アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母が作った貼り絵たち。

誰が叱るんですか?(^O^)

f:id:harienikki:20190218004530j:plain

 (2018年12月28日 アルツハイマー認知症の診断から約11年10ヶ月)

 

それなりに試みる

大概、昼御飯が出来上がる頃、おママは落ち着きがありません。

おママはダイニングテーブルの上を片付けようと試みたり、

「どのお皿にするのかしら」と食器棚から出してみたりします。

でも、出してくれた皿は小さすぎたり⁉️(°_°)

物を片付けると言っても、位置をずらす程度です。おママ所定の片付け場所が分からなくなっています。(^O^)

いちいち「これはどこにやるの?」となるので、こちらは手間なのですが、無碍にはできませんね。(^O^)

 

なんかモヤモヤするわ。

私が出来上がったうどんをどんぶりに付けていると、おママの声が聞こえました。

「これはどこにやるの?何かしら?」

私が様子を見ますと…、電話機の前に置いた私のタブレットをおママが両手で持って小首を傾げていました。

「なんでここに置いてあるのかしら?こんなとこに出しっぱなしにしていたら、

また、叱られちゃうわ❗️」

(えっ?叱られちゃう⁉️)

私は内心穏やかではなかったけど、忙しいのでとりあえず、

「私のです。そこに置いておいてください」

と、おママに言いました。

 

その後、うどんを啜りながらも、私のモヤモヤは広がるばかりでした。

 

いったい誰が叱るというの?

又ってどういう事?

しょっちゅうおママは誰かに叱られているの?

えーーっ。 まさか私ですか…⁉️

えーーっ、私は怒りませんよね。

こんなに言葉遣いも気をつけて、優しいですよね。

こんなに私は優しいのに⁉️  (^O^)  

私はおママに優しくないの〜?

 

あ、勿論、これは私の心の叫びです。おママに言ったりはしません。(^。^)

常日頃、私はおママに対してなるべく丁寧語を心掛けています。

ただでも、おママは記憶が保てないので、常に不安にさらされているのでしょう。

おママが私を娘だと認識していない事が多くなったからです。

誰だかよく分からない人に、親子や家族ならではのラフな言葉遣いで話しかけられたらビックリするでしょうし…。

私に「ユマニチュード」のテクニックはありません。でも、せめて、その精神や言葉遣い、話し掛け方は心掛けていたんだがなぁ…。σ(^_^;)

 

harienikki.hatenablog.com

harienikki.hatenablog.com

harienikki.hatenablog.com

 

省みて…。

おママの言葉は夜まで私の心に刺さったままでした。

それで夕食時に娘のアズキに訴えましたわ。

「私はおママに対して優しいよね〜。いつも優しく話し掛けてるよね。

絶対、怒ったり叱ったりしないもん‼️  ねーーー❗️」

すると…、アズキは苦笑して言いました。

「ホ…、ホラーだ…。」

「何がホラーなのよっ❗️」

アズキによると、そう言う私はすごい圧迫感があるんだそうです。

それが怖いんじゃないかと言われましたわ。

要するに、丁寧に話し掛けても、おママにはその圧力が伝わっていたのでは?

「うーむ。」(¬_¬)

そう言われると、胸に手を当てて考えなければなりませんね…。

もしかして、慇懃無礼だったかしら?

熟語辞典では「表面の態度は極めて礼儀正しく丁寧だが、実は尊大で相手を見下げているさま」という意味です。

私がそうでなかったとは言い切れないかも…。

もう一度、おママに向き合う自分を見直した方が良さそうですわ…。

 

本日アップの貼り絵

昨年末の作品です。

⬇︎こちらのチラシを使っています。

plus-lumber.com

木のタイルのような、素敵なデザインのチラシです。

f:id:harienikki:20190218004919j:plain

⬇︎熱心なおママ。

f:id:harienikki:20190218005007j:plain

 

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

aibo どうですか? AIどうですか?

 

f:id:harienikki:20190216041655j:plain

(2018年11月 14日  アルツハイマー認知症の診断から約11年9ヶ月)

 

これは昨年(2018年)9月のこと。

昼食後、私は眠気に襲われてボンヤリしていると、ジジが突然言いました。

ソニーで新しく出したあの犬のロボット知ってる?」

私、ちょっと目が覚めました。

「アイボでしょ。知ってるわよ。新しくと言っても、発売から半年以上経つし。」

「そう、知ってるか…。」

「見かけも犬っぽくて可愛いよね。」

「あれ、買ったらどうかと思うんだが…。」

「高いわよ。」

「知ってる。調べたよ。」

 

ほほぅ〜。知った上で言うのね…。本気度は高いなぁ。(^_^;)

