アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

月末企画❗️今月のイチ押し‼️(2022年11月版)好きなんだもん❗️

(2022年11月27日 アルツハイマー認知症の診断から約15年9ヶ月)

 

11月の「今月のイチ押し」ですが、日付が変わってしまいました。

ついに2022年も残り1ヶ月となりましたね。

嗚呼、今年の目標、やりたかった事の半分も出来ていません。

毎年、繰り返すこの後悔。来年からは不甲斐ない自分を変えていきたいです。

 

月末企画❗️「今月のイチ押し」とは

2022年11月版、「月末企画❗️今月のイチ押し‼️」です。

 

このシリーズはその月におママが制作した貼り絵の中で、私やオネコが1番気に入った(面白いと思った)作品をご紹介するものです。

「月末企画❗️今月のイチ押し‼️」というカテゴリーがあるので、もし、ご興味があれば、他の月の「イチ押し」もご覧下さいませ。m(_ _)mお

 

毎月、オネコと私が「今月のイチ押し‼️」を選ぶ判断基準は⬇️こんな感じです。

 

①綺麗もしくは興味深い作品。

②制作エピソードがある。

③制作途中の写真があれば尚良し。

④おママの独自性が強い作品 

 

2022年10月版の「今月のイチ押し」はどうでしょうか?

決め手は①②③④です。(^O^)v

 

11月30日現在、おママは15枚の貼り絵を制作しました。

 

枚数的には先月が17枚ですから、さほど変化はありません。

ただ、おママの集中力はやや下がってきたと思います。

1作品が15分から20分くらいで完成しないと、頭が疲れてオーバーヒート気味になるようです。

そうなると「今はもうやらない」と言って投げ出すことになり、完成には至りません。

おママにハサミを持たせれば、切る作業はできるのです。しかし、糊をピースの裏面に塗って貼るという作業は結構難しくなってきました。

調子の良い時は糊付けもスムーズに行くのですが、大抵の場合は私が糊の使い方を実演して見せてから、その真似をしてもらっています。

(そろそろ限界か…。)

しかし、私がそう思った翌日に、おママは楽しそうに調子良く切り貼りの作業が出来たりする。

まさに「3歩進んで2歩さがる」という感じなのです。

だから、私もなかなか、

「おママさん、もう貼り絵は止めましょうか」

とは言い切れません。

 

12月はショートステイが少し増えるから、おママが貼り絵に取り組める日も少なくなりそうです。

それでも、おママの様子を見ながら、勧めてみよう。

そう思っております。

 

今回の「イチ押し」はおママが大好きな包装紙を「お題」にしました。

何度見ても、どれだけ認知症が進んでも、おママの「好き」という思いは変わらないようです。

 

*「お題方式の貼り絵」について

2019年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。その他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらってから、切り貼りを楽しんでもらいましょう。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。

 

今も好きです

おママは認知症と診断される数年前から、この貼り絵を始めました。

診断から15年。貼り絵はおおよそ17年くらい続けています。

私がおママの貼り絵を見守り始めたのは、このブログを始めてからでした。それも、もうすぐ6年になります。

この6年の間、おママが特に好んだ印象に残る紙は幾つかあります。

(↓)ハワイの包装紙はその中の一つです。

ハワイ土産のマカデミアナッツチョコレートが包まれていた包装紙です。

 

2022年11月26日。

私は残っていたこの包装紙を出しておママに見せました。

するとおママの目は一瞬で爛々とするではありませんか。

「あらぁ、いいわね、これ。」

「切ってみたら楽しいですよ。」

私がハサミを渡すと、おママはさっと手に持ち、早速切り始めました。

(いつもはね…、私がおママにハサミを握らせないと切る作業に入らないのに)

強烈に好きな紙を前にすると、ずいぶん意欲的です。

確かに魅力的な包装紙です。とても素敵。

でも、おママはどうしてこの紙を好むのでしょうか?

おそらく次のようなことがその理由だと思います。

 

コントラストがはっきりしていて、しかも落ち着いた色調です。眩しくない。

そして、おママの目にはしっかり認識できる色合いだからでしょう。

切り分けやすく、どこをどう切っても素敵なピースができる。

 

(↓)の動画を見ているとおママはハサミの先で模様をたどりながら、おママが切ったらいいなと思う部分を考えています。

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<おママの貼り絵制作動画①>

2022年11月26日 9:30〜(2分02秒)

おママはハサミの先で模様をたどり

「こういうところはこうして」

「ここなんていうのは、ほんとうに、これでこっちでもこうして」

「こうゆうのはちゃんとやることね」

 

切っていくイメージがとても掴みやすい。だからなのだと思います。

 

翌日の2022年11月27日、

切り分けた包装紙の部分を「お題」にしてみました。(↓)日付は11/28となっていますが、実際は11/27に撮影された写真です。

 

youtu.be

<おママの貼り絵制作動画②>

2022年11月27日 10:21〜(1分31秒)

おママは気の向くままハサミを動かしたら、おても面白い形に切れました。

 

