アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母が作った貼り絵たち。

首尾は上々

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(2018年9月9日  アルツハイマー認知症の診断から約11年7ヶ月)

 

チャーコ美容院へ行く

  10月22日月曜日の東京は気持ちの良い秋晴れでした。

まさに洗濯日和です。

しかしながら、私は諸事情から午前中に美容院に行きたい…。

 

  髪のカラーは時間がかかります。いくら美容院が実家の近くにあるとはいえ、一度実家に行って洗濯をしてからだと、昼ごはんの支度に間に合わなくなりそうです。

 

  そこで私は考えました。そして、途中の乗換駅からジジに電話をしたのです。

「あのさー、美容院に寄ってからそちらへ行くから、洗濯をしておいて欲しいのよ。トイレや洗面所のタオルも入れて取り替えてね。できたらおママに干してもらってよ。終わったらまた電話するから、買い物はしてくわ。」

私が有無を言わさぬ勢いで一気に喋ったので、ジジは「はい、洗濯ね」と答えるのががやっとだったでしょう。

こうして、私は老親をこき使い(⁉️)ながら、白髪染めをして若返りを図ったのです。

(^O^)v

 

それで首尾は…。

  美容師さんが染色剤を髪に付けてくれている時、私は洗濯はどうなったかなと思いました。ジジの事だから洗濯機は回してくれるでしょう。でも終わって干すのを忘れているかも知れません。他の事に気を取られていると、私も時々やりますものね。

 

  もし、ジジがおママに干すように頼んだとして…。

真夏の記事⬇︎のように、おママは干すのに随分と時間をかけてしまいそうです。

どうやって干そうか試行錯誤の末に、ベランダで放心状態になっているかも…。

(でも、まぁいいか…。真夏と違って今は秋。ベランダで悩んで呆然としても、外気に触れておママは気持ちがいいわね。)  (^O^)

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  それで、正午ごろに実家へたどり着いてみると、洗濯はすでに終わり、

「お母さんに干してもらったよ」

とジジは満面の笑みを浮かべました。

 

  ベランダを見てみると、バスタオル1枚、フェイスタオル5枚、ジジとおママの下着、そしてジジの長袖のポロシャツが、整然と物干しに旗めいていました。

(良かった❗️)

私の白髪染めも綺麗に仕上がったし、首尾は上々❣️

 

  後でジジに聞くと、洗濯物が少ない割に、おママが干すのは10分くらいかかったようです。

でも 秋の日差しと涼しい風にあたって、おママはきっと心地よかったでしょう。

 

  午後2時半ごろ、おママはベランダで乾いた洗濯物を発見して(干した事を覚えているわけではない)取り込み、ちゃっちゃっと畳んでおりました。

流石にそれらがどこに収納されているかの記憶はないようなので、タンスや戸棚に仕舞うことは出来ません。でも、そんなおママの様子を見ると、

「THE主婦❗️」

てな感じがしました。(^。^)

記憶障害・見当識障害は重くなっても、

長年繰り返してきた行動って、もう本能に近くなるのでしょうか。

人間は凄いです。

 

本日アップの貼り絵

どことなく…、秋のススキのイメージかしら? 

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

 

 

玉手箱

 

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(2018年9月1日 アルツハイマー認知症の診断から約11年7ヶ月)

 

またかのネタですみません。

   当ブログはアルツハイマー歴11年のおママが作った貼り絵と、私達家族のエピソードを中心に更新しております。

そんなこんなですから…、おママが見当識障害のために自分の年齢が曖昧になっている件は、このブログでは頻出のあるあるネタです。

でも、毎回ちょっとずつおママの表現が違っているので、何度も書きたくなってしまいます。

m(_ _)m

  しおれるおママ

 昨日(10月19日)、

お出掛け前にトイレに行ったジジを、おママと私は玄関の内で待っておりました。

いつもなら、お出掛け前のおママは、

「どこへいくの?」「お父さんはどうしたの?」

をひっきりなしに繰り返しているのに、この時は不思議と静かにジジを待っていました。その沈黙が気になります。それで私はおママに話しかけてみました。

「寒くない?」

するとおママは少し俯き加減で呟きました。

 

「私は歳をとったみたいなの。」

 

ふむふむ。そりゃ、そうですよ…。

 

「なんか。すごく歳をとったみたいなのよ。」

 

その呟きには、おママなりの深刻な思いが秘められているようでした。

 

「どうして、そう思ったの?」

 

