アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母が作った貼り絵たち。

ファイルの中からこんにちは❗️No.2(2008年11月の貼り絵)

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(2008年11月15日  アルツハイマー認知症の診断から約1年9ヶ月)

 

 

時を超えた貼り絵。(笑)

 「今現在の貼り絵と一緒に過去の作品もアップしてみたら?」

そんなジジの発案でシリーズを始めてみたのですが、今回は過去の作品だけご紹介しします。

⬆️の貼り絵はちょっと事情があるのです。

おママはこの9年前(2008年)を今の作品と思ったようなのです。

 

ある日突然

  私の印象では、

この貼り絵は今年の9月下旬に突然9年の歳月を超えて出現しました。

2017年の今の作品に混ざって、ファイルに入っていたのです。

本来、2008年のファイルに収納されているはずなのに、何故そんなことが起きたのか?私なりに考えてみました。

 

  おママは貼り絵をしていなくても、日常的によく作業机の椅子に座っています。

そんな時、何をしているのかといえば…。

貼り絵に使えそうな紙を周辺から探したり、細かく切った紙類を片付けて整理したり、過去の貼り絵作品を入れたファイルを開いて眺めています。

 

  時には過去の貼り絵作品をファイルから取り出して並べ替えます。

その作業の基準は、メインで使っている紙。

同じ紙を使った貼り絵をシリーズのように隣合わせや近くに並べたいのですね。

私が思うに、⬆️の貼り絵はその作業の時にファイルに収め忘れたのか、ともかく、2008年のファイルから出て、作業机の上に乗せておいたのでしょう。

 

おママは直ぐに自分の行動を忘れますから、

しばらく経って、作業机の上に見慣れぬ貼り絵を発見し、その日に作った物だと考えたようです。

本来の日付が小さくて薄く書かれて見えなかったのか、迷わず「2017,9,24」と記入したのでしょう。

「……⁉️」

 

最近、よくある。

⬇️の写真は裏面です。

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  左端に「08,11,15」と書いてあります。これが本当の制作日。

右端が2度目の制作日です。

あれ〜⁉️ちょっと変ですね。今年は2107年なんですか〜。

じつは、最近のおママは「にせんじゅうななねん」が苦手です。

「200017年」や「2107年」になる時があります。

こうならないように、私が居る時は新聞の日付を見ながら書いてもらっています。

数字の表記に間違いはお帳面付け(簡単家計簿。本日の支出合計を前日残から引くだけのもの)の時にもよく見られます。

おママは漢字、仮名問わず書くのも難しくなってきましたが、数字もなのです。

でも、自発的に書こうとするのは頼もしいです。

 

すっかり忘れて、ちゃっかり9年前の貼り絵を今の作品にしてしまったおママ。

でも、一生懸命「2107,9,24」と記入しているおママを想像すると、なんだか微笑ましく思えます。

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

 

おママと鍵

 

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(2017年10月7日  アルツハイマー認知症の診断から約10年8ヶ月

昔おママ自身が染めたマーブル紙や他の紙をクラフトパンチで型抜きして構成しています。)

 

習慣的に身体で覚えた記憶?
  短期記憶も長期記憶もヤバくなり、物を表す単語すら失くし始めているおママですが、なんとなく家で過ごしております。

そんなおママを見ていると、「習慣的に身体で覚えた記憶」というものも在るんだなと感じます。ただ、3つの記憶の中でどれから先に弱くなるかは個人差が大きいと思います。私自身、自分がどうなるか分かりませんしね〜。

たまたま、おママは「習慣的に身体で覚えた記憶」が比較的に他より残っているから、貼り絵をいまだに続けていられるのではないか?
そんな事を寝込んでいる間につらつら考えておりました。

 

  例えば「出掛ける時は鍵を閉める」という動作も、おママの「習慣的に身体で覚えた記憶」です。

  長年、おママはお財布に玄関の鍵を入れていました。出掛ける時は必ず自分でお財布から鍵を出して閉めます。帰ってきた時も然り。それは主婦として一家を切り盛りしてきたおママには当然な事です。そして家族の一員として必要な権利でもあったと思います。
  アルツハイマー認知症になって10年以上たちましたが、まだ、おママは出掛けたり帰宅した時に、玄関で鍵を取り出して自分で開け締めします。