(↓)それをメインピースにしましょう。

そして、私が赤い三角形を出すと、すかさずそれを画面に配置しました。

円形のピースも良い感じに収まりそうですね。(日付は11/28となっていますが、実際は11/27に撮影された写真です。)

youtu.be

<おママの貼り絵制作動画③>

2022年11月27日 10:40〜(38秒)

画面右側にピースを配置しています。

 

(↓)もうすぐ完成です。(日付は11/28となっていますが、実際は11/27に撮影された写真です。)

 

やはり、好きな紙だとハサミで切るのが楽しい。

白いハガキの上に載せてみれば、構成は直ぐ決まります。

このおママの「好きなんだもん」という気持ちが形になった作品を

今月の一押しに決定❗️

👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏

 

(↓)小津和紙で購入しました。

(↓)関連作品です。

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おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

特別養護老人ホームの申込み

(2022年7月23日 アルツハイマー認知症の診断から約15年5ヶ月)

 

前回の続きです。

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希望する施設を考えてみる

私の実家は東京23区でも面積が広く人口の多い区にあります。

そう書いてしまうと、都内にお住まいの方なら、「ああ、あそこね」と見当がついてしまうかも知れません。(^。^)

おママの例がどなたかの参考になるかどうかはわかりませんが、忘備録も兼ねて少し詳細に記録しておこうと思います。

 

特別養護老人ホームに親の入所を検討する段階で、まずケアマネジャーさんにその件を相談しました。そして「特別養護老人ホーム 施設ガイド」と申込書を受け取りました。

自治体が出しているガイドブックは役所内の介護保険課や地域包括支援センターでも入手できます。

それを参考にしながら、そして個々の施設のHPを見て検討します。

 

一般的には知りたいのはこんな事でしょう。

立地や実家からのアクセス。

娘や息子の自宅からのアクセス。

施設内の様子(何人部屋なのか、入所者の定員と職員の数、雰囲気など)

運営理念や認知症ケアの充実。

費用、待機人数、などなど。

そして、医療の受け入れ状況の確認も重要です。 
もし、慢性疾患をもっていて将来的に透析を受けなければならないとか、インスリンの注射の管理が必要とか、経管栄養を使っている等の状況があると、受け入れ可能な特養と受け入れ難しい施設があるからです。

 

おママの場合、もう一つ重要なことがあります。

それは近い将来、全盲になる可能性がある。それでも受け入れてもらえるのか?

全盲になって退所させられたら、悲しいです。

 

幾つか希望施設を絞り込めたら見学です。

 

今年の8月に、この作業はオネコさんが一手に引き受けてくれました。

実をいうと、この時期はジジも私もコロナは治っていましたが、なかなか食欲や体力が戻らず絶不調でしたから、積極的に動けるのがオネコさんがだけだったのです。

しかし、世間はコロナの第7波で感染爆発中。当然、どこも施設内の見学はできませんでした。それでも、実際にオネコさんが訪問してスタッフと面談することによって、少し雰囲気が掴めたようです。気になっていた全盲になっても入所していられるか」についてはOKでした。

 

自治体ごとに異なる

ネットなどであれこれ調べてみましたが、

特別養護老人ホームの入居申込方法は自治体ごとに異なるようです。

たとえば、施設ごとに直接、個別に申込書を提出する方法。

これなら家族は一度に多くの施設に申込書を出して、数打ちゃ当たるじゃありませんが、入所の確率は上がるでしょう。

私はおママの入居申込書もそうやって何通もこしらえるのだと思っていました。

しかし、実家のある自治体は違っていました。

 

おママの自治体の申し込み方法

まずは、ケアマネージャーさんに相談しながら「特別養護老人ホーム入居申込書」を1部だけ作成しました。

希望施設名は最大3カ所まで記入することができます。

 

そして、その申込書は記入する項目が多いです。

「要介護度、介護期間、介護者の状況、行動心理症状」について質問事項があり、その質問の回答にポイント付けがされます。その合計が「特別養護老人ホーム入居指針に基づくポイント」となり、入居者選定の判断基準になります。

勿論ポイントが100点に近い方が、より「緊急性の高い入居希望者」とされます。

 

おママの場合、要介護4です。同居介護者は94歳で要介護1。

他の介護者(オネコ、私)が仕事をしているか、病気はあるか等々、詳しく記入しました。

 

入居希望者の家族は、その書類を「保健福祉センター」に提出します。

私たちはケアマネジャーさんが代理で提出に行ってくれたので、とても助かりました。

1ヶ月ほどすると、申し込みが受理され、ポイントが何点であったかの通知書が郵送されるのです。

おママのポイントは85点でした。

この申込は年度末に有効期限が来るので、来年3月にはまた申込書を作成して、提出し直さなければなりません。

 

その後の流れ

あとは、自治体から定期的に各施設へ、決定したポイントの点数が多い順に記載された「希望者リスト」が、送付されます。

もし施設に空きができた時は、そのリストの上位者から入所が決定するので、特別なコネや縁故は全く考慮されない公平な方法と言えます。

あくまで、申し込み順ではなく、緊急性の高い(ポイントの点数が高い)人が優先される仕組みです。

 