 

「何のために買いたいの?」

「パソコンをやっていると、おママがすぐにやって来て、あーでもない、こーでもないと言うから、あれにおママの相手をさせようかと思って。」

「…………(笑)」(^O^)

 

気持ちは分かるけど、私は思わず笑ってしまいました。アイボちゃんにおママの相手をさせようと思ったわけね。

 

「今のアイボはAIで人に慣れたりコミュニケーションが取れるようになってくるんだよ。」

「それで、この件はオネコに相談したの?」

「いや、まだ…。」

「私が良いわねと言ったら、直ぐにでもポチッとしようと思ったんじゃない?」

ジジはバツが悪そうに笑いました。

 

⬇︎aiboの公式サイト

aibo.sony.jp

 

おママにどうなのか?考えてみる。

aiboの詳しい性能は上の⬆︎公式サイトを御覧頂くのがベストだと思います。

新型のAIが搭載されたaiboちゃんはとても可愛くてお利口さんです。

成長してできる事がだんだん増えます。そして、人と関係を築いていかれます。

 

例えば人がaiboちゃん対して頻繁に話しかけていると、aiboちゃんの方も積極的にその人に懐いて来るそうです。その反対に人がaiboちゃんを放っておくと、aiboちゃんの方も懐かず寄ってこないそうです。

公式サイトの動画を見ると、私も俄然、欲しくなりました。

(この子が我が家に居たら良いなぁ。)

しかし、私の家にはaiboちゃんが歩き回るほどの広さがありません。σ(^_^;)

 

それで、おママにはどうでしょう。

 

ジジと私がこの会話をした2018年9月の段階では、「見廻り機能」や、御主人様の異変を遠くにいる家族に知らせる機能が搭載されていませんでした。(注1)

もし、ジジやおママが急病で倒れたとして、

「それを察知してオネコや私のスマホにメールをくれる機能があればまだしもだけど…。それがないなら、私としては要らないかなぁ。」

 

それにですよ…。おママは新しい家電製品に慣れる事が出来ません。(注2)

実は2年前に購入した電気ケトルすら未だにその存在を認識できていません。

記憶障害、認知機能障害は重くなっているのですから、

aiboを見る度に、おママは始めて見る謎の物体と感じるでしょう。

しかも勝手に動く❗️怖がるかもしれません。

かえって『あれは何なの?どうして動くの?急に後ろから吠えたわよ❗️』ってずっと問い詰められ続けるわよ。」

 

そして、私がおママには無理だと判断した1番の理由はaiboの動作音です。

公式サイトの動画を見ると、そんなに大きな音ではありませんが、それでも機械が動くような動作音があるのです。おママは音に過敏なので、かえってaiboがストレスになる可能性もあります。

 

オネコに相談して見ると、ほぼ⬆︎上の意見と同じでした。

aiboの本体価格は198’000+消費税

アップデートや成長していくために必要な通信費は3年契約で1ヶ月2,980円

これだけの出費に見合う効果があるかは疑問よ。」

オネコにそう言われて、この件は沙汰止みになりました。

 

(注1)

aiboの「見廻をする機能」は2019年2月中旬にリリースされるそうです。

どんどん進化してaiboちゃんはお利口さんになりそうですね。(^O^)すごいなぁ❣️

⬇︎見廻りをする機能

aibo.sony.jp

 

介護の未来に

現在のおママにaiboは向かないと思いますが…。

私は将来絶対にAIはもっと身近なものになると思います。

犬型だけでなく、高度な人型ロボットも普及していたら良いなと思います。

そして私が高齢者になる頃にはAI搭載「介護補助用ロボット」になっているかも知れません。

 

一人暮らしになっても、何とか自立した生活を送りたい…。私はそう思います。

もし、私が足腰が弱くなり動けなくなってきたら…。

人型ロボットの腕に掴まり、支えられながら、ゆっくり家の中を動けたらいいな。

いつも私の側にいて、家事をする時に手助けをしてくれたらいいな。

私の血圧や脈拍などのデータを記録して、かかりつけ医に送信してくれたらいいな。

薬を服用する時間を教えてくれたり、薬の情報や個数を間違いなく指示して欲しい。

ちょっとした話し相手になってくれたら嬉しい。

私の聴きたい音楽を流して欲しい。

などなど…。

そして倒れた時は、離れて暮らす娘に知らせて、救急車を呼んで欲しい。

 

ロボットと暮らす。そんな老後も悪くないんじゃないか。そう思います。

でも、認知症になったらどうでしょうか?

記憶障害と認知機能障害が重くなったら、ロボットの存在やその能力が理解できなくなるかも知れません。

認知症になる前から一緒に暮らしていれば、何とか上手くやっていけるでしょうか?

