジジとおママは元気ですが、暑さを避けてお買い物にも出ませんでした。

私もどうも体調が思わしくなく…、風邪かもしれません。

もう、今日は休もうと思います。

 

中身も取り留めもない記事ですみません。

いつも、読んで下さり有難うございます。

 

半分食べてよ〜。

 

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(2017年4月24日  診断から約10年2ヶ月   最近の気がついたのですが…、上部に5つ配された四角は白松がモナカの包装紙でした。マーブル紙は何度か使われている昔おママが染めたものです。)


昨日の夕方のこと。


  あ〜、お遣いから戻ってきたな。「お帳面付け(※注)」を手伝って上げないとな〜。


  私は仕事に区切りを付けて、2階に上がってみると…。
おママはお疲れなのか、テーブルで買ってきたバナナの袋を開けていました。どうも「お帳面」はまだのようです。(笑)


「ね〜、バナナを食べましょうよ。」
「いらないよ。」
ジジは素っ気ない。相撲中継の方が大事なようです。
「そんな事言わないで半分食べてよ。私は1本なんて食べきれないんだから。」
昔からおママはよく半分食べてと言います。これはよくあることなので、ジジも私もオネコも聞き流していました。すると、おママも慣れたもんで、サッサとバナナを剥いて半分に切り、ジジに差し出すのです。
「はい。食べて。」
やや、強引なおママですが、これもよくある事。ジジは相撲中継に気を取られながら仕方なく半分食べました。


  ところが、食べ終わった瞬間に、おママったら…、
「もうちょっと食べたい❣️」
と言い出すではありませんか。(笑)なんだかツッコミどころ満載のおママです。


「そんなら1本食べたら良かったのに。」


私、思わず言いました。
「えっ?なんなの?」
「今、半分しか食べられないからって、こっちによこしたんだよ。」
食べたくなかったのに食べさせられたジジも、言わずにはおられなかったのでしょう。


「なに?知らないわ。そんな事。私は1本食べたわよ。ねぇ〜、半分食べてよ。」


ジジに食べさせた瞬間に忘れるなんてね〜。(笑)
私は少々胃が重い。

 

  でも、ジジはもう食べられないと断るし、オネコは体質的にバナナはダメだし…。なんとも、私はおママの強い視線が痛い。
そして、なんのかんの言っても堂々巡りです。
「あ〜、はい。本当にもう半分食べるんですね。」
おママはニコニコ頷きました。
こっちは胃が重くてイマイチでしたが、おママは頭に糖分が補給されたのか、
「お帳面付け」も順調に済みました。

 

チャーコの嘆息

  あまりおママの言う事を聞いていると良くないかなと思うこともあります。
夕食前だし…。ご飯食べられなくなるし…。
でも、子供の躾と違うし…。
過去と未来の因果関係が欠落しているおママです。
言い聞かせても意味ないし…。
私はいつも「まぁ、いいか…」的になるのです。
おママをめぐる物事が潤滑に動いた方がいい。そんな風にも考えます。
日々、迷いはありますね〜。
まぁ、食べ物に関しては、胃が重くならない程度に…。(笑)

 

※注 「お帳面」おママが買い物をした後に付ける簡易家計簿。その日の支出合計を出し、前日の残高から単純に引いたもの。おママは若い頃銀行勤めをしていたからか、この作業を続けることには強うこだわりがあります。

www.monaka.jp

 

 

発掘品

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          (2017年4月29日  診断から約10年2ヶ月)

 

 1ヶ月から1ヶ月半の間隔で、おママはスランプに陥るのか?

   それまで1日に数枚仕上げていた貼り絵をピタッとしなくなり、作業机や細々切り貼りしていた包装紙などを綺麗に片付けて引き出しにしまったり。

「もう止めます。」

そう言わんばかりの行動のたびに、小心者の私は焦ってジタバタしてしまいます。

 

最近のスランプは4月の末から5月の初めでした。

「(4月の)25日はやらなくて、26日は1枚仕上げたけど、27、28日は全くやってないし、お片付けしてたよ〜。」

オネコはどーんと構えていて、やはり長女の貫禄があります。

「まだ2日でしょう。」

確かにそうなんです。今までだってそういう時はありました。が…。

 

   おママはアルツハイマー認知症歴10年だから、1日でもやらないと2度と出来なくなりそだし、制作する感覚を忘れてしまいそうです。

バレリーナは1日休むと勘を取り戻すのに1週間かかると聞いたことがあります。

(笑)

おママはバレリーナではありませんが、今年になって観察していて思います。

数日休むと、やはり勘を取りも戻すのに何日もかかるようです。

 

ハサミで紙を精緻に切る。色や配置に心を配り、細かいパーツを糊で貼る。

どれをとったって、83歳の認知症患者には容易い作業ではありません

トーシューズで踊るようなもんです。(…⁉️自分でも意味が…分からん。)

 

上の写真はそんな時期のリハビリのような貼り絵です

 この貼り絵はブルーと黒の四角い枠が構成の基盤になっています。(それは紅茶のティーパックの袋から切り抜いた物でおママのお気に入りです。)

    今年の1月でしたか2月でしたか…。

おママは和紙ハガキにこの基盤だけ貼って、その後放置したのです。

実は、おママはこの基盤に何か貼り足そうとして失敗しました。拡大してご覧になると剥がした跡が見えるんですよ〜。

当時、私はこれに気がついておママに聞いたので覚えていました。

「お母さん、これ止めたの?」

「そうなのよ。」

それきりおママは何処かにしまってしまいました。

以来、行方不明。

それが4月29日に突然現れたので、私はびっくりしました。

ブルーの四つの枠を組み合わせた構成のハガキを見つけて、おママは急に何かを付け足したくなったのですね。

 スランプの時は…、

真白のハガキの上に1からパーツを構成していくのは難しいのかな〜。

そんなことを感じた貼り絵です。

 

harienikki.hatenablog.com