ちなみに、自治体にある「特別養護老人ホーム入居指針に基づくポイント分布表」という資料があります。それを見ると、私達が希望した施設は、一番緊急性の高いグループ(80点〜100点)で、約30人から55人が待機しています。

おママは85点ですから、その中間位でしょう。結構待機していますね。

 

待機中

待機中、できることはあまりありません。

ただ、私達が希望した施設はショートステイも併設しています。

それで、毎月3ヶ月先のショートステイを申し込んで、利用しながら過ごそうと考えています。その方が、実際入居する前に、おママに合うかどうか、施設の雰囲気などを知ることができると思います。

 

入所希望者のリストの上位にくると、施設から「検討対象になっています」との連絡があります。

それで「入所カウントダウン待機者」になると、施設から健康診断を受けるようにと依頼があります。

しかし、この「入所カウントダウン待機者」になっても、本当に空きができるまでは入所できません。実際、家庭での介護者が急病や急死してしまったような更に緊急性の高い人が現れた場合は、そちらが優先されます。

だから、ここから何ヶ月も待つ方もいらっしゃるそうです。健康診断書の有効期限は3ヶ月なので、その間に再検査をする羽目になる方もいるらしい…。

 

先日ショートステイ利用の契約のために、特養のスタッフさんが実家に来てくれました。その時、おママの様子を見てもらいながら、日常の様子や症状などについてお話をしました。その時にポイントが85点だとお伝えしたら、

「高い方ですね、直ぐにということはないですが、そんなに遠い将来ではないと思います」

との事でした。

そんなに遠い将来ではないその日まで、

おママとの時間を大切にしていきたいと思います。

 

本日アップの貼り絵

2022年7月23日の作品です。

この日のおママは妙に元気で、3枚も制作したんですよ。

(↓)それはこちらです。

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普段は2枚制作したら疲れ切ってしまうのに、どうした事でしょう。おママは3枚目に着手しました。

残った紫地の花柄と渋い黄緑色を合わせたいようです。この黄緑色の紙片はこの時期のおママのお気に入りでした。

 

youtu.be

<おママの貼り絵制作動画>再掲載です。

2022年7月23日 14:58〜(2分10秒)

この動画の開始から25秒頃に、切り落として床に落ちたピースが使われています。

 

(↓)おママが大きな2枚のピースを糊付けしている間に、私は合わせやすそうな小さな欠片を見繕っていきました。

しかし、流石に疲れが出てきたので、オヤツにしました。お菓子を食べて続きをやっても良いし、続きを翌日に持ち越しても良いですね。

 

しかし、甘いものを食べてたらすっかりリフレッシュされたようです。

 

(↓)制作再開。あれこれ思案中です。(^O^)

(↓)構成が決まり、後は糊付けです。

(↓)あと1ピースです。おママ頑張って❗️(^O^)

なかなかお洒落な作品になり、おママはごきげんでした。

 

 

(↓)関連作品です。

 

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おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございました。

 

一つの決断

(2022年7月23日 アルツハイマー認知症の診断から約15年5ヶ月)

 

それぞれの思い

身内の介護に何人かの家族が関わっている場合、必ずしもその介護の方法や方針に対する考えが一致しているとは限りません。

おママの介護についても、考えの相違が多少ありました。

 

うちの実家の場合、おママの介護に携わっているのは3人です。

主たる介護者は94歳要介護1のジジです。

 

オネコさんはキーパーソン(連絡調整の窓口としての役割)です。主にケアマネージャーさんや通所施設との連絡、諸手続きなどを行ってきました。平日は在宅ワークをしており、実家から歩いて7分ほどのところに住んでおります。

 

そのサポートをしているのが私チャーコです。自宅は実家から電車を乗り継いで1時間。定期的に通っています。今夏からは泊まり込む機会も増えました。

 

認知症のおママは、いずれは何もできなくなり寝たきりになっていくでしょう。

その最後まで在宅で介護し続けるか?

それとも、おママの終の住処として、特別養護老人ホームを選択するか?

考えの相違はその点でした。

 

ジジは自分が絶対に死ぬまで施設には入りたくないという確固たる意志があります。ですから、なるべくおママも最後まで家でみてあげたい。そんな希望を持っていました。

でも、自分の衰えと共に、おママの面倒が負担になってきているようです。

 

オネコさんは、おママが終末期になって排泄の自立が失われた時点で特別養護老人ホームへの入所が一番良いと考えていました。

私たち姉妹は2人とも家庭の事情で両親と完全に同居することはできません。たとえ毎日通ったとしても、毎日24時間世話をすることは体力的にも状況的にも不可能です。

 

私はジジの気持ちを尊重すると、ジジ一人を看るのも、おママがいても一緒じゃないかと思っていました。ジジもおママも最後まで在宅で看取りたい派です。

特に一昨年、コロナの流行が本格化した中で、義母のクレバーを本人の希望通りに在宅で看取ってからは、その思いが一層強くなりました。

期間は短かったのですが、終末期癌の闘病はハードなものでした。だんだん衰弱して歩行も排泄も食事も困難になっていくクレバーを訪問看護ステーションの医師や看護師さん達と共に支えることができました。最後までお世話できた事は私にとって貴重な体験で財産だと思います。