それは揺るぎない行為で迷いがありません。

私達はそんなおママを尊重して鍵を持たせていました。

 

先週のことです。


「おママの鍵、失くなったんだよ。」
突然ジジが私に言いました。


「いつ?昨日?買い物に行った時?」
「実はいつから失くなったのか分からないんだ…。」


気がついたのは前日だったようです。出掛ける時に財布から鍵を出そうとして、
「鍵がないわ❗️」
となったらしい。ジジが持っているから問題はないのですが、
何処で失くなったか?いつ失くなったか?やはり気になりますもの。

 

「いろいろ考えて見たんだが、外で失くしたとは思えないんだ。」
「じゃあ、何処にあるのかしら?」
「うむ……。」

ややしばらく経って、ジジは思い当たる事があったようです。
「缶の中か…。」
後期高齢者健康保険証や診察券など、大事なものを入れる缶があるのです。元はお菓子が入っていた缶でした。
「あー、あり得る。」
早速確認してみると、案の定でした。長年連れ添っているジジは流石です。


「なんでここに入ったのかしらね〜?」
「ただ、この鍵が何処の鍵か分からなくなっても、鍵は大事なものだから、ここに入れたんだね。おママはその点、まだマトモだね。」


例えば、お医者さんに行った後、缶に蓋が開いている時に、何かの弾みで財布から鍵が出てしまった。財布から離れた鍵は、もう何処の鍵か、ママには分からない。そんな情景も思い浮かびます。


大きく頷く私にジジはきっぱり言いました。
「鍵はこのまま缶に入れておこう。もう、おママには持たせるのはやめる。」


この日、おママは完全に家の鍵を失いました。

 

それでも胸は痛む
  この時の決断は間違っていないと思います。

実際、おママの症状は進行形ですから、危険や問題の種を事前に取り除く事は必要です。

ただね…。お買い物に行く度に玄関の前で財布を開き、


「あら、鍵がないわ…。」


そう言って困惑するおママを見ていると、胸がチクチク痛むのです。

せっかく残っている「習慣的に身体で覚えた記憶」を取り上げてしまったような…。気が咎めます。
これから、こういうことが増えていくのだろうな…。
そんな風に思うと切ないですが、大事なのは現実生活。

割り切っていかなければね…。

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

杞憂

 

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(2017年10月13  アルツハイマー認知症の診断から約10年8ヶ月)

 

   久しぶりの更新となってしまいました。

ご心配をお掛けしましたが、なんとか、回復いたしました〜。m(__)m

ありがとうございました。

 

久しぶりは…。

  今日、実に6日ぶりに実家に行くにあたり、少々不安でした。

ただでも私はおママに娘と認識されていません。

久しぶりに行くと、フレンドリーな感じで迎えてくれるかしらね…。

9月の旅行の後は大丈夫だったけど…。あれから2ヶ月。不安です。

それで私は開口一番、おママに「お母さん」と呼びかけないと決めました。

いきなり「お母さん」と呼びかけて…。

 

「はぁ?  (どなた様ですか?的なニュアンス)」

「えっ⁉️  (この人が娘?と懐疑的なニュアンス)」

 

そんな、おママのリアクションを目の当たりにしたら、

病み上がりの身には堪えますもの。(^。^)

 

それでおママの反応は?

 

「ごめんください。ご無沙汰しております…。」いつもより礼儀正しい私。

 

「あら、いらっしゃい。」フレンドリーなおママ。

良かった。いつも通りだわ〜。

 

私はお昼食の買い物をしてきたので、お帳面を付ける手伝いをしながら、

「お母さん」と呼びかけたら、普通に受け入れてくれたようです。

ホッとしましたよ〜。

ジジは元気そうだし、

おママは私が寝込んでいる間も貼り絵をやっていたようです。

 

  午後、11月前半の貼り絵を撮影しました。

昨年11月は多作で素敵な作品が多かったのですが、今年も負けず劣らずでした。

だんだんにご紹介していきたいと思います。

 

おまけ

久しぶりに実家の玄関に入ると、鮮やかなピンクが目に入りました。

オネコが丹精しているバラです。

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(フォーエバーシリーズのバラ?)