「ウチに、ほら、すごいお爺さんがいるでしょう。それを見て、やっぱり私はおばあさんになったんだと思ったのよ。」

 

おママはそう言って肩を落としました。すっかり萎れて頭を垂れているではありませんか…。

「そうですか…。」

(この時点で、一緒に暮らしているジジを配偶者だと認識しているのかしら…。)

それも微妙です。大体、そんな風に言ったらジジが気の毒ですわ。

 

「お母さんは歳をとったのよ。」

「そうなのね…。」

すっかり肩を落として落胆しているから、なんとか慰めなきゃ。

「よく頑張って生きてきましたよ。偉いと思います。」

「そうよね…。でも、私は一体、幾つになったの?」

「84歳です。」

「えーーっ。じゃあ、あのお爺さんは幾つなの?」

「90です。」

おママは眉間に皺を寄せてうなりました。

「そんな歳なの?  えーっ。なんだか、もう、よく分からないわよ…。」

「だって、お母さんは84歳で、お父さんは90歳なのよ。」

おママは諦観を滲ませて微笑みました。そして一言。

「もう、どうでもいいわ。」

 

浦島太郎のように感じたか⁉️

  認知症で記憶障害も見当識障害も進んできたおママには、時間や月日の流れを認識するのは難しい事です。

だから、高齢なジジの姿を見た時、おママは玉手箱を開けた浦島太郎みたいに、

(突然、歳を取ってしまったじゃないの〜)

そんな印象を持ったのかもしれません。

 

  例えば、

52歳の私が、一瞬で時間が飛んで84歳になってしまったら⁉️

それはかなりキツイ事だと思います。

でも、考えてみれば、ジジの姿を見ることによって、おママが:浦島太郎の玉手箱を開けてしまったとすると…。

ジジが少々気の毒であります。(^O^)

 

本日アップの貼り絵

確かオネコがおママに上げた展覧会のチラシ⬇︎を使っています。

平紐を大胆に貼り付けていますね。(^。^)v 

www.suntory.co.jp

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おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

悪玉コレステロール❗️

 

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(2018年8月29日  アルツハイマー認知症の診断から約11年6ヶ月)

 

 ショック❗️

  私…、かかりつけの医療機関で血液検査をしたのですが…、悪玉(LDL)コレステロールの数値が高かったのです。

平均値は女性の場合70〜139なのに私は168❗️

   そもそも、コレステロールってある程度は必要なものです。肝臓で作られて細胞膜やホルモンの材料になる物質ですもの。

  悪玉コレステロールコレステロールを動脈に移し全身に運ぶ役目。善玉コレステロールは不要になったコレステロールを回収して肝臓に戻します。どちらも必要なのですが、悪玉コレステロールが増えすぎると動脈の壁に溜まって固まり動脈硬化になってしまいます。

「善玉(HDL)の数値は低くないし、更年期の女性は大体20くらい上がってしまうものから、そんなに気にしないで。様子を見ましょう。食べ過ぎないように、あと運動は大事ですよ。」

先生はそう仰ったのですが、私はちょいとショックです。

何故かと言うと、「身に覚えがない‼️」からです。⬅︎笑って下さい(^O^)

 ⬇︎下のサイトはは私の忘備録として貼りました。

日本動脈硬化学会-公式サイト- 

www.sunstar-tuhan.com

www.sawai.co.jp

私は大体1日7000歩から10000歩は歩きます。

ご飯は白米でなく玄米。若しくは玄米小豆ご飯。

野菜大好きで、温野菜でたくさん食べます。特にキャベツ大好き。味噌汁もスープも野菜の具だくさん。

肉も好きだけど魚も食べます。

納豆や豆腐など大豆製品も、ヨーグルトやチーズも好きです。

マーガリンは使いません。バターを少量にしています。基本朝食は玄米ですから、最近パンはあまり食べません。

調理に使うのはオリーブオイル(勿論extra virgin)

甘い飲み物は嫌いです。

「何処が悪かったのか⁉️」

まぁ、揚げ物は好きですね。和様を問わずお菓子も大好きです。

その辺がいけないのでしょうか…。(T_T)

釈然としないまま実家へ行きました。

 

ジジに、とばっちり。

   昨日(10月17日)、そんなこんなで、病院から実家に直行した私は無性にイライラが治りません。

それでも直ぐに支度に取り掛かりました。

昼食はスーパーの特売のチキンカツ(もはやダメじゃん)に蒸しキャベツ。主食は残りご飯で炒飯です。炒飯は細かく刻んだネギとピーマン、しめじ、風味付けに冷凍の肉団子を4粒細かく刻んで炒めました。味付けは顆粒の昆布出汁のみで薄味です。