「おママも、訪問医療、訪問看護、そしてヘルパーさん達をフルにお願いしていけば、私にもできるのではないか。」

義母にして上げられた事なら、実母にだってしてあげたい。

 

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 「癌の闘病と認知症の介護は違うわよ。」

オネコさんには言われました。

確かに、記憶力も認知力も衰え言葉も通じなくなってきたおママの介護と、頭脳明晰なまま末期癌で死を受け入れなければならなかったクレバァの介護では、大変さのベクトルが違うと思います。

それに、気がかりなのはコロナです。次々と現れる変異株によって今後も感染爆発はあるでしょう。おママを施設に入れたら、面会もままならなくなってしまいます。

 

しかし,現実は情け容赦もありません。

今年の春以降、おママの症状は急激に進んできました。

排泄の自立が揺らいできたのです。一応尿意と便意はまだ自覚位できていましたが、時々、全く自覚なくリハパンツを汚している事も増えました。

 

それで、オネコさんは今年に入って具体的に特別養護老人ホームを検討した方が良いのではないかと考え始めました。しかし、私は依然としてして在宅での看取りを主張していました。

 

最後まで在宅で看取るか、施設入所を考えるか。

これはどちらが正しくて、どちらが正しくないという問題ではありません。

個々に事情の異なる被介護者にとって、何が安心で安全なのかを 考えて答えを導くしかないと思います。

 

今年は色々ありました。

6月におママの緑内障が想像以上に悪化していて、視野の大部分が欠損している事が判明しました。

そして夏にジジ、おママ、私がコロナに感染して、その後ジジの体調がなかなか戻らなかったので、今までの介護体制を見直すことになりました。

実際、私がコロナで寝込んだ時は、おママと二人で実家に隔離状態となりました。おママの食事も世話もできない状態で、「共倒れ」という言葉が現実になる一歩手前でした。

長く続いてきたジジとおママ二人の暮らしは困難になってきました。

私とオネコのサポートも増え、今まで通りの状況は続けられなくなっています。

 

それで、私たちは一つの決断をしました。

今年の9月におママの特別養護老人ホームへの入所を申し込みました。

 

 大きな理由、それは視野欠損

 

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 これは本当にショックでした。

しかし、当初、私はこんな風に考えていました。

 

「視野がもっと欠けたり、失明してしまったら、おママはもう怖くて動かなくなり、そのまま寝たきりになるだろう。そうしたら、訪問医療や訪問看護をお願いして、ヘルパーさんを手厚く入れれば、在宅でもできるのではないだろうか。」

 

それでどうだったでしょうか。

おママの様子をを見ていると、やはり現在は6月より視野が狭まっているように感じられます。

しかし、おママはよく動き回ります。

玄関での音が気になれば、まっしぐらに玄関に突進して鍵をガチャガチャさせます。

実家は古い木造家屋で、玄関の床面からたたきまでの高さは30センチ以上。もしおママが足を踏みお外したら大怪我になります。部屋の出入りにも段差が多いです。足元が見えにくいおママにとっては危険がいっぱいでしょう。

しかし、おママは危険を感じません。

記憶のないおママにとって、現状の視界が昔からのごく当たり前なのです。

なんの躊躇いもなく、今はもう居住空間ではなくなった2階へ向かって階段を上がります。

たとえ電気がついていなくても、たとえ誰もいなくても。

 

視覚障害のある高齢者は動かない。それは私の思い込みに過ぎなかったのでしょう。

人間は動きたければ動くのです。

 

おママの視野がほとんど欠損していることが判明して、私はベテラン介護職の従妹に相談しました。

「今まで、全盲認知症で在宅だった利用者さんを知っているけど…。」

「その方は今、どうなさっているの?」

「ご自宅で階段から落ちて半身不随になり、以来入院がずっと続いているの。」

恐ろしい話です。

 

何がおママにとって安全なのか?

何がおママにとって良いのか?

私には答えは見つかりません。

 

従妹に言われました。特別養護老人ホームの施設は基本的に床面はフラットです。

「在宅で看たいと思うチャーコちゃんには辛いかも知れないけど、特養に申し込んでおくのも手かも知れないよ。だって、すぐに入れるとは限らないし、順番が回ってきて、どうしても嫌だと思ったら、断ることだってできるんだし。」

そうですね。でも、私の心のモヤモヤはずっと晴れません。

 

9月初旬に認知症専門クリニックの医師から

全盲になったら、ご家庭でのお世話は難しいと思います」

と言われた言葉が身にしみました。

全盲になってからではなく、現状まだ少し見える段階で申し込みをしよう。

そして、希望した施設にショートステイをしながら、様子を見ていこう。

これが、私達の苦渋の決断です。

 

次回は忘備録もかねて、特別養護老人ホームの入所手続きについて書こうと思います。

 

本日アップの貼り絵

2022年7月23日の作品です。

実はこの作品を制作する直前におママは(↓)こちらの作品を仕上げていました。

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つまり、その材料は残りが中心です。(↓)

youtu.be

<おママの貼り絵制作動画①>

2022年7月23日 15:19〜(1分24秒)

ピンクと朱色の紙の配置を考えています。

 

(↓)おママは前の作品で使った花柄をもう一度手に取りました。

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<おママの貼り絵制作動画②>

2022年7月23日 15:30〜(2分10秒)

花柄をどのように切りましょうか。

おママはハサミを入れながら次第に迷走していきます。何を切ろうとしていたのか。分からなくなっていくようでした。

 

(↓)更に小さく分割していきます。

 

(↓)面白い形が出来ました。偶然でできたのか?おママの意図なのか?