その時、認知症の私は人型ロボットを見てどう反応するかしら?

ロボットも私の言動に困惑して動かなくなちゃうかしら?

AIと人間の関係もまだ始まったばかりです。

未知数な分、楽しみでもあります。

 

相互読者のかこさんのブログ記事です。

今回の新作漫画には、とても考えさせられ、感じる事が多かったです。是非ご覧くださいませ。⬇︎

kozikokozirou.hatenablog.com

 

(注2)

電気ケトルの経緯は⬇︎(。-_-。)

 実はいまだに古い魔法瓶と電気ケトルは共存しております。(^。^)

harienikki.hatenablog.com

harienikki.hatenablog.com

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

夜の地平線に…苦心あり。(^O^)

f:id:harienikki:20190203230106j:plain

(2019年1月21日  アルツハイマー認知症の診断から約11年11ヶ月)

 

完成までには

トップの⬆︎写真を一見すると、ウルトラマリンブルーの背景に赤から黄色系のパーツが配置された、華やかな貼り絵です。

でも、この貼り絵は、今現在のおママが苦心を重ねて、ようやく完成した作品です。

 

初めておママがこの作品に取り組んだのは1月14日の午後でした。

そして、完成した日は1月21日。丸1週間後です。

 

この間ずっと、この貼り絵に取り組んでいたわけではないでしょう。おそらく1月14日に一旦諦めた貼り絵を、1週間後に自分で発見して完成したのだと思います。

それでも、ブランクを超えて完成させる事が出来たのは幸いだと思います。

 

苦心  その1 

1月14日、月曜日の午後。

私が最初に目撃したのは、ちょうど背景を貼り終わったところでした。

夜空には星のように横文字が描かれて、彼方には地平線が広がっている…。

 元が何だったのかは不明ですが、おママは1枚の風景写真(絵かも?)をハガキ全面にベタ貼りしていました。

ちょっとビックリしたのですが、おママが悪戦苦闘した名残が顕著に見て取れるのです。

 昨年あたりまで、おママはハガキ全面に、紙を平に均一に貼る事が出来ました。

でも、最近その作業が少々難しくなってきました。トップの写真は光の加減で実に背景も綺麗に映っていますが、⬇︎の写真を見て頂くと、おママの苦心のほどが分かります。

私はこれだけでも少々ショックでしたが、

しかも左右の端が均等でない。シンメトリーにこだわっていた人ですから、以前のおママなら、これは容認できないミスだったはず。

f:id:harienikki:20190213224237j:plain

 

でも、おママは画面の下部に地平線を意識して配置していました。

この時、おママが既に貼り絵の構成を決めていたかは分かりませんが、

広大な夜空と大地の境目を生かそうと考えていたようです。

「夜空ですね。素敵ですよ。」

「そうなのよ。」

おママの表情には達成感がありました。もしかしたら、背景を貼るだけで完成にしてしまうのではないか⁉️

(まぁ、それも良いかもね。)

ここまで貼るのだけでも相当お疲れでしょう。

 

裏面⬇︎です。

f:id:harienikki:20190213224052j:plain

 

苦心  その2

それから10分後、私はまだ作業机で貼り絵をするおママの手元を覗いてみました。

「あら、面白いですね。夜空に星の光が広がったようですよ。」

「そうなのよ。でも、難しいのよ。」

そう言いながら、おママは夜空に黄色系の鋭角三角形を、扇型になるように配置していました。

「何が難しいの?」

「空に字が書いてあるでしょう。それをいい感じに、これとこれ(鋭角三角形同士の)間から見せたいの。」

 

鋭角三角形で綺麗な末広がりの扇型を作りたいけど、背景に描かれた文字も見せたい…。私はなるほど❗️と思いました。

 

おママはその作業に15分ほど没頭していましたが、だんだん堂々巡りをしてしまい、脳味噌を使いすぎたのか、

「頭が痛いのよ。なんだか今日はダメみたい。フラッフラなのよ」

と、断念したのです。

その後、この貼り絵は途中のまま行方不明になり。貼り絵ファイルにも無く、作業机の上にも見当たりませんでした。

(さては、まとまらないまま、どっかにしまい込んだのね。きっとお蔵入り。)

(^_^;)