やはり、私は弱っているのでしょうか?(笑)

いつもはあまり気にしていないくせに、今日はなんだか癒されます。

花の色が身に染みます。

嗚呼、バラは私が寝込んでいる間も咲いていたのね〜。(^。^)

 

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(オネコ撮影。上と同じバラと、真紅のオクラホマ

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(オネコ撮影。紫のブルームーン

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

 

 

 

親の元気はありがたい。

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(2017年7月   アルツハイマー認知症の診断から約10年5ヶ月)

 

昨夜はブログの更新が出来ませんでした。がっかり…。

実は、私は子供の頃から偏頭痛持ちなのです。

最近はペインクリニックで処方されているお薬でコントロールできていました。

でも、おきちゃった。

昨日の偏頭痛は今年初めてだったのです。

強烈な奴にみまわれて…。それもがっかり…。

やっぱり、完全に偏頭痛から解放されたわけではなかったのね…。

 

私は週3回実家に行くのですが、

まだ、鈍痛がしぶとく残っているので、今日は大人しくしております。

その事をオネコにLINEで伝えたら、彼女も体調イマイチ。

ジジとおママも心配ですが…。

オネコ情報によると、

「たぶんあの人たちが1番元気よ〜。」

うむうむ。

親が丈夫って、本当にありがたい事です。

感謝。感謝。

 

本日の貼り絵

日にちはハッキリしないのですが、今年7月以降に制作したようです。

なぜなら、ピンクの千代紙は7月から通い始めたデーサービスで頂いたものだからです。

元気のない時、明るい貼り絵には癒されます。

 

体調をみながら、数日ブログをお休みするかも知れません。

 

どうか、皆様も体調にお気をつけくださいませ。

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

 

 

 

番外編 武者小路実篤記念館・実篤公園

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 (⬆️  調布市 武者小路実篤記念館でいただいたリーフレットです。)

ちょっとお出掛け…。

  今日は番外編です。

とても素敵だったので、おママの貼り絵とは関係ないのですが、書いてみました。


  紅葉の季節にジジとおママと一緒に深大寺に行こうかと計画中です。

それで、下見を兼ねて出掛けてみました。(11月5日)

新国宝に指定された白鳳時代釈迦三尊像が特別公開されていて、境内は賑わっていました。
しかし、紅葉はまだですね~。11月下旬かしら?12月の初めが見頃かしら…。

深大寺京王線つつじヶ丘の駅北口からバスで15分ほどです。


  今回はもう一箇所、訪ねてみました。友人から勧められていた調布市  武者小路実篤記念館です。

  こちらはつつじヶ丘駅南口から徒歩10分ほどの閑静な住宅地にあります。(実篤公園の入口からですと京王線仙川駅からの方が近いです。)

 

武者小路実篤記念館
  明治の末から大正、昭和にかけて、文学や美術、演劇、思想など幅広い分野で活躍した武者小路実篤(明治18年1885年~昭和51年1976年)は、晩年を調布市入間町(現若葉町)で過ごしました。

  そして、実篤没後に遺族から敷地、自宅建物、原稿、美術品、愛蔵品などが調布市に寄贈されました。その後、昭和60年邸宅の隣接地に武者小路実篤記念館がオープンしました。
季節ごとにテーマを設けて、実篤の活動や交友を紹介する展示を行なっています。
今は⬇️こちらの展覧会が開催されていました。

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(⬆️企画展のチラシです。)

 

実篤公園
  武者小路実篤記念館を出て地下トンネルを抜けると、

隣接する実篤公園があります。

 

 「武者小路実篤は70歳から亡くなる90歳まで、ここで夫人と2人で暮らしました。晩年を過ごす土地を探すに当たって、実篤には3つの条件がありました。
まず、空気が綺麗なこと。
そして良い湧き水があること。
土器が出ることでした。」


これはボランティアガイドさんのお話です。

(そりゃあ。難しい注文だわ。)
私はそう思いました。


  昭和30年頃の事ですから、現在とは比べ物にならないほど東京は自然が残っていて、空気も綺麗だったと思います。しかし、良い湧き水と土器の出土とは…。東京都下、歴史のある武蔵野広しといえども、見つけるのは難しかったと思います。
それだけ、ここは稀有の地だったのでしょう。

 