見ていてもどちらか分かりませんでした。

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<おママの貼り絵制作動画③>

2022年7月23日 15:38〜(15秒)

おママは面白い形のピースの配置を考えています。

 

使った紙です。

 

おママの貼り絵を見て下さり、有難うございます。

 

連作の楽しさ 「ご褒美はありますか?」

(2022年7月18日 アルツハイマー認知症の診断から約15年5ヶ月)

 

自分にご褒美を❗️

今日ご紹介するおママの貼り絵は「ご褒美パン」です。

良いなぁ。私もご褒美パンが食べたい。

頑張った時は、自分にご褒美を上げたいです。

別に高価な特別な物でなくても、ちょっとしたお菓子やパンだって、幸せな気分になれればそれで良し。(^O^)v

好きな番組を見たり、映画を見たり、欲しかった本や物を買うのもご褒美ですね。

皆様も疲れている御自分にささやかなご褒美を❗️

 

ご褒美Dayでした

この貼り絵は2022年7月18日に制作されました。

実を言うと、この日はジジやおママにとって楽しい日でした。

ジジの妹久美子叔母と従妹のKちゃん親子が用事のついでに実家へ寄ってくれて、一緒にお昼ご飯を食べたのです。

ちょうど有給をとっていた娘のアズキにテイクアウトのお寿司を買ってきてもらい、楽しいひと時を過ごしました。

ジジと久美子叔母は仲のいい兄妹です。会ったのは3月のお墓参り以来ですね。

従妹のKちゃんはベテランの介護士さんです。おママの緑内障による視野狭窄の事を心配してくれていました。

コロナ禍なので滞在時間は1時間。密を避けながらでしたが、

私にはお客さんとの語らいにお寿司も食べられたし、素敵なご褒美のような日でした。

だからおママが「ご褒美パン」のピースを貼っている時に、とても嬉しかったです。

 

妹、姪、そして孫まで来てくれて、この日はジジもとても喜んでいました。

でもね…。

この翌日にジジはデイサービスで高熱を出し、大変な救急搬送を経験しました。

そして半月にわたるコロナ騒動が始まったのです。

退院してきたジジは、この「ご褒美Day」の事はすっかり忘れ果て、記憶から抜けてしまいました。

せっかくご褒美で良い思いをしたのに❗️忘れるなんて❗️

勿体なかったです。(^◇^;)

 

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本日アップの貼り絵

2022年7月18日

この日、私は「お題」を考えていなかったので、紙が入っている缶を見て、おママに選んでもらいました。

前回ご紹介した貼り絵から間がなかったので、残りがすぐに出てきました。

 

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(↓)「ご褒美パン」はこのリーフレットから切り抜きました。

 

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<おママの貼り絵制作動画①>

2022年7月18日 14:03〜(1分22秒)

おママはクロワッサンの形に沿って丁寧に切り抜いています。

パンが3個切れました。美味しそうです。(๑˃̵ᴗ˂̵)

 

(↓)「ご褒美パン」のロゴが気になるようです。

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<おママの貼り絵制作動画②>

2022年7月18日 14:14〜(2分04秒)

今回はクロワッサンより複雑な形です。おママは「ご褒美パン」のロゴとすぐ下のお皿も一緒に切ろうとしています。しかし、おママの頭の中で、しだいに背景と今切っている部分がごちゃごちゃに混乱してくるようです。自分でどこを切っているのかがわからなくなってしまいました。

マ「これがパコパコするか…。」

 「パンなんて、かいてあるから…。」

混乱状態ですが、おママさん、「パン」は読めたんですね。(^O^)

 

(↓)パンがたくさん切れました。

 

(↓)まずは1枚目

(↓)美味しそうな作品ができました❗️

(2022年7月18日 アルツハイマー認知症の診断から約15年5ヶ月)

 

(↓)そして2枚目へ

残った材料を整理しました。

(↓)おママはどのように配置するのでしょうか。

(↓)まず大きなピースを貼り付けました。

youtu.be

<おママの貼り絵制作動画③>

2022年7月18日 15:26〜(1分45秒)

「ご褒美パン」の配置と糊つけです。余白に何を貼るかも考えているようでした。

 

 

おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。

プッシュポップであそぼ

(2022年8月15日 アルツハイマー認知症の診断から約15年6ヶ月)

 

流行ったらしい

私、自慢じゃありませんが、巷の流行には、とんと疎いオバさんです。

テレビのバラエティ番組等で紹介される「今、大流行の」とか「今話題の」とかの枕詞がつく商品は、ほとんど実際には目にしません。

今年のゴールデンウィークの頃でしょうか。

テレビでプッシュポップなる玩具が紹介されているのを、たまたま見かけたのです。

「へぇ、ストレス解消に良いんだって?」

娘のアズキと顔を見合わせてしまいました。

 

気泡緩衝材

本当にこれでストレスが解消するとは思えませんが、あの「プチプチ」音のする梱包材を指で潰して「プチプチ」させていると快感を覚えます。

そう言えば、あの「プチプチ」いう梱包材の正式名称はなんだったのでしょうか?