 苦心  その3

ところが、1月21日(月曜日)になって、行方不明になっていた作りかけは突然姿を現したようです。おママはきっと作業机周辺で発見したのでしょう。

14日の記憶はないと思いますが、おママはあの時と同じ鋭角三角形を扇型に広げる構成を考えました。今度は文字はあまり意識しなかったようですね。

それでも、すべてのパーツが地平線の上に配置しているので、空に広がる光の印象を表しているのかもしれません。

f:id:harienikki:20190213224328j:plain

 以下は私が実家に着く前の事で、ジジからの伝聞です。

おママが貼り絵を完成させた時、扇型の根元の⬆︎赤丸を付けたパーツ(白とピンクの市松文様)は無かったそうです。

ジジはその箇所を物足りなく感じて、

「ここに何か付けた方が全体が締まって良いんじゃないの」

と、おママに進言しました。(^_^;)

おママは作業に戻り、しばらく悩んで加えたのが、ピンクと白の市松文様でした。

色、大きさ、調和…。おママなりに苦心を重ねたのでしょう。

 

こんなに悪戦苦闘をして完成させた貼り絵は、最近珍しいですね。

おママ、お疲れ様でした。

今回、書いていて思ったけど…。

これ、1月の『月末企画❗️今月のイチ押し‼️』にしても良かったなぁ。(^O^)

 

 2年前の記事です。⬇︎ベタ貼りの成功例です。

harienikki.hatenablog.com

 

⬇︎おママは扇型、末広がりの構図が大好きです。これも一昨年の記事です。

harienikki.hatenablog.com

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

ヤギさんですか⁉️

 

f:id:harienikki:20190212022903j:plain

(2018年4月16日  アルツハイマー認知症の診断から約11年2ヶ月)

この時期の必需品

「薬屋でティッシュペーパーを買ってきてよ。」

いつもの事ですが、駅前から電話すると、ジジから頼まれました。

もうすぐ使い切るのかな?

何せこの時期は必需品ですものね。

おママは秋頃から、時々シュンシュンと鼻水が出ています。

他に風邪の症状がないから、秋の花粉からずっと続いているアレルギー症状だと思います。いつもティッシュペーパーを1、2枚むき出しでポケットの中に入れたり、自分の周辺に置いています。だから、無くなったのでしょう。

 

でも、そればかりではないんです…。(^O^)

ティッシュペーパーは5箱が1パックになっていますが、時々実家では、それが丸ごと行方不明になります。(¬_¬)

大抵はおママがどこかへ仕舞い込んで、分からなくなるケースです。

(そう言えば、先月末もあちこち探したけど、見つからなかったしね…。)

 まぁ、ティッシュペーパーは多くあっても良いですもの。腐るもんでもないし、むしろ沢山あったほうが、非常時に安心だわ。

駅前のドラッグストアで特売のティッシュを買って実家に行きました。

 

分からないでもないが…。(°_°)

 私からティッシュペーパーのパックを受け取ると、ジジはいきなり透明の袋を開けて1箱をおママに渡しました。

 

「ほら、あなたが欲しいというから、チャーコさんに買ってきてもらったよ。」

その語感に少々険がありました。するとおママは合点がいかないようです。

「えーっ?何かしら?なんだか分からないわ。」

「だって、鼻紙が要るって言っていたじゃない!」

「そうかしら?よく分からないわ…。」

 

私の眼には、食卓に開封しているティッシュボックスが1つ見えました。

だから何も、直ぐに渡さなくっても良いじゃない?(^O^)

でも、もしかしたら、ジジはティッシュペーパーが無い❗️」と、おママにギャンギャン言われたのかも知れませんね。(^_^;)

おママはほんの少しの間(2、3分くらいのこともあります)に記憶をなくすので、頼んだ事をすっかり忘れて、ジジの言うことが全く理解できなかったのでしょう。

 

⬇︎おママはこの箱を食卓の上に置き、暫くテレビを見ていました。

f:id:harienikki:20190211231604j:plain

 それから、ほんの数分後の事でした。

ジジが席を外している時に“おママはこの⬆︎ティッシュボックスを両手で大事そうに持ち上げて言いました。

「これ、美味しそうね。食べたいわぁ〜。」

「…………ん⁉️」

おママさんよ。これを食べるんですかい。食いしん坊さんですね。(^O^)

私は一瞬、おママがヤギに見えました。

黒ヤギではなく、白ヤギさんかな…。

 

この時、おママはティッシュペーパーが入っている箱だという事が、分からなかったのですね。昼食後はきちんとティッシュボックスと認識できていたから、この時だけだったのかもしれません。

まぁ、気持ちは分からなくもないです。

全く先入観なしで見れば、チョコや焼き菓子が入った箱と思うかもしれません。

「綺麗だから、お菓子が入っているように思うわね。でも、鼻紙が入っているのよ。」

おママは「あら、そうなの?」と言って笑いました。(^O^)

 

一抹の不安

おママが笑った、この時。

私も一緒に笑いましたが、本心では全く笑えません。認知障害が重くなれば、食べ物でないものを口にする事もあるのですから、近い将来おママがそうなる可能性だってあります。