  敷地面積5000㎡の中に2つの池や湧き水と四季折々の樹木に囲まれて、平屋建ての旧実篤邸があります。
  今回はボランティアガイドの方と一緒だったので、解説を聞きながら園内を巡ることができました。私1人だったら、ただ池の周りを散策するだけだったでしょう。
植物や樹木まで説明していただき、とても良かったです。


私は写真が下手であまり良くないのですが…、一応アップします。お恥ずかしい…。

 

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⬆️下の池  水面のさざ波と浮かんだ落葉が印象派の絵のようでした。

実篤はお孫さんが小さかった時、この下の池にボートを浮かべ、お孫さんを乗せて自ら漕いで楽しんだそうです。

 

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 (⬆️下の池にて)

  手前にカラスウリが実っています。遠景に赤いブドウの房のようなイイギリが見えて、青空に映えていました。最寄りの仙川駅は学生さんが多いお洒落な街です。外と園内は時空が異なっているのか…?

 

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(吉祥の花  )

  白い茶花、吉祥、ツワブキは見頃。

  柚子と柿は実っていました。ガイドさんによるとこれらの木々は当時植えられたものだそうです。武者小路実篤が亡くなってから約40年。今はとても高くそびえるように成長していますが、実篤の住んでいた頃は手が届くところに実がなっていたのかも知れない。そんな事を想像しながら庭園を巡りました。

 

 

 上の池 には湧き水があり、神秘的な光景でした。

(良い写真がなくて申し訳ありません。)

私が見学したときは湧き水がコポコポと軽妙な音を立てて湧き出していました。ガイドさんによると、その時の水量にもよって、音がしない時も多いとの事です。

 

  周辺の舗装された道路や住宅地から考えると、実篤公園は別世界です。

昔の緑豊かな武蔵野の面影を残して、今まさに稀有の地だと思いました。

マイナスイオンを感じるような公園です。

 

旧実篤邸
  旧実篤邸は土日祝日のみ内部を公開しています。(11:00〜15:00)


今回はボランティアガイドさんの案内があったので、台所など居住空間も見学できました。(ガイドのないときは仕事部屋と客間のみ公開)


  邸内の全体的な雰囲気は和風です。広い玄関から邸内に足を踏み入れると、広く天井の高いロビーがあります。壁面と造り付けの戸棚の上は展示ができるような拵えでした。私は御遺族から寄贈された調布市が、保存と展示のために整備したものと思いました。しかし、ボランティアガイドさんによると、
「いえいえ、住んでいた時の状態をほぼ保っていますので、実篤夫婦が住んでいた頃すでに、展示できるようなスペースだったのです。」
描いた書画や収集した美術品を自ら、そして来客にも楽しんでもらうために、玄関ロビーをギャラリーに設えていたのですね。オシャレですね〜。

 

  仕事場は実篤が午前中に執筆し午後は絵を描いたり、来客への対応をした部屋です。当時の様子そのままの感じに再現されています。隣の茶室を兼ねた客間もそうですが、開放的な窓はテラスから燦々と差し込む光を透して明るく、庭の自然の息吹が感じられる造りです。

 

  昭和30年当時の建築では造り付けの戸棚や家具というのは先進的で、まだ一般的ではなかったと思います。それは仕事場だけでなく台所の食器棚やカウンターにも応用されています。雰囲気は木製で懐かしさを感じさせるのですが、考え方はシステムキッチン。

現代にも通用する機能性を追求していた事に驚きました。


  旧実篤邸はとても素敵です。

全体的に古き良き日本家屋の中に、昭和30年当時最先端の機能性が見事に調和した建築美を感じました。

 

見学あれこれ
  充実した見学のために、ボランティアガイドはおススメです。
ガイドの方は土日祝日の午後1時〜2時半まで受付ているそうです。

ただし、毎週開催ではないとのことです。ご希望の場合は武者小路実篤記念館にボランティアガイドの日程を確認した方が良いと思います。


  ガイドさんによると、春は桜、秋は紅葉。季節ごとに風情のある景観と自然の美しさが楽しめとの事。


ちなみに紅葉の見頃は11月末から12月初旬だそうです。

 

www.mushakoji.org

  公園内はアップダウンがあるのでシルバカーのジジには難しいかな〜。

どうかな〜。

 

  お近くにいらっしゃる機会があったら、是非いかがでしょうか。

 