(↓)こちらのサイトによれば、「気泡緩衝材(ポリエチレン気泡緩衝材)」です。

www.bestcarton.com

おママは指でこの気泡緩衝材の気泡を潰して音を立てるのが好きでした。

認知症になっても、それを手にする機会があると、「プチプチ、プチプチ」と音を立てて楽しんでいました。

今年に入って、おママの症状は進んで、一人で出来る事がなくなってきました。

「プチプチなら一人で楽しめるかな?」

そう思っておママに気泡緩衝材を手渡しましたが、親指と人差し指で挟んで気泡を潰すという動作が、既に出来なくなっていました。おママの指には気泡がとても硬く感じられたようです。

簡単な動作でも理解力が低下すると出来なくなるのですね。

ちょっとショックでした。

 

いざ購入

それで、テレビでプッシュポップが紹介されているのを見た時、

「もしかしたら、これならおママにも潰せるかも?」

そう思って,早速注文しました。amazonでも楽天でも夥しい数がヒットしてきます。

正直,どれが良いかさっぱり分かりませんでした。

私も最近は年齢が高くなったからでしょうか?安い物に飛び付かなくなりました。

よく分かんない時は、正規品を選んでおります。

(↓)こちらが正規品らしいので、ポチッとな。(^O^)

item.rakuten.co.jp

それがこちらです。(↓)おママさん、使えるかしら?

おママが喜びそうな,一番カラフルな色を選んでみました。

 

案の定、色合いは気に入ったようです。

 

これは購入当初の動画です。今から半年近く前のおママです。(↓)

youtu.be

<おママのプッシュポップであそぼ①>

2022年5月30日 18:46〜(3分39秒)

おママは調子良く数を数えながら押しています。「ポン!」という音が出るのが楽しいようです。

しかし,さすが記憶保持時間8秒のおママさんです。ひっくり返して新たに始めると、おママの頭の中はリセットされてしまうのですね。また,私は小さな丸い出っ張りを押し潰す方法から教えなければなりませんでした。

チ「飛び出しているところを押してみてね。」

音がしない面はあまり捗りませんが、「ハイ❗️」とひっくり返してあげると、

ポンポン音がして1面を全て押しつぶすのはあっという間でした。楽しそうです。

 

一応遊べるのですが、認知症の末期と診断されているおママは一人では遊べなかったです。

 

それから3ヶ月ほど経過した時点での動画です。(↓)

youtu.be

<おママのプッシュポップであそぼ②>

2022年9月2日 17:03〜(2分16秒)

5月30日のどうがとくらべると、おママの症状が進んでいるのが感じられます。

同じ面を押している間にも、時折、自分が何をやっているのかわからなくなるようです。

しかし、「ポン,ポン」鳴らす時はとても楽しいようです。

1分44秒ごろにおママは大きな声で嬉しそうに叫んでいました。

「ばんざーい」

片面を潰し終わった達成感と喜びの雄叫びでしょう。(^O^)

 

2022年11月現在、プッシュポップをおママに見せると、カラフルな色彩を喜んで撫でたり触ったりしています。その都度こまめに人差し指で押すやり方を教えれば、真似してできますが、持続性はありません。

 

「一人で遊んでほしい」

それはおママには無理でした。でも、通院の時、待ち時間があるような時には持参しています。ちょっとした手慰みにはなっています。

おママは要介護4。言語は喪失気味、家族はわからない,排泄はリハパンツにしちゃうくらいの状態です。

おママほど認知症の症状が進んでいない方なら、十分一人で遊べるかもしれません。

指で押して、音が出る。

ちょっとした刺激になりそうです。

 

本日アップの貼り絵

2022年8月15日の作品です。

同じ日に(↓)こちらの作品も制作されています。

harienikki.hatenablog.com

 

(↓)おママは過去に切ったマーブルペーパーに興味津々です。

これをメインピースにしましょう。(^O^)

 

(↓)面白い形ですから、そのまま貼りたいのですが,画面からはみ出してしまいます。

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<おママの貼り絵制作動画①>

2022年8月15日 10:11〜(31秒)

おママはハガキの大きさに合わせて、マーブルペーパーを切っています。

 

(↓)おママが糊付けをしている間に,私は合わせやすそうな切れ端を選んでおきました。

 

(↓)思いの外,どんどん配置が決まりました。

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<おママの貼り絵制作動画②>

2022年8月15日 10:21〜(21秒)

大体ピースの配置は終わっています。おママは微調整をしています。

 

今回使われたマーブルペーパーは元は大きなサイズでした。

昨年の夏に切り出して、沢山の貼り絵に使われました。

今回はその残りです。(^。^)