おママ…。

本当に、ヤギさんにならないでね…。切に願います。(^。^)

 

本日アップの貼り絵

このティッシュボックスを使った貼り絵にしようと、写真データを探してみました。

結構、何枚もありました。しかし、そのほとんどは、既に使用済みです。

それで遡って、ようやく見つけたのが去年4月16日制作のものです。

随分前のものですが、これにしました。(^。^)

f:id:harienikki:20190212023405j:plain

友人から頂いた洋菓子店マッターホーンの包装紙を使っています。

matterhorn-tokyo.com

 

 

harienikki.hatenablog.com 

harienikki.hatenablog.com

harienikki.hatenablog.com

 

 おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

台所の思い出 NARUMI「クック マスター」

f:id:harienikki:20190209232920j:plain

(2018年12月26日 アルツハイマー認知症の診断から約11年10ヶ月)

 

随分久しぶりでした。(^O^)

1月下旬の事でした。

昼前に実家の最寄りの駅から、私はジジに電話をしました。例によって買い物があるか確認のためです。すると、ジジの声がいつもより明るく弾んでいます。

「実はね、さっきお母さんがパプリカを炒めたんだよ。自分で冷凍のパプリカを見つけて、『これ食べたい』って言ったんだよ。なんとか上手にできたよ。」

「へぇ…。」

ジジは業務スーパーの冷凍カット野菜を数種類常備しています。鮮やかな3色のカットパプリカはおママの好みですね。冷凍庫を物色して見つけて、「これ食べたい」となったのも頷けます。

そして実家について私が食卓の上に見つけたのがこれ⬇︎

f:id:harienikki:20190210000628j:plain

 「ほぅ〜❗️上手ですね。美味しそうにできましたね。」

舟形のグラタン皿に盛り付けて、見た目も大層よろしいですし、おママとチョイとつまみ食いをしてみると、柔らかく仕上がっております。

「あら、これ、美味しいわね。」

既にご自分が調理した事を忘れているようです。(^O^)

 

考えてみれば…。

おママが自分で材料を選んで調理をするなんて、いつ以来でしょうか?

一昨年の前半は自発的に野菜スープを作っていました。

でも、その後は殆ど出来なくなりました。以来、総じてジジや私の主導のもとに、おママはちょっと手を出すくらいです。基本的には何をどうすれば良いのか分からなくなったのだと思います。

 

料理は材料を揃えて、どの鍋や調理器具を使うか決め、手順を段取りしながら進めなければなりません。それだけでなく同時並行で作業を進める事もあります。(鍋に湯を沸かしながら、野菜の皮を剥くとか…)

おママもそうでしたが、認知症になっても軽い段階なら調理も可能だと思います。

しかし、症状が進んでくると、自分でも出来ないとか感じるのでしょうか?調理をする意欲がなくなりました。

そんなこんなを思うと、これは素晴らしいことです。(^O^)v

ジジと私の2人掛かりでおママを褒めちぎりました。

 

大成功の陰に大惨事あり

褒めちぎった直後に私は台所に行きました。そこで目にした物は…、⬇︎これです。

f:id:harienikki:20190210004143j:plain

( げっ‼️(°_°)  焦げてる❗️ このキャセロール鍋で炒めたのか⁉️)

なんてこった❗️コゲを落とさにゃならんのか…。

ショックで目眩がしたけど、ここはぐっと堪えなければなりません。

私が嘆き叫んだとしても、おママは覚えていないのだから。

「おママもね、『どうして鍋の端の方が焦げるんだろう?』って言ってたよ。」

「あの鍋は本来炒め物に使うもんじゃないのよ。おママはオーブン料理に使っていたんだよねぇ。何故、あの鍋を使ったかなぁ?」

「自然とおママがあの鍋を選んだから…。」

ジジを責めても仕方ない。一応おママは擦ってみたようですが、取れないから水に浸けて置いたのでしょう。その判断は正しいと思います。(溜息)

 

コゲを落とすなら重曹(セスキ炭酸ソーダも良い)です。でも実家にない❗️(°_°)

近所に住む姉のオネコの家にはあったので、午後、持ってきてもらいました。

この鍋に水と重曹大さじ1杯入れて煮溶かし、火を止めたら冷ましながら、割り箸の先で焦げた所を擦りながら落としていきました。

f:id:harienikki:20190210021157j:plain

 ⬆︎夕方までにここまで落とすことができました。重曹って、やはり凄いです。(^O^)

 

kotobank.jp

 

何故この鍋を?