塩分取りすぎに気を使い、私なりに考えて拵えました。(^。^;)

 

なのに、炒飯を食べながら、ジジは思いついたように言ったのです。

「これって鰹出汁の醤油(麺つゆ)を少しだけ掛けたら美味しくなると思うよ。」

 

(えっ⁉️なんですって⁉️)

 

やおら冷蔵庫に向かうジジを私はきつい口調で止めました。

「ちゃんと顆粒の昆布出汁で味付けしました❗️2人とも血圧の事もあるから塩分は控えめにしたのよ。このぐらいの塩加減で食べてください‼️」

ジジは仕方なく諦めました。私の味覚では丁度ですよ。

何でもかんでも醤油やソースをかけないで欲しいわ。

 

ジジは「美味しい、美味しい」と呪文のように唱えながら食べました。

なんか…、私言い過ぎましたか…。少々気が咎めました。(反省)

 

  それで、おママといえば…。ジジと私の会話をよそに、沈黙を貫きながら食べていたのです。そのおママのお皿をふと見れば…。

なんと❗️炒飯の上にトンカツソースがたっぷりとかかっているではないか…。

いつの間に❗️こんなにソースかけたの❓しょっぱくないの〜⁉️

 

ジジに気を取られて、肝心のおママを忘れていました。私は迂闊でしたわ…。(^O^)a

 

本日アップの貼り絵

  千代紙を使いました。和紙ではなく割と薄い洋紙の千代紙です。色調はパステル系。私の家にあったものです。

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(2018年8月29日撮影)

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

一緒なら…。

 

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(2018年9月8日  アルツハイマー認知症の診断から約11年7ヶ月)

 

 見ててほしい?

おママはパズルがお得意です。

勿論、20ピースから40ピースくらいのですから、普通の大人がやるジグゾーパズルとは違いますが…。やりだすと集中してくれるし、出来る事には積極的に取り組んで欲しいですね。

だから、ジジはおママとデイサービスに行くと、スタッフにパズルをやらせてくれるようにお願いするそうです。

先日、ジジはこんなことを言っていました。

「でも、やりたくないって言う時もあるんだが、最初に一緒にやれば、やるんだね。後は結構、集中していたよ。」

何かやろうとする時の導入って難しいですね。

 

 頑張ってます。

「お母さん、手を洗いましょう。お仕事です。」

「はいはい。何ですか?」

私は艶やかな柿を差し出しました。柿の橙色は何と鮮やかなんでしょう。

おママの表情がパッと明るくなりました。昔から果物好きのおママです。もしかして、覚えているかしら。(o^^o)

「これを剥いて切ってください。これ何だか分かりますか?」

「あら、知ってるわよ。これはアレじゃない。ねぇ⁉️」

アレですよ。やっぱり名前は出てきませんか…。

を剥いて下さいね。」

「そうそう…。カキよね❗️」

これも一緒にやりましょう。

見守っていれば、おママもまだ上手にできます。

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頑張ってます。

 

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 本日アップの貼り絵

なんだか…、可愛いく見えるのです。

でも、どこがどう可愛いのか分かりません。ちょっと不思議な感じです。

(^_^;)

ピンクのパーツは厚紙です。ティッシュボックスでしょうか?確証はありませんが、こちらの⬇︎ピンクバージョンだったりして…。(^。^)

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おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

U.S.A. 🎶

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 (2018年9月18日  アルツハイマー認知症の診断から約11年7ヶ月)

 

今回はおママの話というより私の老化問題です。(^。^)

 

DA PUMPの「U.S.A.」が流行っているんですね〜。

事の起こりはこの「U.S.A.」でした。(^。^;)

 

知ったかぶり

オネコの孫娘のモモちゃんは3歳の可愛い盛りです。

「『U.S.A.』とか歌って踊る動画を送ってくれるのよ。」

なんてオネコの話を聞きながら、私は内心「何それ?」と思いました。それが今週の月曜日(10月8日)です。

「U.S.A.」って曲が流行っているのか…?