 

(↓)関連作品です。

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おママの貼り絵を見てくださり,ありがとうございます。

おママの鼻歌に癒されて

(2022年7月15日 アルツハイマー認知症の診断から約15年5ヶ月)

 

2度目のショートステイ

9月にショートステイを初体験したおママ。あの時はキャンセル待ちで急に決まった2泊3日でした。

大概、ショートステイの申し込みは2ヶ月前や3ヶ月前です。11月からはやっと正規の申し込みで、月に1度くらいは利用できそうです。

 

今週の月曜日から木曜日まで、おママは2度目のショートステイを利用しました。

前回と同じ施設です。ただ、今回は迎車がなかったので、月曜日の朝は私がタクシーでおママと一緒に行きました。

ジジが一緒でなくおママ一人のお出掛けの時は「いやです」と言い出しかねません。ちょっと連れ出すのが大変です。

スムーズに玄関の外までおママを誘導するのは「嘘も方便」でないと上手くいきません。

読んだタクシーが到着したら、

「芙貴子さん❗️今日はお天気がいいですね。」

「そうなの?」

「ほら、玄関で日向ぼっこしましょう。」

「どれどれ…。」

おママの記憶は10秒も保たないから出来る芸当ですが、外に出たら間髪入れずにタクシーに乗り込みます。(^◇^;)

「どこに行くの?」

ショートステイですよ。」

おママは首を傾げておりました。

それでも到着すれば施設は明るくて暖かくて居心地がいいのでしょう。前回の記憶はなくても、おママはあまり抵抗は無いようでした。

スタッフの方と荷物のチェックやお薬の申し送りなどをして、私は直ぐに帰りました。

その帰り際、おママは私に丁寧にお辞儀をして

「ありがとうございました」

と言うのです。そして、にこやかにスタッフさんとお話ししながら、お部屋のある階に移動していきました。

本当に、おママにとって、私は娘ではないんだな。

心に穴が空いたように、一抹の寂しさを感じながら帰途につきました。

実家に戻るとジジが私に訊ねました。

「別れ際にお母さんはどんな風だった?嫌がったりしなかった?」

ジジも気になるようでした。

「ぜんぜん平気だったよ。ニコニコしていたわ。」

するとジジはふと表情を曇らせました。

「そう…、それならっ良かったね。」

でも、その表情はちっとも良くない。

「おママはもう、嫌がるような段階じゃないのよ。おママにとって私は他人だから。」

「そうか…。」

もちろん、別れ際に泣いて怒って嫌がられるのも困るのですが、あっさり他人行儀にお辞儀をされるのも微妙な感じがしますわ。(^◇^;)

 

どうしているかな

おママがショートステイに行っている間、ジジは少しゆっくりできます。おママのトイレを気にしたり、食事時や寝る前にあれこれ世話を焼かずに済みます。

私も自宅に戻って気楽にしていられます。オネコも仕事に専念できるでしょう。

でも,ふと思うのです。

(おママ、どうしているかな?)

ブログにアップする写真や動画を見直している時、余計にそう思っていました。

 

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<おママの貼り絵制作動画②>

2022年7月15日 15:08〜(2分39秒)

 

すると、再生した動画の冒頭でおママが綺麗な声で鼻歌を歌っているのです。

なんの曲だろう?

よく聞いてみると、『遠き山に日は落ちて』でした。郷愁を掻き立てるようなメロディですね。私は胸が熱くなりました。

おママの鼻歌を聴きながら

ショートステイでも、おママは歌っているかな)

と、歌っているおママに姿が目に浮かぶようでした。

 

そしてショートステイを終えて、おママは元気に帰宅しました。

ショートステイ中のご様子について』という報告書を見ますと、

「生活全般について」の項目に書いてありました。

隣席の利用者に積極的に話しかけていました。フロア体操時には体操をしたり、

歌を歌ったりしていました。

やはり歌っていたのですね。(^O^)

私は少し気が楽になりました。

本日アップの貼り絵

2022年7月15日の作品です。

今年の10月に閉店した小田急新宿店(現在は小田急ハルクで営業中)では、

毎年4月に「パンヴィレッジ」という人気パンの特集催事がありました。

デパ地下の一角で催される小規模の催事でしたが、私は楽しみにしていました。

 

来年からどうなるのかしら?あると良いなぁ。

そのリーフレットを何枚かもらっていたので、それを「お題」にしてみました。

 

(↓)こちらです。私は良い歳をして、知りませんでした。

リーフレットとは、1枚の紙を折りたたんでページを作っている印刷物。

パンフレットとは、幾枚かの紙を閉じてページを作っている印刷物。

「二つ折りのチラシ」とか言っていましたが、紛れもなく「リーフレット」でした。

 

daily-shinjuku.tokyo

まずはカットから。(^O^)

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<おママの貼り絵制作動画①>

2022年7月15日14:54〜(1分36秒)