 「何であの鍋を使ったのかしら?」

オネコも私と同じ事を思ったようです。

フッ素樹脂加工のこびり付かないフライパンが手近にあったはずなのに、おママは敢えて奥の方からこの陶器製の鍋を出したのですから。

私が思い当たる事といえば、

おママは野菜スープを作っていた頃も、この浅い鍋を使う事がありました。

しかし、持ち手が小さくて暑くなるし。深さがないから吹きこぼれ易く危険です。そして、3年ほど前にガラス製の蓋が割れてしまいました。私としては、あまり使って欲しくなかったのです。それでなるべく目に付かないようにするため、奥に片付けていました。

しかし、それでもおママは何度もこの鍋を見つけては使っていたのです。

f:id:harienikki:20190210024756j:plain

 「きっと、おママはこの鍋が好きだったんだよ。」

そうとしか思えません。

側面にこんな模様が施されています。なかなかオシャレ。

 ネットで調べてみますと、これは1970年代にNARUMIから販売された『クック マスター』というシリーズの鍋でだそうです。

約25㎝四方で高さ7㎝くらいでしょう。

私にとっても思い出深い鍋です。

グラタンだけでなく、鶏肉を醤油、みりん、レモン汁で漬け込んで、玉ねぎとピーマンと一緒にオーブンで焼いたのも美味しかったなぁ。(o^^o)

f:id:harienikki:20190210025838j:plain

 

私の長期記憶の最初の方、

そう幼少期の台所風景に、このキャセロール鍋はありました。

おママはよく使っていたのです。

 

今の若い方には想像もつかないと思いますが、

私が幼稚園や小学生くらいの頃は、ガス台の五徳に直接載せて火を点けるオーブンがあったのです。

ガス台に載せるとなかなかゴツくて迫力のある大きさでした。重さは見かけよりずいぶん軽いので拍子抜けしますが…。(^。^)

特に子供の目から見ると、巨大な立方体がガス台の五徳に載っているように見えるので、かなりインパクトありましたよ。

オーブン自体を温めから焼くという物だから、火加減が難しいのです。

でも、子供の頃、私はおママが焼いてくれるクッキーやパウンドケーキが大好きでした。

そしてグラタンは美味しかった❣️

 

そのグラタンの時に使っていたのがこの鍋。

高度成長期に、憧れのシステムキッチンのある公団住宅(いわゆる団地)に住み、

「さぁ❣️今まで作れなかったオーブン料理もやってみたい❗️」

若かったおママが使い始めたオーブン。

そして、同時期にこの陶器製の鍋も買ったのかもしれません。

その後、引っ越しを経て、オーブンがガス台の下に組み込まれたキッチンを使うようになっても、この鍋は活躍していました。

 

きっと今もおママの記憶の深部にこの鍋を手にした時の喜びが残っているのでしょうね。

それは私達、家族の楽しい食卓の記憶でもあります。

だから、今でも使いたくなってしまうのかしら…?(^O^)

 

リアルな対処法

ちょっとノスタルジーな気分になりましたが、現実は現実です。

今後、何かの弾みでおママが調理をしたとする…。

この鍋を使って火傷をしたり、噴きこぼしてパニックになったら大変です。

ジジは「しまってくれる?」

オネコも「見えない所に片付けたら良いのよ。」

との意見なので、三者の合意のもと、私は焦げを落とした鍋を袋に入れ、台所の天袋の奥に仕舞いました。

 

(これで、おママは2度と目にしないだろうな…。

ごめんね。おママの海馬の奥の嬉しい思い出を、

私は永遠に奪ったんですね…。)

(/ _ ; )

でも、安全第一❗️

いつか、私がこの鍋でグラタンを作る日が来るかも⁉️

(^O^)/

 

 本日アップの貼り絵 

f:id:harienikki:20181229005333j:plain

この写真⬆︎切れている左側が使われているようです。

2018年銀座百点5月号より

www.ginza.jp

⬆︎このお祭りで行われたイベント「コドモあいらんだ 〜 銀座」の写真のようです。

 

harienikki.hatenablog.com

⬆︎こちらにも使われております。

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

カードを開けるとNo.2

f:id:harienikki:20190207220233j:plain

(2018年夏〜2019年1月頃 アルツハイマー認知症の診断から約11年)

 

私事ながら…。

 私が白内障の手術をして丸3ヶ月経ちました❗️

そして、ようやく眼科医のOKが出て、きちんと眼に合う眼鏡を処方してもらう事が出来ました❗️

 