知らないけど、知ったかぶって話を合わせて帰宅した、まさにその日の夜の事。

毎日何となくつけている⬇︎下記番組にDA PUMPのISSAさんが出演していました。

それで初めて、昼間のオネコの話が分かったのです。

dapump.net

「あ❗️もしかして、『U.S.A.』ってこの人が歌ってるの?なんか流行っているらしくて、モモちゃんも踊ったりしてるらしいよ。」

すると隣に座っていた我が娘は驚愕しているではありませんか…。

「マジか‼️ 知らないの?何ヶ月も前から大流行りだよ。他の芸能人が真似したり、いろんな替え歌のバージョンがあるんだよ。」

ひどく小馬鹿にされたようでムカつく…。

「だって、YouTube見ないから…。」

「テレビでもよくやっているよ❗️」

ダンナはバラエティ好きで、我が家の夜はテレビがほぼつきっぱなしです。

それでも私は知らない。

「そんなの見た覚えがないもん❗️」

「今まで一緒に見ていた番組でも出てきてるから❗️絶対見てるハズ‼️

それに外を歩いていると、よく流れているよ。」

「聞いてないもん。‼️」

親子で一触即発状態に陥りましたが、それに終止符を打ったのはアズキの方でした。

いかにも腑に落ちたように頷きながら、こんな捨て台詞を吐いたのです。

「お母さん、ヤバイよ。もう、目や耳に入ったものから情報を取れなくなっているんだね。認識できなくなっているんだよ。まぁ、これが本当の老化というものなんだね。よく分かったわ。」

え、え、えーーーーーーーー⁉️

 

これは老化か?

そう決め付けるか…?

もっともらしい言い草だけど、私は釈然としませんでした。

こう言う時に私が泣きつく先は、大抵オネコです。かくかくしかじかと訴えて、

「どう思う?」と問えば、明快に断言してくれました。

 

「それは老化って言うのとは違うわよ。」

オネコの考えでは、単に情報を認識する個人差の問題との事でした。

 

理由はこうです。

これはオネコの個人的な見解ですが…。

人が目や耳から得る情報を認識するには、大まかに2つのタイプがあるそうです。

 

A.広角的な視野で情報をキャッチするタイプ。

  好むと好まざるに関わらず、目に映る全ての事項を情報として認識してする。このタイプの人はとても記憶力も良いし情報量も多い。

 

B.選択的な視野で情報をキャッチするタイプ。

   目に映ったものの中から関心のある事項のみを選んで情報として認識する。このタイプの人は情報量は少ないが、集中力が高く、人の気持ちを理解しようとする傾向が強い。

 

「成る程ねぇ…。」

 

オネコによると、オネコの旦那様はAタイプ、オネコ自身と私はBタイプに思えるそうです。私からするとアズキはAタイプで、おママはBタイプ。

ジジはどうでしょうか?社会的な訓練の賜物で仕事上は広角的な視野で情報をキャッチできる能力を備えていたけど、本質的には見たいように見て、聞きたいようにしか聞かない傾向がありそうです。

 

「だから、これは老化とか脳の劣化という問題ではなく、そういうタイプの人だと言うことよ。」

「そっか〜❗️」

私は興味がなかったから、DA PUMPの「U.S.A.」をテレビで見ても聞いても、全く情報としてキャッチしなかった。だから、知らなかったのですね。

老化ではない❗️ちょっとばかり溜飲が下がりましたわ。v (^O^)v

 

危険なお年頃

今回の件はオネコの説によって救われた感はありますが、最近の私は確かにボケ気味です。もしかしたら、視力が落ちたことも影響しているかもしれません。

何かを片付けた時、片付けた場所を忘れるのではなく、片付けた自分の動作すらスッポリと忘れるのです。ふとした事からそれが出てきて、

「こんな所にいつしまったのかしら?」

なんて事もあります。

認知症は20年くらいかけて少しずつ進行していくとしたら、73歳で診断を受けたおママは53歳くらいから、脳にその萌芽が芽生えていたのでしょう。

ん…❗️  今の私の年齢と同じくらいではないか…。

 

私もしっかり入口に立っているような気がします。(°_°)

 

⬇︎10月12日金曜日のNHKあさイチでも取り上げられていて、ダンスの振り付けを詳しく解説していました。

特選!エンタ 「U.S.A.」ブーム衰えず! DA PUMP生パフォーマンス|NHKあさイチ

 

 本日アップの貼り絵

スーパーでジジとおママが買ったお菓子の箱です。私も何枚か美味しく食べたのですが、まさか、この箱を使うとは思っていませんでした。(^O^)a

⬇︎こちらにはこの全貌があります。

 株式会社 東ハト/ニュースリリース

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

懐かしい絵と友人

 