上を向いて♫

 

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 (2017年10月16日  アルツハイマー認知症の診断から約10年8ヶ月)

 

  これは昨日(11/9)の夕方の事。

 

いつものように買い物に出掛けたジジとおママ。
例によってジジはシルバーカーを押していました。これを押していると、前はしっかり見えるのですが、後ろにはなかなか目がいきませんね。

 

歩いていると、ジジはおママに呼び止められました。

振り返ると、おママはニコニコしながら何か言おうしています。
「どうしたの?」
おママは人歳指を空に向けて、「あー、うー」言うのです。

しかし、何か伝えたくても言葉が出ないらしい…。


「何? 上? 空?」


「あー、あー、うーん。分かってくれないんだから。」


おママは身悶えして空を指差し続けました。


それで、ジジはようやく理解。

暮れゆく空はあかね色でした。
「あ、夕焼けがきれいなのね?」
おママは嬉しそうに頷きました。


「ほんとに〜!パパは分かってくれないんだから〜。」


何故だか、時々おママはジジを「お父さん」ではなく「パパ」と言うのです。(笑)


当の「パパ」にしてみれば、伝わるように言って欲しいものですよね〜。(笑)

でもでも…。

「夕焼け」という言葉が出てこなくても、感動を共有したい。

そのおママの思いは嬉しかったようです。


ジジとおママが見上げた夕日は、秋の空を染めて、さぞや美しかったのでしょう。

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

記憶についてNo.24 落葉の記憶

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(2010年11月25日 アルツハイマー認知症の診断から約3年9ヶ月)

 

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(2010年11月24日 アルツハイマー認知症の診断から約3年9ヶ月

3枚の葉が重なったように見えますが、右端は落葉ではなくテキスタイルを印刷した紙のようです。)

 

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(2010年12月2日 アルツハイマー認知症の診断から約3年10ヶ月)

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落葉の季節になりました。

  この記事の内容は今年3月の事です。

文章も書いて用意していたのですが、半年以上寝かせてしまいました。(^。^)

はい。長期にわたり寝かせた理由は…。

秋になり落葉の舞う季節を待っていたのであります。

 

2017年3月、おママと私の会話

珍しい貼り絵を古いファイルの中に見つけました。

2010年11月の作品です。


「葉っぱだわー!」


私が驚嘆していると、おママはしたり顔で言いました。


「これね〜。むずかしいのよ。貼るのが。」
「そうなんですか〜?」
興味深いです。拝聴いたしましょう。
「葉っぱはね〜、綺麗に洗って押しをして、平らにするんだけど、あんまり乾燥させ過ぎてはダメなのよ。
少し湿りかげんで糊をしっかり付けて貼るのよ。
そうでないと、きちんと貼れないの。」

「ほう〜。」


まるで昨日やったかのような口振りですね。
きっと、しっかり糊付けした後は、また重い本で押しをしたのでしょうね。

 

「誰だったかしら?」

そして、おママは遠くの記憶を辿るように、宙を仰いで言いました。

「誰から聞いたんだったかしら?実際にやっていた人から聞いたのよ。誰だったかしらね〜?そんな有名な人ではなかったと思うわ。」

もう7年も前の事ですが、手掛かりになる物に触れると、鮮やかに記憶が蘇ったりするのですね。
誰か…、おそらく以前、押し花をなさるお友達がいたのでしょう。

 

この当時、作業机で生乾きの落葉を手に
(上手く貼れるかしら?)
と、ドキドキしながら糊付けしているおママの姿が眼に浮かびます。

 

手や指の記憶

  この時、おママと私はファイルの中に入れたまま落葉の貼り絵を眺めたり、

写真撮影の時に恐る恐る触ってみました。

制作から7年も経っていますが、葉は思いの外しっかりと葉書に張り付いていたので驚きました。

おママは貼り絵を手にして目を輝かせたのが印象的でした。

 

  今年、何度か思ったのですが、指先や手の記憶ってあるのではないかしら?

この表現では語弊がありますね。

手に触れる感触が脳を刺激して、作業途中である事や作業手順を思い出したりする。

そんな感じでかしら…。

この3月の話の後にも⬇️のような事がありました。

 

harienikki.hatenablog.com

harienikki.hatenablog.com

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。