白内障の手術後、眼には新しい水晶体が入ったのですから視力が変わります。しかし、完全に視力が安定するまでに術後3ヶ月を要します。

その3ヶ月間、どうするかと言うと、選択肢は2つあります。

①眼科の処方箋は無くとも、仮の眼鏡を作る。➡︎不自由はないが、3ヶ月目に合わなくなっていたら、もう一度、作らなければならない…。

②手術前に使っていた(もしくはもっと古い)眼鏡を合わなくても誤魔化しながら使う。➡︎不自由だが、お財布に優しい。

私が選んだのは ② だったので、ストレスは自業自得とも言えますね…。

 

でも、白内障緑内障が酷くなってきたここ5年、私は必ず処方箋を持って眼鏡を作りに行っていました。だから ① は気が進まなかったのです。

 

3ヶ月が過ぎるのを待ち焦がれ、ようやく手にした近視用と老眼用の眼鏡は本当によく見えます。ブログを書くタブレットもバッチリ見えますわ〜。

 

本日アップの貼り絵

前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。(^O^)

おママは殆どの貼り絵の裏面に制作日を記入しています。しかし、上の作品は、

「2018年夏〜2019年1月頃」

と、とても幅があります。(^O^) これはどうした事でしょう…。

告白しますと…、制作日が書かれていなかったので、私が推測で書きました。σ(^_^;)

 でも、なんの根拠もなく書いたのではありませんよ〜。(^_-)

 

時々、思いもかけない所からひょっこり貼り絵が出てくる事があります。

これも、そんな例の1つで、以前におママが頂いたハガキやお手紙を入れた箱を開けたら、突然現れたのです。

コピー用紙くらいの厚さの白い紙に貼られていました。

「いつ作ったんだろう…?」

見覚えのあるティッシュボックスを使っています。だからここ数年間の作品でしょう。でも、もっと大きな手がかりは貼り絵の内側⁉️にありました。

f:id:harienikki:20190207220602j:plain

この貼り絵はカードなのです。

開いてみると…。なんか貼ってあるぞ…。

f:id:harienikki:20190207220639j:plain

 ⬆︎おやっ⁉️これは❗️去年の夏に仙台の親戚から頂いた仙台駄菓子の…。

箱に入っていた栞ではないか。⬇︎ それを切り抜いたのね。

つまり、2018年の夏から、発見された2019年1月の間に制作されたのです。

f:id:harienikki:20190207220717j:plain

 

f:id:harienikki:20190207220814j:plain

 ⬆︎カードの内側はこんな感じです。*\(^o^)/*

向かって左側は常識的に理解できるのですが、右側の大きなパーツはどうしてこんな大胆な切り取り方をしたのかしら?

 

おそらく、これは私の想像ですが、この裏面におママが切りたくなるような何かが描かれていのかも。そして、切り抜いた後で裏返してみると、可愛い仙台駄菓子の絵が現れた❗️おママは捨てるのが惜しくなって貼ったのでしょう。

元の栞の写真は撮り忘れたのですが、包装紙は撮影していました。

 

⬇︎ステキな包装紙ですね。私は栞よりこちらの方がおママ好みで貼り絵の材料になると思っていました。しかし、貼り絵に使った形跡がありません。この包装紙はおママに渡したっきり、現在行方不明になっています。 

おママはいつも私の予想を超えていく人です。(^O^)


f:id:harienikki:20190207221015j:plain

 貼り絵に使った栞と⬆︎の包装紙は仙台駄菓子の石橋屋さんのものです。

www.ishibashiya.co.jp

 ⬇︎貼り絵の中の黄色から橙色へのグラデーションはテッシュボックスです。

厚いので、貼りやすいように少し削いでいるようです。

f:id:harienikki:20180327001420j:plain

 ⬇︎以前にもカード型の貼り絵を制作していました。

harienikki.hatenablog.com

harienikki.hatenablog.com

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

記憶についてNo.33(木を見れば…。)

 

f:id:harienikki:20180516155058j:plain

(2018年4月6日  アルツハイマー認知症の診断から約11年2ヶ月)

 

2018年5月の感動⁉️(¬_¬)

今、おママの作業机のある部屋は、かつて子供部屋でした。

オネコと私が実家を出るまで使っていた部屋です。

その日当たりの良い2階の窓を開ければ、1本の木が立っております。

少女期の私は、窓辺で風に揺れる枝をながめ、その葉音に耳を傾けながら、

この木とともに暮らしていたとさ…。(笑笑)

 

アメリカ杉だとジジは言うけれど、良く分かりません。

戦争中に祖父母が子供達(ジジと叔母)と移り住んだ時には、既にこの木はあったそうです。きっと樹齢は80年を遥かに超えているのでしょう。

 

だから小学2年生から住んだ私にとっては、最初から背の高い大きな木でした。

それが月日は流れて、早くも40数年…。

20年くらい前、タダでもデカかった木は、これ以上背が伸びないように上を切られてしまいました。それ以来、横に太り(私と同じじゃないか‼️)現在はこんなになりました。⬇︎繁ってます。(^O^)

f:id:harienikki:20180516231716j:plain

(2018年5月11日撮影)

昨年の5月、暑くなってきたので風を入れようと窓を開ければ、

側にいたおママが突然歓声を上げました。

あら〜❗️この木は小さくて細かったのに、こんなに大きくなって‼️」

 

おママ…。私達が祖父母と同居し始めた45年くらい前の姿を覚えているのね…。

いえ、たとえ覚えていなくても、印象だけでも残っているのかしら?