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(2018年7月22日  アルツハイマー認知症の診断から約11年5ヶ月)

 

 遠出しました。

   三連休の最終日。ジジとおママは遠出をしました。

ちょっと大袈裟かしら。遠出といっても、旅行ではありません。

都内で私鉄、地下鉄乗り継いで片道1時間くらい…。それでもシルバーカーを押して歩くジジとアルツハイマー認知症のおママには十分遠出です。(^。^)ゝ

 

  オネコが実家からお二人さんと一緒に出掛け、現地で私とアズキに合流するという計画でした。

計画自体は無事やりおおせたのですが、乗り換え2回でエレベーターの場所を探したり、どうしても右往左往してしまったようです。

ジジは往路だけで消耗していましが、おママの方は割と平気なようでした。

引率のオネコは気が張っているのか、いつもよりエネルギッシュでした。(^。^)v

 

「不思議と行きの電車の中で『どこへ行くの?』とあまり聞かなかったわ。どうしたのかしら?」

オネコがそう言っていました。いつもだったら数分おきに聞きそうなものですね。

なんでかしら?

 

最近のおママは、ぼんやりしている時の方が穏やかで静かです。

そして、むしろ冴えている時ほど、疑問質問を機関銃のように繰り出して、その上記憶が保てないから堂々巡りに陥りがちです。

「いい具合に眠かったのか、ぼんやりしていたんじゃない?」

私もぼんやりとした答えしか思い付きませんでした。

 

会えて良かった

  行き先は叔母の個展でした。

叔母はジジの妹で、おママの女学校(途中から新制高校)時代の友人です。

私にとっては大学の先輩であり、今年から岩絵具の使い方を習っている先生。

日本画を専攻し、卒業後は団体展に出品してきた画家です。

おママと同じ今年85歳。今回は長い画業の区切りとしての個展だそうです。

従姉妹達を描いた懐かしい絵や、孫をモデルとした絵画たち。

私は改めて叔母の作品を観て胸が熱くなりました。静かな表現の中に確かな暖かさと情熱を感じました。

 

会場では叔母、母の共通の仲良しさんにも会えました。

勿論、その方はおママがアルツハイマー認知症である事を11年前から御存知です。だから、おママの手を取って、

「オトモ(おママの昔の愛称)、私は〇〇なの。分かる?」

と、優しく聞いて下さいました。おママが、

「うーーん、そうね…、あんまり…」

とピンとこない様子でも、

「それでも良いのよ、良いのよ、本当に元気で会えて良かった」

と再会を喜んで下さいました。

全身から親愛の情を注いで話しかけてもらい、おママは朧げに子供の頃の友人なのかしら?と思ったでしょう。嬉しそうな笑顔のおママとお友達、叔母を見ていて、私は目頭が熱くなりました。

みんな今年85歳になります(なりました)。出会ったのは12歳の時です。

ずっと交流が続いて一緒に年を重ねるって、素晴らしい事だと思いました。

 

  叔母の友人達は若い頃よく実家に遊びに来ていたので、ジジにとっても懐かしかったようです。持参したデジカメで皆と写真を撮りました。叔母、ジジ、おママを中心として私やオネコも一緒に集合写真を撮っている時、見渡せば男性はジジ1人。それを見ておママは楽しそうに言いました。

「あなた、良かったわね❣️こんなに綺麗な人達に囲まれて。」

いやいやぁ〜〜。

一同、笑ってしまいました。みんなオバさんとおばぁーさんばかりですものね。

撮影者のアズキも苦笑していました。

 

  私達は近くでお昼を食べて解散しました。少し歩く距離を減らそうと、3人は乗り換え駅までタクシーを使いましたが、シルバーカーを押しての移動はやはり相当疲れたようです。

因みにオネコによると、おママは帰りの電車の中で、「どこで降りるのかしら?」と何度も聞きたそうです。

本当に往きはどうしたんでしょうかね…。(^O^)/

 

本日アップの貼り絵

  随分以前から、もしかしたら10年以上前からかも知れません。水色とピンクの細い紙テープを組んでおママは栞を作ったのです。時々、作業机の上で見ていたので、私も記憶にありました。

  それが7月に突然小さなカードになっていたのです。⬇︎下の写真に写っています。

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(2018年7月13日撮影)

ところが、いつのまにか…❗️

カードごと貼り絵の中央にペタッと鎮座していました❗️v(^O^)v

⬇︎こちらの包装紙を使っています。

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おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

 

 

複合的記憶障害の賜物…⁉️


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(2018年9月22〜23日 アルツハイマー認知症の診断〜約11年7ヶ月)

 

これは物を失くしたサイン

  実家へ行くと、ジジが「昨日こんな事があったよ」と話してくれました。

 9月23日(日曜)の事。

1階のパソコンでジジが自分の写真を整理していますと、2階からおママがバタバタ降りて来ました。そして深刻な表情をして一言。

「私はもうやる事がなくなったのね‼️」

言葉の矢が放たれても、ジジは慣れたもんで動じません。

(あーー、あれかな?)