おママは二つのパンを実に細く微妙に繋げて切り抜いていました。

私は凡庸な常識人(?)なので、不安定に繋がっている状態が気になります。

それでついつい余計な事を言ってしまいがちです。

チ「繋がってんじゃん。」

マ「つなってないわよ、これだって、だいじょうぶよ。」

そうなのですね。おママには繋げることに確固たる意味があるようでした。

 

しかし、動画終了後、5分も経たないうちに、

「どうして、こんなに、なってんのよ」

と、笑いながら切り離していました。おママさん、さっきの確信は何だったの?(^◇^;)

 

(↓)合わせる紙を物色中。楽しい時間です。

 

(↓)構成中です。

そして、先ほどの<おママの貼り絵制作動画②>がありました。

 

(↓)糊つけを頑張っていました。

完成です。

 

この日のおママはもう1枚制作していました。

たくさん切ったパンの写真を使っています。

(↓)こんな風に仕上がりました。

パン屋さんのお店の棚みたいですね。(^O^)

(2022年7月15日 アルツハイマー認知症の診断から約15年5ヶ月)

 

他に使用した紙など

 

(↓)関連作品です。昨年の「パンヴィレッジ」のリーフレットを使っています。

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おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

 

イクセロンパッチの容量を減らしました

(2022年7月1日 アルツハイマー認知症の診断から約15年5ヶ月)

 

貼り薬を続けてみて

今年の7月に、おママは認知症専門クリニックへ行きました。

その時に認知症の末期と診断されました。

そして、それまで飲み薬で続けてきた飲み薬のアリセプトをイクセロンパッチという貼り薬に切り替えました。

 

これまでおママが使ったイクセロンパッチの容量は次の通りです。

7月から1ヶ月は9mg、

8月上旬から11月上旬までの3ヶ月は18mg

harienikki.hatenablog.com

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おママは18mgに増量しても、主だった副作用はありませんでした。

副作用といえば、例えば、皮膚のかぶれ、嘔吐、食欲不振、めまいや立ちくらみなどです。

それがないなら,これ幸いと思ってっいました。(^◇^;)

では、効果はどうかというと、即効力は感じませんでしたが、毎日貼っていくうちにちょっとした変化はありました。

「どことなく、おママは最近はっきりしてきた?」

「反応が良い?」

「貼り絵も取り組む意欲が出てきたかな?」

「でも,ちょっと怒りやすくなった?」

そんな些細な変化でした。

 

だんだん

おママの意識や意欲が向上するのは良い事だと思います。

しかし、既におママが失った記憶力,認知力、見当識が回復するようには思えませんでした。それなのに、段々気持ちの昂りが増えてくるとどうなるか…。(^◇^;)

 

本人は訳も分からず、何か気が急いてくる。

ちょっとした物音にも反応して玄関の扉を開けようとする。

外に出ようとして玄関でウロウロする。

既におママの生活圏内ではなくなった2階に上がって、何かをやろうとする。

 

不穏,徘徊、過敏に近い症状だと思います。

 

*お薬の見直し

11月7日に認知症専門クリニックの予約をしていました。

主に相談とお薬の処方ですから、私一人で代理診察を受けました。

その時に、

「もしかしたらパッチ薬のせいでしょうか?」

とご相談したら、その可能性が高いとの事でした。

「容量が多すぎた場合、そのようなく不穏な症状が出る人が多いです。お薬の容量を変えてみましょう。」

それで、パッチ薬の容量が変わりました。

18mgから13.5mgになったのです。

これから次回の予約までの2ヶ月間、毎日張り替えて様子を見ることになりました。

 

それにしても、私達も勝手なものです。

おママが一日中ぼんやりとしていれば、「良くないんじゃないか」と言い、

おママの気が活発になればなるで「困ったものだ」と思うのです。

ただ、本人だって訳も分からず不穏になったり不安感がつのるのは気の毒というもの。

容量を減らしてみて、これから2ヶ月、様子を見ていこうと思います。

 

 

medical.nikkeibp.co.jp

 

 

本日アップの貼り絵

2022年7月1日の作品です。

この日は千代紙や包装紙などを挟んでいるクリアファイルから、おママに使う紙を選んでもらいました。

(↓)まずは鮮やかな赤系統の紙です。朱色の地に黄色い点で青海波模様が描かれています。眩しいくらいに鮮やかです。

(↓)次におママが関心を示したのは、橙地に白い花菱模様でした。

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<おママの貼り絵制作動画①>

2022年年7月1日 14:28〜(1分21秒)

扇型のピースを配置していました。

 

さて、それから先はどうしましょう。

おママは切れ端を集めた箱の中から、使えそうな紙片を探していました。(↓)

youtu.be

<おママの貼り絵制作動画②>

2022年7月1日 14:48〜(1分43秒)

おママは小さなピースに糊をつけている最中に、そのピースを持っていたはずに指から失失くなってしまいました。

マ「あれ?」

なんのことはない。糊の滲み出てくる部分に貼り付いていました。

チ「ここ❗️」

するとおママは笑って言いました。

マ「なんだ!コイツは何をしてますか?」

そんなこともありましたが、最終的におママのイメージ通りに仕上がりました。

良い感じに仕上がって、おママさん,よかったですね。

 

www.ozuwashi.net

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。