私が子供の頃に眺めていたアメリカ杉を、おママも一緒に懐かしんでくれるのね。

私は胸が熱くなりました。*\(^o^)/*

 

ところが、この話をオネコに熱く語ると、冷静に言われてしまいました。

「おママの考える昔が、どの時点なのか定かじゃないわよ。もう子供の頃の記憶も曖昧なのよ。もしかしたら、自分の子供の頃には『小さかったはず』って考えて言っているんじゃないかしら?」

う〜む。言われてみれば確かにそうかも知れない…。

私は「記憶について」シリーズに感動エピソードとして書こうと目論んでいたのですが、この話をお蔵入りにしました。σ(^_^;)

結果として、お蔵入りにしておいて良かったのです。

 

どことなく引っかかるぞ❗️

 昨年の秋にジジの補聴器の調整に出かけた時の事です。

久しぶりに電車に乗って急行の止まる駅で降りました。ジジとおママと3人で駅舎を出ると広場があり、そこには木が何本も立っています。そして道路には街路樹が植わっておりました。

広場の木々の周りで小さな子供を連れたお母さん達が楽しそうに話しています。その周りを子供らが飛んだり跳ねたりしているのです。

おママはその光景を笑顔で見つめていました。そして、視線を上に向けて言いました。

「あら〜、この木は小さかったのにこんなに大きくなって…。」

「………、ん?」

あの時の感じに似ている…。言い方もそっくり。(^ ^?)

何となく引っかかりは感じましたが、この時、私はあまり気に留めませんでした 。

 

もしかして、そういうシステム⁉️

その後、気になった事もすっかり忘れておりました。

それが今年(2019年)1月の下旬になって、俄かに蘇ってきたのです。

 

おママと2人でスーパーに買い物に行った時、

駅前に植わっている木を見ておママが発した一言。

「あら〜、あんなに小さかったのにこんなに大きくなって❗️」

おママは手で自分の肩の高さを指し示しながら「このくらいだったのよ」と付け加えたのです。

(え……。おママ、それ、ほんとうか⁉️)

本当だとしたら、おママは完全に駅前が改修された当時を覚えていることになります。

(もしかして、覚えているの?

木を見ると、木が成長する前の姿を必ず思い出すの?)

 

私は目眩がしました。思い出すのでなければ…。

おママの脳の中では次のようなシステムが出来上がっているのか?

 

大きめの木を見たら、

⬇︎条件反射的に

⬇︎「〜こんなに大きくなって!」と言う

 

システムが出来上がっているなら、それはある意味で記憶の一種かしら?

いえいえ…。

本能のレベルで、木を見ると言いたくなるのなら、記憶とは無関係ですかね。

 

私は頭がクラクラしながらおママと帰途につくと、目の前を中学生くらいの男の子が通りました。

すると、おママが言うのです。

「あら〜、あの子、小さかったのにこんなに大きくなって❗️」

通りすがりの子ですよ。

どの子よ。どこの子よ。面識あるんですか⁉️

木だけじゃないのね。

もはや、目に付いて気になったら言う決まリ文句だったのか…。

 

最初にオネコが言った通りだったようです。

私は自分のノスタルジーとおママの言葉を重ね合わせて、

安易に考えすぎないようにした方がいいのかも知れません。(^O^)

 

本日アップの貼り絵

木の年輪のイメージからこの貼り絵を選んでみました。昨年(2018年)4月の作品です。背景に貼ったのはおママが自分で染めた墨流し染です。

まだおママがアルツハイマー認知症になる前、マーブル染をして自分で製本した本の裏表紙に使っていた頃のものです。

f:id:harienikki:20180331211534j:plain


 ⬇︎花模様はこちらから。

f:id:harienikki:20180516231751j:plain

 ⬇︎おママは同じ日にこの貼り絵も制作しました。

f:id:harienikki:20180516155424j:plain

(2018年4月2日  アルツハイマー認知症の診断から約11年2ヶ月)

 

おママの貼り絵を見て下さり。ありがとうございます。