こういう時は、いつもおママが使っている何かが見当たらなくなっているのです。

しかし、困ったことに、おママ自身は、今現在、何が無くて困っているのか?忘れてしまっています。

ジジの長年の経験からして、今回の疑わしきはハガキの箱。

 

「〇〇がどこにあるかわからない。」

「〇〇が無いの。」

と訴えてくれたら良いのです。

でも、その状況が発生してから、誰かにそれを訴えるまで数分経過しますと、

御本人何が何だか分からなくなっちゃう。

ただひたすら、満たされない感情だけが残ってしまいます。(最近それもすぐ忘れてくれますが…。(^。^))

 

2人でやおら2階へ上がり、おママの作業机の上や引き出しや周辺を見回しました。

(やっぱりね。)

ハガキの箱が見つかりません。

 

いつもおママは小津和紙のハガキ「越前和紙耳付き」を台紙にして貼り絵をしています。1箱が100枚入り、これを大抵2箱買っておきます。

ジジは仕方がないので、まだ開けていないストックの箱をおママに出してあげました。心持ちおママはホッとしたような表情を見せたそうです。

 

その日のうちに、どこからともなく行方不明だった箱が出て来ました。

ジジはストックの箱も失くなるといけないから、直ぐに仕舞い込んだとさ…。

(^。^)v

 

本日アップの貼り絵

鮮やかな配色でとても綺麗❗️

これは私が「今月のイチ押し‼️(9月版)」にしようと思っていた作品です。

 

しかも、面白い事に、この貼り絵は⬆︎のエピソードの頃に制作されたものです。

(なんだか見当たらない…。)

おママは白い紙を他の作品と同じ大きさにしてから、パーツを構成したのでしょう。 

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 (2018年9月21日撮影)

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(2018年9月21日撮影)

⬆︎この写真を見ると9月21日の段階でいつも使っているハガキは行方不明だったのかも知れません。(^O^)a

 

9月24日(月曜)に上記のエピソードを聞いてから、私は貼り絵ファイルを開いて見つけたのが、本日アップの貼り絵です。

しかも、おママは裏面に日付を入れていません。書き忘れたのですね。

でも、制作日は21日夕方から24日朝までの間です。

ジジの話と照合すると、おそらく23日、もしくは22日でしょう。

丁度、その日に9月制作分の貼り絵を撮影しました。

それで、私はその時に鉛筆で『2018年9月23日or    22日』と記入して、ファイルに戻しておきました。

 

上書きされた日付…(^O^)

しかし、この貼り絵はそれだけでは終わりませんでした。

「イチ押し」の候補だったので、紙の状態などを確認するために、私は9月28日に再度ファイルから取り出しました。その時初めて気がついたのです。

なんと❗️(°_°)

この貼り絵の日付が「2018年9月27日」に変わっているではありませんか⁉️

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 (9月28日撮影)

(おママよ…。9月24日に撮影していた貼り絵の制作日が、9月27日って事はないよねぇ〜〜。)(°_°)

しかも⬆︎の写真を見ていただきますと、おママは私の入れた日付をしっかり消しゴムで消して書き直しているのです。揺るぎない確信がその強い筆致に顕れているような気がしました。

 

  おママは時々、ファイルの中の貼り絵を出しては入れ替えるのです。

その動機は、単純に色合いを合わせたり、同じ紙を使ったシリーズなどをまとめるためです。

  想像ですが…。

この貼り絵をその作業中にファイルから取り出し、しまい忘れてしまった?

そして、少しの間、作業机の上に置いていたのではないか?

再びこの貼り絵に気がついた時、そんな経緯はすっかりお忘れになったかしら?

(いま作ったのね…。)

おママはそう思い込んで、日付を書き直したのでしょう。(^O^)

 

この貼り絵はデザイン的にも面白いのですが、

おママの記憶障害がいくつも絡んでいて、そんな点でも興味深い作品です。

 

www.ozuwashi.net

 おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。